ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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第八話 若手最強決定戦.2 小猫の覚悟

魔方陣から祐斗と鋼弥が帰還したところで再びダイスが振られる

出目はリアスが6、サイラオーグが4

 

『今度の合計数字は10!両陣営、10までの選手を出せる事になります!勿論、複数での選出もOKな数字です!』

 

作戦時間が始まり、次の試合に出すメンバーを決める

 

「手堅くいきましょう。ロスヴァイセ。それとサポートに小猫。2人にお願いするわ」

 

「分かりました」

 

「……了解です」

 

選ばれたのは"戦車-ルーク-"のロスヴァイセと小猫、合計数字をフルに使った組み合わせだ。

2人が魔方陣で転送され、映像に映し出されたフィールドは薄暗い神殿らしき場所だった

対する相手はライト・アーマーに帯剣と言う装備をした金髪の男と、背丈が三メートルはありそうな巨人。

 

「俺はサイラオーグさまの"騎士-ナイト-"の1人、リーバン・クロセル。

 こちらのデカいのは"戦車-ルーク-のガンドマ・バラム。この2人でお相手する」

 

「…………ムンッ」

 

鼻息を鳴らして、気合を入れるガンドマ・バラム

 

「バラムは怪力が家の特色だったっけ?」

 

「そうだね。記録映像でもガンドマ・バラムの怪力は凄まじかったね」

 

一誠の問いに祐斗が答える。

更にリーバン・クロセルは断絶した元72柱クロセル家の末裔。

現冥界の政府は断絶した末裔が生き残ってないか捜索もしており、人間界に住んでいる悪魔を保護をしている。

鋼弥は通信機を使って小猫とロスヴァイセを応援する

 

『小猫、ロスヴァイセ。頑張れ』

 

「……鋼弥先輩。私がこの試合に勝ったら――――膝の上に座ってもいいですか?」

 

『問題ない』

 

「……勝ちに行きます」

 

小猫のやる気が最高潮に達し、目を光らせ全身から闘気が溢れ出す

 

『第2試合、開始してください!』

 

「……相手が相手なので初っぱなから本気で行きます」

 

小猫は全身に闘気を纏わせ、猫耳と尻尾を出し、尻尾が2つに分かれた。

これは小猫の新技『猫又モードレベル2』と呼ばれる。

仙術を使って全身に闘気を纏わせる事で一時的にパワーを爆発させる事が出来る。

小猫は素早く飛び出してバラムの顔面に一撃を当て、豪快な音が鳴るが、バラムは全く怯まない

 

「…………ぬんっ!」

 

バラムが腕を横殴りに薙ぎ払う

小猫はそれを回避し、後衛からロスヴァイセが様々な属性の魔法攻撃を撃つ

全弾命中したが、目立ったダメージは無く かなりの防御力と言える。

 

「……魔法に対する防御も高い。何だか最近、この手の相手に出くわしてばかりですね!」

 

―――ズゥゥゥゥッ!

 

ロスヴァイセと周囲が突然ブレ出す。

何かに押し潰されたかの様に地面が凹み、ロスヴァイセが膝を付く

 

「隙アリだ、お姉さん」

 

バアル側の「騎士-ナイト-」リーバン・クロセルが目を光らせながら言う

 

「……重力の能力……!!」

 

ロスヴァイセが足下に魔方陣を展開させようとする

クロセルは手元に魔方陣を展開させ、ロスヴァイセの足を凍らせる。

 

「そう言えば、魔法剣士でしたね……!」

 

「俺はクロセル家と魔法使い、人間の血も宿す混血でね!ついでに剣術も得意だ!

 もう1つ、重力の方は神器さ!魔眼の生む枷(グラビティ・ジェイル)!』

 

『彼の神器は視界に映した場所に重力を発生させるもの!

 彼があなたから視線を外さない限りは濃緑は続くわ!気を付けて!』

 

リアスがイヤホンマイクを通してロスヴァイセに告げる

ギャスパーの時間停止能力には劣るが、相手の動きを止めるのは厄介である。

その横では小猫がバラムの攻撃を躱しながら仙術を込めたパンチを入れていた。

 

「分かってますよ。クロセルの神器についてはアザゼル総督からも伺ってます。

 視線を媒介にする能力は弱点も分かりやすい!」

 

ロスヴァイセは重力に苦しみながらも手元に魔方陣を展開させたが―――。

 

「甘いぜ、お姉さん!鏡よ!」

 

クロセルの手元にある魔方陣から鏡が出現し、ロスヴァイセの魔方陣から放たれた閃光を防ごうとした

 

「自分の能力の性質上、弱点を補うぐらいは持ち合わせている。鏡を召喚させてもらったよ」

 

口元を笑ませるクロセル――――が、ロスヴァイセの魔方陣がより強い輝きを生み出す。

鏡で反射された閃光はバラムに命中し、ロスヴァイセとバラムごと光が辺りを包み込む。

光が止むと2人の位置が入れ替わっており、バラムがクロセルの重力に捕らわれていた。

 

「なるほど、お互いの位置を交換する魔法か。

 鏡に反射させたのは、その魔法の発動条件―――最初から反射されるのを読んでの転移か。

 凄いぞ、ロスヴァイセ!!」

 

鋼弥はロスヴァイセの作戦に賛辞を送っていた。

 

「小猫ちゃん!攻撃は通ってますか!?」

 

「……はい。もう魔法に対する防御力が展開出来ない程、あの大きなヒトのオーラと内部を乱しました」

 

「了解です!2人とも食らいなさい!」

 

ロスヴァイセは前方に無数の魔方陣を展開し、魔法攻撃のフルバーストをクロセルとバラムに撃ち放った。

攻撃が止み、巻き起こった塵芥が治まるとクロセルが横たわっていたが―――。

 

「……バラムがいない!?」

 

瀕死のリーバン・クロセルが再び眼を光らせ、ロスヴァイセと小猫を重力で捕らえる。

そこへ血だらけで満身創痍のガンドマ・バラムが―――――。

 

「ぬぅぅぅぅおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

最後の力を振り絞った巨大な拳が小猫に突き刺さる。

 

「小猫!!」

 

リタイヤの光に包まれるクロセル、バラム、小猫――――ロスヴァイセは横たわる小猫を抱きかかえた

 

「小猫ちゃん……!」

 

「良かった。ロスヴァイセさんが残っていればグレモリーはまだ戦えます……」

 

「……ゴメンなさい、小猫ちゃん」

 

「……謝らないでください、ロスヴァイセさん。嬉しいです……。

 私、役に立てました……2人も倒せたんですから……」

 

それだけ言い残し、小猫は転送されていった。

 

『サイラオーグ・バアル選手の騎士-ナイト-、戦車-ルーク-各一名。

 リアス・グレモリー選手の戦車-ルーク-一名、リタイヤです』

 

第2試合も勝ったものの、グレモリー側にも犠牲が出てしまった……。

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