ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
=魔界・風と森林の国 フィーナの城=
オカルト研究部メンバーと鋼弥の修行時代の仲間たちとの親睦会が開かれていた。
なんでも、フィーナの提案で―――。
「皆様方ともっと仲良くしたいですわ」
この言葉が切っ掛けで、集まったのだ。
アヌーンが用意した紅茶やケーキが用意されている。
「アヌーンのケーキは相変わらず、美味しいわね」
「うふふ、そうですわね」
「おかわりは幾らでもありますから、ドンドン食べてくださいね」
リアスと朱乃はアヌーンのケーキは好評のようだ。
すると、転移の陣が出現する。
「あら、来たようですわね」
現れたのは濃い緑色のマントを羽織っており、全身が真っ黒で禍々しい重装の鎧。
顔も覆われており、呼吸するたびに白い息が漏れている。
狂戦士とか黒闘士とかそんな言葉が思い浮かびそうだ。
「え、えっと・・・この人は?」
「ああ、シェリル・ヴァイオレット。修行時代の仲間だ」
「見た目が禍々しい鎧だが、中身は女だ」
ドルキーの発言に一誠たちは「ええええーーー!?」っと驚愕する
シェリルは照れているようだ。
「まぁ、驚くのも無理ないわよね。私たちだってシンディさんから聞いて驚いたもの」
「お風呂に入る時だって、鎧は脱ぐこともないですものね」
「鎧が錆びないのが不思議です。どんな素材でできているのか興味があります」
珠樹、彗華、リオはシェリルの昔話を教えるがシェリルは嫌々と顔を横に振っている。
「けど、甘くみない方がいいわよ。鎧を身に纏っていても実力は鋼弥とタオに次ぐわ」
「魔法は持っていないが、武器や体術は群を抜いているからな。超戦車という呼び方がピッタシだぜ」
紫と望紅がシェリルの実力を教える。
「シェリル、久々に会えて嬉しいわ。大丈夫?」
リーザはシェリルに話すが、シェリルは大丈夫だと、縦に頷く。
「そう。貴女は無理をすることが多いから、心配しているのよ」
リーザはシェリルの言葉(?)を理解しており、会話をしている。
会話として成り立っているのか不明だが・・・。
一誠は鋼弥に耳うちする。
「リーザさんって、シェリルさんの言っていることが解るのか?」
「あの鎧を身に纏っているせいか言葉が発しないからね
だから、ジェスチャーかアイサインで理解するしかないけど。
リーザとフィーナ姫は彼女の事を理解しているけど」
シェリルはリーザとの会話を終えて、今度は一誠たちのほうへと歩み寄る。
なんだか、恥ずかしがっているがグレモリー眷属、全員に紫色の花が入っている琥珀を渡す。
「これをくれるんですか?」
ロスヴァイセの問いに、シェリルは縦に頷く。
「中の花は結構値打ちものだから大事にしなさい。シェリルなりの気持ちだからね」
「ありがとな、シェリルさん!!」
「ありがとう、大事にするわ」
皆がシェリルのプレゼントを気に入っており、シェリルはホッとしているような感じをしている。
衛兵がフィーナの所に近づき、話をしている。
フィーナの目つきが変わり、立ち上がる。
「皆さん、歓迎パーティの途中ですが緊急事態が起きました。
妖獣と邪龍の混成軍が街に進行しているとのことです。
戦の準備を!!」
◆◆◆◆
衛兵たちが食い止めている間に住民たちは既に避難は完了していた。
しかし、本能で暴れまわる妖獣と邪龍が相手では歯が立たなく負傷する者たちがいたが死者が出ないことが幸いだった。
「リオさん、負傷した人たちの手当てをお願いします!!」
「はい!!」
「アーシア、貴女も手伝ってあげて」
「解りました!!」
リオとアーシアは負傷した人々の手当てへと向かう。
鋼弥たちの目の前に妖獣と邪龍の混成軍団が姿を現す。
妖獣には―――フォービ、ギュウキ、カトブレパス、カブラカン。
邪龍には―――ワーム、チョトンダ、コカトリス、トウビョウ、タラスク。
「私たちは妖獣を相手にします。リアスさんたちは邪龍をお願いします!!」
「任せて!!」
二手に分かれ、それぞれの軍勢と戦う。
フィーナは指示を出す。
「望紅さんと彗華さんはギュウキたちを!!珠樹さんとリーザさんと紫さんはフォービたちを!!」
「OK!!」「はい!!」「よーしっ!!」「いくわよ」「了解」
望紅と彗華はギュウキの群を、珠樹とリーザと紫はフォービの群と対峙する。
彗華は弓矢を取り出し、精密な射的と連続で撃ちギュウキの頭、脚を狙い撃つ。
望紅は火炎の翼を放ち、ギュウキたちを焼き払っていく。
フォービの群と対峙する珠樹とリーザと紫。
身体から一斉に炎を吐くが、リーザはマハブフで相殺する。
「この程度の炎なら下位呪文でも相殺できるわ」
その隙に珠樹と紫は、武器を構える。
「必殺・朧十斬(おぼろじゅうじざん)!!」
珠樹は勢いよく、駆け抜けると同時に消え、次の瞬間。
瞬く間にフォービを十字に切り裂く
「ダークカッター!!」
鎌に闇のオーラが集まり、そのままフォービを切り裂く。
傷口から紫色の炎が燃え上がり灰へと還る。
「シェリルさん、タオさん、ドルキーさんはカトブレパスたちを!!鋼弥さんはカブラカンを!!」
「・・・(コクッ」「任せてよ!!」「おう!!」「解った」
シェリルは巨大な出刃包丁を振り回して、次々と斬り捨てる。
更に別のカトブレパスが襲い掛かるが、バク転して避ける。
「地雷振(じらいしん)!!」
タオは昆を地面に差し、気を送り込むと地面に罅が入りカトブレパスたちを巻き込んで倒す。
ドルキーはすばやい動きで翻弄し、風手裏剣や旋風を放つ。
鋼弥はリーダーのカブラカンと対峙する。
顔には幾つもの傷がある、おそらく幾度も戦いで勝ってきた猛者のようだ
だが、鋼弥は臆することなく全力で立ち向かう。
「業魔化身――三獣の舞」
最初に変身したのはアンヴァル、素早い動きでカブラカンの周りを走る。
カブラカンは鬱陶しくなったのか足を上げて踏みつぶそうとするが、その遅さでは捕まらない。
【シャイニング・ダンス!!】
アンヴァルが光のオーラを纏い、閃光の如くカブラカンを蹴りまくり、最後に顔面を蹴る。
次に、スィームルグへと変身し、風を集める。
【テンペスト・バード!!】
風でできた鳥はカブラカン目掛けて突き進み直撃する。
巨大な風の塊を受けて、大ダメージに加えて後退したのだ。
更に変身しコウへとなり、鋭い爪の連撃と噛みつき+高速回転攻撃をする。
一旦距離を取り、力を貯める。
【紅煉狼破爪!!】
煉獄の炎が宿った爪でカブラカンを切り裂く。
度重なるダメージを受けたカブラカンは遂に、ダウンする。
「こっちも負けてられないわ!!皆、行くわよ!!」
リアスが滅びの魔力、朱乃は雷光のチャージする。
その隙に、一誠、祐斗、ゼノヴィア、イリナ、小猫は迫りくる邪龍たちを蹴散らす。
ギャスパーはコウモリに変身して停止の神器を発動させて、動きを止める。
その隙にロスヴァイセが魔法を使って撃墜する。
獅子の頭、6本の足、亀の甲羅を持つ異形の怪物タラスクが雄たけびをあげて毒ガスブレスを吐く。
朱乃の雷光とリアスの滅びの魔力で毒ガスを吹き飛ばす、その隙に一誠、祐斗、ゼノヴィアに迫る。
まずは騎士の二人が先行、祐斗は目では追いきれない速度でタラスクの足を切りつける。
ゼノヴィアはデュランダルとアスカロンの二刀流による連撃で顔面を斬る。
最後に一誠はドラゴンクロウで甲羅に強烈な一撃で叩き、度重なる攻撃により、タラスクはダウンした。
これで終わりかと思ったが、あの攻撃から掻い潜ったワームがアーシアを襲い掛かる。
「アーシア!!」
この距離では間に合わない、そう思った時だ。
アーシアを庇うように、両手を広げるシェリル。
攻撃のショックで兜が取れるて、地面に転がる。
兜の下は薄紫色の長髪が揺れ、素顔は凛々しく真っ直ぐな目をしている。
「はっ!!」
大太刀をフルスイングしてワームを薙ぎ倒す。
アーシアに怪我がないか安否の確認をする。
「大丈夫?」
「は、はい!!ありがとうございます、シェリルさん!!」
戦いが終わり、妖獣と邪龍の混成軍は壊滅し生き残ったモノたちは逃げて行った。
「これで、彼らはおとなしくなりますわ」
「はぁー・・・それにしても、疲れたぜ」
なんとか戦い終わり、疲れる一同。
シェリルは自分の顔をペタペタと触ると、顔を赤くする。
「・・・キャッ!!」
可愛い悲鳴を上げて、木の陰に隠れる。
コソリッ、とこちらからジーっと見ている。
「どうかしたのかしら?」
「シェリルは顔を見られるのが一番駄目なのよ。だから、ああやって隠れているのよ」
リーザがやれやれという表情をして兜を拾ってシェリルに渡す。
シェリルは兜を手に取り、装着して皆の前から出でくる。
「うーん、素顔はとてもかわいくて実力は相当あるけど、シャイな性格なのか」
一誠はシェリルの性格をみて、頬をポリポリとかく。
「さぁ、街の修復した後、パーティの続きをしませんとね」
皆で壊れた街を立て直した後、パーティの続きをする。
新しい仲間シェリルを加えて城は大賑わいだ。
◇◇◇◇
=魔界・火山と温泉の国 ドラゴンバレー=
一誠たちがフーィナの城で歓迎パーティの最中のその頃――。
シンディ、レイハ、ミランダの三人は私情である場所へと向かっている。
目的の地に辿り着くと、そこには多くのドラゴンたちが住んでおり、奥には大神殿が立っていた。
風が吹くと三人にの前に金色の髪、緑色の鎧を身に纏い、ランスを持った女騎士が現れた。
「私の名はホルステン・ウィンダーと申します。我が王がお待ちしております」
=ドラゴンテルプルム 竜王の間=
ホルステンの案内に三人は竜王の間へたどり着く。
其処には、赤い長髪をツインテールに纏め、竜の角、民族衣装を身に纏った女性が座っていた。
「よく来たな戦友たちよ。元気にしてたか?」
「貴女も元気そうね。―――龍女帝ノア・ケシェット」
ノアと呼ばれた女性はクスリッと笑う。
「フフ、こうして四人集まるのは懐かしいものだ。鋼弥は大きくなったのか?」
「ええ、友達もできて大きく成長しています」
「やはり父親と同じだな。他者を導くオーラを持っているかもしれん」
ノアは嬉しそうに頷く。
まるで、息子が成長を喜んでいる感じだ。
「両親を失っても、本当に強くなったよね」
「それに加えて兄の嶺爾とは殺し合う関係にもなった。
普通だったらまともな状態に保てないだろうね」
思い出話に花を咲かせている四人。
だが、ノアは真剣な表情をする。
「………時に三人とも、私は少し気になることがあるのだ」
「気になることですか?」
「うむ、魔界で何かが動き始めたそうだ。おそらく、"マシンナリードライバー"の者たちだ」
その言葉を聞いて、三人は真剣な表情となる。
「しかし、マシンナリードライバーの管理者であるメビウス博士は?」
「連絡が取れぬままだ。何かよからぬことが起きた可能性がある。
魔界のトップの者たちもおそらく調査に乗り出しているだろう。
メビウス博士はマシンナリードライバーを作り出した天才科学者。
行方不明になっていたら大事だからな」
「本題はマシンナリードライバーとメビウス博士の件ということね」
「"機要塞クレサレ"の機械兵士たちが現れては厳重体制になっているのをラティーナとラショウからの報告だ。
公には出てないが、各国からも被害が少しずつだが被害が出でいる。
このままだと、冥界、天界、人間界にも被害が出てくる可能性もある」
「つまり、我々を呼び出したのは調査をしてほしいという事ですね」
「うむ、私や七門番将も手助けしたいがここを離れるわけにはいかん。……カナン」
ノアの呼びかけに銀の短髪の女性が姿を現す。
凛と整った顔で、雪のように白い肌をしている。
「お呼びでしょうか、母上」
「お前はシンディたちと共に行動して、鋼弥たちと合流して手助けをしてくれ
そして、何が起きているのか調べてほしい」
「了解しました」
「それにお主だって、成長した鋼弥と会ってみたいと思っているだろう?」
ノアの言葉にカナンは顔を赤くするが反論する。
「母上!!」
「フフ、では頼んだぞ」
ノアの頼みにシンディ、レイハ、ミランダ、カナンは神殿を後にし魔界で起きた異変を調査する。
"第五話 古き友との会話"と合併しました(2015/2/13)。
果たして魔界で起きた異変とは?マシンナリードライバーとは?
次回に乞うご期待!!