ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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閑休話題12 =青の騎士ペイルライダー=

最後の騎士が空中で待機しており、鋼弥は身構える。

青白い馬に跨った黒いローブ、手には巨大な鎌を持った髑髏の死神だった。

 

【いよいよ最後をつけるときがきたようだ。我ら四騎士を退ける力を有るのか否か。

 人と悪魔の間に生まれた者が、定められし死をも超える存在となるのか・・・】

 

死神の騎士は大鎌を振り掲げ、鋼弥を見る。

 

【このペイルライダーが、終審しようぞ!!】

 

青白い馬を走らせて、大鎌を振りかざしてくるが、鋼弥はスライディングして避けて態勢を直す。

 

【見るがいい、私は黄泉を連れて来た。おまえの前に、後ろに。

 油断すれば、瞬きする一時に おまえを飲み込んでくれようぞ!!】

 

ペイルライダーは鎌を振りかざすと衝撃魔法を放ってきた。

襲い来る風の刃を避けるが、今度は青白い炎が足元を囲み呪殺の陣が出現したが、これを防ぐ。

 

【くくく・・・流石に我らと戦って、まともな力は残っていないだろう】

 

ペイルライダーは次々と衝撃魔法、呪殺魔法を唱えて鋼弥を追い詰めようとする。

だが、鋼弥は猛攻を掻い潜り、破邪光滅弾を放つ準備をしていた。

 

「破邪光滅弾!!」

 

至近距離からの光滅弾を放ち、白き閃光弾はペイルライダーに直撃した。

勝ったと思ったが、背中に激痛が走る。

先程、消滅した筈のペイルライダーが鋼弥の背中に鎌で斬り付けたのだ。

 

【今のは、我の分身だ。質量も魔力も同じだから見分けられなかっただろう?】

 

「まさか・・・そんな手が・・・」

 

【汝の命貰い受ける。ペストクロップ!!】

 

鎌の刃に妖気が集まり、大きく振りかざすと紫色の刃群が襲い掛かる。

両腕、両足と無数の切り傷ができ、吹き飛ばされる。

 

「しまった・・・!!」

 

立ちあがろうとしても、身体がフラフラする。

それだけではなく、目の前の光景が歪んでいる。

 

【我が鎌に切り裂かれし者は、一時的に身体の自由を奪う。貴様の命運もここまでだ】

 

ペイルライダーの足元から、風のエネルギーが集まる。

 

【殺風撃!!】

 

鎌を振り回すと荒れ狂う嵐の渦が生み出し、飛ばした。

だが、先程の攻撃で足をやられて、動く事が出来ず飲み込まれてしまった。

風の刃の大渦が容赦なく鋼弥の身体を引き裂いた。

 

 

◇◆◇◆

 

 

ペイルライダーの殺風撃が鋼弥を飲み込まれた映像を見ていたシンディ達。

このままでは、鋼弥が殺されてしまうのは目に見えていた。

 

「ルシファー陛下、中断させてください!!このままだと、コーくんが!!」

 

【駄目だ。この試練は何があっても中断は出来ん】

 

「そんな・・・」

 

リオは首を横に振って、絶望しかけていた。

シンディも同じ気持ちだった。

今直ぐに鋼弥を助けたいという気持ちだったが、鋼弥の所へ助けに行く方法が無い。

 

「信じましょう・・・鋼弥さんは生きて帰ってきます」

 

「でも・・・!!」

 

「約束したもの。彼は必ず、生きて帰ってきますわ」

 

何があっても目を逸らさない。

朱乃は、鋼弥の勝利を信じて、映像を見ていた。

 

 

◇◆◇◆

 

 

風の大渦が収まると、血だるまとなった鋼弥が倒れていた。

蹄の音がし、ペイルライダーは鋼弥を見て、真っ暗な髑髏の目が赤く光る。

鎌を鋼弥の首に狙いを定めて、大きく振り上げる。

 

【さらばだ、涼刀鋼弥。汝の魂を貰い受ける】

 

死神の鎌が振り下ろされ、鋼弥の首は―――斬られていなかった。

いや、正確に言えば届いていなかったのだ。

それは、鋼弥が鎌の刃を掴んで止めていたのだ。

 

【なに・・・!?】

 

「まだ・・・俺は、負けてはいない」

 

顔をゆっくりと上げ、ペイルライダーを睨む。

鋼弥の目を見たペイルライダーは、後ろへと下がったのだ。

あれこそ、生きるという執念の目だ。

 

【・・・何故、貴様はそこまで、立ちあがれるのだ?】

 

「・・・約束をしたからね」

 

【約束、だと・・・?】

 

「ああ・・・必ず、生きて帰ってくると言う約束をね」

 

ボロボロになりながらも、立ちあがる。

ペイルライダーは鋼弥の後ろに巨大なオーラが見えた。

赤い瞳、体に漆黒のタトゥーに輝く緑色の線、黒い髪。

まさに、人にあらず悪魔にあらずのあの男そのものだ。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

鋼弥が吼えると同時に両手を天に掲げると両手から炎が、燃え上がる。

ペイルライダーは再びペストクロップを放つが、紫の光刃を全て拳で砕き進む。

 

「マグマ・アクシィィィィィィスッ!!」

 

両手を突き出すと、炎が奔りだし、ペイルライダーを焼き尽す。

 

【我が終審を破るか・・・見事だ・・・】

 

ペイルライダーはその身に焦がされても、鋼弥に賞賛の言葉を贈った。

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