ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
閑休話題4 =ナンパ作戦!=
五月の下旬ごろ、少し暑くなってきたある日の事である
「なぁ、鋼弥。お前が住んでいる魔界の悪魔って美女がいるのか?」
「・・・唐突にどうした?」
オカルト研究部の部室で、先に来ていた一誠と鋼弥は皆が来るまでくつろいでいた。
そんな時に、一誠がアホな質問をしてきたのだ
「だって、ピクシーちゃんは結構可愛いしさ。もしかしたら、他の女悪魔もいるのかなーっと思ってさ」
「・・・呆れた奴だ」
「いいじゃねぇか!!俺はハーレム王になる為に、魔界の美人さんとも是非とも仲良くしたんだぁぁぁぁ!!」
一誠は自分の野望に熱弁する。
鋼弥は眉間に指を当てて、しかめっ面をする。
ここまで、本能的なのはある意味、悪魔だな・・・。
まぁ、一誠は悪魔で伝説のドラゴンの力を持っているがな・・・。
「・・・解った。できるかぎり協力はするが成功するかは解らん」
「引き受けてくれるのか、ありがとな!!」
「報酬は貰うけどな、成功しようが失敗しようが」
「うぐ・・・、取るには取るのかよ・・・」
「やる事は決まったから皆が来るのを待つとするか」
リアス達が揃い、これからの活動について話す。
ついでに言えば、リアスの【悪魔活動報告書】の作成の材料として了承した。
目指すは"風と森林の国"だ
◇◆◇◆
魔界の一つへ到着したイッセー達は驚くべき光景が広がっていた。
豊かな森林、大きな湖が目の前に広がっていた。
「綺麗な景色ね・・・。」
「空気も美味しいですわ」
女性陣たちは目の前の景色を見て、嬉しそうにはしゃいでいた
「風と森林の国は恵みと豊かを象徴とした国で、夏だと避暑地として利用されるからね」
「でも、こんな国に何があるんだ?」
「この国には、様々な施設があるんだが、その中でも≪交渉の館≫というものがある」
「≪交渉の館≫?」
「召喚者(サマナー)が悪魔を選んで契約しやすいように取り組んだ物だ。
他にもオークションを真似したシステムが行われていたとかあるらしいけどね」
「オークションって・・・魔界の悪魔達って、そんなこともしてたの?」
「魔界の悪魔達は手を変え品を変えて召喚者と契約する為に人間の文化を研究している。
話を戻すけど、≪交渉の館≫は契約のほかに人間と恋愛したという目的を持つ悪魔もいるのさ」
そうこう話しているうちに、≪交渉の館≫へと到着し扉を開ける。
中は多くの悪魔と召喚者(サマナー)が集まっており、パーティーが開かれていた。
「へぇー、色々な悪魔がいるわね」
「契約目的か恋愛目的のどっちか集まってきているからね。さてと、一誠も準備はいいか?」
「おし、ドンと来いッ!!」
~その1 魅惑の精~
個室が用意されて、丸いテーブルに一誠は席に座っていた。
ちなみにアドバイス役として鋼弥が一緒に居る
リアス達は、当人には見えないガラスの部屋で待機して様子を見ている
反対側の扉が開かれると、金色の長髪、紺色のドレス、尖った耳をした女性が入って来た
【初めまして、リャナンシーと申します。坊やのお名前は?】
「は、初めまして兵藤一誠です!!」
【可愛いのね、緊張しているわ。そちらの坊やは?】
「涼刀鋼弥だ。」
【あらっ?シルバーハンターの貴方もこんな所に?】
「この一誠がここでのやりとりを教えて欲しいという訳でここにいるだけさ」
リャナンシ―はフーンッと納得したようだ。
何度か、俺をジーッと見ている様だけど・・・。
「相手は自分に相応しいかどうか、品定めをしているんだよ」
鋼弥が耳打ちをしてそう教えた。
【うーん、私の好みね・・・】
おおっ!!どうやら好感触だぜ!!
【けど、私とのレベルの差があり過ぎるわね・・・】
「どういうことだ・・・?」
「つまり、一誠の悪魔としてのレベルが低いという訳で交渉決裂という事だ」
ええええええっ!!?そ、そんなぁ・・・。
【うふふ、ごめんなさいね】
リャナンシーはクスッと笑い髪をかき上げて、部屋を出ていった。
まだ最初だから、これからだぜ!!
~その2 魔性の小悪魔~
次に入って来た女の子は典型的な悪魔の翼と尻尾、しかも褐色肌!!
これは中々の可愛い悪魔娘だ!!
【初めまして、リリムでーす】
今度はリリムという悪魔娘だ
鋼弥が言うには夢魔と呼ばれる悪魔で、男性の夢に現れて精力を吸い取る悪魔だそうだ
リリムちゃんは早速品定めしている
【うーん・・・どうしようかなー?】
小悪魔的な笑みを浮かべて、焦らしている
【お金とか珍しい物とかあるかしら?】
お金か珍しい物!?
お金はそんなに持って無いし、珍しい物と言ってもそんなもん無いぞ!!
あれこれ考えているうちにリリムは興味を無くしたようだ。
【女の子をいつまで待たせるようじゃあ、ダメね~。バイバーイ】
そう言いながら、リリムは出て行ってしまった
「次からは、物を出せるようにしないとな・・・」
~その3 セクシー・スネーク~
次は上半身が女性で下半身が蛇のラミアさん
黒い長髪に、金色の腕輪、髪で隠れているが胸も中々大きいです!!
【うーん、良い線はいってるけど、私と同じレベルじゃないからダメねぇ。それにお金とか持ってなさそうだし、ごめんね】
と、断られた。む、無念・・・!!
~その4 クール・ビューティ~
今度は白い着物に、青い長髪、冷気を漂わせているのはユキジョロウさんだ
冷静なお姉さんというイメージだ
【ふむ、中々の殿方ですわね。力量は悪くはありません】
そう評価はしてくれたが・・・
【顔が少々、バカっぽいのでダメですね】
という感じで断られた。
顔かよ!!ここの悪魔も顔が大事なのかよ!!
どチクショォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!
◇◆◇◆
連戦連敗したイッセーはガクリッと項垂れていた
一時中断して、反省会を開いた
「あの悪魔たちはイッセーの魅力に気がつかないなんて、酷いわね」
リアスは自分の眷属を馬鹿にされてご立腹なようだ
鋼弥がため息混じりで説明をする
「魔界の悪魔達は自分よりも上の存在なら交渉は成立するんだが、一誠の場合はレベルが足りず、自分達より格下と見なされているな」
「でも、一誠くんは"赤龍帝の籠手"があるから成功はすると思ったんだけど・・・」
「魔界の悪魔は相手のレベルで品定めする。
いくら神滅具クラスの所持者でも基本能力が低ければ意味がないという事だ」
「ふむ、まさに"力が全て"という思想というわけか」
「後はお金、宝石、アイテムなどを与えれば契約はできる。共に戦う以上、自分の命を預けれるのかという実力と信頼も見ているからね」
ションボリしているイッセーを見て、そろそろ引き上げるべきだと声をかけようとするが、
一誠は立ち上がり、まだまだ諦めていなかった
「ここまで来て、諦めるもんか!!目指せ!!ハーレム王!!」
「・・・スケベ根性だけは立派です」
子猫から厳しい言葉が飛んできて、一誠の胸に突き刺さる
というわけで、次の悪魔が来るのを待つ。
扉が開かれると、紫色の髪に赤いコートを着た少女だ。
【こんにちはー♪】
「あ、ああ。こんにちは」
思わず返事する一誠。鋼弥は少女を見て、納得していた。
「ふむ、モー・ショボーか。少し危険な凶鳥だが、性格は問題ないだろう」
「危険って何処が?小さな女の子だけど・・・」
一誠がそう言うが、鋼弥がシレっと答えた
「見た目で油断させてから、鋭い嘴で相手の頭に穴を開けて脳みそを食べる悪魔なんだよ」
なにそれ怖っ!?
見た感じが、小さな女の子なのに脳みそを食べるの!?
想像しただけで、鳥肌が立っちまったぜ・・・。
(うーん・・・俺はロリコンじゃないけどな・・・)
【どうかしたの~?】
グイグイッとイッセーの頬を抓むモー・ショボー。
イテテテ、頬を抓らないの!!
でも、機嫌を損ねたら脳みそ食われちゃうしなぁ・・・。
【ねぇねぇ、何か食べ物ない~?ショボー、お腹すいたー】
脚をパタパタする鳥少女。
このままでは、俺の脳みそが吸われてしまう!!
何かないかと、ポケットを探るが、見つけたのは・・・イチゴ味の飴玉だった
無いよりマシだ!!
「こ、これはどうかな?」
モー・ショボーは飴玉をとり、包み紙を広げると真っ赤な色をした飴玉を見て満面の笑顔をした
【わぁー綺麗ー!!それに、甘い匂いもするー!!】
どうやら、お気に召したようだ。
モー・ショボーちゃんは飴玉を口へ入れて転がしている。
なんか、和むなぁ~。こういう妹とかいたら可愛いかもな。
【美味しかったー♪じゃあ、お礼にこれを上げるね♪】
渡されたのは、紫色の羽根だ。
【これは私とお兄ちゃんのお友達の証だよ。貰ってね】
「よかったじゃないか。それが貰えたという事は成功したという訳だ」
マジで!?嬉しいといえば、嬉しいんだけど・・・
結局だが、モー・ショボーは鋼弥と契約した。俺がそう言う事にしておいたんだよ。
流石に、相手が悪魔とは言え俺は幼女趣味は無いし、手を出したら終わりそうな気がする。
モー・ショボーちゃんも怒ることなく、了承してくれた。
「どうだった?魔界の悪魔達と交渉して?」
「ま、まぁ・・・俺も強くなればハーレム王になれるという事が解ったから、良い経験になったかな?」
「・・・そう思ってくれただけでも、良かったよ」
一誠たちは魔界を後にし、地上世界へと帰還した
その後、鋼弥に報酬として5000円取られちまったけどな、チクショー・・・