ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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今回は真・女神転生Ⅳにて登場した国防兵器が登場します。
尚、私なりに考えた悪魔も追加してます。
それでは、どうぞ!!


第八話 復活

道中のアンチモンスターや悪魔たちを蹴散らして、祐斗班とアーシア班と合流する。

だが、ロスヴァイセだけは、無事ではないようだ。

激しく動き回ったせいで気分が悪く、ゲロを吐いているありさまだった。

巨大な門が鈍い音を立ててが開かれていく。

一誠たちは敷地内へと突入する。

 

「僕が倒した刺客は本丸御殿で曹操が待っていると倒れる間際に言っていたよ」

 

祐斗が走りながらそう言った

二条城の敷地内を進み、二の丸庭園を抜けて本丸御殿に続く『櫓門(やぐらもん)』を潜る。

古い日本家屋が建ち並ぶ場所に辿り着き、曹操を始めとする英雄派の構成員が建物の陰から姿を現す

その後ろには九つの岩山が並び立っている

 

「母上!」

 

「鋼弥!」

 

九重と一誠が叫ぶ。

2人の視線の先には英雄派に腕を押さえられている鋼弥と八坂がいた。

 

「こ、九重!」

 

「母上、良かった・・・ご無事でしたか!」

 

九重の瞳から涙が流れ、八坂に駆け寄ろうとした刹那、鋼弥と八坂は何かの気配を感じる。

 

「九重、止まれッ!来てはならぬ!」

 

「母上――――」

 

ヒュッ――――ドスッ!!

 

風を切る音と刺さる音が響く。

八坂は構成員たちを振りほどき、九重を庇う形で背中に骨矢が刺さっていた。

 

「は、母上ェェェェェェェェェェェェッ!」

 

九重が涙混じりに叫ぶが、八坂は力無く倒れ込む。

鋼弥は、曹操を睨み叫ぶ

 

「曹操、貴様・・・!!」

 

「いや、あれは俺たちじゃない・・・」

 

そこに現れたのは、灰色の髪の女性が出現した。

リオはその女性を見て、警戒する

 

「あれは、ドゥルジ!!」

 

「・・・サルワと同じ、ゾロアスターの悪魔か」

 

【はぁい、その通りよ~。フフフ、うまい具合に刺さったわね。

 これから、英雄派の実験も兼ねて、霊的国防兵器の封印解除と私たちの主の復活を行うのよ。

 その第一段階として―――】

 

骨矢が崩れると同時に八坂が胸を押さえながら起き上がる。

 

「母上!?どうされましたか!?母上!」

 

「こ、九重、!来てはならぬ!早く離れるのじゃ!」

 

「おのれ、貴様!母上に何をした!」

 

激昂する九重だが、ドゥルジが邪悪な笑みを浮かべて説明する

 

【私が放った骨矢は本能を呼び覚ます魔力が込められているわ。

 更に攻撃性、凶暴性が増して、大妖狐キュウビノキツネとして目覚めるのよ】

 

「かっ、体が焼ける様に熱いッ!う・・・うぅぅ、うあああああああああああああああっ!」

 

八坂が悲鳴をあげ始め、力を封じる首輪と着ている着物がオーラによって消し飛ぶ

肉体が変貌し、体が大きくなり、九つの尾が膨れ上がる。

 

―――ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

 

九つの尻尾を持つ金色の獣は空に向かって不気味な咆哮をあげた。

更に、アカ・マナフとタローマティが姿を現す

 

【京都は存在自体が強力な魔力、妖力、霊力を持った都。

 強大な力を呼び覚ますには強大な力を発生させなければならない。

 故に、妖怪の中でも最高クラスと言われている九尾の狐を顕現させる。

 そして、この常闇の珠を使い、光のエネルギーを闇のエネルギーに変換させる。

 更にはグレードレッドを呼び出す。これが我々の計画だ】

 

アカ・マナフがそう説明する

 

「アカ・マナフ殿の説明通りだ。

 本来なら、龍王クラスを複数体呼べばグレードレッドを簡単に呼べるが、難儀するレベルだ。

 だから、ゾロアスターが提案した疑似都市とキュウビを使ってグレードレッドを呼び出す。

 まぁ、生態が不明だから調査するだけでも大きな収穫はあるからね」

 

「そんなくだらない事の為に八坂さんを化け物に変え、九重を悲しませたのか・・・」

 

怒りを見せる鋼弥。一誠も同じように怒り、拳を震わせる。

 

「難しい事はよく分からねぇが、お前らがロクでもない事をしようとしているのだけは分かる。

 それに、お前らは九重を泣かせた。それだけでぶっ飛ばす理由が出来た!!」

 

―――ズシュゥゥゥゥゥゥゥッ!

 

ゼノヴィアがデュランダルを鞘ごと構え、鞘の各部位が変形していく

聖なるオーラが噴出し、刀身を覆い尽くして刃となる

ゼノヴィアの宣戦布告を始め、祐斗、イリナ、リオも戦闘態勢をとる。

匙もヴリトラの力を発動し、腕、足、肩に黒い蛇がまとわり付く

足下から大蛇も出現し、全身から炎を迸らせてとぐろを巻き匙の左眼が赤く変色した

 

「ヴリトラ、悪いが力を貸してくれ。

 兵藤がフォローしてくれるから、今日は暴れられそうだぜ?」

 

『我が分身よ。獲物はどれだ?あの聖槍か?それとも狐か?

 どれでも良いぞ。我は久方ぶりの現世(うつしよ)で心地よいのだ』

 

黒い大蛇が低い声音で喋りだす

ゼノヴィアはデュランダルから特大のオーラを噴出させながら天高く掲げる

 

「この新しいデュランダルは錬金術により、エクスカリバーと同化した」

 

「大雑把に言うと、デュランダルの刀身に教会が保有していたエクスカリバーを鞘の形で被せたらしいの。

 覆っているエクスカリバーとデュランダルを同時に高める事で2つの聖剣の力は相乗効果をもたらし、

 凶悪な破壊力を生み出すのよ!」

 

イリナが高々と説明をする

ゼノヴィアは改良デュランダルを英雄派とゾロアスターに向けて呟いた

 

「その名はエクス・デュランダルこの聖剣をそう名付けよう」

 

【フン、大層な説明で結構。見るがいい、封印の岩山が崩れるその瞬間を―――】

 

アカ・マナフは黒い珠を取り出し、封印の岩山に向ける。

岩山に罅が入り始めて、注連縄が千切れ飛び、真っ二つに割れる。

それに連なって、九つの岩山が砕け散った

 

【見るがいい、日本帝国陸軍が呼び出した悪魔たちを・・・】

 

九尾の妖力と常闇の珠の力で封印が解かれ、9体の影が現れる

 

【龍神コウガサブロウ】

 

―両手に二刀を持つ龍蛇のウロコを持つ戦士。

 

【魔神オモイカネ】

 

―植物の蔓が幾つもの重なり、人の姿をしており大きな杖を持っている。

 

【魔神ツクヨミ】

 

―月を模した冠、闇色ローブを身に纏った導師。

 

【破壊神スサノオ】

 

―嵐と雷を模した冠、七支刀を持つ荒々しい武神。

 

【邪神ヤソマガツヒ】

 

―口から炎を吐く、黄土色の髪を持つ女性。

 

【邪神オオマガツヒ】

 

―口から冷気を吐く、青空色の髪を持つ女性

 

【英傑テンカイ】

 

―僧侶の姿をした筋骨隆々の厳格な男性。

 

【英傑ミチザネ】

 

―電撃を身に纏い、体内にも電撃が奔っている黄色の鎧武者。

 

【英傑ヤマトタケル】

 

―巨大剣を持ち、白い神衣を身に纏った鬼神。

 

一誠たちは目の前の悪魔たちの気迫と魔力にビリビリと肌で感じる

和の國を守護してきた国防兵器の強大な力だ。

 

【さぁ、国防兵器の悪魔たち。そこにいる者たちを根絶やしにな】

 

タローマティが命令を下すが、9体の悪魔たちは動こうとしない。

それどころか、アカ・マナフ、タローマティ、ドゥルジを見下している態度だ。

 

【どうしたの!?何故、動ないのよ!?】

 

【悪いが、あんたらには証を持っていないようだな。それじゃあ、俺たちを従えることはできねぇ】

 

コウガサブロウがため息交じりに口を開く。

 

【証だと・・・?】

 

【左様。必殺ノ霊的国防兵器の我らを従えさせるには"依り代"たる証が必要である。

 たとえ、封印を解いた礼はあれど、証を持たぬ貴様らに従う道理はない】

 

ヤマトタケルがそう冷たく言い放つ。

 

【これは、予想できぬことだったな・・・】

 

アカ・マナフはため息交じりに呟く。

必殺ノ霊的国防兵器の実力は最上悪魔に匹敵する。

戦えば、こちらも無傷ではすまない。

 

「けど、あいつらが俺たちの敵じゃなければ、ラッキーかな・・・?」

 

「いえ、自由の身となった彼らは私たちにも敵対にするかもしれません」

 

ゾロアスターと禍の団と協力しないだけでも幸いだが、不安要素はまだ残っている。

だが、彼らを従えるという"証"というのは・・・?

 

【おお・・・いるではないか。証を持つ者が・・・】

 

オモイカネが杖を向けて言うと、その先―――リオ・サウロンだった。

 

「私・・・?」

 

【その首にかけているものは間違いなく、我らが主の証拠じゃ】

 

首にかけているもの―――それは露店で貰ったタリスマンだ。

これが必殺ノ霊的国防兵器の主の証だったとは誰も予想しなかった。

 

「これが・・・証?」

 

【こんなお嬢ちゃんが証を持つなんて。世の中、不思議だぜ】

 

【口数が多いぞ兄者、証を持つ者は我らの主となる。これは古より決まっているのだ】

 

豪快に笑うスサノオと冷静に言うツクヨミ。

 

「けど・・・私が貴方達の主でいいのでしょうか?」

 

【私はお姉さんなら、従ってもいいかな~】

 

【私たちを操るだけの魔力も備わっているし、証を持っているもん】

 

ヤソマガツヒとオオマガツヒはクスクスと笑っている。

 

【さぁ、返答を聞こう娘よ】

 

【我ら必殺ノ霊的国防兵器と盟約を結ぶか否か?】

 

テンカイとミチザネが尋ねる。

リオの瞳に迷いはなかった。

 

「我、リオ・サウロンが命じる。古の契約に従い。汝ら必殺ノ霊的国防兵器と契約を結ばん」

 

9体の国防兵器たちは、リオの前に膝をつく。

 

【【【【【【【【【―――我ら、古の契約に従い。リオ・サウロンの剣となり盾とならん】】】】】】】】】

 

すると、9つの光となりタリスマンへと吸い込まれる。

形が変わり、日の丸と桜が描かれているタリスマンとなった。

 

「これが、"依り代"の本当の姿・・・」

 

【ちっ、あの小娘がどうやって、証を手に入れたのか解らないけど失敗するなんてね】

 

【けど、国防兵器たちが封印に使われていた光のエネルギーは闇のエネルギーとなったわ】

 

【今こそ・・・我らの偉大なる闇黒神アンリ・マンユ様、復活の時!!】

 

行き場を失った光のエネルギーが闇のエネルギーへと変わる。

巨大な闇の柱は次元の穴へと吸い込まれていった。

 

 

◆◆◆◆

 

 

アマラ深界――。

黒い柱がアンリ・マンユが閉じ込められている氷を飲みこむ。

残っているゾロアスターの悪魔たちは静かに見守っている。

アンリ・マンユの眼が光り、指がピクリっと動き出すと同時に、氷塊に罅が入る。

地響きがドンドン大きくなり氷塊が砕かれた。

頭に四本の角、青年のような顔立ち、黒い短髪の姿をしている。

口から白い息を吐き、全身に闇のオーラを纏う。

 

【ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!】

 

―――ゾロアスターの原初の闇黒神アンリ・マンユが蘇った。




次回は大乱戦の始まりです、楽しみに待っててくださいm(_ _)m
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