目指せ自営業!社畜局員のミッド暮らし   作:この世全てのゴミ

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何とか暇を見つけて一話分書き上げました…やっつけ感がするのはどうかご勘弁を…


第十話 出会ってしまった

 最近、何だか視線を感じる。それも怖い奴。

 

「それでね、ヴィヴィオがこの問題が分かんないって泣きついて来てもうその顔が可愛くて可愛くて」

「甘えん坊なんだナー」

「あの時どうして写真を取らなかったんだろうって本当に後悔してるの…」

「サイデスカー」

 

 昼休み、事務仕事から一時解放され午後の為にエネルギーを補給する貴重な時間。それを今俺は高町なのはの娘可愛い自慢を聞き流しながら過ごしていた。因みに次に業務開始時間まで残り二十分ほどである。俺は既に大分食べ終わり殆どないのだが高町なのはのトレイには殆ど綺麗に残ったままあった。…食べなくて大丈夫なのだろうか?と、それはまあいい。問題は怖い視線だ。

 高町なのは…あの人気にエース・オブ・エース一緒に仲良く昼食を取っていればそれは当然嫉妬の視線を浴びることになるだろう。だからその視線が来るのはおかしくないと思う。現に今もその視線を周囲の不特定多数から向けられている。まあ、これは納得できるからいいのだ。と言うかそれはもう受け慣れてしまったので大して気にしはしていないのだが…―――ほら来た。

 

「そういえば、ヴィヴィオが今度あなたと遊んでみたい――ってどうしたの?いきなり後ろ向いて」

「…いや、何か首に当たった気がした」

「そうなの?」

 

 そう、この視線だ。感覚としてはデパートで高町親子の買い物に付き合った時に感じたあの殺気に似たいや、同じものだろう。多分密度と露骨じゃないだけで同じ殺気だ。素人の判断だが、多分合ってる気がする。そんな視線がこちらに最近連日で飛んできてるのだ、ただでさえ少ない睡眠時間は少しずつ減ってきてる。御蔭でここ最近はいつもある隈が大分酷い。ヘタしたら今にもぶっ倒れそうな雰囲気を醸し出している気がするが…管理局の中じゃこれくらいは大した問題じゃない。そう、ぶっ倒れて初めて問題になるのだ(白目)

話しが逸れた。別に今は局員の隈の話はどうでもいいのだ。今重要なのは視線だ。

 この視線、なんと高町なのはと居るとき以外でも飛んでくるのだ。確かこの前小休憩に自販機で飲み物買いに行った時だって――――

 

 

『えーと、買ってきてほしいって頼まれたのは…ブラックコーヒーか。まあ眠気覚ましには妥当か?ほんとは少量のアルコールがあればいいんだけど…まあ流石に仕事中だからな。で、俺は…お、新発売ヤンケルDX?これにするか』

『ッ!?………またか』

 

 

 セリフの一つだけを抜き取るとなんだかアレな人に見えるが…まあそれはいい。問題は高町なのはと一緒にいるからそういう視線を向けられるのではなく、俺単体に向けられていると言う事だ。

 どげんかせんといかん、そう思いはするのだが対応策などただの事務員に浮かぶわけもなく…こうして視線にさらされる日々を続けている。

 

「はぁ…」

「…何だか疲れ気味だね、本当にどうしたの?模型でも壊しちゃった?」

「違う、そうじゃない。確かに模型を壊しでもしたら激しく落ち込むだろうが…そうじゃない」

「…あまり無理はしないでね。あ、それでヴィヴィオと今度遊んで――――」

 

ピピピピッピピピピッ

 

 高町なのはが別の話をしようとした瞬間、新しく買い替えたデバイスから時間を知らせる音が響いた。それを聞いて高町なのははげんなりしたような顔になり、俺はオンモードに入る。因みに俺のはサンドイッチだったため食器は無く片付ける必要が無い…手軽だよね、サンドイッチ。だって仕事しながらでも食べれるもん。

 因みに全く関係の無い話だが栄養ドリンクばかりに頼るのはあまりよろしくない。体調管理だって仕事の内なのだ、仕事の効率を目指して体調を崩すのは愚の骨頂…って子狸がこの前言ってた。

 

「それじゃあ、午後の書類頑張っていきましょうか」

「え、まだご飯食べ終わってないのに!?」

「ずっとお子さんの話をしているからでしょう。今度からは話は食べ終わってからにする、いい教訓になりましたね。ほら、行きますよ」

「ちょ、ちょっと待って!食堂のおばさんご飯残しちゃったりすると凄く怒られちゃうんだけど?!」

「…しょうがないですね、早く食べちゃってください」

 

 …確かにここの食堂のおばちゃんは怖い。怒らせるととんでもなく怖い。具体的にはかの有名な社畜の墓場、二度と仕事が明けない部署で有名な無限図書に回されると言われるのと同じレベルの恐怖だ。流石に温情は掛けるべきだろう。

 なんて思っていれば

 

「…どうしよう、食べきれない………」

「………」

 

 いつからエース・オブ・エースはこんなにポンコツになってしまったのだろうか?おかしいな、最初の頃は何時砲撃で消し飛ばされるんじゃないかってビクビクしてたもんだが最近は微塵も恐怖感じな…いや、この前のOHANASHI殺法をやられた時は感じたな。死の恐怖を。

 兎に角、食べきれないと言ってる者に無理やり食わすのもアレだ。だがそれで残したりしたら今度はおばちゃんからの説教を喰らう事になり時間を取られる…しょうがない。

 

「…分かりました」

「え?ええええッ!?」

 

 どうしようと言った感じで軽いパニック状態になってる高町なのはの手から食器を取る。そしてその食器で残りの食事を食べ始める。時間が経ってる所為か、少し冷えていたがまあ問題ないだろう十分美味しい。

 社畜特技の一つ!早食い!急な仕事が入ってしまった際に使う特技だが…まあ平気だろう。

 

モグモグモグモグ

 

 あっという間に高町なのはのトレイにあった昼食が消えていく。んーこのペースだと後少しあれば食い終わるな。………それにしても何で高町なのは顔を真っ赤にさせながら口をパクパクさせながら抑えてるんだ?

 ゴクン、そう喉を鳴らし最後の食べ物が俺の体の中に入っていった。なんだろう、あの視線+別の視線も感じる…。

 

「…それでは食べ終わりましたのでこの食器を片付けて仕事に行きましょうか」

 

 さあ、仕事!今日も定時退社目指して頑張ろう…そんな意気込みでいたのだが…

 

 

「ふ、ふみゅう」

「ちょ、しっかりして下さい!いきなりどうしたんですか?!」

 

 

 エース・オブ・エースが変な声を上げながら顔から湯気でも出てるんじゃないかってぐらいに熱を出しその場に崩れ落ちた。咄嗟に支えたが…これどうすればいいだよ…これから仕事なのに…

 

 

 

 

 

 しょうがないのでそのままおんぶして仕事用の部屋まで連れて行った。道中、何故か空き缶を投げつけられたりもした。解せぬ。後、デパートの時の殺気が思いっきり飛んできた。超怖かった。

 

 

 

 

 

 

 

 …局内でも飛んでくるってことはやっぱり局員の誰かなんだよなぁ…しかもこの基地は他の基地と比べて戦闘職の奴は多くない。ってことはこの基地に配属されてる奴じゃない、別の人間か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はい、お疲れさまです。現在時刻は…六時、三十分の残業だけで済みました。上出来です」

「やったの!ってあれ?ピースくんは何でまだオンモードのままなの?」

「…まだ終わってないんですよ」

 

 

 (高町なのはの)仕事が終わった。残業時間は僅か三十分。始めたばかりの頃に比べれば恐ろしいくらいの成長だ。…その成長に、認めたくはないが追い抜かされた。

 流石魔導士、としか言いようが無い。まさか、この半年くらいでマルチタスクを使った事務処理を出来るようになるとは…高町なのは、恐ろしい子!

 俺が一人で五人分の書類を捌いてるとすると高町なのははシングルタスクで大体二、三人だ。多分、元地がよろしいのだろう。それに加えマルチタスクで作業の並列化を行ったのだから…うん、負けた。遂に俺の存在意義が消え始めて来たな。これ、そろそろ補佐外れてもいいんじゃないか?今度あの大狸上司に相談してこよう。

 

「それでは、私は仕事が残っているのでまた明日」

「そ、そうなの?私も手伝った方が…」

「別に大丈夫です。…それに、私の都合で貴女を残すと本当に嫌われてしまいそうですから」

「嫌われる?誰に」

「いえ、こちらの話です。まあ、こちらも残りは少ないので私一人で事足ります。ですので、寄り道せずにお子さんの元に帰ってあげてください」

 

 この前あんな話をしたのだ。それなのに俺が高町なのはを残業させてしまったら今度は完璧に嫌われるだろう。どうにかしようがある嫌われ方じゃなくて、どうしようもない嫌われ方で。

 

「…それじゃあお言葉に甘えて先に上がらせて貰うね?」

「言葉に甘える物何もこの退社時間は貴方が自分の能力で勝ち取った物ですよ、当然の権利です」

「あはは…それじゃ、また明日」

「ええ、また明日」

 

 別れの挨拶をした後高町なのはは部屋を出て行った。これで残るは俺一人と目の前の書類だけだ。

 しかし、それにしても…

 

「まさかこんな早くに抜かされるとは…少しショックですね」

 

 オンモードのまま、軽く愚痴を零してしまう。口が動き終わった後でしまったと思いはするが誰も居ないのだし少しくらいはいいかと言うことで気にしないことにした。

 というか、俺の特技は書類整理(自称)何だが…それを抜かされてしまうってホント何なのよ、俺の存在価値ゼロになってないか?…なんでだろう、事実を再確認すると仕事への意欲が一気に削げてしまった。御蔭で考えている間にも動かしていた手の速度が5%程落ちてしまった。…抜かされてもう高町なのはの補佐をする意味もなくなってきたし、この機に退職して貯めておいた貯金を使って自営業設立しようかな…

 なんて思っていれば、コンコンと扉を叩く音が部屋に響き渡った。…こんな時間に誰だろうか?一般の局員ならオプション残業をみんなでやっている時間帯のはずだ。大狸上司が仕事を持ってきたのかもしれないがドアをノックしたことからそれは無いだろう。あの人いつもノックなんかせずに入って仕事を風のように早く置いて居なくなるし。

 

 兎に角、応対はしなければ、そう思って作業をする手を止めて扉に向かう。そして扉の前に立ったが…

 

 

―――猛烈に嫌な予感がした

 

 

 

 扉の前に立って初めて分かる、この感覚…間違いない、あの殺気をぶつけてきた奴だ。扉越しにあの感覚が伝わってくる。それはまるで、模型を作ってる時にこのパーツを外さなきゃいけないのに間違いなく外そうとしたら折れると確信できるときのような…そんな感覚だった。

 正直、絶対に開けたくない。だけど開けなきゃ事態は進展しないしこのまま扉の前に突っ立てるのもマズイと思う。なんていうか、扉越しにグサリとやられそうな気がする。声を出しても同じだ。

 

 

 扉の前でほんの一、二秒戸惑い、迷った後にええいままよと言った感じで扉を開く、するとそこにいたのは――

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんはかな?いきなりだが死んでくれないか」

 

 

 

 

 

 

 

 なんか背後にいっぱい金色の剣を浮かべてこちらに爽やかに笑いながらそう言う金髪赤目のイケメンだった。

 





色々募集してます…だけど返信は出来るか分かりません…出来る限りはします。はい、時間があったら…


小ネタ

『滅べばいいのに』


TV<ジングルベージングルベー♪

ピース「……♪」パチッカチッ

プルルルルっ!プルルルルっ!、ピッ

ピース「はいもしもし、こちらピース・ルナセルです。え、今日テロ行為を起こそうとして捕まったやつらに関する仕事?…分かりました、すぐにそちらに行きます…」

ピース「…………」



ピース「…」シュッシャチュウ

カップル1「」イチィチャ

カップル2「」イチャイチャ



同僚「お、お前も呼び出された口か?」

ピース「…ああ」

同僚「ハハ、何でも今回のはリア充死滅しろーって言って暇を持て余してる奴らに関する書類の為に呼び出されたらしいぜ」

ピース「そうか……」

同僚「…」

ピース「…」


「「ホント、リア充も非リアも、どいつもこいつも滅べばいいのに…」」


最初から仕事が入ってるより、呼び出しされた方が、嫌じゃないですかッッ!?
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