ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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≪第6章 怒りに目覚めるモノ達=≫
第一話 =転生天使と幻魔導師=


「えー、このような時期に珍しいかもしれませんが、このクラスに新たな仲間が増えます」

 

女子の転校生が来ると言う情報にクラスの男子はワクワクしていたのだ。

先生に促されて入室してきたのは栗毛のツインテール美少女だ。

 

『おおおおおおおおおおおおおおおおっ!』

 

一誠、ゼノヴィア、アーシアは驚いていたのだ。

首から下げている十字架に甘栗色の髪を見て間違いない。

 

「紫藤イリナです。皆さん、どうぞよろしくお願いします!」

 

転校生の正体はエクスカリバー強奪事件の時に会った紫藤イリナだった。

何も知らない男子達がフィーバーする中、先生が手を叩いて言う。

 

「静かに静かに!驚くのはまだ早い。実はな、今日はもう1人転校生が来ている」

 

更に驚きの事実を告げられ、クラス内は一気に騒然となる。

入室してきた人は、雪の様に白い肌と長髪、赤い瞳に眼鏡をかけた女性だ。

二人目の転校生を見て鋼弥は驚いた。

 

「初めまして、リオ・サウロンと申します。皆さん、どうかよろしくお願いします」

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』

 

その美しさに男性人達は歓喜の声を上げた。

リオは鋼弥の姿を見つけると、歩いて両手を握る。

 

「久しぶりに会えてうれしいよ。コーくん」

 

「・・・ああ、そうだな。しかし、その呼び名はやめて貰いたい」

 

その光景を見た、男性人達は泣きながらショックを受けていたのだった。

 

 

◇◆◇◆

 

 

=駒王学園・屋上=

 

「おひさ~、イッセーくん、アーシアさん、それにゼノヴィアも!」

 

イリナはゼノヴィアを抱きしめる。

 

「元気そうで良かった!立場上複雑だけど、素直に嬉しいわ!」

 

「ああ、久しぶりだね、イリナ。元気そうで何よりだよ。

 イリナが胸に下げた十字架がチクチクと地味なダメージを与えてくるのは天罰だろうか・・・」

 

元聖剣コンビの再会にゼノヴィアも笑みを見せていた。

 

「しかし、イリナはどうしてここに来たんだ?」

 

「ミカエル様の命により使いとしてここに転校してきたの。

 詳しくは放課後に。場所は噂の旧校舎で、ね?」

 

イリナは可愛くウインクをした。

一方で鋼弥はリオと会話をしていた。

 

「久しぶりだな、リオ」

 

「ええ、元気で何よりですコーくん」

 

「人前でその名前を呼ぶのは勘弁してほしい・・・」

 

「ごめんなさい。会えたのが凄く嬉しくて」

 

久々の親友に会えたのか、鋼弥とリオは嬉しそうだった。一誠達も会話に加わる。

 

「もしかして、珠樹さんから聞いたんだけど、リオさんだよね?」

 

「はい、珠樹さんと同じ幻鏡騎士団所属の幻魔導師のリオと言います」

 

「しかし、どうしてリオがこの人間世界に?」

 

「ルシファー閣下からの任務を渡されたんです。≪涼刀鋼弥と共にゾロアスターの動きを監視せよ≫っと」

 

「そうか、魔法戦闘が得意の君がいてくれると心強いよ」

 

 

◇◆◇◆

 

 

「紫藤イリナ、リオ・サウロン。二人の来校を歓迎するわ」

 

放課後の部室、オカルト研究部メンバー全員、顧問のアザゼル、ソーナが集まってイリナとリオを迎え入れていた。

 

「はい!皆さん!初めましての方もいらっしゃれば、再びお会いした方のほうが多いですね。

 紫藤イリナと申します!教会、いえ、天使様の使者として駒王学園に馳せ参じました!」

 

「リオ・サウロンと申します。幻鏡騎士団に所属しているものです」

 

その後はイリナが「主への感謝~~」とか「ミカエル様は偉大で~~」等と話し始め、皆は苦笑しながらも聞いてあげていた。

 

「お前はさ、聖書に記された神様が死んだ事は知ってるんだろう?」

 

「先生っ!!いきなりそれはいかんでしょう!?」

 

突っ込む一誠だが、アザゼルは嘆息して言った。

 

「アホか。ここに来たと言う事は、そういうのを込みで任務を受けてきた筈だ。

 いいか、この周辺の土地は三大勢力の協力圏内の中でも最大級に重要視されている場所の1つだ。

 ここに関係者が来ると言う事は、ある程度の知識を持って足を踏み入れている事になる」

 

「勿論です、堕天使の総督様。安心して、イッセーくん、私は主の消滅を既に認識しているの」

 

「あれだけ神を信じていたのに泣かなかったのか・・・?」

 

鋼弥の言葉の後、イリナは両目から大量に涙を流した

 

「ショックに決まっているじゃなぁぁぁぁい!

 心の支え!世界の中心!あらゆる物の父が死んでいたのよぉぉぉぉっ!?

 全てを信じて今まで歩いてきた私なものだから、それはそれは大ショックでミカエル様から真実を知らされた時・・・

 あまりの衝撃で7日7晩寝込んでしまったわぁぁぁっ!うわあああああああん、主よ!」

 

イリナはテーブルに突っ伏して大号泣する。

アーシアとゼノヴィアはイリナの手をとり、うんうんと頷いた。

アザゼルはリオの方を向いて問いかけてきた

 

「そちらの御嬢さんのリオ・サウロンだっけ?あんたもゾロアスターの監視でここに来たのか?」

 

「それと、魔界の悪魔達がこちらの世界に紛れる事が多くなっているので、その調査も兼ねて来ました。

 堕天使総督のアザゼルという名前を聞きましたが・・・私達の世界では姿が違いますね」

 

「姿形が違う?俺のってどんな姿をしていたんだ?結構ハンサムなのかな~」

 

なんて、アザゼルは言うがリオは魔界のアザゼルの画像を表示してそれを見せると皆が驚いた。

下半身が双頭のドラゴンで腹部には鋭い牙が生えており赤い髪を靡かせて鳥の様な頭蓋骨を被っていた。

それを見てアザゼルは少しショックを受けていた。

無理もない、ダンディな姿と予想してたのにバケモノみたいな姿という事実を知ってしまったから・・・。

 

「ちなみに魔界のアザゼルは、中央では貴族達の統括官という職務に就いてます」

 

「お、おう・・・そうか。」

 

乾いた笑いをするアザゼル。

 

「そうだ、皆さんに見せたい物があります」

 

イリナが突然、立ち上がり祈りのポーズをする。

すると彼女の体が輝き、背中から白い翼が生えた。

全員はその事に驚くが、アザゼルだけは顎に手をやりながら冷静に聞く。

 

「・・・紫藤イリナと言ったか。お前、天使化したのか?」

 

「天使化?そんな現象があるんですか?アザゼル先生」

 

「いや、実際には今まで無かった。理論的なものは天界と冥界の科学者の間で話し合われてはいたが・・・」

 

「はい。ミカエル様の祝福を受けて、私は転生天使となりました。

 セラフの方々が悪魔や堕天使の用いていた技術を転用してそれを可能にしたと聞きました」

 

三大勢力はここまで伸展させることが出来たみたいだ。更にイリナが話を続ける。

 

「四大セラフや他のセラフメンバーを合わせた10名の方々は、それぞれA(エース)からクイーンのトランプに倣った配置よ。

 ≪御使い≫(ブレイブ・セイント)と称した配下、12名を作る事にしたのです。カードで言うキングの役目が主となる天使様となります」

 

「悪魔の駒(イービル・ピース)の天使バージョンか、将来は悪魔と天使におけるレーティングゲームが完成されるかもね」

 

「それ良い考えだな。それが実現したら面白い事になりそうだ。しかし、実現するのは10年、もしかしたら20年後になりそうだな・・・」

 

「その辺りの話はここまでにしておいて、今日は紫藤イリナさんとリオさんの歓迎会としましょう」

 

ソーナが切り出して他の生徒会メンバーをオカルト研究部の部室に呼びだして、イリナとリオの歓迎会が執り行われた。




魔界のアザゼルのデザインは「真・女神転生デビチルシリーズ」のアゼルが基になっています。

ソウルハッカーズ版の方もイイですが、デビチルの方のイメージが定着して、こちらにしました。
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