ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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第七話 =ファンタジスタ・バトル 後編=

試合が始まり、ダークナイツのリーダーのキメリエスが指示を出す。

 

【では、フォルネウスとヴェルパは海から攻めてくれ。クラーケンに捕まらないよう、注意するのだぞ】

 

【勿論ですわ、リーダー】

 

【了解だぜ!!】

 

人魚の姿をしたウェルパとエイの身体に銀の冠を被ったフォルネウスは海へ入り敵陣へ向かう。

 

【レイナーレは上空に飛びつつ、敵に攻撃をするのだ】

 

「OK」

 

レイナーレは黒い翼を羽ばたかせて、上空へ向かう。

キメリエスの作戦は試合開始前に伝達された。

 

 

◆◆◆◆

 

 

~試合開始の1時間前~

 

【今回は敵陣よりも、クラーケンが厄介となる。

 奴は獲物が近付いてくると解ると、あの巨大な触腕から繰り出される攻撃は一溜まりも無い】

 

 

フラロウスが腕を組んで、しかめっ面をする。

 

【まぁ、クラーケンは海で絶対出会いたくない悪魔だからなぁ】

 

【私とフォルネウスは泳げるし、レイナーレさんは空飛べるから良いけど、リーダーたちは確実に不利になるわね】

 

ヴェルパは心配しているが、キメリエスは作戦の内容を伝える

 

【ここは、三方向で攻める。

 ヴェルパとフォルネウスはクラーケンに捕まらないように進め。

 レイナーレは上空で飛びつつ、牽制。

 私とフラロウス、ビフロンスは墓場の船を飛びつつ攻め込む。】

 

 

◆◆◆◆

 

 

「ヤアッ!!」

 

レイナーレは光の槍を創りだし、ラクシャーサ目掛けて投擲する。

 

【オルアッ!!】

 

刀で剣を弾き落しつつ、反撃にマグナスを放つがレイナーレは回避して、着地する

そこに緑色の毛深いボロボロの幽霊の風貌の怪物―ピアレイが姿を現す

 

【ヒョオオオオオオオオオオオ・・・。ヘドロ塗れになりやがれ!!】

 

ピアレイは口からヘドロの弾を勢いよく吐くが後方にいるビフロンスがテトラカーンを張り、ヘドロの弾は跳ね返りピアレイに直撃する。

突然の事で驚き、ピアレイは慌てふためいて、海へと転落。

すると、海面からクラーケンの触手に捕まったピアレイが船に叩きつけられた。

 

【おーっと!!ピアレイ選手、クラーケンに捕まり、叩きつけられた!!】

 

グルングルンと振り回して、ピアレイをゴミの様に観客席の方へと投げ込まれた。

 

ズドォ―――ン!!

 

観客席に座っていた悪魔達は退避しており、ピアレイはピクピクと痙攣していた。

救護隊なのか、白い担架にピアレイを乗せて運んで行く。

特別席のモニターを見ていた、一誠達も流石に驚く

 

「あのピアレイって、大丈夫なのか?」

 

「まぁ、平気だぜ。ここには医療施設があるしな」

 

一誠が心配しているがソーダを飲みながら説明するドルキー。

リーザは紅茶をゆっくり飲んで、辛口なコメントをする。

 

「妖獣は先の事を考えずに、力任せに攻める主体の種族。

 だから、あんな風に防がれてしまえば、冷静さを失い、無様な結果を曝すのよ。

 私だったら、魔法を撃ち込んでいるけどね」

 

「リーザだったら、そんな戦法を持ち込むだろうね」

 

タオがクスクスと笑いながら、肉まんを食べる。

 

「タオ。食べながら喋れるのは品性に欠けるわよ」

 

「ご、ごめん」

 

「相変わらず、そういのに厳しいね・・・」

 

珠樹がアハハッと苦笑いしつつ、試合の様子を見る。

ダーティ軍団のメンバーが一体落されて、リーダー悪魔のエキンムは焦りを感じている。

 

【ぐぬぬぬ・・・いつもいつも、人気を集めている上にあんな可愛い堕天使まで仲間にしやがって!!】

 

【しゃーねッスよ。俺は盗みを働きにする汚れ軍団だし】

 

【確かにね~】

 

ヴォジャノーイとルサールカがケラケラと笑う。

エキンムが二人の後頭部を殴る。

 

【笑ってる暇があったら、あいつらを倒すぞ!!何が何でも!!】

 

二人はヘーイと言いながら、戦場へと向かう。

一方では・・・

 

【オラッ!!】

 

【ムンッ!!】

 

ラクシャーサとフラウロスが戦っていた。

二刀の曲剣でフラウロスに斬りかかるが、フラウロスは背の大剣を取り出して防ぐ。

 

【へっ!!思ったよりもやるじゃねぇか】

 

【つまらん試合になるかと思ったが、テメェの様な奴がいて嬉しいもんだぜ】

 

【だが、この勝負は負けねぇゼ!!怪力乱神!!】

 

【なんの!!デスバウンド!!】

 

ラクシャーサとフラウロスの必殺の攻撃が放たれて、周りの船が次々と崩壊していく。

その中にヴォジャノーイとルサールカが真っ逆さまに落ちる。

 

【どああああ!!ラクシャーサのバカ!!足場までぶっ壊す事は無いだろ!!】

 

【や、やばいよ!!】

 

下にはクラーケンが待ち構えており、大きな口を開いている。

ヴォジャノーイとルサールカはブフーラを同時に放ち反動で、海面へと落ちた。

全速力で、その場から離れて一息をつくが、フォルネウスとヴェルパが目の前に現れた。

 

【あら、クラーケンの餌にされてたかと思ってたけど生きてたのね】

 

【生き延びて悪いが俺たちにボコボコにされちまいな!!】

 

【ざけんじゃねぇぞ!!エイと人魚が!!】

 

【あんたら、三枚おろしにしてやる!!】

 

飛び交う氷と雷撃、水上は魔法戦が始まった。

フラウロスとラクシャーサ、どちらが勝ったのかと・・・立っていたのはフラウロスだ。

 

【ぐ・・・くそ・・・】

 

【悪いな、この勝負は俺の勝ちだな。】

 

ガハハハッと豪快に笑うフラウロス。

残ったモノ達は同志でも戦いが始まろうとしていた。

 

【さて、残った者同士で戦いを始めようか】

 

キメリエスは腰に下げている両刃剣を抜き、構える。

ビフロンスも杖を、レイナーレは光の剣を作り臨戦態勢をとる。

 

【てめぇらをボコボコにして人気を獲得してやるぜ!!】

 

【・・・】

 

エキンムはアラビア風の曲剣を手にして、煙状の悪魔のシワンナは鎌状のナイフを両手に持つ。

更には、クラーケンが海面に潜んでいる。

司会の悪魔はマイクを片手に、熱く実況する。

 

【おーーーっと!!残ったチームが最後の戦いが始まろうとしています!!

 この勝負、どちが勝つのでしょうか!?一瞬たりとも見逃せません!!】

 

キメリエスは駆けだして、エキンムに斬りかかるが受け止める。

剣同士の激しい音がぶつかり合うのだった。

シワンナはマハザンマを唱えてビフロンスとレイナーレに放つがビフロンスはマカラカーンを張り巡らせて跳ね返す。

レイナーレは光剣を投擲するが、シワンナは回避した。

ビフロンスが追撃に入り、杖を振り回して殴打して、マグダインとアギダインを至近距離から放つ直撃させる。

シワンナはボロボロになってもう、戦えそうにない。

 

【オラオラオラーーー!!】

 

エキンムは猛攻に攻めるが、全ての斬撃はキメリエスに防がれている。

 

【ただ、剣を振り回しても敵を倒す事は・・・できん!!】

 

キメリエスは横薙ぎ払いでエキンムを弾き飛ばし、剣から紫色の渦が発生する。

 

【べノンザッパー!!】

 

毒々しい紫色の斬撃刃がエキンムに直撃し、相手を毒状態にさせる。

そこから、エキンムの猛攻が続く。

三連続の回し蹴りからの、連続突きで完全にエキンムをフィニッシュする。

 

【決まったーーーーー!!

 キメリエス選手の鮮やかなかつ、荒々しい剣技でエキンム選手ダウーーーーン!!!!

 この試合の結果は誰が見ても明らかでしょう・・・ダークナイツの勝利です!!!!】

 

割れんばかりの大歓声が響き渡り、紙吹雪などが舞いあがる。

 

「凄いわね・・・魔界でもこんな試合をするなんてね」

 

リアスが笑みを浮かべて心が熱く燃えている。

ダークナイツだけではない、他のチームと戦う事になるかもしれない。

今後の対抗試合に向けて益々、強くなろうと改めて決心した。

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