ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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鋼弥が封印されていた力の解放、その実力!!


第八話 我が名は……

グレードレッドに乗り、冥界に帰還した一誠たち。

すると、目の前には巨大な怪獣―――超獣鬼がいた。

グレイフィアを初めサーゼクス眷属が戦っているようだ。

 

『むっ?本気で言っているのか?』

 

「どうかしたのかドライグ?」

 

『グレードレッドが、"ガンつけられたのであのモンスターが気に入らない"と言うのだが……』

 

「不良みたいな発想だが……どのみち放っておくわけにはいかない。だが、どうやって倒す?」

 

鋼弥の疑問を解決するかのようにオーフィスが答える

 

「大丈夫。ドライグとグレードレッド、合体すればいい。ドライグの肉体は真龍だから合体可能」

 

「そ、そんな事ができるのかよ!?」

 

狼狽える一誠だが、グレードレッドが赤いオーラを放つ。

鋼弥、仁、オーフィスは離れて、近くのビルへと降り立つ。

すると――――巨大化した赤龍帝の鎧を身に纏った一誠が立っていた。

一誠は周りを見て、自分が大きくなったことに驚愕する。

 

「うっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?俺、でかくなってんのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

超獣鬼は一誠に襲い掛かるが、一誠は直ぐに我に返り、顔面パンチを喰らわす。

吹き飛ばされるが、口から火炎を放とうとするが―――。

 

「させるかよ!!」

 

顎を目掛けて、蹴りをして口を閉ざす。

行き場を失った火炎は暴発し、口から煙が出る。

 

『相棒、奴に止めを刺す方法があるのだが……使えばここら一帯は吹き飛んでしまうほどだ』

 

「なら、上空にぶん投げればいいさ。空なら、被害は無い筈だ!!」

 

『ああ、それしかないだろうな』

 

超獣鬼を倒す準備として、グレイフィアを呼び寄せる一誠。

無事である事と作戦を伝えて、グレイフィアは頷き、眷属たちに号令をかける。

騎士――沖田総司と呼ばれる侍は神速の如く詰め寄り、両足を切断。

倒れた超獣鬼を中心に魔法陣が描かれていく、グレイフィアがを中心として魔方陣の光が強く輝きだす。

 

「上にあげますわよ!!一誠さん!!」

 

刹那、超獣鬼が魔法陣の衝撃を受けて遥か上空へと投げたされた。

 

「ありがとう、グレイフィアさん!!いくぜ!!」

 

『応っ!!』

 

胸部が展開されて、発射口が展開される。

 

『ロンギヌス・スマッシャー。本来は得てはいけない忌々しき技だ』

 

かつてアーシアを失った怒りと悲しみで"覇龍"となった一誠がサルワに撃ち放った切り札。

だけど、あの時とは違う。

今は、覇龍でもないグレードレッドと一体化している。

 

『ロンギヌス・スマッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!』

 

胸部から極大の極太の赤いオーラキャノンが放射―――超獣鬼は飲まれて、消し炭、空一面が赤いオーラに染まった。

すると、巨大一誠が赤く輝き二つに別れた。

元の大きさとなった一誠、上空にグレードレッドの姿であった。

しばらく、グレードレッドは一誠を見た後、次元の穴を創りだす、次元の狭間は万華鏡空間だ。

 

(―――ズムズムイヤーン)

 

グレードレッドが大きな口を開けて声を発したと思えば、あの言葉である。

 

(ズムズムイヤーン、ズムズムイヤーン)

 

しかも、連呼しながら次元の狭間へと帰っていた。

これには仁は驚きつつを苦笑いをしていた。

 

「……本当に今回の赤龍帝は凄いね」

 

「……まぁ、ああういう男だからな」

 

「ずむずむいやーん」

 

オーフィスまでもその言葉を言う。

とにもかくにも、超獣鬼を倒すことに成功し、改めてリアスたちの所へ―――。

 

 

◆◆◆◆

 

 

一方のリアスたちも超獣鬼が空へと打ちあげられて、赤い砲撃に飲まれていくのを確認した。

 

【おいおい!?なんだあれ!?】

 

【解らんが、超獣鬼が……くたばったのは間違いないな】

 

タルウィとザリチェはそう言うが、焦ることは無い。

何せゾロアスター側にはゴライアスがいるのだ。

仮に魔獣たちやガルガンチュアたちが全滅したとしても、アレを倒せる方法はないのだ。

すると、中央に赤き鎧を身に纏った者が降り立つ―――兜のマスクを収納をして一誠は口を開く。

 

「……えーっと、おっぱい!グレートレッドの力を借りて復活してきました!!」

 

一誠がそう言うと――――。

 

「イッセー!」

 

「イッセーさん!」

 

「イッセーくん!」

 

「イッセーくん!」

 

「イッセー先輩!」

 

「イッセー!」

 

「イッセーくん!」

 

「イッセーくんですか!」

 

「兵藤くん!」

 

「兵藤、生きてたのかよ!?」

 

リアス、アーシア、朱乃、祐斗、小猫、ゼノヴィア、イリナ、ロスヴァイセ、ソーナ、匙が一斉に名を呼んだ

おっぱいと言うワードで確認を取らないと理解されない自分の存在にショックを受ける一誠。

リアスとアーシアが駆け寄って抱きつく。

 

「イッセーさん、イッセーさん、イッセーさん、イッセーさん!!」

 

「あらら、アーシア、大泣きしちゃって……心配かけて悪かったな」

 

一誠の復活に涙を流すリアスとアーシア

 

「やはり、無事だったのですね。しかも鎧の下には体があるのですか?」

 

一誠の帰還を喜びながらも驚くロスヴァイセ

やはり死んだと思われていたようだ。

しかし、一度肉体が滅びたのは事実である。

 

「ええ、まあ、次元の狭間で色々あって、体は再生出来ました」

 

リアスが涙を流しながら一誠の頬に手を当てて一言漏らした

 

「……よく、よく、帰ってきたわね」

 

「そりゃ、勿論。あなたや――――仲間の皆がいる所が生きるべき場所ですから」

 

一誠はリアスを抱きしめる。

愛しい女性の温もりをもう一度、味わう。

 

「イッセー先輩、鋼弥先輩は?」

 

「鋼弥も……来る」

 

小猫の問いに一誠が言葉を発すると同時に銀色の流星が空を奔り、ザリチェに向かう。

 

【!!?】

 

「うおおおおおおおおおおおっ!!」

 

咆哮と共に銀の一閃が奔り、ザリチェの腕が斬り飛ばされた。

 

【があああああああああああああああっ!!?】

 

悲鳴と共にザリチェの傷口から鮮血が吹く。

人質に囚われていた朱乃を抱きかかえる――――鋼弥だ。

鋼弥は安堵をさせるために優しい笑みをして―――。

 

「……ただいま」

 

朱乃は目の前に愛した男が帰ってきて、涙を流し抱きしめる。

小猫、ゼノヴィアも鋼弥の所へと駆け出す。

 

「お願い、もう私を置いていかないで……あなたのいない世界なんて、耐えられないわ……」

 

朱乃は抱きしめたまま、涙を流す――。

 

「先輩……おかえりなさい」

 

小猫はポロポロと泣いて、笑顔で言う――。

 

「私は泣いてないぞ。私が選んだ男は絶対に帰ってくると信じていたからな」

 

ゼノヴィアは強がっているが涙を流していた―――。

ドルキーたちも、鋼弥の所へ向かう。

 

「帰ってくるの、おせぇだろうが……バカヤロウ」

 

「……よかった、無事に帰ってきて」

 

「やはり、お前は不死身の男だな」

 

ドルキー、タオ、アルスが鋼弥の無事を確認して言う。

リオたちも涙を流して鋼弥が再び帰還してきた事に喜んでいた。

 

【おのれぇぇぇぇ!生きていたのかぁぁぁぁぁぁぁ!】

 

【まとめて、始末してやる!!】

 

ザリチェとタルウィは死兵達を呼び出す。

その和は何千、何万、何億という数だ。

朱乃を下ろして、死兵達を睨む。

 

「―――俺は負けない。父さんが遺したこの力を解放するとき!!」

 

鋼弥の両目が赤く光る。

 

 

(BGM:Final Fusion-Genesic Drive)

 

 

黒い化身――――魔王サタンが出でくる。

オーバードライブ化して、唱える。

 

「最終合神!!」

 

サタンは闇の塊となり、鋼弥に纏い始める。

両肩、両腕、両籠手に装着―――。

両足、ボディに装着し、竜尾が出てくる―――。

兜を装着し、フルフェイスマスクを着用、真紅の眼光が浮かぶ―――。

銀の長髪が出現し、漆黒の翼を広げると完成する。

 

「裁断者サタン!!」

 

両拳を叩くとスパークし、両腕を広げると日輪の輝きが生まれる。

 

―それは、最強の大天使。

 

―それは、最強の魔王。

 

―それは、人修羅が遺した大いなる遺産。

 

―その名は、裁断者サタン!!

 

 

≪第八話 我が名はサタン≫

 

(BGM:Limit Over)

 

 

一誠たちは鋼弥の新たな力を見て、驚く。

光の力もあるが同時に闇の力も備わっているオーラを感じ取る。

鋼弥も身に纏った鎧を身てゆっくりと手を広げたり握る。

 

「体から溢れ出る力。これが、サタンの力……」

 

するとこの鎧に宿っているサタンから声が響き渡る。

 

【その通りだ、人修羅の子よ。汝の不屈の心と想いが溢れ出でいる限り、無限に強くなる】

 

「この力に溺れるな。自分の力で制御しろ。そう言いたいだろ?」

 

【その心構えがあるのならば、大丈夫だな。思う存分、振るえ!!】

 

鋼弥は真っ直ぐな眼光で軍勢を見て、右拳を前に突き出すと、回転し始める。

 

「ブロークン・シューター!!」

 

右拳は音速を超える弾丸となり、次々と死兵達を撃ち貫く。

 

「ディバイン・ブレイド!!」

 

左腕が紫色の光剣となり、横薙ぎ払いで死兵達を斬り飛ばす。

 

「す、すげー!!」

 

「あれだけの軍勢をたった一人で………!!」

 

「裁断者サタン……。

 文献でしか描かれていなかったが、魔界では伝説の存在だった。

 だが、再び伝説は甦った……!!」

 

珍しくもアルスが興奮していた。

次にゴライアスへと攻撃するが、傷一つつけられない。

 

【無駄だ。ゴライアスを破壊することは、不可能だよ!!】

 

だが、鋼弥の目には―諦める―というものは無い

 

「――――この距離、防げるか?」

 

両拳が回転し始めて、コツンッと触れる

 

「ダブル・ブロークン・ショット!!」

 

ゼロ距離からの両拳を同時に放ち、ゴライアスを撃ち貫く。

二つの風穴から火花が奔り、よろめく。

両拳を収めて、両腕を前に突き出し構える。

 

「ブレイク・テレブラー!!」

 

左腕がストレイトドリル、右腕がスパイラルドリルとなる。

ゴライアスの周りを旋回しつつドリルの連続突きで胴体に幾つもの風穴を開けて、両腕を前に突き出して突貫。

更にゴライアスの装甲を無理やり抉じ開けて、両手首を突っ込みゼロ距離射撃により、内部攻撃に装甲を貫通させる。

度重なる猛攻によりゴライアスの各所から煙を上げスパークする。

 

「ディバイン・セイバー!!」

 

右手と左手から高出力の光剣が出現し、それを頭上で重ねると巨大光剣となる。

翼をはばたかせて、ゴライアスの頭上を越し振り下ろす!!

縦一文字に両断し、ゴライアスは火花を散らし、完全に機能が停止して目の光が消えていく。

ゴライアスが破壊されて驚愕するタルウィとザリチェ。

すると……闇が現れて、アンリ・マンユを初めゾロアスターの悪魔たちが出現した。

アンリ・マンユだけはこうなる結果を知っていたかのように。

 

【やはり、あの程度で死ぬわけがないか。ならば我が直接、死を与えねばならんな】

 

アンリ・マンユを初め、ゾロアスターの悪魔たちが並び立つ。

 

【人修羅の子よ。父と同じ場所へ送ってやろう】

 

「同じ場所?違う、父さんが受け継いだ想いは俺の中にある!!

 一誠、アンリ・マンユたちは俺が相手をする、皆を頼むぞ!!」

 

「鋼弥、必ず勝って来いよ!!」

 

一誠の励ましの声に鋼弥は強く頷き、アンリ・マンユたちと対峙する。

すると、ドルキーが並び立つ。

 

「一人でやろうとすんじゃねぇよ。俺たちと協力してだろ?」

 

ドルキーの言葉に共にリオ、フィーネ、カナン、アルス、リーザ、タオ、珠樹、彗花、紫、望紅、シェリル、シンディ、レイハ、ミランダ、ノアも並び立つ。

 

【そんなに死に急ぎたいか。それもよかろう。

 滅び、死、それが我が喜び。

 もがき苦しみ、絶望と恐怖を抱えたまま息絶えるがよい!!】

 

アンリ・マンユは絶望するような冷たい魔力とオーラを放つ。

鋼弥たちは臆せず、構える。

 

――――――宿命の対決が始まる。




次回―――バトル、バトル、ギガバトル!!
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