ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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閑休話題03 =百鬼夜行を阻止せよ!!=

~お菓子屋フェアリー&涼刀事務所~

 

「・・・また、厄介な依頼を持ってきたな」

 

魔界中央からの別件依頼の手紙の内容を呼んでため息をつく。

オカルト研究部のメンバーに協力してもらった方がいいかも知れん。

早速、俺は電話をかけた

 

 

◇◆◇◆

 

 

「それで、私たちを呼んだ理由は何かしら?」

 

「別件依頼で大規模な悪魔の群れがこの人間世界に現れるようだ。

 なんとしてでも、阻止するようにと言われている。

 流石に俺だけでは無理があるので、協力したい」

 

「契約上、貴方の仕事に協力するわよ」

 

「うふふ、まだ見ない悪魔を見るのも楽しみですわ」

 

二大お姉さま達はやる気の様だ。ゼノヴィアが手を上げている

 

「・・・それで、どれくらい現れるのだ?」

 

鋼弥は懐から取り出すと、ポケットコンピューターだった。

そこから、ディスプレイが表示される

 

「奴らが現れるのは午前0時の満月、場所は駒王学園。その数は―――100体だ」

 

「ひゃ、100体!!?」

 

「でも、100の悪魔がどうして学園に現れるんだい?」

 

「この間のコカビエル戦の時だろう。あれほど、力を持つ者が集中的に集まったからな・・・」

 

祐斗の疑問に答える鋼弥。

堕天使の幹部、エクスカリバー、聖魔剣、デュランダル、嶺爾の業魔化身

強大な力が集まり、激闘を繰り広げたせいでゲート・ポイントが出来たのだ

 

「100体の悪魔が相手となると私達だけだと、厳しいですわね・・・」

 

「ソーナに頼んでみましょう。彼女たちなら、協力してくれるわ」

 

「人数はなるべく、多い方がいい。俺は魔界の本家に戻って準備をしてくる」

 

 

◇◆◇◆

 

 

時刻は夜――。

月はもうじき、満月になろうとしている。

夜風が吹き、不気味な静けさを出している。

学園のグラウンドにはグレモリーチーム、シトリーチーム、ジャックフロストにピクシーもいる。

それぞれ、戦闘の準備に入っている。

ソーナと匙の他にも、女王の真羅 椿姫(しんら つばき)、僧侶の花戒桃(はなかい もも)、戦車の由良 翼紗(ゆら つばさ)、騎士の巡 巴柄(めぐり ともえ)、僧侶の草下 憐耶(くさか れや)、兵士の仁村 留流子(にむら るるこ)と生徒会メンバーがそろっている。

 

「すまないな、生徒会メンバーも巻き込んでしまって」

 

「学園が危々になりますから、これぐらいの事は手伝いますよ

 以前、話しましたよね?魔界の悪魔達がどのような者たちなのか、拝見したいのです」

 

「まもなく、零時になる」

 

時刻が、0:00:00になった瞬間―――、巨大な方陣が出現した。

溢れ出て来る魔界の瘴気と魔と闇の住人たちが姿を現したのだ。

鋼弥はCOMPを悪魔の群れに向けた。

ディスプレイには次々と悪魔達の情報が映し出された

 

「エンク、オバヨリン、オンモラキ、アガシオン、ウコバク、メルコム、ガギソン、ジュボッコ、サンショウ。更にはツチグモとガシャドクロか。」

 

悪魔の群れの中に一際大きい、黄土色の大蜘蛛と巨大な骨がいるのが解る

魔界の悪魔達はギラギラとした雰囲気で、俺たちを睨んでいる。

話し合いは無用、殺る気だな・・・

鋼弥はアイテム袋をリアス達に渡す。

 

「俺はツチグモとガシャドクロと始末する、お前たちは残りの群れを相手にしてくれ。

 この袋の中には体力や魔力を回復できるアイテムが入っているから、思いっきり使え」

 

鋼弥は敵の群れへと飛び越えて、ツチグモとガシャドクロの元へ向かった

 

「さて、私達はこの悪魔の群れを消し飛ばしてあげましょう!!」

 

「いきますよ、皆さん!!」

 

リアスとソーナの号令を起に、皆は戦闘の準備に入る。

魔界の悪魔達もドドドドッと走りだし向かってきた。

まず、騎士組みの祐斗、ゼノヴィア、巡が先陣を切りエンクとオンモラキ達を斬り捨てる。

エンク達とオンモラキ達は口から一斉に炎を吐き散らすが、祐斗は剣を、巡は日本刀を振りかざし炎を切り裂く

 

「でゃああああああああ!!」

 

ゼノヴィアはデュランダルを振りかざすと聖なる波動が迸りエンクとオンモラキの群れを飲み込んだ。

 

一方の戦車組みの子猫、由良はオバヨリンの群れと対峙していた。

鉄拳、回し蹴りなどで次々と吹き飛ばすが、一際大きいオバヨリンが二人の前に立ち塞がる

 

【チミ達、中々やるね~。そんじゃあ、僕が相手にするよ~】

 

イクヨーッと、掛け声を言うとリーダーオバヨリンは腕をグルグル回して地面を粉砕する

 

「・・・凄まじい力です」

 

【まだまだ、こんなもんじゃないよー。ドーーーン!!】

 

今度はタックルを仕掛けてきて、由良が吹き飛ばされたのだ

 

「きゃっ!?」

 

「由良さん・・・!!」

 

【余所見はダメダメだよ、チミ】

 

オバヨリンの拳が迫りくるが、それは当たる事は無かった。

何故ならば、足元が凍り付いてたのだ。

ジャックフロスはブフーラを放ってオバヨリンを食い止めたのだ。

 

【危なかったホー】

 

【むむ、邪魔するのかな?それなら、君が潰してあ・・・げげげげげっ!?】

 

【私がいる事も忘れないでね!!】

 

ピクシーはジオンガを放ち、オバヨリンの弱点を突く

子猫はその隙をついて、感電状態のオバヨリンを思いっきり殴る!!

打撃音が響き、オバヨリンはゴロゴロと転がり、気にぶつかる。

頭をクラクラしながら、そのまま気絶したのだ。

 

朱乃と椿姫はウコバク、メルコム、ガギソンの堕天使の群れを相手にしていた。

朱乃は雷で薙ぎ払い、椿姫は長刀を振り回して斬り捨てる

ウコバクとメルコムはアギラオを放ち、ガギソンはジオンガを撃ってくるが、これを避けて反撃をする

 

「うふふふ、私達が可愛がってあげますわよ」

 

パリパリッと電撃を奔らせて、氷の様な視線で敵を見る朱乃

 

兵士&僧侶メンバーはジュボッコとサンショウの群れを相手にしていた。

植物の姿をしていた悪魔達は不気味さを漂わせていた。

ジュボッコはブフーラを放ちが、ブーストを済ませた一誠はこれをよけてカウンターパンチを繰り出す

サンショウが鋭い爪で匙に襲い掛かるが、黒い龍脈(アブソーブション・ライン)を発動させて、敵の力を吸い取り弱った所を撃退していく。

 

「くっそ・・・こいつら、数多すぎるだろ!!」

 

「あんまり強そうには見えないけど、数が多すぎるって、の!!」

 

一誠は喋りながらジュボッコを殴り飛ばす。

確かに、戦って解るが敵の力はそこまでは強くないが、数で責められるのが厄介だ

アーシアは疲れきっている匙と一誠を回復し続けるが、流石にアーシアの魔力が底を尽きかけようとしていた。

 

そして、鋼弥はツチグモとガシャドクロと対峙していた。

 

【クククッ、ワシらを討伐しに来た愚かな連中か?】

 

【この数だと、アンタらが不利やで諦めてあたし達の餌となりやー】

 

ケタケタと笑うツチグモとガシャドクロ。

鋼弥はフッと笑っている

 

「悪いけど、君たちは元の世界へ戻れ。ここは君たちが住む所では・・・ない!!」

 

疾風(かぜ)の如く駆け出し、ツチグモの顔を蹴り上げ掌打を打ち込む。

ツチグモは引っくり返ったのだ。

業魔化身を発動させて、一気にたたみ掛けようとしたが・・・

 

【調子に乗るんやないわ!!】

 

ガシャドクロがムドオンを唱える。

鋼弥の足元に黒い陣と青白い炎が浮かび上がり、闇の波動が襲い掛かるが、防いだ

しかし、完全という訳ではなく、ヨロめいていた

 

【喰らえ、小僧!!】

 

ツチグモは口から岩石の塊を吐く、鋼弥は避けはせず素手で破壊する。

途中で詠唱を中断したため、再度の召喚をすることになってしまった。

こんな敵に後れを取ってしまったのは、自分はまだまだという訳か・・・。

 

(・・・最近、弛んできたかも知れん)

 

リアスは消滅の魔力、ソーナは水で形成した生物で悪魔達を一掃する。

しかし、次から次へと悪魔達が湧き出し限が無い

回復用のアイテムもそろそろ、尽きかけようとしていた

 

「このままじゃ、消耗戦になってしまうわ・・・」

 

「流石に、数で責められるとこちらが不利になってしまいますね・・・」

 

数に押されて徐々に後退をし始めるリアスチーム&ソーナチーム。

ピクシーもジャックフロストも息が上がっている

 

【もう・・・疲れたよ・・・】

 

【諦めたらダメだホー!!鋼弥の兄貴だって、必死に戦っているホー!!】

 

ジャックフロストは諦めずに、皆を激励している。

一人敵の大群を睨み、両手を広げていた

 

【ネバー・ギブアップだ、ホーーーー!!】

 

その時、ジャックフロストが輝き始めたのだ。

温かく優しい光、まるで新たな力が目覚めようとしている。

 

【この光って・・・】

 

「まさか・・・ジャックフロストが昇格(ランクアップ)をしようとしているのか?」

 

ピクシーと鋼弥が驚いて、言った。

光の柱が晴れると其処には真っ黒なボディ、紫色の帽子とギザギザ襟巻、真っ赤な目をした黒い雪だるまがそこに立っていた。

 

【呼ばれて飛び出て、ジャジャジャーン!!

 ワルパワーで元気1000倍!!ジャアクフロストだホー!!

 オイラと一緒に、ゴォォォトゥゥ・ヘルゥゥゥゥゥッ!!】

 

グルグル腕をまわして、拳を地面に叩き付けると氷の波が悪魔の大群を飲み込み一瞬に凍りつかせた

これには、リアス達も敵の悪魔も驚いていた。

 

【な、なんやて!?】

 

【そんな事が・・・!?】

 

「形勢逆転だな。後はお前たちを始末するだけだ」

 

ジャアクフロストに気を取られているうちに、再度の召喚の陣を描いた

姿を現したのは、ヘルハウンドだ。

 

【さぁーて、フルボッコタイムだぜ】

 

【調子に乗るんや無いわ!!】

 

ガシャドクロは再び、ムドオンを唱えるが・・・ヘルハウンドは闇の波動を弾いたのだ

 

【残念、オレ様には呪殺は効かないんだよ。砕けろ!!】

 

ヘルハウンドはガシャドクロの眼前に迫り鋭い爪を勢いよく振り翳す

ひしゃげた音が響き渡り、ガシャドクロは粉々なった

ツチグモは鋭い爪を振り下ろすが、掻い潜り火炎弾を放ち、顔面を吹き飛ばした

頭が無くなった胴体は痙攣し、やがて動かなくなった・・・。

いつの間にか、太陽が昇り始め、陽の光りが照らされる。

すると魔界ゲートの陣が徐々に薄くなり、消滅した。

 

【どうにか、百体の悪魔を討伐する事が出来たなぁ・・・。一時はどうなるかと思ったぜ】

 

ヘルハウンドの姿を解いて、鋼弥となる。

 

【鋼弥ー!!大丈夫!?怪我は無い!?】

 

【鋼弥の兄貴ー!!無事で良かったホー!!】

 

ピクシーとジャアクフロストは心配そうに鋼弥の元へ駆けつける

続いてリアス達も、鋼弥の所へ集まった

 

「ああ、この通り大丈夫だ。皆もよく頑張ったな」

 

すると、あのリーダー・オバヨリンが起き上っていた。

皆は警戒態勢に入るが、鋼弥がそれを止める。

 

「あいつはもう、敵意は無い。大丈夫だ」

 

【あーあ・・・負けちゃったよ・・・。これからどうしようかな・・・】

 

「・・・なら、俺と一緒に来ないか?お前のその怪力を是非とも欲しい」

 

【ワオッ。まさかのスカウト?うーーーーーーーーん・・・】

 

しばらく考えるオバヨリン。決意したのか頷く。

 

【僕は邪鬼オバヨリン、今後ともヨロシク~】

 

「ああ、今後ともヨロシク」

 

百鬼夜行を阻止する事に成功した鋼弥たちは今回の報酬で焼き肉を食べに行った。

その翌日、ジャアクフロストとピクシーは新たに仲魔になったオバヨリンを魔界へ連れて行き、鍛錬へ行く事に。

新しい仲魔ができて、作業がはかどるかと思ったが・・・、オバヨリンに力加減を覚えさせないと物が壊れてしまう。

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