ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
俺はマンションを借りて、ここを拠点としていた。
時刻は夜で黄金に輝く満月が優しく光っていた。
だが、悪魔達にとっては魔力や感情が特に高ぶる。
何かの気配を感知した。どうやらお出でなすったようだな・・・。
窓を開けて、夜の住宅街へと飛び出す。
友達の家に行って、DVDを見終わってから帰る途中、変な中年男に出会い逃げだした。
息を切らせながら全力で逃げている。
辿り着いた場所が、公園に来ていた。それは、夕麻ちゃんとのデートで最後に訪れた場所。
未だに彼女がいなくなったと言うことを、あれが夢だったのではないのかと言うことを認められずにいた。
だが・・・
「逃がすと思っているかね?」
黒い死神は一誠を逃がしてくれなかった。
「ふむ、主の気配も仲間の気配も無い。
消えるそぶりすら見せず魔法陣すら展開しない・・・状況を分析するに貴様はぐれか?」
その男の背中から生やしている黒い翼を見て一誠はあの時の光景を思い出す。
そう、夕麻ちゃんにも黒い翼を生やして俺の事を殺そうとした時と・・・
「では、殺しても問題は無いな」
中年男の手から光の槍が現れ投擲する、くるであろう痛みに思わず目を瞑る一誠。
しかし、いつまで経っても痛みが来ない?
おそるおそる目を開けると其処には・・・
「間に合ってよかったな、兵藤一誠。」
同じクラスの涼刀鋼弥が立っていた。
「貴様・・・悪魔なのか?悪魔はその光の槍に触れる事させできないはずだが・・・」
「たぶん、この世界の悪魔と俺の世界の悪魔は根本的な所がちょっと違うから?」
そう言うと光の槍を粉々に砕く。
いくら、助けると言っても気配遮断を解いたら流石に感付かれるよな・・・。
でも、関係無いなどうせコイツを、食ッテシマエバ良インダカラ。
そう思って力を解放しようとした時、堕天使の手が爆発したのだ。
放った方向を見ると、紅髪の女性―リアスが其処に居た。
「その子達に触れないで頂戴」
「紅い髪・・・グレモリー家の者か」
「リアス・グレモリーよ。ごきげんよう、墜ちた天使さん。この子達にちょっかい出すなら容赦しないわ」
「ふっ、まさかこの町がグレモリー家次期当主の管轄だったとはな。」
そう言って落とした帽子を拾い上げほこりを落としてかぶる
堕天使は一誠の方を見る
「そちらの小僧共はグレモリー家の眷属か、まぁ今回は詫びよう。
だが下僕は放し飼いにしない事だ、私のようなものが散歩がてら狩ってしまうかもしれんぞ?」
「ご忠告いたみいるわ。私のほうも、またこんなことがあれば躊躇無く潰すからそのつもりで」
なんだか、会話が進んでいるみたいだな。
あの堕天使は俺の事もリアス・グレモリーの下僕だと思っているみたいだ。
さて、兵藤一誠を助けたのはいいが、悪魔だと言う事を明かしてしまったか。
気配遮断をちょっと緩くしてしまうと魔力が溢れてしまうからな・・・。
しかし、接触しなければいけないことだったし願った物だ。
「まぁいいだろう・・・わが名はドーナシーク!再び見えないことを願う!」
堕天使ドーナシークは夜空へと羽ばたき去っていった。
さて、今この場に居るのは、俺とリアスと一誠だけだ。
「さて、涼刀鋼弥くんよね?貴方、悪魔だったの?」
「まぁね・・・」
「じゃあ、詳しく話して貰いましょうか?」
「そうしたいが、今日は遠慮して貰えないか?」
「・・・それはどうしてかしら?」
「兵藤一誠が極度の緊張で気絶しているからだ。家に運ばせなければならない。」
「・・・解ったわ。明日改めて使いを出すからそのときに、ね」
「ちょっと待ってくれ」
リアスがそう言って立ち去ろうとした時、呼びとめられた
「何?」
「兵藤一誠の家は何処にあるんだ・・・?」