ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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第七話 マシンナリードライバー・後編

サンカイは残りの始末にかかろうとするが、風が吹き荒れる。

ヒジリの前に立っていたのは茶色のポニーテール、緑を基調としたボディースーツ、背中にはマシンアームをつけている女性がいた。

サンカイはその姿を見て、目を細める

 

「ナギ。反逆者の貴様がこんな所で見つかるとはな」

 

「私は貴方達の暴走を止める事と戦火を広げないためよ」

 

「暴走?これはアポリトとオリジンが決定したのよ。魔界を護るために冥界、天界、人間界の殲滅作戦よ」

 

「違うわ。あの二人が殲滅作戦を…なによりメビウス博士がそんな作戦を出すわけないわ!!」

 

「やはり、貴様もフブキもミヤビも不良品のようだな。停止させたあと、調整し直すとしよう」

 

「話し合いは無理みたいね」

 

ナギはマシンアームを展開し、両手に銀色の棍を持ち構える。

背中のブーストから、風が生まれ身に纏う。

 

「私のマシンアーム・ロックタンクか貴様のマシンアーム・トルネーダー。

 どちらが強いかここで決めようかしら?」

 

挑戦的な態度をとるサンカイ。

ナギはサンカイに立ち向かおうとしたが、ヒジリが隣に立つ

 

【私もお手伝いさせてください】

 

「しかし、その手では……」

 

ヒジリの両手はまだ焼け焦げており、格闘戦は使えない。

 

【例え、腕が使えなくても、彼女を倒す方法はあります。

 それに、あの人を止めたいのでしたら一人よりも二人ですわ】

 

ヒジリの言葉にナギは強く頷く。

 

「フン、死にぞこないが加わっても結果は見えている」

 

アームからビーム砲門を展開し、発射するが二人はそれぞれ散って避ける。

ヒジリはアギダインを放つが、レーザーソードに切り替えて真っ二つに切り裂く。

ナギは風を集めてサッカーボールサイズにして撃つが、シールドで防がれてしまう。

反撃の岩石弾を連射して放つが、ナギは棍を振り回して弾くが止むことなく押される。

 

【ハアアアアアッ!!】

 

ヒジリは横からサンカイを殴り飛ばし、連射を阻止する。

しかし、掌の傷のダメージが酷くなる。

 

【……っ!!】

 

「ふん、無理をして己の手を痛めつけるか。愚かな」

 

【例え、手が使えなくなろうとも……無理を徹します】

 

「では、その意思、私が叩き潰す!!」

 

背中のブースターを吹かせて宙へと飛び、背中のアーム、腰、肩を展開する。

 

「グランド・バースト!!」

 

ミサイル弾、岩石砲をナギとヒジリを狙い一斉斉射する。

四方八方と囲まれており、逃げ場はない。

 

「私が突破口を作ります!!」

 

ナギの周囲に気圧が集まりだし、二つの棍を横水平に持ち構える。

 

「風よ、集まれ!!」

 

竜巻を生み出し、合わせて回転する

 

「トルネード・シューター!!」

 

小型の竜巻を幾つもも放ち、サンカイが撃ったミサイル弾、岩石を全て破壊する。

その勢いは止まらず、サンカイの両腕両足を封じる。

 

「なっ!?」

 

ヒジリは経巻を広げて、呪文詠唱をする。

 

【我、唱えるは―――星の煌めきを解き放たん!!】

 

彼女の背後に七色に輝くオーロラの輪が浮かぶ―――

 

【スターメイルシュトローム!!】

 

銀河の如く、魔法光弾やレーザーが大渦を巻いてサンカイを飲みこむ。

爆発と閃光の連鎖が休むことなく巻き起こる。

ボロボロとなったサンカイが姿を現し、ヒジリとナギを睨む。

 

「こんな結果に…なるとは……」

 

グラリッと倒れ、機能停止する。

 

 

◇◆◇◆

 

 

ホムラとサンカイを退けた一行、フブキとナギから事情を聴く

そして、魔界で恐るべきことが起きていることが解った。

 

「三世界の殲滅作戦!?」

 

アザゼルが驚愕の声をあげ一誠たちも驚き戸惑っている。

 

「機械兵士たちはまずは魔界を支配するために攻めています。

 数で攻め込まれれば、いずれは陥落してしまいます」

 

「私たちは、アポリトとオリジンを説得しましたが二人は聞き入れず私たちを破壊しようとしましたが……」

 

「私たちの生みの親であるメビウス博士とミヤビのおかけで脱出できました」

 

「それで、メビウス博士とそのミヤビは?」

 

ナギは目をつむり、首を横に振るう。

恐らく途中で逸れてしまったのだろう。

 

「ということはメビウス博士の意志とは何も関係ないということか。

 しかし、そのメビウス博士も凄いな。お前たちの様なものを作り出すなんて」

 

アザゼルはマシンナリードライバーを生み出したメビウスの技術に驚きを隠せないようだ。

彼女たちのようなアンドロイドに背中のマシンアームの武装。

おそらく神器よりも強力な存在になるだろう。

 

「けど、メビウス博士は何のために貴方達を生み出したの?戦争でも仕掛けるために?」

 

リアスの問いに、フブキを首を横に振るい否定して答えを言う

 

「私たちは対ゾロアスター殲滅兵器として生み出されました。

 ですが、地上世界の戦闘激化に反応して目覚めてしまったのです」

 

地上世界の戦闘激化―――。

その言葉を聞いて、いくつか思い当たる点がある。

禍の団とゾロアスターと初めて戦った時、ロキとの戦い、京都で英雄派やゾロアスターの幹部との戦い。

それらの出来事で、彼女たちを早く目覚めさせてしまったのだろう。

 

「とにかく、この事はサーゼクスやミカエルに伝えておくとしよう。

 万が一、冥界や天界にも攻め入る可能性も考慮してな」

 

アザゼルは通信してサーゼクスとミカエルと連絡する。

するとホムラとサンカイから何から音が聞こえる。

 

「なんだろう?」

 

鋼弥は調べると胸の方から音が聞こえる。

ホムラから赤い音符、サンカイから山吹色の音符が出現した。

鋼弥はオカリナを取り出すと二つの音符はオカリナへと入り込んだ。

 

「これは……?」

 

「どうして、音符が?」

 

鋼弥はオカリナを吹いてみるが、先ほどの二つの音楽は流れるが断片的にしか奏でられない。

音の正体は後で考えるとして、これからどうするかが問題だ。

 

「魔界に行って、マシンナリードライバーの暴走を食い止めるしかない」

 

「まずは仲間たちと合流して、メビウス博士とミヤビを探しましょう」

 

鋼弥一行はマシンナリードライバーを止めるためいざ、魔界へ―――。

 

 

◇◆◇◆

 

 

魔界の闇黒界、人間世界では地獄と呼んでもよいこの世界はディープホール。

天界との戦争の時はベルゼブブ、バルベリト、ベルフェゴールの三魔王が統括していた。

大きなドーム状の形をした建造物――――機要塞クレサレである。

 

=ディープホール 機要塞クレサレ・司令室=

 

金色のツインテールの機械娘と黒髪のツインテールの機械娘。

ヴァーリチームを襲撃したトコヨの他に二人の機械娘が待機していた

 

「ホムラとサンカイの連絡は取れぬようだが……しくじった様ね」

 

「ターゲットはフブキとナギと手を組んで退けたようです」

 

「メビウス博士とミヤビはまだ見つからないのか?」

 

「魔界全土に偵察機を放っていますが、発見できません」

 

「コウカは偵察機を指示して、博士とミヤビを捜索を続けなさい」

 

コウカと呼ばれた白い髪の機械娘は頷く。

 

「ジンライ。お前は涼刀鋼弥の仲間を抹殺しろ。戦力を削ぐために」

 

ジンライと呼ばれた黄色の髪にポニーテールに纏めた機械娘は立ち上がり、司令室から出で行く。

 

「トコヨはこの要塞に留まり、守備せよ」

 

「御意」

 

トコヨとコウカはそれぞれ自分たちの指令を受け司令室から出ていく

 

「姉上、博士は何故…私たちの前から消えたのでしょうか?」

 

「その答えも知るために博士を見つけ、その後でゾロアスターを滅ぼす戦力を増強しましょう」

 

オリジンはアポリトの手を握る、アポリトも強く頷き握り返す。




あけましておめでとうございます。今年も作者ともどもよろしくお願いします。
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