ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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第五話 =レーティングゲーム・スタート=

決戦当日。時刻は、夜の11時40分―。

部室にはいつものメンバーがそこにいた。

皆の服装は学生服だが、アーシアはシスターの服、悪魔なのにその格好はどうかと思ったが、気にしないでおこう。

祐斗は手甲、脛当てを装備していた。愛用の剣は壁に立てかけている。

子猫はオープンフィンガーグローブを付けていた、これは格闘家が装備するアイテムだ。

朱乃とリアスはソファに座り、お茶を飲んでいた。緊張をほぐす為だろうか。

一誠はちょっと武者ぶるいしていた。だが、新しい必殺技を開発したと聞いたけど、なんかロクでもない予感がする。

 

俺の服装か?黒マントを見に纏い、その下は学生服だ。

ちなみにだが、ジャックフロストとピクシーは留守番命令を出しておいた。

あいつらも参加すると良い出すから、おとなしくさせるのは大変だったよ・・・。

部室の魔法陣が現れ、グレイフィアさんが現れる

 

「そろそろお時間です。皆さま魔方陣の方へ。

 ここの魔法陣は戦闘フィールドへ転送されます。

 そこでどれだけ派手に壊しても構いません。」

 

ふむ、それならば思いっきり戦っても大丈夫という訳か。

通常空間で戦ったら、影響が物凄い事になりそうだから、こう言った異空間を用意できるとは流石だな。

ちなみにだが・・・既に僧侶がいるんだが参加できないらしい。

どうやら、訳があるみたいだが、これ以上は追及しないでおこう。

今回のレーティングゲームでその様子は中継で他の場所からも見れるという。

しかも、悪魔のトップの一人である魔王サーゼクス・ルシファーもこのバトルを観戦しているという。

実はリアスの兄であり、もうグレモリーを名乗っていない。

その理由としては先の大戦で魔王は亡くなってしまったが、強大な力を持つ者へ名を受け継がせてきたとか・・・

 

 

転移された先は駒王学園そっくりのレプリカフィールドだ。

ここまで再現率に驚く一誠とアーシア。

ちなみに俺たちがいるのは旧校舎の部室が本陣。対するライザーチームは新校舎が本陣としている。

作戦はこうだ。

旧校舎よりの体育館を占拠をする事だ。

体育館突入メンバーは、子猫、一誠、鋼弥の三人だ。

祐斗は森でトラップを仕掛ける役、朱乃は敵を一気に殲滅する役、アーシアはリアスと一緒に行動する。

 

「さて、私の可愛い下僕達。準備はいいかしら?もう引き返せないわ。敵は不死身のフェニックス家の中でも有望視されている才児ライザー・フェニックスよ。さあ!消し飛ばしてあげましょう!」

 

「「「「はいっ!!」」」」「了解」

 

 

◆◇◆◇

 

 

目的地に到着した鋼弥、一誠、小猫は体育館の裏口から侵入し、忍び足で進むと小猫と鋼弥が足を止める

 

「・・・・・・気配。敵」

 

「来た様だな。」

 

体育館に大きな声が響く

 

「そこにいるのは分かっているわよ、グレモリーの下僕さん達!あなた達がここへ入り込むのを監視していたんだから。」

 

隠れる必要もないので、堂々と姿を現す鋼弥達。

 

「グレモリーの『戦車(ルーク)』さんと、ミラに瞬殺された『兵士(ポーン)』さんに、魔界のハンターね。」

 

チャイナドレスの女性、体操着を着た姉妹、棍を持った女性―ミラだ。

さて、チェスの役割は同じだが4対3という事になる。

 

「子猫は戦車を、3人の兵士は俺達が相手にする。」

 

「・・・解りました。」

 

子猫は頷き、チャイナドレスの女性―雪蘭(シュエラン)と対決する

 

「よし!ブーステッド・ギア、スタンバイ!!」

 

『Boost!!』

 

一誠の倍加が始まる。

 

「鋼弥、新必殺技の為に時間を稼いでくれ!!」

 

「早くしろよ。三人とも倒してしまうからさ。」

 

ライザーの"兵士"3人と対峙する鋼弥、ミラは棍を鋼弥に向けて突き出す

 

「あの時は防がれたが、今回は手加減なんかしないからな!!」

 

「・・・いいだろう、俺も相応の力で相手にしてやる。」

 

「お兄さんが私達の相手ですか?」

 

「じゃあ、遠慮なく♪」

 

ドルルル、ドルルルルルルルルンッ!

双子の"兵士"のイル&ネル方を見ると、チェーンソーを起動させている。

物騒な獲物をお持ちで・・・

 

「逃げても無駄ですよー?」

 

「大人しく解体されてくださいー♪」

 

「生憎、ミンチにされるのは好きじゃないのでね。」

 

召喚の陣を描くと、群青色の炎が鋼弥を包みこむ。

炎が消えると、群青色の狼―ヘルハウンド―が姿を現した。

 

【二度目の参上!!今度のも、美味そうだな~。】

 

(今回はゲームだから、相手を殺すような真似はするな。)

 

【ちっ、わぁーたよ。んじゃ、手加減しつつボコボコにしてやるか。

 というわけで・・・泣いて土下座するか、無残にもボロ雑巾にされるのかどちらか選びな、ガキども。】

 

「馬鹿にするなー!!」

 

「オオカミさん、ムカつくー!!」

 

「土下座するのも、ボロ雑巾になるのもお前の方だ!!」

 

ヘルハウンドが挑発しイル、ネル、ミラの3人が激昂して攻撃してくる。

棍とダブルチェーンソーを余裕で避ける。

 

【ノロい過ぎるぜ~。欠伸が出ちまうぐらいにな。】

 

「なめるなっ!!」

 

ミラは棍を振り下ろすが、バックステップし尾で薙ぎ払いミラを吹き飛ばす

 

「ぐっ!!」

 

「いくぜ神器(セイクリッド・ギア)!」

 

『Explosion!!』

 

三段階パワーアップした一誠が駆け出す

まずはチェーンソーの双子イルとネルに一発ずつ拳を入れて吹っ飛ばした

更にミラを突き飛ばす。

 

「よし!必殺技の発動条件が揃った!」

 

【なんだ?ただのパンチじゃねぇか?】

 

「ここからが本番よ!俺の新必殺技!『洋服破壊(ドレス・ブレイク)』ッ!」

 

パチンッ!

一誠が指を鳴らすと同時に、イルとネル、ミラの服が弾け飛び裸体が展開された

 

「「「イヤァァァァァアアアアアアアアアッ!」」」

 

悲鳴を上げてその場にうずくまる3人

 

「アハハハハハ!どうだ見たか!これが俺の必殺技!『洋服破壊(ドレス・ブレイク)』だ!

 俺は脳内で女の子の服を消し飛ばすイメージだけを延々と、延々と妄想し続けたんだよ!

 魔力の才能を、全て女の子を裸にするためだけに使った!」

 

【ダーハッハッハッハッハッハッハッ!!派手にやりやがったなぁ!!】

 

(そういえば、新しい技を思いついたと聞いたけど、これのためとは・・・)

 

ヘルハウンドが大爆笑しているのに対し、鋼弥は頭を痛めている。

才能の無駄遣いとは正にこの事だ。

呆れている場合じゃないな、イルとネルのチェンソーとミラの棍を使い物にならない様に爪で切り刻む

 

「・・・見損ないました。」

 

子猫の言葉にグサッとくる一誠、相手の戦車も床に倒れていた。

そこへ耳にしている通信機から音が入る

 

『イッセー、鋼弥、小猫。聞こえる?』

 

「はい!俺も小猫ちゃんも鋼弥も無事です!」

 

【おう、リアスの譲ちゃんか久しぶりだな。】

 

『あら?その声はヘルハウンドね。それはそうと朱乃の準備が整ったわ!例の作戦通りにお願いね!』

 

通信機が切れて、二人と一匹は出口へ向かう。

 

「逃げる気!?ここは重要拠点なのに!」

 

【悪いがガキ相手、オレ様どころかあの小僧(一誠)に敗れるんだからな、相手はしないぜ。】

 

そう言って駆け出そうとするが、グイッと引っ張られ転ぶ

 

【ブゲッ!!?】

 

何だと思い後ろを振り返るとイル、ネルが尻尾を掴んでいた。

 

【な、何しやがるんだ!?】

 

「「私達を子供扱いして!絶対に逃がさないもん!」」

 

【コラ、離せって!!離さないとオレ様がヤバいって!!だから、はーなーせー!!】

 

が、無情にも・・・巨大な雷の柱が体育館へ降り注いだ

 

 

◆◇◆◇

 

 

「あれ・・・子猫ちゃん、鋼弥の奴がいないけど・・・」

 

「・・・考えたくありませんが、恐らく・・・」

 

「・・・・・・鋼弥ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

『イッセー、どうしたの?何があったの?』

 

「部長・・・鋼弥が、ライザーの兵士に捕まって雷の巻き添えに・・・」

 

『えええ!?何やってんのあの子は!?』

 

「・・・鋼弥先輩」

 

鋼弥が逃げ遅れた事に心配する子猫。そこへアナウンスが入った。

 

『ライザー・フェニックスさまの"戦車"一名、"兵士"一名、戦闘不能』

 

「あれ?"戦車"と"兵士"だけ?」

 

「・・・という事は、鋼弥先輩と敵の兵士は逃げのびたと言う事」

 

『そういうことになるわね。呼ばれなかったのは鋼弥がまだ生きているという証拠よ。二人はこのまま作戦通りに進んでちょうだい。』

 

「でも、鋼弥、一人大丈夫なんですか!?」

 

『彼は強い事は知っているでしょ?いざとなれば悪魔転身があるもの。自分の仲間を信じなさい。』

 

鋼弥の無事を信じて、一誠と子猫は祐斗と合流する為に次のポイントへ向かう。

 

 

◇◆◇◆

 

 

【ゼェーハァー・・・ゼェーハァー・・・、マジで危なかったわ】

 

結論から言えば、鋼弥(ヘルハウンド)は無事だった。

しかも、尻尾にはイルとネルがおまけとして付いてきている。

 

【いい加減、離せ!!】

 

尻尾を強く振るうと2人は地面に降ろされる。

ズンッと姉妹の前に立ち、グルルルっと咽喉を唸らす。

 

【さて、返答次第じゃあ・・・テメェらを焼き殺すか喉笛を噛み千切るがなぁ?】

 

「「だって、だって、オオカミさんが私達を子供扱いするから!!」」

 

【ああんっ!?どう見たってガキだろうが!!武器を破壊されちまえばなんも役にたたねぇクソガキだろうが!!】

 

ヘルハウンドの怒号にイルとネルは黙る。

やがて、二人の目から透明の雫が次々と零れていた。

流石に言い過ぎだと思い、これにはヘルハウンドは動揺する。

 

「私達がまだ子供だから・・・ライザー様も呼んでくれないのかな・・・?」

 

「私達が"犠牲(サクリファイス)"の駒にされたのも・・・弱くて、子供だから・・・」

 

("犠牲(サクリファイス)"か・・・)

 

『犠牲(サクリファイス)』。その名の通り駒を犠牲にして相手を狩る戦法

リアス陣営は只でさえメンバー不足だが、赤龍帝の一誠と魔界の悪魔である俺に脅威を感じているかもしれない

つまり、多少の犠牲を払ってこちら側の駒を削っていけば勝てるとライザーは踏んでいるのだろう

自分は不死身で下僕の人数が多い事を利用しているというわけだ。

 

(勝つためにはどんな物でも犠牲を振り払い勝利を手にするか。・・・だけど、)

 

"気に入らない"。この言葉が浮かんだ。

この双子とミラの様な子供を使ってまで勝ちを掴むか・・・

ヘルハウンドの姿を解いて、鋼弥になりイルとネルの頭を優しく撫でた。

 

「教えてくれてありがとう、イルとネル。それとさっきは俺の仲魔が強く言い過ぎてごめん。

 時が経てば、立派な女性になると俺はそう思っている。」

 

「「本当?」」

 

「ああっ、今は焦らずじっくりと行けばいい。」

 

(ちっ、どーせ俺は嫌われ者ですよーだ。)

 

すっかり拗ねているヘルハウンド、後で美味しい肉を食わせてやるから機嫌を直してくれよ。

ところが・・・

 

『リアス・グレモリーさまの「戦車」一名、リタイヤ』

 

我が耳を疑いたくなる様な報せだ。

リアス・グレモリーの"戦車"の小猫が負けた!?

アンヴァルが話しかけてくる

 

(どうやら、"戦車"の能力である"キャスリング"を潰しにかかったんだろうね。)

 

(いざとなれば"王"の位置を取り換える事が出来るから・・・ライザーは子猫を潰しにかかったと言う訳か。)

 

「さてと・・・そろそろ行かないとね。仲間がやられてのんびりする暇も無くなったか」

 

「お兄さん、行っちゃうの?」

 

「私達、リタイアしてないのに?」

 

「・・・武器も無い君たちを倒すほど、俺はそこまで根性は腐ってないからね

 

イルとネルを置いて駆け出す、鋼弥。その瞳には怒りが渦巻いていた。

 

「行っちゃったね。」

 

「うん、少し素朴な感じだけど。」

 

「「かっこいいね~♪」」

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