ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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第三話 記者会見

第三話 記者会見

 

 

「うーん、やはりトリアイナのコンボは"僧侶"が一番のネックか」

 

休憩中、一誠はおにぎりを食べながら祐斗にそう言った

ここ数日、グレモリー眷属はグレモリー領の地下にある広大な空間でトレーニングを行っている

学園祭の準備→悪魔稼業→トレーニングと言うハードスケジュールのもと、ゲームに向けてそれぞれのトレーニングに励んでいた

一誠と祐斗は実戦形式の模擬戦、遠くではゼノヴィアとロスヴァイセが一緒にトレーニングに付き合い、ギャスパーと小猫はそれぞれのサポート。

リアスと朱乃はアドバイスをかけながら見守り、アーシアとイリナとリオは一緒に神聖術式について話し込んでいた

 

「せいっ!!」

 

「やあっ!!」

 

鋼弥はカナンと組み手をしている。

鋼弥が繰り出す技を受け流すカナン、カナンも技を繰り出すが鋼弥は避ける。

両者の攻防が続き、衝撃音が響き渡る。

 

「鋼弥と互角に渡り合っているカナンって娘、凄いわね」

 

「カナンさんは次期、龍女帝の位を任されるようノア様とシンディさんのお二人相手に修行をしたそうです」

 

リオがそう説明し、二人は互いの手を掴み腕力勝負に入る。

 

「女に囲まれて腑抜けていたかと思っていたけど、昔よりも強くなってないかしら?」

 

「強敵と立ち向かっていたから、強くもなるよ」

 

ギギギギギッと力が均衡しあい二人がヒートアップしていく中、リアスが止めに入る

 

「其処までにしなさい、一誠と鋼弥もこれ以上、訓練すると明日に響くわよ」

 

「部長、明日は何かあるんですか?」

 

「明日は記者会見だもの。あまり練習ばかりしていると、明日で記者逹の前に出る事になるわ」

 

記者会見という発言に一誠は何度も瞬きをする

 

「あら、言ってなかったかしら。

 ゲーム前に私達とサイラオーグのところが合同で記者会見をする事になったのよ。

 テレビ中継されるのだから、変な顔しちゃダメよ?」

 

「だが、俺は正式なグレモリー眷属ではないのに、いいのか?」

 

「そのことだけど、お兄様がこれまでの功績で認めてくださったのよ」

 

グレモリー領の高級ホテルで記者会見を行うらしく、準備を終えた面々は控え室を出て会見場に向かっていた。

その内容はゲーム前の意気込みと言ったシンプルな会見だ。

歩いている途中――――。

 

「リアス先輩に兵藤、涼刀……オカルト研究部の面々じゃないか」

 

「匙!お前、何やってんだ?」

 

一誠がそう言うと匙はガックリと肩を落とし、ため息を吐きながら話す

 

「……まあ、仕方無いか。こっちはあんま注目されないまま決定した訳だしな。

 俺のところも対アガレス戦のゲームをするのさ。その記者会見を今日やるんだ」

 

「な、なに!?初めて聞いたぞ!」

 

初耳な情報を聞いた一誠は驚愕、リアスが首を傾げながら言った

 

「ソーナのところも私達の試合と同時期にシーグヴァイラ・アガレスとゲームをやるのよ。

 あっちもアガレス領で、湖上に浮かぶ島々が会場だったかしら」

 

「シーグヴァイラ・アガレスというのは、アガレス家の次期当主とか」

 

「そっちはおっぱいドラゴン、リアス先輩、更には銀流星で有名なグレモリー眷属。

 相手はあの若手ナンバーワンのサイラオーグ・バアル眷属の一戦だもんな」

 

苦笑する匙に一誠は申し訳無さそうな表情になる

シトリー眷属の"僧侶"の花戒桃がやって来た

 

「元ちゃん、行きましょう。遅れちゃまずいし。リアス先輩、それではごきげんよう」

 

「ああ、そうだな。じゃあ、俺達はこれで」

 

「ええ、ごきげんよう。ソーナによろしくね」

 

匙と花戒は頭を下げて、この場を後にする。

通路を抜けて会場となるホールに姿を現すと、多くの記者と関係者が拍手で迎え入れる

肌に緊迫感がヒシヒシと伝わる中、リアス逹は席に座る

中央にリアス、右隣に鋼弥、左隣に一誠と注目される位置である

サイラオーグの表情は実に険しく、まだ本格的な戦いが始まっていないにも係わらず気合を張り詰めていた

会見が進み、遂に記者の質問が一誠に飛んでくる

 

『冥界の人気者おっぱいドラゴンこと兵藤一誠さんにお訊きします』

 

「は、はい……」

 

『今回もリアス姫の胸をつつくのでしょうか?つつくとしたら、どの場面で?』

 

予想外過ぎる質問に一誠は一瞬頭の中が真っ白になった

 

『特撮番組同様、リアス姫のお乳をつつくとパワーアップすると言う情報を得ています。

 それによって何度も危機的状況を乗り越えてきたと聞いているのですが?』

 

一誠は何とか質問を返そうと言葉を振り絞る

 

「えーと……ですね、ぶ、ぶ、ぶちょ、じゃなくて……」

 

『ぶちゅう!?今、ぶちゅうと言おうとしませんでしたか!?

 それってつまり、ぶちゅうぅぅぅっと吸うと言う事ですか、胸を!?』

 

『そ、それはリアス姫のお乳を吸うと言う意味ですか!?』

 

『つつくとパワーアップするとしたら、吸うとどうなるんですか!?

 め、冥界が崩壊するとか有り得るんでしょうか!?』

 

『リアス姫!これらについてコメントをお願いします!』

 

「……し、知りません!」

 

リアスはこれまでに無いくらい赤面し、恥ずかしそうに顔を両手で覆った。

鋼弥はガクリッとしている。

 

『サイラオーグ選手はどう思いますか?』

 

「うむ、リアスの乳を吸ったら、赤龍帝は恐ろしく強くなりそうだな」

 

「真面目に回答するなサイラオーグ殿……」

 

何はともあれ、爆笑な記者会見になってしまった。

 

 

◆◆◆◆

 

 

冥界の記者会見が終わり、人間世界で学園祭の準備をする。

鋼弥たち魔界組はバンドのステージを視察、最終確認をしている。

 

「立ち位置はここで、間違ってないよな?」

 

「ライトアップは魔法を使った自動式にしているわ」

 

それぞれ、自分たちの役割やバンドをやる際の順番などあれこれ確認している。

そんな時に―――。

 

「あれは……リアスさん?」

 

珠樹が指さす方向を見るとリアスは走っていた―――眼から透明の滴をこぼして

 

「何かあったのかしら……?」

 

「泣くほど、一誠のやつが嫌な事をしたのか?」

 

メンバーが様々な憶測を立てている中、鋼弥はなにやら考えていた。

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