寒くなってきましたね。
と、此処で事前に言っておかなければならないことが、私来週から修学旅行でして執筆が間に合わなければ来週の土曜日の更新はなくなるかもしれません。
私事で申し訳ありません。
束の新しい一面を発見した直後、束は俺に聞いた。
「ねぇ、シロはどうして正義の味方になりたいの?」
「あんまり深く考えたことなかったかな。けど、そうだな...俺の夢、正義の味方ってのは、あくまで在り方であってそのものになりたいわけじゃないんだと思う。俺はただ、俺の身近な人達、大切な人達の幸せを守れればそれでいいのかもしれない。だから、正義の味方とは違うのかもしれないけど」
「そうだね、正義の味方は見ず知らずの人だって助けるもんね」
「そうなりたいわけじゃないけど、そう在りたいとは思う。ははっ、矛盾してるよな」
「矛盾しててもいいんじゃない?」
「え?」
「シロは正義の味方で在りたいんでしょ。なら、そう在ればいいじゃん。あ、けど、シロは身近な人限定の正義の味方だね!」
「身近な人限定の正義の味方、ね。その考えは無かったかも」
「でしょでしょ?束さんってば『天才』だから!」
「っ!...やっぱり、天才って言葉は好きじゃないな」
「ん?何か言った?」
「いや、なんでもない。そういう束はどうなんだ?どうして宇宙に行きたい?」
「可能性があるから...かな。宇宙人は本当にいないのかとか、何万光年先はどうなってるのかなとか。宇宙には無限の可能性があるから、私はこの子と宇宙に行くんだ...!」
束はそう言って右手に着けている白いガントレットを見つめる。
「なぁ、束。一人で行くのか?」
「へ?」
「宇宙に一人で行くのかって聞いたんだ。俺も行きたいんだぜ?連れてってくれよな、仲間はずれにしてくれるなよ」
「シロ...。...うん!任せて!絶対にシロも連れてってあげる!」
「約束だぜ?」
「もっちろん!」
俺と束はそうしてひとつの約束を交わした。
この一ヶ月後に束は全世界の人達に衝撃をもたらす。
『白騎士事件』
あの出来事はそう呼ばれている。
日本を射程距離内とするミサイルの配備されたすべての軍事基地のコンピュータが一斉にハッキングされ、2341発以上のミサイルが日本へ向けて発射されるも、その約半数を搭乗者不明のIS「白騎士」が迎撃した。
それを見て「白騎士」を捕獲もしくは撃破しようと各国が送り込んだ大量の戦闘機や戦闘艦などの軍事兵器の大半を無力化した事件。
この事件のおかげと言うべきなのかは分からないがISは全世界の人々にその存在を確かなものとして知らしめた。
この事件の翌日、学校は休みだったが俺は屋上に来ていた。束が会おうと言ったから。
「束...!あれはどういうことだよ!?」
「私にだってわからないよ...!白騎士以外の子の整備をしてたら突然日本に向けてミサイルが発射されてきて、念のために白騎士に積んでおいた武装で迎撃しただけだよ!私も何が起こってるのかわからないんだよ...!あの出来事のせいであの子は...白騎士は史上最強の兵器として見られてる...!こんなの...私は望んでないのに!」
「束...」
「だからね、今日は...お別れを言いに来たんだ」
「は?なに、いって...」
「あの出来事のせいで私は追われてる。ISを作れるのは私だけだから。私と一緒にいたらシロが危なくなっちゃう」
「ふざけんなよ!約束はどうすんだよ!?俺を宇宙に連れてくんじゃなかったのかよ!?」
「私だって!...私だっていやだよ...ちーちゃん以外にやっと理解してくれる人が出来たのに...もっとお話したいよ、一緒にいたいよ!でも!...それを世界は許してくれない」
束は泣きながら微笑んだ。
「俺は...大切な人の幸せを守るって決めたんだ!なのに目の前で泣いてるやつを放っておけるわけないだろ!」
俺は束に笑いながら言葉をかけた。
「シロ...?」
「なぁ、束、お前の願いはなんだ?お前が望むのは!」
「...シロ」
「なんだ?」
「お願い...私と一緒に逃げて、私とずっと一緒にいて!」
「その願い確かに聞き届けた!これより俺、黒猫 白はお前と共に在ろう!」
こうして、俺は束と全世界の科学者達から一緒に逃げることとなった。だが、俺は後悔など全くしていないのであった。
如何でしたか?
過去編はこの次の話で終わる予定です。
誤字脱字など気づいた点あれば報告お願いしますm(*_ _)m 感想も待ってますよー。
では、また次回お会いしましょう