なんとか投稿出来ました。これからも気まぐれに投稿するので温かく見守って頂けると幸いです。
メリロ(凄いセンスの子達だったですね。ユウは最初から桁外れでしたが、ギンタも魔力はもうスノウを完全に上回ってしまった。こんなスピードで成長して行ったケースは今まで1度しか記憶に有りません。確か…ダンナ……そう言えば彼は……気の所為ですよね。頑張って下さいユウ、ギンタ、スノウ)
ポンッ
リリンッ
メリロはトレーニングを終えてアランの元に向かったユウ達を応援し、ÄRMに戻った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アラン「くっ!」
アランは疲労のピークに来て片膝をついた。
ギンタ「………」
スノウ「………」
仮面のチェス「………」
イアン「おー!ギンタ!待ってたぜ!おめぇと会うっ!?」
その瞬間、イアンにはギンタから以前は感じなかった魔力を感じた。しかもその魔力の量は自分をも凌駕している。
イアン「ち、違う。別人!?ば、馬鹿な!?」
ギンタ「おいおっさん!なんでやられっぱなしなんだ!あんたの力だったら、そんなにボロボロにされてねぇだろ!」
現在アランの力はギンタよりも。ギンタはそんなアランがイアンに一方的にやられているのが信じられなかった。
スノウ「違うの、ギンタ。エドは動きたくても動けなかったの」
スノウの説明によればガーディアンÄRMを使う術者は一定範囲で行動を制限され、ディメンションÄRM【修練の門】を使用中のアランは本気で戦えず、戦うためには【修練の門】を閉じなければならない。そうすると中のユウ達は永遠に異空間を彷徨うことになっていた。
ユウ「(修行中に居たメリロとブモル+ディメンションÄRMを3日間寝ずに使い続ければ……)おっさんやべぇな」
ギンタ「……ありがとうおっさん。あとは任せてくれ。こいつらは、俺が倒す!」
仮面のチェス「……」
イアン「動くな!オレっちの獲物だよ」
横に居る仮面と真っ黒なローブに身を包むポーンのチェスの駒が動こうとするのをイアンは手で制する。
スノウ「見ててねエド。ギンタがバッボさんをどう想像したか」
そしてギンタ対イアンの2戦目の戦いが始まった。
以前は【パイソンウィップ】を使うイアンに手も足も出なかったが、倍以上の鞭のÄRM【オクトパス】を操るイアンに対してギンタはバージョン①【ハンマー&ダガー】で応戦。迫りくる鞭を紙一重で避けたりダガーで切り裂いたりを繰り返し余裕さえ見える。
だが、【オクトパス】の強みはその手数に加えて再生能力の高さに有る。ギンタが幾ら切り裂いても次の瞬間には元に戻っている。
ギンタ『そろそろあれ行くか』
バッボ『あれじゃな』
ギンタ「バージョン②!【バブルランチャー】!」
バッボ形が変わり穴が4つ空いた銃のような形に変化した。そして穴から無数のバッボの形の泡がイアンの周りを埋め尽くした。
イアン「バッボが分身!……いや、これはシャボン玉。目眩ましの能力か!邪魔くさいよ!」
イアンはシャボン玉だと分かると【オクトパス】でシャボン玉を割る。だがそれは―――
ユウ「悪手、だな」
ボンッ
ボボンッ
シャボン玉はただのシャボン玉ではなくそこそこ威力の有る爆弾だったのだ。割れたシャボン玉に誘爆して次々に他のシャボン玉も爆発していく。
イアン「爆弾!?くっ!」
シャボン玉が爆発しきるとイアンの周りは煙幕で視界を遮られた状態になった。
スノウ「どう!?エド!エド!!」
離れて戦いの様子を見ていたスノウはギンタの成長っぷりを嬉しそうにアランに報告していた。
アラン「ふむ………」
―――近距離型のバージョン①。遠距離型のバージョン②ってとこか。頭の悪そうなガキだからもっと目茶苦茶な想像すると思っていたが、真面目に戦うつもりで目茶苦茶な事考えやがった!
ザッ
煙が晴れるとギンタはイアンの目の前まで移動していた。
イアン「っ!……おめぇ…何者だ?」
ギンタ「チェスの
ドガッ
イアン「ごほっ!」
ハンマーÄRMで殴られたイアンは数メートル後ろに吹き飛ばされ膝をつく。
―――嘘だろ………。氷の城の時から数日だぞ!?今の
ギンタとイアンの2回目の戦いは、ギンタの圧倒的な勝利で終わった。
と、そこへ近付く一つの影が―――
ドロシー「ユーウタン♡!!」
ユウ「…ん?この声……」
タンッ
少し離れた位置で戦いを見守っていたユウのもとにドロシーが勢い良く飛び付いた。
ドロシー「会いたかったぁ〜〜〜ん♡」
ユウ「うぉ!」
キャー
チュッチュッ
ワーワー
スノウ「………」ボーー
アラン「……」
ドロシーがユウに抱き着き顔中にキスをしているのを見たスノウは、氷のÄRM使いにも関わらず嫉妬の炎を静かに燃やしていた。
そしてそれを後ろから見ていたアランは、スノウのそんな姿に言葉を発することは出来なかった。
ギンタ「…ドロシーがここに居るって事は!!」
そう、修練の門に居たドロシーが出て来ているということは、一緒に修練の門に入っていた――
ジャック「久しぶりっス。ギンタ!!」
ジャックも同じように修行を終えて出て来ているということだ。
ジャック「そして……羨ましいっス!ユウ」
ユウ「……」
―――そうか…そんなに辛い修行をしたんだなジャック
ギド「ホーリーÄRMで回復して下さいイアン。それまでの間……時間をかせぎます!」
そう言うとギドはイアンを庇うように前に立ち槍のようなウェポンÄRMを出した。
イアン「やめときなギド!!おめーのかなう相手じゃねぇって!!」
ギド「百も承知。しかしあなたを護らねばならない。あなたはいずれナイト
ルークのイアンが負けた相手のギンタでは無理。ボロボロのアランも今は周りに仲間が居る。ならば一番弱そうな奴を狙う。そしてギドが選んだのは―――
ジャック「っ!」
ギド「一番、魔力の低そうなあの男くらいなら!!!」
修練の門から出てきたジャックだった。
ドロシー「アラ!なめられちゃったわねェ♪キミに力をあげたのが誰かも知らずにさ!見せておやり、ジャック!!」
ジャック「(父ちゃん……あんたがコレで何してたかは知らない。でも……)オイラもこいつで戦うっスよ!!ネイチャーÄRM【大地のスコップ】!!【
ゴンッ
ドドドドッ
ギド「うわっ!あぁああーーっ!!」
ジャックが起こした地割れの波で足場を崩され、更に割れた地面の破片がギドに当たりふっ飛ばされる。
スノウ「っ!?」
ギンタ「す、スゲェ…っ…」
ユウ「ジャックも、魔力が前とは別人だな。スコップもただのスコップじゃ無くなってるし」
アラン「……」
―――魔女ならマジックストーンぐらい持ってると思ってたが……一緒にさせて成功だったみてぇだぜ。
イアン「……」
ギドが倒されると、膝をついていたイアンが立ち上がった。
アラン「…(やろう。まだやるつもりか)」
イアン「……ギンタ。取り引きをしようぜ」
アランが一瞬戦いの継続かと身構えたが、ギドの方を見た後にイアンがそう提案して来た。
イアン「ホーリーÄRM【癒やしの天使】。こいつはある程度まで痛み、傷を治す。こいつをギドに使わせてくれ。要求を飲むなら……こいつをくれてやってもいい」
イアンの手には真ん中に宝石が有り後ろに羽根が付いた壺のような物に包帯を巻いたÄRMが握られていた。
アラン「そいつ…ただのポーン兵じゃねェのか?チェスともあろう人間が情け深い事だなオイ」
ユウ「……」
―――……相手から仕掛けて来て負けて、でも傷は治させて下さい。代わりにホーリーÄRM上げます。都合が良い事しか言ってないが―――
ギンタ「それオッケーーー!!」
ユウ「…ははっ(
ギンタ「あんたの怪我も治せる。エド!!良いよな?」
アラン「……フンっ。甘いクソガキだぜ!!」
そう悪態をつきながらも、アランも嫌ではなさそうだ。
頭のローブを脱ぎ、仮面を外すと現れたのは普通の女の子の顔だった。
ギンタ「えっ!女の子だったのか!」
イアンがギドの胸の前に【癒やしの天使】を持ってくると、【癒やしの天使】から淡い光が二人を照らした。
ギド「申し訳ありません……イアン」
暫くすると光が消える。どうやら治療は済んだようだ。
イアン「ギンタ!今回は負けだ。だがねェ…次はそっちの番。オレっちはもっと上に行くぜ!!おめーに出来たんならよ…オレっちにできねー訳はねぇんだ!!」
―――またおめーの前に現れるぜ!忘れるなギンタ!!
【癒やしの天使】をギンタに投げ渡すと、イアンはギドを連れてその場から姿を消した。
ジャック「……修行、ほんとに終わったんスね」
ギンタ「強くなったなジャック!」
ジャック「大変だったスからねェー…って、なんか少し背伸びてない?」
ギンタ「マジィ!!何cm?伸びたって何cm!?」
ワイワイ
ガヤガヤ
ユウ「…(あの中で成長ってすんのか?嫌でも筋力も魔力も上がってるしな……)」
久し振りの再開に花を咲かせていると―――
アラン「いつまでもジャレてんじゃねェぞ、てめぇら!少しは役立つようになったみてーだし、これからヒルド大陸に行くぞ!」
ギンタ「ヒルド大陸?」
アラン「今いるパヅリカ島から海を越え南下する。戦争をおっぱじめた馬鹿どもから、民衆を救いに行くんだ!」
ドロシー「…え?あたしも?」
ユウ「ドロシーの力が必要なんだ。頼む」
ドロシー「…///まぁユウタンが言うなら、仕方ないわね///」
アラン「チェスの
カクン
ボンッ
言葉が途切れ途切れになり、アランは爆発とともに犬のエドへと姿を変えた。どうやら眠気に耐えれなくなり眠ってしまったようだ。3日間飲まず食わずで起きていたのなら仕方のない事だろう。
ドロシー「うわっ!なに!?犬!?」
ユウ「ドロシーはアランしか知らないんだな。犬のエドだ」
ジャック「言うべき所はそこじゃ無いと思うっス」
スノウ「おはよエド!」
エド「おお姫様!!お久しゅうございます!!ギンタ殿!アランの中から見ておりましたぞ!ずいぶん成長なされたようで…。そんで……」
エドはぐるりとユウの方へと振り返り鬼の形相でユウを睨み付けた。
エド「ユウ殿!氷の城で姫様の唇を奪うとは何事か!?許せん!!」
ユウ「…なるほど、そのことか」
ドロシー「な、なな何、それ!?ちょっとユウタン!」
スノウ「……///」ポッ
ドロシー「何赤くなってんのよ!!ユウタンどういう事!?ちょっと犬!説明しなさいよ」