メルヘヴン バカな救世主   作:悠之

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メルヘヴン見てたら書きたくなったので、書いてみました。かなり勝手に書いてるのでそこはご了承ください。


第一話 異世界への扉【門番ピエロ】

―――夢を見た。

 

ドクンッ

 

―――現代社会とは違い、豊かな自然が溢れるのどかな世界。

 

ドクンッ

 

―――その世界に生きる人や動物、そして、ファンタジーに出てくるような妖精や怪鳥、獣人など様々だ。

 

ドクンッ

 

―――俺はこの世界に行きたい。

 

ドクンッ

 

―――この世界ならきっと、俺を認めてくれる気がするから。

 

ジャラジャラ

 

門番ピエロ『トンネル、開通で~す』

 

―――………お前は誰だ?

 

いきなり目の前にピエロを象(かたど)った扉と、扉に象られたピエロが現れた

 

門番ピエロ『私は門番ピエロ、貴方を異世界にお連れしま~す』

 

門番ピエロはその手にサイコロを持つと、地面に転がした。

 

門番ピエロ『ハイっ!』

 

コロコロ

 

サイコロは転がり、1の目が出た。

 

門番ピエロ『ダイスの目は【1】お一人様のみですね』

 

門番ピエロの後ろに有る扉がゆっくりと開いていき、扉から光が溢れた。

 

手を伸ばしながら、俺はその扉をくぐった。

 

ギィィィ

 

バタンッ

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

?「う~ん、あんまりレアなÄRM(アーム)は持ってないわね」

 

ピンクの髪の美女、ドロシーは足元に転がっている柄の悪い数人の男達を気にかけずに手に持つ銀色のネックレスや指輪を見ている。

 

ドロシー「ん~、まぁ一応貰っておこうかな。……ん?」

 

ドロシーは持っていた指輪やネックレスを懐に仕舞うと、ふと気配を感じて右側の空を見た。するとそこには、空から物凄い勢いで落下している人が居た。

 

ドロシー「ちょ、あのまま落下したら死んじゃうわよ!?」

 

ドロシーの指輪が光、柄に刃が着いた銀の箒が現れる。慌ててドロシーは箒に跨がると、人が落下している場所に飛んでいった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

ヒュー

 

?「………ん」

 

下からの風を感じて目が覚めると、青い空と白い雲が広がっていた。

 

ここで分かった事が二つある。

 

まず一つ目、ここはかなりの高さで下には見たことも無いような森や草原が広がっていて、俺の知らない所だと言うこと。

 

二つ目、このままの勢いで落下していくと地面に衝突して、潰れたトマトのようになってしまうこと。

 

―――さてどうしたものか。

 

ドオォォォォンッ

 

考える事5秒、考えが纏まる前に凄い音を立てて地面に落下した。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

ドロシーは落下する人を見て慌てて飛んで来たが間に合わず、そのままの勢いで地面に落下し、回りに1メートル程のクレーターを作り、砂煙が舞っている。

 

ドロシー「あちゃ~、これじゃあ助からないわね。ま、私のせいじゃないし」

 

と言って、ドロシーが去ろうとしたとき。

 

ガラガラ

 

?「いって~」

 

クレーターの中から人が出てきた。

 

ドロシー「ッ!?(まさかあの高さから落ちて生きてるなんて!?)」

 

ドロシーはその並外れた体をした人が気になり、クレーターの方へと降りていった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

地面に落下すると、かなりの衝撃と僅かな痛みを感じ、だがしかし確かなその感触で自分は生きているのだと実感する。

 

取り合えず、回りの状況を確認しようと穴の中から這い出る。

 

?「いって~」

 

頭を少し強く打ったのか少し頭がくらくらする。

 

ドロシー「ちょっとあんた大丈夫?」

 

声を掛けられて前を向くと、そこにはピンクの髪で真っ黒な服を着た透き通るような白い肌をした美女が右手に箒を持って、こちらを見ていた。

 

?「大丈夫です。強いて言うなら体のあちこちと頭が少しくらくらする程度です」

 

ドロシー「結構大丈夫じゃないわよそれ……。まぁ、あの高さから落ちてその程度で済んだのは、ほんとに幸いだったわね」

 

言いながらピンクの髪の美女は手を差し出した。

 

?「体が丈夫で助かりました」

 

ドロシー「普通死んでるわよ。あんた名前は?」

 

?「名前………何だっけ?」

 

ズコッ

 

ドロシーは乗りよくずっこける。

 

体のあちこちを調べて所持品が無いか探ると、右のポケットに固い感触を感じた。取り出して見ると。

 

?「……ユ…ウ…」

 

銀のネームプレートが入っており、そこには『ユウ』と彫られていた。

 

ドロシー「それがあんたの名前?ったく、自分の名前忘れるなんて。やっぱりどっか見てもらった方が良いんじゃない?」

 

ユウ「いや、少しド忘れしただけだ。それよりも、俺が名乗ったんだから、お前の名前も教えろよ」

 

ドロシー「そうね。私はドロシー、見ての通りの魔女よ」

 

ドロシーは一回クルッと回り、ユウに魔女の服を見せる。

 

ユウ「へ~、宜しくなドロシー」

 

ドロシー「………それだけ?」

 

変わらないユウの対応に、ドロシーはキョトンとした顔でユウを見る。

 

ドロシー「私、魔女よ」

 

ユウ「今聞いたから知ってるよ」

 

ドロシー「ÄRMを人から奪ったりするのよ」

 

ユウ「へ~そうなんだ」

 

ドロシー「………」

 

ユウ「………」

 

二人の間に妙な空気が流れる。

 

ドロシー「……っぷ!ふふふっ!」

 

ユウ「いきなりどうした」

 

沈黙を破ったのは、ドロシーの笑い声だった。

 

ドロシー「ふふっ!……別にあんたの事を笑ったんじゃ無いの。ただ、私が魔女だって言ってそんな反応する人今まで居なかったから」

 

今までドロシーが会った人はドロシーが魔女だと分かると、逃げるか、襲い掛かって来るかのどちらかだった。それに比べてユウはドロシーを真っ直ぐ見つめたままだ。それがドロシーには嬉しかったのだ。

 

ユウ「……魔女って言われてもな。俺の目の前で悪いことした訳じゃないし、第一魔女って良く分かんないしな」

 

ドロシーはそれを聞いて更に声を上げて笑った。

 

ドロシーが笑い終わると

 

ユウ「……もう済んだか?」

 

ユウは少し不貞腐れていた。放置された上に、目の前で大声を上げて笑われたんじゃそうもなる。

 

ドロシー「ごめんごめん。ユウたんがあんまりにも面白くて」

 

ユウ「俺は全然面白くねぇ。ってユウたんって何だ」

 

ドロシー「ユウたんは気に入ったから、これからユウたんって呼ぶね♥」

 

ユウ「………もう好きにしてくれ」

 

ユウはドロシーの笑顔を見て、何を言っても無駄だと判断して諦めた。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

ドロシー「えぇぇ!?じゃあほんとにÄRMも知らないの?」

 

ユウ「知らん。寧ろ、何でそのアクセサリーが飛ぶライオンや銀の甲冑になんだよ」

 

ドロシーに気に入られたユウはドロシーと行動を共にしていた。そして、ドロシーに色々と聞かれて答えていくと、どうやらユウ自身、この世界の住人では無いと言う事が分かった。

 

ドロシー「異世界から来た、か。まぁ、6年前にも異世界からメルヘヴンに人が呼ばれたらしいし。不思議じゃないか」

 

ユウ「いや普通に不思議だろ。そんなに頻繁に呼ばれてたらたまったもんじゃないぞ」

 

ドロシー「私はユウたんがこっちの世界に呼ばれて嬉しいけどな♥」

 

と言い、ユウをその豊満な胸に抱き寄せた。

 

ユウ「むむむむ。むむ、むむむ」(苦しい。あと、恥ずい)

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

主人公 紹介

 

名前 ユウ

 

性別 男

 

年齢 推定15~16歳

 

容姿 銀髪、黒目

 

身長 ドロシーよりもちょい上

 

服装 黒い半袖のTシャツ、茶色のカーゴパンツ

 

詳細

 

メルヘヴンに来る前はある施設のモルモットだった。産まれたときからその施設に居たため、かなり無知なところがある。勉学も施設内で教えられたため、実物を見たことがない。施設では肉体的な改造を施されており、前の世界でも化物染みた身体能力だったが、メルヘヴンに来て更に向上した。メルヘヴンに来たときのショックで前の世界の事を断片的にしか思い出せない。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

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