ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
第一話 =月夜の紅髪姫=
時刻は夜、月齢は3/8【三日月】のある。
「これで、よし、と・・・」
依頼された道具を送ったり、討伐悪魔の報告書を整理を終わらせ首と肩がポキポキと鳴る。
廃ビルの悪魔の一件で仲魔になったジャックフロストがお茶を運んできた
【お疲れ様だホー】
「ああ、ありがと・・・っ!!」
冷たい。お茶が物凄く冷たい。歯に染みる+背筋が凍りつきそうというダブルパンチだ。
【どうかしたかホー?】
「んっ?ああ、平気平気。ジャックフロストそろそろ上がってもいいよ。」
【やったホー!!労働から解放されてリフレッシュするホー♪】
そう言って、ジャックフロストは魔界直通"ゲートポート"へと入る。
このゲートは行きつけのバー店、自宅、アヌーンの家などと行ける場所を設定すればどこにでも行ける。
ちなみに、ジャックフロストが行ったのは魔界―凍える冷気の国だ。
彼の故郷はその国にあるので、行けるように調整しておいた。
「・・・ジャックフロストには悪いけど、お茶を淹れなおすか」
下に降りて、温かいお茶を淹れなおす
ついでだから、簡単な夜食でも作ってみるか。
すると、魔法陣が浮かび上がっていた。あれは・・・グレモリーの?
魔法陣の輝きが強くなると魔法陣から人影が現れた。
女性のシルエットに紅髪の・・・
「リアスか?」
魔法陣から出てきたのは、リアス・グレモリーだった。
しかし、何故こんな時間に?間違えてくるような人では無い。
顔を見ると思いつめた表情を浮かべている。
「こんな時間に何か用か?仕事の時間は終わっているが?」
そう言うがリアスは何も反応しない。
俺の姿に気が付いたかズンズンと詰め寄ってくる。
「鋼弥、私を抱きなさい」
「抱く?抱きしめろと言うのか?そんな事はイッセーに頼め」
「その抱くじゃない。私の処女をもらってちょうだい。至急頼むわ。」
処女を貰って欲しい?・・・冗談で言ってる様な事じゃない。
考える時間を与えずに、リアスは鋼弥の手を掴み、ズンズンと二階へと上がり寝室へ向かう。
ドアを乱暴に開けて、押し倒す。
俺が下となって、リアスが覆い被さっていると言う態勢だ。
「リアス、何の真似だ?」
「いろいろ考えたのだけれど、これしか方法がないの」
「これしか?何の話をしているんだ?」
「既成事実ができてしまえば文句はないはず。
身近でそれが私とできそうなのは、貴方かイッセーしかいなかったわ。
けど、イッセーはアーシアのことが好きみたいだから、貴方しかいないの・・・・」
「確かにイッセーとアーシアは仲は良いけど・・・。そういう問題では無い、祐斗はどうなんだ?」
「祐斗はダメよ。彼は根っからのナイトだから絶対に拒否するわ。残ったのは貴方だけだから・・・」
そう言って、リアスは身に纏っていた服を脱ぎ捨て、あっという間に下着姿になった。
今のリアスの姿は妖艶だった。ゴクリッと固唾を飲み込んでしまいそうなほどに・・・
そういえばグレモリー、いや、ゴモリーは真紅の流れるような髪に錦糸細工の黒ビロードと純白のレースを羽織ているという美しい女魔と聞いている。
彼女を求めて多くの召喚者が呼び寄せようとしたくらいだ
このままだと、自分の服も脱がされてしまいそうなので、リアスに軽くチョップを入れる
「イタッ」
「落ち付け、いつものリアスらしくないぞ。それに、こんな風に迫られても嬉しくない。一体何があったんだ?」
そこにグレモリ―の魔法陣が現れそこから銀髪のメイドが出てきた。
「こんなことをして破談に持ち込むつもりですか?」
突然、現れたメイドはリアスを確認すると、淡々と言った。
「こんなことでもしないと、お父様もお兄様も私の意見を聞いてくれないでしょう?」
「そんな事をすれば旦那様もサーゼクス様も悲しまれます」
メイドは俺の方を向くと、ペコリッと頭を下げて自己紹介した
「はじめまして。私は、グレモリー家に仕える者のグレイフィアと申します。以後、お見知りおきを。先ほどは失礼しました」
「涼刀鋼弥だ」
「鋼弥?貴方が・・・」
なにやら知っている様な発言だが・・・ここでリアスが口を開く
「ええ、彼が魔界から来た鋼弥よ」
「興味深いですね。冥界とは違う異界の半人半魔であり多種多様な者へ姿になりますとは」
「・・・あまり、人をジロジロと見ないで欲しいものだね」
「グレイフィア、あなたがここに来たのはあなたの意志?家の総意?それともお兄様の意志かしら?」
「全部です」
グレイフィアは即答しリアス先輩は諦めたように深くため息をつく。
「そう。兄の女王(クイーン)であるあなたが直々に人間界に来るのだもの。そういうことよね、わかったわ・・・」
リアスは脱ぎ散らかした服を回収して着る。
「・・・ごめんなさいね、鋼弥。私も少し冷静ではなかったわ。今日のことはお互いに忘れましょう」
「その方がいい」
「グレイフィア、私の城で話しましょう。朱乃も同伴でいいわよね?」
「構いません。上級悪魔たる者、女王を傍らに置くのは常ですので・・・」
「鋼弥、その・・・また、明日の部活で会いましょう」
リアスはグレイフィアと共に魔法陣に消えていった
その時、ヘルハウンドが話しかけてきた。
(キヒヒヒ・・・。おしい事したな~?そのまま襲っちまえばいいのによぉ)
(悪いけど、理由もなしにするのは後悔するよ。)
(良い子ぶりやがって・・・つまんねぇ)
ヘルハウンドがつまらなそうに言うと、静かになった。
明日に備えて、寝るか・・・