ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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今回は色々と新しいキャラと魔界式レーティングゲームの前後です。


第六話 =ファンタジスタ・バトル 前篇=

ケルヌンノスの事件が終わってその次の日―――。

 

「というわけで、今回は風と森林の国へ行くぞ」

 

「いきなり、唐突ね」

 

オカルトメンバーを全員集めて、何事かと思えば突然の事だ。

鋼弥が説明を始める。

 

「実は、フィーナが仕事が落ち着いたので是非とも会いたがっている」

 

「フィーナ?」

 

「フィーナ・クレセント姫。私達とは修行時代の仲間です」

 

「魔界の風の国を統治している人で、リオと同じ魔法スタイルだ。

 彼女がリアスとその眷属たちと是非とも会いたく話がしたいとか」

 

「そのお誘いが来たからには、是非とも受けないとね」

 

 

~魔界・風と森林の国~

 

 

城壁には草の蔓が生い茂っており、白の城が立っている。

城の騎士たちに案内されて、謁見に着く鋼弥達。

其処には、ドルキー、珠樹、彗花までも来ていた。

王座に王族が身に纏うドレス、プラチナの長髪、エメラルド色の瞳の女性が座っていた

 

「私はフィーナ・クレセント。お会いするのは初めてですね。

 リアス様と眷属の皆さま」

 

その隣には、中華服を着た少年、真紅色のゴスロリの少女が立っていた。

 

「久々です」

 

「久しぶりね、鋼弥」

 

「タオとリーザ。君達も来ていたのか」

 

「鋼弥さん。この二人は?」

 

「紹介するよ。彼はタオ・ライシェン。俺と一緒に張り合ってた拳法使いだ」

 

「タオ・ライシェンと申します」

 

両手を組んでお辞儀をする

 

「こっちは、リザベル・フォン・シュタイン。貴族の家系の少女で皆からはリーザと呼んでいる」

 

「初めまして、ジェントルマン&レディ。リザベル・フォン・シュタインよ」

 

両端のゴスロリを軽く抓んで、礼儀正しく挨拶する。

 

「しかし、二人は、どうしてここに?」

 

「実はフィーナ姫に黄金のリンゴを採ろうと思って許可し来たのです」

 

「黄金のリンゴを?あそこがあるのは確か・・・」

 

黄金のリンゴの話題で鋼弥達が悩んでいる。

リアス達がどうしてなのか、話を聞いてみた。

 

「その黄金のリンゴってなんなの?」

 

「黄金に輝くリンゴで、食べれば魔力が身に着くと言う果実。

 けど、黄金のリンゴはある悪魔が護っている」

 

「ある悪魔?」

 

「ラドンが生息しているのよ」

 

彗花がラドンの説明をする。

邪龍の中では特に凶暴で桁違いの強さを持つ。

ギリシャ神話においてエキドナの子供の1つ。

黄色の大蛇で鮫の様な頭に牙が並んでいる。

ヘラクレス12の難業のひとつ「ヘスペリデスの黄金リンゴの話」に登場する龍。

退治されてから、魔界に移り、黄金のリンゴが実になる樹を護っている。

 

「なんでまた、黄金のリンゴが欲しいんだよ?」

 

「実は"伝説の魔獣"が好物なのがその林檎って聞いたのです」

 

"伝説の魔獣"という言葉を聞いて、リーザはため息をつく。

 

「"伝説の魔獣"って、お伽噺みたいなものでしょ。本当にいるかも解らないもの」

 

「絶対にいる筈です。僕はその姿を見たんです!!」

 

「何なんだ?その"伝説の魔獣"って?」

 

一誠や皆がその単語に首を傾げる。

珠樹とドルキーが説明をする。

 

「他の悪魔でも寄せ付けないほどの強さを持つと言う魔獣なんだけど・・・」

 

「実際にそんな魔獣がいる目撃情報が無いからなぁ。タオは昔見たことあるけどなぁ」

 

その姿はシベリアンハスキーだが気質はケルベロスと同じらしい

雷電の如く速く、爪と牙は鋼鉄を切り裂くほどで上位種族にも迫るほどの実力を持つという。

ただし、本当にいるのかどうか定かではないが・・・。

 

「ところで、俺たちを呼んだ理由がまさか黄金のリンゴを採ってきて欲しいとかじゃないよな?」

 

ドルキーが若干不機嫌そうな顔をしながら、質問してきた。

無償で働くのはどうも好きでないらしい

 

「いえいえ、本題はこちらです」

 

フィーナがチケットを取り出し、皆に渡す

 

「冥界のレーティングゲームを参考にしたファンタジスタ・バトルの特等席チケットじゃない!?」

 

「今夜、この国で行われるので是非、皆さまと一緒に観戦したいと思いまして。

 リアスさん達、冥界の悪魔と対抗試合も検討されてますから、勉強になると思いますわよ?」

 

「魔界のレーティングゲームがどういうものなのか、じっくりと勉強させてもらうわ」

 

 

~魔界・風と森林の国 ビナー海岸~

 

 

風と森林の国だけ唯一、海が存在している。

夏になると、泳ぎに来たり、花火見物と大勢賑わう海岸である。

その近くにコロシアムがあり、沢山の悪魔たちが、観客席に座っていた。

ステージを全体見渡せて、細かい所まで映像が見れる特等席に座っている鋼弥たち。

 

「それにしても、随分と賑わっているわね」

 

「冥界のレーティングゲームを取り入れてから、各国に闘技場が建設されてな。

 娯楽の為の施設が増えて、各国々にとって、ゲームが始まればお祭りみたいに賑わうのさ」

 

更に試合を楽しむ為、グッズやら料理などの催しも出してきて、儲けるために商売を始めている悪魔も増えていると言う。

試合の開始の時間となり、スポットライトに当たっている視界悪魔が円形上のフィールドに立っていた。

 

【デーモン&ディアボロス!!

 今回も戦いに飢えた悪魔達が競い合うゲームが始まりました!!

 ゲームの舞台は・・・パイレーツステージです!!】

 

観客席から歓声と熱狂が巻き起こる。

すると、円形のフィールドが海と沈没船だらけのステージとなった。

司会者の悪魔はステージを説明する。

 

【このパイレーツステージは、船の墓場となったステージで今回戦うチームが暴れまくります!!

 さぁ、さぁ、今回の試合でどんな戦いが繰り広げるのでしょうか!!

 選手の入場です!!東からは、剣と魔法を駆使する堕天使軍勢!!ダーク・ナイツ!!】

 

東口から、黒い騎士を先頭に悪魔達が行進していた。

その中に、一誠にとって忘れられない人物がいた。

 

「あれって・・・レイナーレ!?」

 

入場してきた悪魔たちの中にレイナーレが混ざっていたのだ

 

「ああ、レイナーレはキメリエスから声が掛って、チームに入ったとさ。

 今じゃあ、ファンクラブも出来て、活躍しているぜ」

 

ドルキーが店で買ったドーナツを食べながら説明する。

 

【西からは、山賊、空賊、海賊となんでもござれ!!ダーティ軍団!!】

 

西からは、邪鬼、妖魔、妖獣などの混成チームが多くいる。

 

【さぁ、ダークナイツからは、リーダーがキメリエス!!

 ビフロンス、フラウロス、ヴェルパ、フォルネウス、レイナーレ!!】

 

観客から歓声がわき上がり、≪ダークナイツ≫のロゴマークの旗が掲げられている

 

【対して、ダーティ軍団はリーダーがエキンム!!

 ラクシャーサ、ピアレイ、シワンナ、ヴォジャノーイ、ルサールカ!!】

 

司会者悪魔の紹介が終わり電光掲示板にルールが表示された。

 

・交代は三人までとする。一度変えた選手を試合に出す事は出来ない。

・ギブアップ者や戦闘続行不能者の追撃禁止。

 

【このステージには、妨害悪魔のクラーケンが潜んでいますので、捕まらないように注意してください】

 

そう言うと、海面から濃青色の肌をした大きな丸い物体がプカリッと浮かぶ。

更には黄色い眼がギロリ、ギロリと辺りを見渡すと再び海へと潜る。

 

【それでは、ファンタジスタ・バトル。レディィィィィィ・ゴォーーーーーー!!!!】

 

司会者の合図とともに、観客席から大歓声が響き渡る。

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