ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

10 / 174
第八話 =討伐後の訪問=

「大丈夫なの?結構な数だけど・・・」

 

リアスの心配をよそに、鋼弥は軽めの準備運動をしている。

 

「こいつ等は単体だと弱い部類に入るし対策が解れば素人でも勝てる

 数で攻められれば厄介だが、これぐらいなら大丈夫だ」

 

「それで、こいつ等は一体何者なの?」

 

「こいつ等は幽鬼グール、女の方はグーラーと呼ばれている

 死肉や生者の肉を喰らう下賤な悪魔だ」

 

説明している最中にグールの一体が鋭い爪を振りかざして襲い掛かるが、

鋼弥はその力を利用して背負い投げをして壁に叩き付ける。

 

「人が説明している間に襲ってくるか?いや・・・頭も腐っているから仕方ないか」

 

グール達は喰らい付こうと飛び掛かるが肘鉄、裏拳と目にも止まらぬ速さで三体同時に叩き付ける。

その対応とずば抜けた反応速度にリアス達は驚く。

 

「彼がここまで強いなんて・・・」

 

グーラーたちは両手を翳して、氷の魔法―ブフーラ―を放つ。

鋼弥の足元に命中し、凍りついて動けなくなる

 

「あらあら、あのグーラーさん達、魔法を使うのですね」

 

「まぁ・・・グーラーの魔力値は低い方だけどね」

 

朱乃の疑問を冷静に返事をする鋼弥に襲い掛かるグーラーだが、鋼弥は手刀を横一閃に薙ぎ払う。

グーラー達は空中で静止した。

次の瞬間、首が次々と落ちる。最後には身体も崩れ落ちてピクピクと痙攣し動かなくなった。

術者を倒したのか、鋼弥の足元の氷が解けた。

 

「・・・鋭い斬れ味。」

 

小猫がパチパチッと拍手する。表情はあまり変わってないが。

全ての敵を完膚無きまでに叩き潰すと、散らばっているグールとグーラー達の身体がボロボロと崩れ去った

 

「あいつ等はどうなったんだ?」

 

「塵となって飛散し元の世界へと還っただけだ。」

 

鋼弥は召喚された陣を破壊した。

これを破壊しないと、また別の悪魔が湧き出てしまうからだ。

瘴気がある所には必ず召喚陣があるので優先的に破壊する事を勧めると教えられた。

リアス部長達と鋼弥のそれぞれ戦い。

俺も頑張って強くなって、ハーレム王になってやるぜ!!

・・・でも、出世の道は遠いなぁ・・・

 

 

◆◇◆◇

 

 

「・・・それで、要件は?」

 

「お邪魔しても良いかしら?」

 

休みの日に呼び鈴が鳴ってドアを開けたら、リアス、朱乃、小猫がそこにいたのだ。

住んでいる場所は教えていないのに解ったのは、秘密ルートで調べたらしい(本当は使い魔を使って調べたんだろうけど・・・)

ちなみに、イッセーは祐斗と一緒に基礎訓練をしているとか。

まぁ・・・暇だったから、断る理由は無いか、というわけなので、部屋へ招待させる。

 

「綺麗に片付いてますわね」

 

「掃除をするのは当たり前の事だよ」

 

三人をソファーに座らせて、人数分の紅茶を差し出す。

 

「・・・お菓子」

 

「・・・部屋の物は弄らない様にね」

 

お菓子を取りにキッチンの方へ向かう。

リアスはキョロキョロと部屋を見渡すと、机の上に置いてある伏せた写真立てが置いてあった。

何なのかと思い写真を見ようとするが、鋼弥の手で肩を掴まれた

 

「それは、やめてほしいな・・・」

 

「ごめんなさいね」

 

冷蔵庫に入れていたドーナツとどら焼きを皿に取り分ける

小猫はモクモクと、どら焼きを食べる。

 

「そういえば、鋼弥さんは故郷にお父様とお母様がいるのでしょうか?」

 

鋼弥の表情が少し曇って、目を瞑り口を開いた

 

「・・・父さんと母さんは、事故で亡くなったんだ」

 

「あ、・・・ごめんなさい」

 

聞いてはいけない事を言ってしまったのかと落ち込む朱乃

 

「いや、気にする事は無いよ。その後は師匠と暮らしていたから寂しくは無かったよ」

 

「師匠って?」

 

「父さんとは友人関係で武術指南の人だ。修行は厳しかったけど、ここまで強くなれた事には感謝しているさ」

 

「だから、あんなに強かったと言う訳ね。凄いじゃない」

 

「いや、まだまだだよ。・・・・・・・それに、アイツを倒すにはまだ・・・・・・」

 

後半からボソボソと小声で言うが、リアス達には聞こえていない。

 

「そう?私から見ればあれは強いと思うけどね」

 

「前にも言ったがグールとグーラーは弱い悪魔だよ。

 慣れてくればイッセーでも簡単に倒せる相手だけど、今の彼は悪魔になったばかりで戦い方は知らないし、

 あっという間にあいつ等のご飯になるのが目に見えているかな。」

 

「手厳しいわね。」

 

「こういう性格なんでね。しかし、アイツは強くすれば伸びるかも知れないね。」

 

そう言いながら紅茶をゆっくりと飲み下す。

ちょっとしたお茶会が終わり、リアスたちは帰宅した。

カップと皿を片づけている最中・・・伏せていた写真立てを手に取る。

 

「・・・あいつがこの世界に居るのなら今度こそ・・・」

 

写真には二人の男女と、幼い双子が写っていた・・・。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。