ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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一か月以上、待たせてしまった、文章も短いと言う体たらく・・・申し訳ございません!!

今回は真・女神転生Ⅳに関する様な物が出ているかもしれませんので、ご注意を


第二話 =ナイトフェステバル=

ある日の昼下がり、紙袋を被っている不審人物、もとい男の娘がいた。

彼の名はギャスパー・ヴラディ。

リアス・グレモリーの僧侶で魔力も高く、時間停止の神器を持つ実力者だが―――。

極度の引き籠りで臆病な性格をしている。

そのため、段ボール箱や紙袋を被っている事が多い。

ちなみに、なにをしているのかというと・・・対人恐怖を直す為に、一人で歩いているのだ。

傍から見れば、不気味で変出者が100%溢れ出ている。

 

【不審人物かと思ったら・・・あの時の坊やじゃない】

 

背後から声が聞こえ、振り返るギャスパー。

白い日傘を持った少女がギャスパーに話しかけてきた。

恐る恐る紙袋を取ると見覚えのある人物だった

 

「あ、貴女って確か・・・ネラプシさん?」

 

【あら、覚えていたのね。会うのは二度目かしらね?】

 

「も、もしかして・・・鋼弥先輩のお兄さんの・・・」

 

【ああ、嶺爾の事?彼は別行動をしているわよ】

 

クスクスとイタズラの笑みを浮かべるネラプシ。

 

【不思議そうに思っているわね。私の様にマグネタイト量が多いと単独で行動ができるのよ】

 

「で、でも・・・太陽の下にいても平気なんですか?」

 

【私はそんじゃ其処らの吸血鬼より、遥かに特殊だから平気なのよ。

 あんたみたいに人間の血が混ざっている訳じゃないからね】

 

混ざりモノという言葉に反応したギャスパーは顔を下へ向けた。

ネラプシが至近距離でギャスパーを品定めするかのように見ている。

ギャスパーはオドオドとしていた。

 

【なに、ビクビクしているのよ。男の子なんだから、ドンッとしてなさいよ】

 

「す、すみません・・・」

 

【ねぇ、暇なら私とデートしない?】

 

「デ、デ、デートですか!?」

 

【なによ?私とあんたは昼間は平気でしょ?ほら、行くわよ】

 

ネラプシはギャスパーの手を掴んで、駆けだす。

街で色々な店を巡る二人、ファッション店で服やアクセサリーを見たり、フード店でアイスやクレープを食べたりしていた。

公園で一休みしている二人、ネラプシは野良ネコ達と戯れていた。

 

【ふふふ、私が用意した缶詰を食べて、平伏すがいいわ】

 

缶詰を開けて、野良ネコ達に分けているネラプシ。

言っている事は悪のボスだが、やることが平和だ。

 

【んっ?どうかしたの?】

 

「最初、貴女を見た時は恐ろしいと思いましたけど、今日で違ったかもしれません・・・」

 

【あらっ?最初のデートで印象が変わったの?甘過ぎるわね、アイスの様に甘いわ】

 

「そ、そうですか・・・」

 

ションボリするギャスパーだが、ネラプシは頬を少しだけかいて小言で喋る

 

【・・・でも、そう言って貰えるのは少しだけ嬉しいけどね・・・】

 

「何か言いました?」

 

【何でも無いわよ。それより、まだまだ付き合う時間はあるかしら?ゲストが入り込んだからね】

 

ネラプシがそう言うと、何かの気配を感じる。

召喚の陣が出現し、瘴気が溢れだしてきた。

今までよりも、強力な魔力や妖気が溢れだしてくる。

現れたのは、スダマ、ツチグモ、カワンチャ、ティターンと言った地霊で構成された悪魔軍勢だ。

 

「ええええっ!!?な、何でこんなに!!?」

 

【百鬼夜行みたいに徒党を組んで、襲う連中もいるのよ。数で攻めると言う感じにね】

 

ネラプシが説明しながら、猫たちを安全な場所へと避難させる。

地霊の軍勢は、ネラプシを見つけると一斉に口を開いた。

 

【見つけたぞ!!吸血鬼!!】

 

【ワシらの友人たちをよくも食料にしてくれたな】

 

【仲間の仇をとってやる!!】

 

口を開けば恨み、怒りと言った言葉を吐いてくる。

ネラプシは涼しそうな顔をしている。

 

【そんな事を言ってないで、さっさと掛ってきなさいよ。三下ども】

 

挑発すると、地霊の軍勢は雄叫びをあげて行進した。

まるで大地が怒り様な足音が響きわたる

ネラプシはギャスパーの手を掴み、翼を展開させて空へと飛び立つ。

 

【ねぇ、ギャスパー。私と踊りながら今の状況を楽しみましょう】

 

「えっ?えっ?えええええっ!?」

 

【だって・・・】

 

ネラプシは空を見てクスリッと笑う。

ギャスパーも空を見ると満月が赤く輝いていた。

 

【こんなにも、赤く輝いているもの・・・】

 

《BGM:亡き王女の為のセプテット》

 

スダマ達は衝撃魔法ザンを一斉に放ちネラプシとギャスパーを撃ち落とそうとする。

しかし、ネラプシはギャスパーを抱えて、軽く避ける。

 

【あんた達は炎に弱い筈よね?】

 

空いている手からマハラギダインを放ち、スダマたちを焼き払う。

ツチグモとカワンチャ達はマグナスを放つが、ネラプシは真紅色の槍を作り、切り払う。

 

【遅いわよ】

 

下に向けて投擲すると、槍が数十、数百となり、ツチグモとカワンチャ達を串刺しにした。

残るのはティターン4体だが、彼らは地霊の中でも巨体を誇り、生半可な物理攻撃は通用しない。

 

【これなら、どうかしら?】

 

口から桃色の吐息をティターン達に吹きかける。

すると、ティターンたちが同族と殺し合いを始めたのだ。

 

「な、何が起きたんです?」

 

【彼には"魅惑の吐息"を吹きかけたのよ。魅了状態にかかって、仲間同士で殺す。

 あいつらは物理に強いけど、状態変化の多い魔力属性が弱点というわけ】

 

ネラプシが説明している間にティターンたちは力尽きて倒れた。

これで全てが終わったと思いきや、陣から瘴気から溢れ出ていた陣から強大な力を感じる。

現れたのは土の身体、注連縄、稲を束ねて隙間から眼を光らせた巨人が現れた。

先程のティターンよりも大きい、6mクラスはある

 

【クエビコ・・・地霊を束ねる者まで現れるなんて、ついているわね】

 

【貴様、我が同胞を痛めつけ、殺戮の限りを尽くす穢れし悪鬼め。ワシが握りつぶしてやる!!】

 

雄叫びをあげて、掌を振り上げて地面に叩き付ける。

 

【はっ!!】

 

槍で身体を削るが、クエビコが削れた部分が元に戻った。

土でできている為、其処らの土を吸収すれば元の状態になる事は容易い。

 

【ちっ・・・面倒な敵ね】

 

【ワシの身体を傷つけようとも、土があれば直ぐに元気になるわい!!】

 

剛腕を振りかざすクエビコ、ネラプシは避けつつも攻撃を与えるが、やはり再生してしまう。

地霊の中では、最も大地に深く根付いている悪魔なだけあって、恩恵も桁違いだ。

 

【マグダイン×3】

 

クエビコは土属性のマグダインを三重に重ねると、頭上に岩の塊が幾つも生み出された。

 

【マハマグダイン!!】

 

技の名を叫ぶとともに岩の塊が隕石の様に降り注がれる。

ネラプシはギャスパーを抱き寄せたまま、隙間からスイスイと飛び避けていく。

 

【ひいいいいいいいっ!!速いですぅぅぅ!!怖いですぅぅぅ!!】

 

【喋ると舌を噛むわよ】

 

ギャスパーが泣くのも無理も無い。

迫りくる岩石の雨をギリギリの所で避けていくのは恐怖だ。

避けきると、スッと地面に降り立ち、クエビコを睨む。

 

【終わりにしてあげるわ】

 

ネラプシの足元から、雪が溢れ出で来る。

 

【ブフダイン×5】

 

氷属性のブフダインを五重に重ねると雪の結晶が出現する。

集中すると、周りに氷の支柱が地面から生えてきた。

 

【大冷界!!】

 

八角形の氷の支柱がクエビコを囲み、頭上に氷塊が落ちてきて押しつぶした。

 

【グオオオオ・・・グガアアアアアアアアアッ!!!!】

 

クエビコは悲痛な雄叫びをあげて、氷漬けになった。

最早、動く事はできないだろう。

 

【あんたが、地変に効果がなければ、氷結が弱点といわけね】

 

あの戦いで、クエビコの弱点を探っていたのだ。

身体を削っても土があれば再生する、ただ闇雲に攻撃していた訳では無かったのだ。

そのまま、氷漬けのクエビコを破壊しようとするが・・・

 

「あ、あの・・・クエビコさんを元の魔界に帰してあげたらどうでしょうか?」

 

【あんた正気で言ってるの?私はやられはしないけど、あんたも殺される所だったのよ?】

 

「そ、そ、それでもです!!」

 

ギャスパーは力強くネラプシに抗議して、真っ直ぐ見る。

ネラプシはギャスパーを見ると、膝が震えている。

もしかしたら、殺されるかも知れないと言う恐怖に駆られているが・・・逃げたくないと言う意志を表している。

 

【・・・解ったわよ。あんたの勇気に評価して、コイツは見逃してあげるわよ。

 魔界に着いた時は、溶けるし、コイツは土だから血なんか吸血できないしね】

 

ネラプシは、魔界へ送還する陣を描きクエビコを放り投げる。

眩い光と共に、クエビコは魔界へと送られた。

 

【さて、あたしはそろそろ帰らなきゃね。嶺爾に怒られちゃうし。今回は仲良しごっこだけど、次に会った時は覚悟を決めなさい】

 

ネラプシはそう言いながら、翼を大きく広げて夜空へと飛び去った。

 

 

◇◆◇◆

 

 

今は使われてない廃工場。

ここで、嶺爾は魔力と気配を完全に消して住んでいる。

今は、本を読んでいるようだ。

 

「・・・帰ってきたようだな」

 

【ただいま、人間の街って案外、面白い物がたくさんあるわね】

 

「・・・こちらも暇ではないからな、単独の行動は控えてくれよ」

 

【たまには、リフレッシュしたい時もあるのよ。それぐらい許しなさいよ】

 

―――今日は本当に楽しかったと思っている。

 

臆病でビクビクしているけど、いざという時は怯えずに向かう勇気がある。

後は、力を磨けば・・・鋼弥と同じ様な脅威となるかもしれない。

 

(貴方の隠された力、どう使いこなすのか・・・楽しみにしているわよ。ギャスパー坊や)

 

楽しみが増えて、笑みをこぼすネラプシだった。




特別ED【Dancing in the velvet moon(水樹奈々)】
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