ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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第五話 =冥界で極楽温泉=

「そうか、シトリー家と対決か」

 

若手集会からグレモリーの本邸に帰ってきたリアス達を迎えたのはアザゼルだった。

シトリー家とレーティングゲームをすることになったことを話すと修行の話を持ち出した。

 

「いよいよ修業か?」

 

「当然だ、明日から開始予定。既に各自のトレーニングメニューは考えてある」

 

「でも良いんですか?俺達だけが堕天使総督のアドバイスを貰って」

 

一誠は疑問の声を次々と挙げるがアザゼルは問題ないと言う顔をしている。

 

「別に。俺はいろいろと悪魔側にデータを渡したつもりだぜ?

 それに天使側もバックアップ体制をしているって話だ。あとは若手悪魔連中のプライド次第だな。

 強くなりたい、種の存続を高めたいって心の底から思っているのなら脇目も振らずだろうよ。

 うちの副総督も各家にアドバイス与えてるぐらいだ。

 ハハハッ!俺よりシェムハザのアドバイスの方が役立つかもな!」

 

カンラカンラと笑うアザゼル。

こんなオチャらけた性格でよく堕天使の総督として務めいるよな。

仕事の時と暇な時とスイッチみたく分けているんだろうな。

 

「・・・そんな、不安になる様な事を言わないでください」

 

「まあいい。明日の朝、庭に集合。そこで各自の修業方法を教える。覚悟しろよ」

 

『はい!!』

 

アザゼルの言葉に全員が重ねて返事をした

その直後、グレイフィアが現れて、こう告げた

 

「皆様、温泉のご用意が出来ました」

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

「旅ぃ~ゆけば~♪」

 

温泉に浸かりながら鼻歌を歌うアザゼル。

冥界屈指の名家グレモリーの私有温泉は名泉である。

鋼弥も温泉に浸かり、日頃の疲れをとろうとリラックスしていた。

一誠も祐斗もゆっくりと浸かっていたが、突然・・・

 

「ねぇ、イッセーくん。背中を流そうか?」

 

「いらねぇよ!!何が悲しくてお前に背中を洗われなきゃいけねぇんだ!!」

 

祐斗は男の裸の付き合いというものが貴重だと思っているんだろう。

まだ、打ち解けていなかった事もあるからね。

 

「鋼弥、ギャー助しらねぇか?」

 

「・・・ギャスパーの事か。入口にいるぞ」

 

入口でウロウロしてるギャスパーのもとへ行く一誠。

 

「おいおい。温泉なんだから入らなきゃダメだろう」

 

一誠がギャスパーを捕まえて、引っ張る。

 

「キャッ!」

 

ギャスパーは可愛らしい悲鳴をあげた。

しかも、タオルを胸の位置で巻いている。

端から見れば女の子だが、ギャスパーは残念ながら男である

 

「・・・あ、あの、こっち見ないでください・・・」

 

「・・・お、お前な!男なら胸の位置でバスタオル羽織るなよ!普段から女装してるからこっちも戸惑うって!」

 

「一誠。ギャスパー相手に戸惑ってたら、不味いぞ?」

 

「そ、そ、そんな、イッセー先輩は僕の事をそんな目で見ていたのですか?身の危険を感じちゃいますぅぅぅぅっ!」

 

「やかましいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

このままではヤバいと感じた一誠は、ギャスパーをお姫様抱っこで抱きかかえてかーらーの。

 

ドボーーーーーンッ!!!!

 

一気に温泉へ放り投げた。風呂桶で温泉の飛沫をガードする鋼弥とアザゼル。

 

「いやぁぁぁぁぁぁん!あっついよぉぉぉ!溶けちゃうよぉぉぉ!イッセー先輩のエッチィィィィッ!」

 

ギャスパーの絶叫が木霊し、隣の女湯からクスクスと笑い声が聞こえてくる

 

「ところでイッセー、鋼弥」

 

アザゼルがいやらしい顔で近づいてきた。

また、よからぬことを考えているな。

 

「お前らは女の胸を揉んだ事はあるのか?」

 

「は、はい!この右手で部長のおっぱいをもみっと!」

 

「・・・そんなことはしてない」

 

「なんだよ、イッセーは胸を揉んだのにお前は無いのか?」

 

「当たり前だ」

 

「それはおかしいぜ?男なら、女の胸を揉むという使命感があると思うんだがな~」

 

「そんな使命感、聞いた事もない」

 

「まぁ、お前の場合は朱乃の事が好きなんだろうな~。だから、そういう事はしないんだろうな」

 

おそらく、協定の件で鋼弥と朱乃の関係を見たアザゼルはそういう発言をした。

どんないい訳をするのかと思いきや楽しんでいるが、

 

「朱乃の事が好きなのは事実だ。それにお互いファーストキスだったな」

 

「お、おお・・・はっきりと言ったな」

 

「くっそぉぉぉぉぉぉ!!朱乃さんと付き合って、あの胸を堪能してんだろう!!」

 

アザゼルは少し戸惑い一誠は嫉妬で血の涙を流す。

鋼弥はいちいち関わるのが面倒になったのか無視していた。

 

「そんなに悲しいなら、隣の女湯を覗けば良いじゃねぇか。

 温泉で女湯を覗くのはお約束だが、それは二流だ。一流のスケベになってこい」

 

「ど、ど、どうすれば一流に!?」

 

「ふふん、それはだな・・・」

 

アザゼルが鋼弥と一誠の腕を掴む。

 

「ちょっと待て、何をする気だ?」

 

「男なら混浴だぞ、イッセー!鋼弥!」

 

思いっきり、2人を女湯目掛けて投げ飛ばした。

 

「おわあああああああっ!」

 

「後で覚えていろよ・・・」

 

2人はクルクル回りながら壁を越え、リアス達と目が合う。

 

ドッボォォォォォォォォンッ!!

 

鋼弥は着地したが、一誠は勢い良く温泉に叩きつけられた。

 

「あら、イッセー、鋼弥。アザゼルに飛ばされてきたのね?」

 

「うふふ。鋼弥さんったら、大胆ですわ」

 

リアスは一誠に、朱乃は鋼弥に白い乳房を揺らしながら近づいていく。

 

「鋼弥、覗きたかったのか?言ってくれたら見せてやるのに」

 

ゼノヴィアも裸体を隠さず鋼弥に近づく。

鋼弥は目の前の光景にギョッとし、顔を赤くして明後日の方向を見て女性陣の裸を見ないようにしていた。

しかし、そんな苦労も知らずにゼノヴィアは構わずに鋼弥の背中に抱き付いて胸を押しつける

 

「あう・・・!!」

 

「あらあら。ゼノヴィアちゃん、ズルいですわ」

 

更に朱乃は前から鋼弥に抱きついてきた。

鋼弥はこの状況に耐えられないのか涙目になり二人に訴える。

 

「朱乃、ゼノヴィア、は、離れてくれ!!」

 

「いやですわ。今は鋼弥さんの体を肌で感じていたいんですの・・・」

 

「この機会だ、お前の温もりを存分に味わおう」

 

2人はイジワルそうな顔してギューッと抱きしめる。

更に胸の感触が圧迫されるのが解る。

一誠に助けを求めようとするが、既に鼻血を出しながら沈黙していた。

リアスとアーシアは一誠と取り合いに夢中なのか、気づいてない。

前と後ろがフワフワと柔らかいものが押しつけられている。

頭が、沸騰しかけているし、捩じ切れそうな恥ずかしさが込み上げてくる。

もう色々と、爆発しそうです・・・。

 

「先輩・・・」

 

小猫が眼前に現れた、これは最早、言い訳しても逃れられない。

ここは覚悟を決めて、殴られようと思った。

しかし、小猫は何もせずに温泉を出ていった。

 

「小猫・・・?」

 

やはり、どうもおかしい。

冥界についてから、子猫があまりにも様子がおかしかった。

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