ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
楽しんで読んでください!!
世界を旅しているヴァーリ御一行。
時刻は夜になっており、夜空に星々と満月が浮かんでいる。
アーサーの"支配の聖剣"を使いフェンリルを飼い馴らしている。
もっともヴァーリと戦った影響で巨大だった体躯と力の一部が失われているが神殺しの牙は健在。
現在はルフェイの護衛役をしている。
「さて、次なる目的ですがどうしましょうか?」
「そうだな、中国にいる三蔵法師とやら会ってみたいものだが・・・」
ヴァーリとアーサーはこれからの方針を考えている。
黒歌、美猴、ルフェイは寝ておりフェンリルが見張り役をしている。
その時、フェンリルが耳を動かし、知らない臭いを嗅ぐと唸り声を上げる。
アーサーとヴァーリがその方向を見ると、複数の足音が聞こえる。
「もう・・・折角、寝てたのに酷いにャ~」
「全くだぜ」
黒歌、美猴、ルフェイは起きて、現れた敵を見る。
だが、敵は悪魔でもない妖怪でもない。
無機質な冷たい印象がある機械兵士の大群だ。
「おいおい、なんなんだコイツら?」
「なんだか、SFに出できそうな機械人形ですね」
空から紫色の短髪、紫色を基調としたボディースーツ、背中にはマシンアームを装備した女性が降り立つ。
「……目標確認……殲滅に入ります」
機械音が響き。背中のマシンアーム・デスサイズと籠手の鉤爪を展開する。
満月を背に、ヴァーリチームに宣戦布告する。
「……貴方達に滅びを……」
地を駆けて、ヴァーリに襲い掛かる機械娘。
ヴァーリは白龍皇の鎧を身に纏い、戦いを繰り広げる。
デスサイズを振り下ろすが、回避するヴァーリ。
反撃に無数の魔力弾を撃つが、相手はしなやかに、回避する。
「今までの敵とは違うか、面白い」
機械兵士たちも動き出し、美猴たちに襲い掛かる。
「なんだか、訳が分からねぇが、暴れるとするか!!」
如意棒を振り回して、軍勢に向かう。
「全く、猪突猛進にゃんだから」
黒歌はそういいながらも軍勢に向かう。
アーサーもコールブランドを構え、敵を切り裂きルフェイは魔法を唱えて薙ぎ払う。
フェンリルは爪と牙を駆使して破壊する。
―――ガギィン!!ガギィン!!
戦闘が激しくなり、周りの大木が切り裂かれていく。
ヴァーリは魔力弾を撃つが、相手は鉤爪を振り下ろし3つにスライスする。
「貴様はいったい何者だ?禍の団でもなくゾロアスターの者でもない」
「私の名はマシンナリードライバー・闇機トコヨ。最初で最後の名乗りです」
「マシンナリードライバー?」
「……我々の目的はただ一つ。悪魔、天使、堕天使、人間を滅ぼすこと……」
トコヨがそう言うと突然、姿を消した。
ヴァーリは辺りを見渡すが、何処にいるのか解らない。
相手が機械だからか、魔力が感じられない。
ヴァーリの背後に、二つの鎌が光る。
「シャドー・ハーケン」
二つの処刑の鎌はヴァーリに振り下ろすが、ヴァーリは間一髪のところで避ける。
闇に紛れて攻撃するという暗殺者の様な特徴だ。
「シャドー・ナイフ」
両手の鉤爪が紫色に光だし、投げナイフのように飛ばす。
ヴァーリは難なく回避し、反撃にうつろうとするが・・・。
「身体が、動かない!?」
振り向くと先程の黒いナイフがヴァーリの影に刺さっていた。
おそらく影縫いの類のようだ。
トコヨが眼前に迫り、目を見開き口を開く。
「私に見せて・・・血に濡れた貴方を・・・。聞かせて、恐怖の叫びを・・・」
両の鉤爪を勢いよく振り降ろし切り裂く。
爪痕ができあがり、吐血するヴァーリ。
「ぐあっ……!!」
「足りない……もっと、苦しむ声を聞かせて!!」
トコヨは目を見開き、不気味な笑みを浮かべる
ヴァーリは目の前の敵に若干ながらだが、恐怖を感じた。
しかし、トコヨは攻撃の構えを解いてその場に立っている。
「……任務の最優先度、変更……」
トコヨは、目を赤く輝かせて、空へと飛び立つ。
機械兵士たちを片付けた美猴たちが駆けつける。
「大丈夫か、ヴァーリ?」
「・・・ああ」
「それにしても、彼女は何故、攻撃を止めたのでしょうか?」
「解らん。
しかし・・・あいつの目的は悪魔、天使、堕天使、人間を滅ぼす危険な存在だ。
アザゼルに連絡した方がいいもしれん」
ヴァーリは拳を強く握っていた。
◆◆◆◆
その頃の人間界―――。
放課後の駒王学園オカルト研究室。
グレモリー眷属たちがいつものよう悪魔家業をしているが、鋼弥とリオは魔界の新聞の記事を読んでいる。
「二人とも、何を読んでいるの?」
「ああ、メビウス博士が行方不明になったという記事だ」
新聞の記事に、茶髪に白衣を身に纏った女性だ。
タイトルは"メルア・メビウス博士、行方不明!?"と大きく書かれていた。
「そんなに凄い博士なんですの?」
「魔界で多くの技術を開発し献上したほどの博士なんです。
ある物を開発するということから姿を見せなくなりましたが・・・」
「それが、行方不明になるという事は大事になるな・・・」
鋼弥は何か異様な気配を感じ、窓を見る。
すると、機械の兵士たちが学園目掛けて歩いているのだ。
「なんだ、あれ!?」
「ここを攻めてくるという事は、禍の団かゾロアスターのどちらかだろう」
だが、重要拠点であるここを攻めてくるという大胆な事をしてきたものだ。
皆が校庭へ出ると機械兵士たちは一斉に止まり、二人の女性が姿を現す。
一つ目は真っ赤な髪、赤を基調としたボディースーツ、背中にマシンアームを背負っている女性。
二つ目は茶色の短髪、山吹色を基調としたボディースーツ、背中にマシンアームを背負っている女性。
突然の、登場に警戒する鋼弥たち。
「三大勢力の重要拠点、対象人物たちを確認」
茶色の女性が静かに語りだす。
だが、三大勢力の重要拠点を知っているという事は禍の団か?それともゾロアスターか?
「貴女達、何者なの?」
リアスは威風堂々と尋ねるが、赤髪の女性がニヤッと笑う
「アタシたちはマシンナリードライバー。お前ら悪魔どもを殲滅する者だよ。アタシの名はホムラ」
「我はサンカイ、覚えなくてもいい。なぜなら、貴方達はここで死ぬのです」
名乗りを上げる二人、そして、死刑宣告を言い出す。
アザゼルは光の槍を構えて二人に問いだす。
「お前らは、禍の団か?それともゾロアスターか?」
「どちらでもない。我々の目的はただ一つ・・・貴様たちを殲滅する。それだけだ!!」
サンカイは背中のアームからビームを放つ。
皆は散り散りになって避ける、それが合図となり機械兵士たちは一斉に動き出す。
「こいつら、一体なんなんだよ!?」
「解らん!!だが、襲ってくるものならば、返り討ちにするまで!!」
鋼弥は迫りくる機械兵士を拳、蹴りで粉砕する。
「マハザンダイン!!」
リオは衝撃魔法を唱えて、複数の機械兵士たちを巻き込んで破壊する。
朱乃は雷光を拡散させて、機械兵士たちを次々とショートさせる。
小猫は拳で、ゼノヴィア、イリナ、祐斗は剣で切り裂いていく。
「ふーん、あいつら、思ったよりもやるじゃねぇか」
「そのようだな」
「きーめた。アタシはあの赤い鎧と優男の剣士だな」
ホムラは狙いを定めて、動き出す。
「では、私は・・・」
サンカイは鋼弥に狙いを定めて、ビームを撃つ。
鋼弥は気づいて、バク転して避ける。
「君たちが何者なのかは知らないが、相手にしてあげるよ」
「ふん、貴様ほどの強者と戦えるのなら、楽しめそうだ」
一誠と祐斗は互いに背中を向けて機械兵士たちを相手にするが、ホムラが二人の前に降り立つ。
「そこの赤い鎧と優男、アタシがてめぇらの相手をしてやるぜ。おまえらは残りの連中を相手にしろ」
機械兵士たちはリアスたちの方へ進軍する。
一誠、祐斗、鋼弥の手助けができなく、戦力が分担された。
「イッセーくん、この人は相当強いかもしれない」
「だけど、絶対に負けるわけにはいかねぇさ」
「いいねぇ、そんな風に負けないという気持ち。お前たちが恐怖に染まった時の顔が楽しみだよ!!」
一誠と祐斗の戦意を見てホムラは背中のマシンアームの大砲から炎が噴き出る。
「アタシのマシンアーム・イグニスで焼き殺してやる!!」