ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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第十一話 激戦④

両者は距離を離れて、業魔化身を発動する。

 

「―――コノハナサクヤ!!」

 

「―――アメノサギリ!!」

 

鋼弥はコノハナサクヤ、嶺爾はアメノサギリとなる。

コノハナサクヤは扇子を振りかざしアギダインを100発撃ち、アメノサギリはブフダインを100発撃つ。

魔法の大合戦となり、火の粉や粉雪などが降り注ぐ。

 

【メギドラ!!】

 

傘の先から7つの紫電の光球を作り出し、コノハナサクヤを囲む。

 

【ラスタキャンディ!!ランダマイザ!!】

 

自身に全能力アップと相手に全能力ダウンを唱える。

メギドラが炸裂するが、威力が軽減されたのだ。

 

【デカジャ!!デクンダ!!】

 

解除魔法を唱えて、両者は素の状態へと戻される。

コノハナサクヤは短歌を歌うと、背後に巨大な桜の扇子と巨大桜樹が出現する。

あれはロキ戦の時に使った最大技だ。

だが、アメノサギリの方を見ると、裂け目がでできて無数の目が覗いていた。

そこから白と黒の網目が幾憶と出現し、周りには七色に輝く球が幾つも出現する。

 

「向こうも、最大技で攻めるつもりか・・・!?」

 

「あれほどの、質量がある技で攻めたらどうなるのか・・・」

 

ドルキーとタオが緊迫な表情してみる。

そして―――。

 

常世埜霊桜(とこよのれいおう)!!】

 

生死埜境界(せいしのきょうかい)!!】

 

互いの最大技が放たれた。

幾つもの弾幕がぶつかり合って爆発と閃光が何度も起きる。

その振動は外にも響き渡る。

先に嶺爾は姿を解除して、呪文を唱えた。

 

「―――メタトロン」

 

嶺爾が天から光の柱に包まれると、白銀に輝く翼、金色の髪の青年となった。

天界において、神の切り札の大天使メタトロンが現れたのだ。

 

「あれが大天使メタトロン・・・!!」

 

「あいつの姿を見ていると、寒い感じがする・・・」

 

一誠たちはメタトロンを見て寒気のような感覚が襲う。

いや、寒気ではなく、恐怖の方が正しいだろう。

高位の大天使は異端者や悪魔を完全に滅ぼすことに関しては強大な力を持つ。

それが、神に近いメタトロンの威圧は凄まじい。

 

「ドラゴネル!!」

 

鋼弥は悪虐魔竜のドラゴネルとなる。

翼を大きく広げて、空へと飛び、メタトロンと対峙する。

 

【ヤアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!】

 

【トリャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!】

 

メタトロンは連続で手刀を突き、ドラゴネルは連続で蹴りを入れる。

格闘の乱舞は大気を震わせ、地面に罅が入る。

両者はバッと距離を置いて呪文を唱える。

 

【【我、唱えるは――万魔の閃炎を奉らん】】

 

メタトロンとドラゴネルの両手から紫電の光球が出現する。

 

【【メギドラオン!!】】

 

二つの紫電の光球がぶつかり、爆ぜて閃光と衝撃波が巻き起こる。

ドラゴネルの口から火が溢れ出し、息を吸い込み燃え盛る炎を吐き出す。

メタトロンは臆せず、炎を弾く。

悪魔を解除し、次なる悪魔を呼び出す。

 

「ハリハラ!!」

 

鋼弥の足元に八卦図が出現し、光に包まれると、白と黒の半々の短髪の女性が出現する。

破壊神シヴァと維持神ヴィシュヌが融合し誕生した神であり破壊と維持の二つの特性を持つ。

 

「アリラト!!」

 

嶺爾は砂柱にのまれて、収まるとアラビア衣装を身に着けた女性が出現する。

砂漠の国において古くから崇拝されてきた大母神、黒曜石の四面体を御神体にしていたといわれている。

 

二人の強力な化身を見て、ただ圧倒されるグレモリー眷属。

魔界組は鋼弥と嶺爾のそれ以上の姿を見るのは初めてだ。

 

「ハリハラとアリラト。

 両者とも威霊に属するもので強大な力を持つものたち。

 その実力は冥界の四魔王、魔界の魔王達、天界の四大天使と同格クラスね・・・」

 

リーザが二体の威霊の解説をする。

両者から発せられる凄まじき魔力がビシビシと伝わる。

アリラトは右手を上げると、六角形の巨大柱を生成する。

 

【アルド・ピラー!!】

 

目を光らせると、柱が次々とハリハラ目掛けて落とす。

ハリハラは落ちてくる石柱の間を潜り抜けて両手を合わせる。

赤と青と緑の球が出現し、それらを結ぶと三角形となりアリラトを囲む。

 

【三界輪廻!!】

 

両手を広げると眩い光が解き放たれて、アリラトは激しい閃光に飲まれ、大爆発が起こる。

しかし、残っていた石柱に巻き込まれてしまうハリハラ。

 

「鋼弥!!」

 

朱乃と皆もただ、鋼弥の安否を祈る。

影が見えると、ハリハラの姿が確認できた。

だが、アリラトの姿もあった。

姿を解いて、鋼弥と嶺爾になる。両者とも息が上がっており、化身化する力は残ってないだろう。

 

「・・・引き分けか」

 

「・・・そうみたいだな」

 

「認識を改めねばならないな。貴様だけではなく、その仲間たちも本気で楽しめる相手だということを」

 

「俺はお前のそういう戦闘凶は嫌いだ」

 

「鋼弥、お前もいずれは俺と同じ戦いに溺れるかもしれんぞ。

 俺と貴様は父親の血が流れているのだからな。

 ――――悪魔としての闘争本能。お前はそれに抗うことができるのか?」

 

それは、あの時―――サルワとの戦いで自分が抑えられなくなり、修羅と化した。

四騎士の試練を越えたとしても、もしかしたらという影があったのかもしれない。

 

「・・・お前が、俺と同じ修羅の道として歩むのか期待しているよ」

 

嶺爾がそういうと、陽炎のように消え去った。

周りの景色が歪みだし、元の場所へと戻った。

結局、この戦いは・・・全戦全引き分けと終った・・・。




ようやく、第八章の終わらせることができました。
次回の修学旅行編を楽しみに待っててください!!
これからも、よろしくお願いします。
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