天才と天災   作:柊ナタ

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先週は修学旅行で投稿できなくて本当に申し訳ございません。

今回は少し長めの話になってます


第三話

あの後、俺は束に連れられてとある場所にいた。

 

「束...ここは?」

 

「私のラボだよ。これからは私たちの、だけどね♪」

 

「そうなるのか。で、これからどうする?」

 

「取り敢えず、あの子たちを兵器として運用しないように言わないとね。まぁ、言っても無駄な気がするけど」

 

「まぁ、表立ってやられるよりはましだしな」

 

「あ、後これを配らなきゃ」

 

「これは?」

 

「ISのコアだよ」

 

「いいのか?だってそれは...」

 

「いいの、どうせ私一人じゃ限界があるし」

 

「そうか...。束がそう言うなら俺は何も言わないさ」

 

「あ、それに伴って全世界に向けて会見を開くからシロは束さんの護衛として傍にいてね」

 

「まじですか...」

 

「あぁ、安心して。シロにもIS作ってあげるから♪」

 

「え...?けど、ISって確か女にしか動かせないんじゃ...」

 

「うーん。そうなんだけどね〜。シロとの約束あるじゃん?その願いがこの子達に届いたのかシロには反応するんだよね」

 

「約束...宇宙に連れてくってやつか」

 

「この子達にも自我があるのかもね」

 

そして、俺の専用機の制作が始まった。

 

「あ、そうだ。制作するのにパーソナルデータが欲しいからちょっと調べさせてね〜」

 

「うわぁ...見るからに怪しい機械...」

 

「大丈夫、大丈夫♪」

 

俺の体をスキャンしていく。なんか不思議な感覚だな。

 

「はい、終わりっ♪えーと、どれどれ...。っ!?」

 

「どうした?」

 

「シロ、君って本当に人間?」

 

「は?何言ってんだよ。正真正銘人間だ」

 

「ありえない...ありえないよ...!なにこれ...」

 

「はぁ?さっきから何を言って...」

 

「まぁ、取り敢えず聞きなよ。シロの身体にはありえないほどの努力が積み重なっている。けど、おかしいよね。君は人間の域を超えてなかった」

 

「あ、あぁ。俺は元々何もできなかったから何倍もの努力をしたからな」

 

「違うね。人間が元から何も出来ないなんてはずはない。他の奴の何倍も努力してたからこその結果がこの数値のはず。けど、君は...。何がダメなんだろ?もう少し詳しく調べさせて」

診断中...

 

「わかったよ。君のその肉体が原因だね。努力が目に見えて現れないのは君の肉体が歪だからだ。歪、と言っても構造が異常なわけじゃなくて、バランスが悪い」

 

「バランス...?そんなことないぞ?」

 

片足立ちして見せる。

 

「そう言うことじゃないよ」

 

「冗談だ」

 

「でも、その歪さを直すのは現代の技術じゃ無理だね」

 

「別に直さなくてもいいんだが...」

「そこで!私にいい考えがあるんだよ!シロくんや!」

 

「話を聞けよ...。はぁ...まぁいい。で、その考えとやらは?」

 

「これを使いまーす!」

 

そういう言って取り出したのはISのコア。

 

「これを...?」

 

「束さんの理論上では可能な生体同期型ISを使います!」

 

「生体同期型?そのまんまの意味だとISが俺で、俺がISで状態なんだけど」

 

「その解釈で大体あってるよ!」

 

「だけど、束、お前理論上って言ったよな...?まだ実証されてないんだよな!?」

 

「え?そうだけど?」

 

「そんなあっさり!?危ないだろうが!」

 

「大丈夫、大丈夫♪...多分」

 

「おい、最後のなんだ」

 

「大丈夫だって!束さんを信じなさい!」

 

「はぁ...。わーったよ。信じてるぞ束。しくじったら一生恨んでやる」

 

「オッケー♪じゃあ、オペ開始だね♪」

 

かくして、オペレーション【生体同期型ISコア移植】(ISがシロで、シロがISで)(束命名)は開始された。

 

オペ中......

 

 

「終わったよ~♪」

 

「早かったな。しかも麻酔なしとはな...」

 

痛くはなかったが自分の身体を切り開かれているのを見るのはちょっとアレだったな。

 

「無事終わったようだが...何も変わってない気がするぞ?」

 

「そんなすぐには変わらないよ。身体に負担をかけないように段々と変わってくと思うからもうちょっと時間がかかるかな」

 

「そうか...じゃあ、気長に待つとするか」

 

数日後...

 

「束さんや、身体が驚くほど軽いのですが」

 

「お、ようやく変わり始めたようだね。けど、驚くことはないよ。これからもっと変わっていくと思うけどそれがシロ本来の力なんだから。君が努力してきた結果なんだから」

 

「あぁ...!」

 

少しだけ努力が報われた気がした。

 

それから数ヶ月が経ち俺の身体は完全に別物へと変わった。まず、身体能力がおかしい。生身で銃弾を避けれるようになった。これだけでもおかしいのだが思考能力もおかしくなっていた。平気で20くらいは並列思考出来るようになった。人間を完全にやめました。

 

「さーてと。シロの身体が安定してきたようなのでシロの専用機の説明をしよう!」

 

「俺の専用機...」

 

「シロの専用機の名前は【名も無き英雄】(アンノウン・ヒーロー)!機動性と精密動作に主軸をおいた全範囲攻撃特化型ISで相手の攻撃は受けずに回避することを前提に作ってあるから防御性能なんてあってないようなものです!」

 

「アンノウン・ヒーロー...」

 

「そう!この名前はこの子の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティ)に由来するものだよ」

 

「単一仕様...?なんだそれ?」

 

「IS達一人一人が持つ能力のことで、どの子として同じ能力を持たない」

 

「なるほど...それで?俺のISの単一仕様とやらは?」

 

「単一仕様は【英雄の魂】(ヒーローズ・スピリット)!あらゆる時間軸、世界線の英雄達の能力を使うことが出来るよ!」

 

「あらゆる時間軸、世界線?」

 

「簡単に言うと神話の英雄やアニメのヒーローまでありとあらゆる世界の英雄と呼ばれた者達の力を使うことが出来るってことだよ」

「何それチートじゃね?」

 

「けど、この単一仕様には弱点があるから気をつけてね!」

 

「最初に言ってた防御性能もそうだけどこの機体ピンキリ過ぎない?」

 

「それがこの機体の魅力だよ!シロなら使いこなせるはずさ!」

 

「まぁ、お前が言うなら...使いこなしてみせるさ。このISありがたく貰うよ」

 

「うんうん♪楽しみにしてるよ~♪じゃ、会見をしに行こっか!」

 

「え?そんなすぐに行くの?」

 

「もちのろん!さ、いっくぜー!」

 

「はぁ...行くか...」

 

その後、束は会見を開き、ISの軍事転用の禁止を条件としてISコアを全世界の国に分配しその総数が467個になった時点で製造をやめ姿を消した。無論、俺と共に。

 

「束、これからどうするつもりだ?」

 

「うーん。ずっとラボに籠って全世界相手に鬼ごっこかな?正直シロとちーちゃん、いっくん以外の人間見分けつかなくなったし」

 

「ん?妹はどうした?あんなに可愛がってただろ」

 

「ん?妹?あー、あの掃除用具ね。だって、全く変わらないんだもん。飽きちゃった」

 

「本当に興味が無いものには容赦ねぇな」

 

「それが私ですしおすし」

 

「そうだった。お前はそういうやつだったよ」

 

「シロはどうしたいの?」

 

「俺か?んー、そうだな...このままお前と二人で生きてくってのもいいんだが」

 

「あれ、意外だね。外に出たいとか思わないんだ」

 

「まぁ、親なんてとっくにいねぇし、外に置いてきたものなんて勉強道具ぐらいだからな」

 

「シロもなんだかんだ言って私と似てるんじゃない?」

 

「そうかもな。まぁ、当分はこのままの生活でいいかな」

 

「んー。そうだね!シロがそれでいいならいいよー」

 

束との共同生活が本格的にスタートした瞬間だった。

それから数年たったある日。

 

「ねー。シロー」

 

「なんだ?」

 

「私たちって今何歳?」

 

「そうだな...18くらいじゃないか?」

 

「ってことは私たちって結婚できるんだねー」

 

「そうだな。で、それがどうかしたのか?」

 

「え!?あ、いやー...うん。なんでもないよ!」

 

「ん、そうか」

 

「はぁ...。シロって意外と鈍感さんなのかな...?」

 

「何か言ったかー?」

 

「なんでもないよーだ」

 

「...?」

 

まぁ、こんなこともあったりして。その数日後にミサイル発射の首謀者がわかったりした。

 

「なぁ、束...。【亡国機業】(ファントムタスク)って知ってるか?」

 

「知らないよー。その、ファントムなんちゃらがどうかしたの?」

 

「いや、どうもこいつらが白騎士事件の原因っぽくてな」

 

「それ本当...?」

 

「いや、確証はないが恐らくこいつらだな」

 

「へぇ...!こいつらがあの子達を...私の夢を汚したのか!」

 

「落ち着け、今躍起になっても仕方ないだろ」

 

「そう...だね。ごめん、シロ」

 

「謝らなくていい。お前の気持ちは良く分かる。だから、俺にも背負わせてくれ」

 

「シロ...。ありがとう」

 

「わかってくれたのならいい。俺ももう少し調べてみる」

 

「じゃあ、私はシロのISを強化してよっかなー」

 

え?あれよりチートになるの?

 

「お、おう。そうか...頑張って」

 

俺より強くなるのか俺のIS...。

それより、亡国機業だ。束の夢を汚した罪は重いぞ...。絶対に見つけ出す。

 

 

 

誰にも認めてもらえなかった夢を初めて認めてもらった天災はその少年とともに夢を再び追いかける

そして、舞台はIS学園へと移っていく




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