目指せ自営業!社畜局員のミッド暮らし   作:この世全てのゴミ

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過去話はこれで最後です。

もう、むちゃくちゃ!不快なるかも知れないんで読まないほうがええかもしれません。


閑話 社畜と子狸 その4

 上司を嵌めた翌日、ピースははやてにこっぴどく叱られていた。

 

「君は一体何をしとるんや!危ないやろ!」

「はい、スイマセン…すいません」

 

 叱られている理由は昨日の出来事が原因だった。

 はやては、あの後しばらく寝てたままだったのだが次の比には快眠をとったと言わんばかりに気持ちよく起床。しかし、起きてみれば何故か管理局の医務室。

 何故と思いキョロキョロしてれば彼女の家族であるヴォルケンリッターの皆がはやてが起きたのに気付き、全員が飛びついて来た。そのため圧死しかけていたりする。

 全員が落ち着いた後に、はやては事情を聴くとすぐさま医務室をとびだし仕事部屋の方へ。

 息を切らせながらも辿り着き、扉を開けてみれば何もなかったかのようにピースが仕事をしていて普通におはようと言いその横っ面を思いっきり叩いき、現在に至っている。

 

「しかも聞いたで、君今回の事を自分の功績じゃなくて私の功績にしおったな!?」

「ああ、だって俺はただの事務員だから別にそんな功績なくても別にいいやって思ったから…」

「この阿呆!」

「ゴブゥ!」

 

 今度はチョップが炸裂、ピースの脳天に大ダメージが襲う!

 ピクピクとしているピースを気にせずはやては説教を続ける。

 

「ええか?事務員なのにまずあんな危ないことしたって時点でもう説教モノやし、折角の功績を自分のじゃなくて私のモノにするって時点であかんわ!例えバイトの人やろうと、事務員やろうと関係ないやろ!今回のことは君の功績や!」

「で、でも…もう全部書類は出しちゃったし…それに俺、管理局やめるし……」

「……は?今なんて言いおった?」

「え、全部書類は「そこじゃなくて、その後!」…管理局やめるし…」

 

 それを聞いたはやてはすぐさましゃがんで倒れているピースの顔を掴み、自分の顔に近づける。

 ピースはその行為にドキっとすることはなく。ただ、強い力で握られている頭に激しい痛みを覚えた。

 

「どういうことや、なんでやめんねん?」

「いや、だって…管理局やめるって条件でのんだし…」

「そんな条件無視せんか!っていうか何で元凶捕まえたのにその元凶の条件飲もうとしてんねん!?」

「その、なんていうか…」

「なんや、私と仕事するのはもうこりごりって言う事かいな?」

「ち、違うってそういうのじゃない!って泣きそうな目に…アダダダダッ!力強めないで!俺の頭が壊れるだろ!」

 

 強まっていく握力に悲鳴を上げるピース。それもしょうがないだろう、何故なら彼の頭からはミシミシと段々聞こえてはならない音がし始めている。

 こうして、はやてが落ち着くまでピースは強烈な痛みに耐えなければならなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛った…本当に頭がトマトみたいに潰されるんじゃないかって思った」

「スマン、ちょっとやり過ぎてもうた…」

「やり過ぎって感じじゃないですよ?もう顔とかにくっきり手形が残ってるんだぞ?」

「気の所為や」

 

 あの後、落ち着いたはやてはピースが泡を吹いて白目を剝いている事に気付き、すぐさま手を放した。きっともう少し遅れていたらピースの頭蓋骨にははやての手形が刻まれていたことであろう。

 そんなこんなで、落ち着いた二人は冷静に話し合いを始めたのだ。

 

「っていうか、君どうやってあのオッサン嵌めたんや?なんか二重三重の罠で絡めとってた聞いたんやけど」

「ああ、それな。適当に『準備』して話しただけだよ。後はあっちが勝手に嵌ってくれただけ」

「その準備を話さんかい」

「あーとだな…」

 

 ピースはどのように自分が準備をしていたのかを話し始めた。

 

「まず、最初に片づけをするふりをしながら必要な書類を集め始めたんだ」

「あ、もしかして…」

「そう、あのクソ野郎を検挙するために俺が色々探し回ってた汚職の証拠だ」

「で、次にその書類をもって俺は上司のとこに行ったんだ」

「ああ、あの狸のオッサンかいな」

「お前も似たようなもんだろうに…まあいいや。で、そこで俺は念話をしたわけ」

「念話できるんかい」

「流石にそれくらいは…まあ微妙に精度が低いしデバイス補助なしはちょっときついんだが…そこら辺は根性だ。それでことの顛末を説明した。あ、ついでに嵌める策もな。笑ってたよ、あの人」

「はあ…」

「それで俺のPCとデバイスにある設定をしてもらったんだ。PCだと時間式で配信されるように、デバイスが戦闘モードに移行したら念話を上司と繋がるようにして、更に作って貰った詳細付きの汚職の証拠を出世欲の強そうな人たちに送るようにしたんだ」

「で、出世欲の強そうな人たちはアイツを捕まえれば手柄は出来るし、上も一枠空く…そうなれば、後は上司がその人たちに誘いをかけて部隊の編制、念話で位置は伝えてあるからすぐ現場に急行…包囲したタイミングで俺はお前を抱えてクソ野郎と一緒に降りてきて、捕まえてもらう…簡単だろ?まあ、途中でフェイクも入れたからアイツには本当に訳が分かんない内に捕まる羽目になっただろうがな」

「サーチャーで監視されとったんやろ?よくそない出来たなぁ」

「ああ、それね…ウチの上司幻術がかなり得意らしくて、それでサーチャーに合わして幻術掛けてもらったんだ。御蔭でとても準備がしやすかった」

 

 ケラケラと笑いながらどういう風に準備していたのかを言うピース。そんなピースにはやては少し呆れた表情をしていた。

 

―――ピースくんって…前言ってた模型屋になるって言う夢より詐欺師に向いてる気がするわ

 

 尚、はやてはこう思ってはいるが実際はピースは詐欺師などには全く向いてない。今回のは、全て運が良かったから出来たことである。不幸中の幸いが重なりに重なって、奇跡的に騙すことのできるくらいの条件がそろった為出来たことだ。そもそも確証をもってから行動をするのが詐欺師であり、ピースはサーチャーの位置などもほぼ勘であるため決して詐欺師に向いてるとは言えない。淡々と仕事をこなすことが得意なピースは間違いなく社畜向きであろう。

 不意に、ピースは笑うのを止めあることを思い出したと言うかのように急に手をポンと叩いた。

 

「そう言えば、お前にサイン貰わないといけないんだった」

「サイン?なんや、借金の連帯保証人ならお断りやで」

「違っての…あった、これだ」

 

 そう言ってピースがはやてに差し出したのは、一枚の紙だった。それを受け取り、はやては内容を読み上げる。

 

「えーと…『補佐官(仮)の辞職のため代わりの補佐官が付くことを容認します』…なんやこれ?」

「それに承認のサインしてくれないとお前に代わりの補佐官が付けられないんだ。ほら、俺やめるから補佐官は交代しなきゃいけなくて」

「え、マジでやめるん?」

「おう、マジマジ」

「理由は?」

「あ~…それはだな……」

 

 理由を聞かれて気まずそうにしながらも、ピースは懐からある一枚のカードほどの大きさの用紙を取り出し、はやてに見せる。

 用紙には、『成績表』と書かれていた。

 

「なんや、成績表?君学校行っておったんかってこれ、殆ど最低値やないか!?魔法関連に至っては零点ってどういう事や!」

「いやな、最近仕事っていうか…バイトに精を出し過ぎてたせいで学校もあんま行ってなくてそれでこの前テストあったんだけどさ、その結果がこれで…それで親から碌に勉強もできねぇ奴が働いてるんじゃねぇってお叱りが来てな。学校の方からも…バイトやめろって」

「…それが理由かいな?」

「ああ」

 

 はやてがプルプルと目を閉じながら震え始める。すると、それに合わせてピースにも分かるくらいに魔力を放出し始めた。それを見てピースは「あ、終わったな」と言った諦めの表情をする。

 腰を少し落とし、拳を握ったはやてはスリークオーターからのフックいや、アッパー…でもない!

 

「このアホンダラがぁぁぁぁぁッッッ!!!!」

「グハアァァァァァァァアアッッ!!」

 

―――スマッシュ、それが八神はやての必殺の一撃(フィニッシュブロー)にして得意技(サンデーパンチ)であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っていう顛末で私とピースくんの同僚期間は終わったんや」

「何ていうか…色々ツッコミどころがあり過ぎるの…」

「そんなことあったんだ…」

 

 話し合ってるのは高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやての三人であった。何故、話しているのかと言えばたまたま、彼女たちの三人が重なり久しぶりに会おうという事になったのである。

 本来なら、ユーノやクロノにヴォルケンリッターの皆も居るはずだったのだが全員急な仕事が入り残ったのはこの三人だけだった。

 なので三人で昔話に花を咲かせていると、高町なのはが「ピースくんとはやてちゃんの昔話が聞きたい」と言いだし、八神はやてがつい先ほどまで語っていたのだ。

 

「それにしてもピースくん、成績悪かったんだ。なんか意外かな」

「うん、少し話しただけだけどそんな頭が悪いってわけじゃなさそうだったし…」

「ああ、それな。何でもよくピースくんは学校サボってバイトしてた…ていうよりバイト先(管理局)に日中でも捕まって学校に行けなかったらしいんや。それで休日の日に学校、平日はバイトと訳の分からん生活をしとったらしいで」

「と、とんでもないの…」

「よく体壊さなかったね」

「それについては本人も不思議に思っとるらしいで?なんで体調崩さなかったのか分からないって」

 

 実に恐ろしきは、潜在的社畜性…高町なのはそう思った。

 因みに、普通の管理局員から見た過去のなのはの過剰なまでの魔法トレーニングとピースの仕事っぷりは大して変わらないので案外似た者同士扱いされていたりする。本人たちだけが知らないが。

 すると、フェイト・T・ハラオウンが一つ疑問を上げた。

 

「あれ?けどはやての話の中の彼となのはから聞いた彼の自己紹介が少し違う気がするんだけど…?」

「はれ?そうやったっけ?」

「あー、そう言えば好きな言葉を言ってないの」

「へえ、そんなの自己紹介に加えとったんか」

「しかも、私が自己紹介をしてもらって名前について言ったときはそのまんまの意味だって言ったりもしてたような…」

 

 三人で頭を悩ます。三人寄れば文殊の知恵などと言われるが、答えに当たりそうなものは出てこなかった。

 

「まあ、今度聞いてみよか」

 

 はやてがそう言ったのを切っ掛けに、ピースの話題は消えてまた別の話に発展していく。

 

 

 

 

 

 

 

「三人寄れば文殊の知恵っていうらしいが…女三人寄れば姦しいだな、アレは」

 

 その様子をたまたま外出していたピースが見かけこう言った。案外、的を得ている。

 

 




感想、大募集してますぜ!あ、辛辣な批評でも構いません。寧ろくれた方が多少文章能力が上がるかも…

あ、アンケートはまだやってます。
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