例によって作者の主観かつぶっちゃけ話も入っています。見なくても特に問題はありません。
火継信綱
読者に登場人物で最もヤバい奴を聞いたら多分こいつがナンバーワンになる系主人公。実際ヤバイ。
平和な時代が続いている頃に生まれたため、人前で戦う機会に恵まれていないが、すでに中級の妖怪程度なら無双可能。一勢力の長クラスの妖怪とも戦える領域はすぐそこまで来ている。
言動や行動はちょっとツンデレ風味な面倒見の良い好青年そのものだが、思考は基本的に打算や敵意を買わないことに終止している。
理由はもちろん、御阿礼の子への悪影響を避けるため。
……が、それとは別に彼自身の感情もちゃんと持っているため、上記の行動理由を助長する程度にはお人好しなのも事実。人間味のある狂人を目指してます。
恨みや妬みを極力買わないためならば、殺してしまうのが後腐れのない場合もあるのだ。
阿七のいない期間は妖怪の山にほど近い領域で獣を狩り、魚を釣り、山菜や薬草を採って食い扶持を稼いでいた。そのためか結構な数の妖怪と知り合っている。
なんだかんだ悪人ではない。道徳意識も倫理観も人並み以上にしっかりしたものを持っているし、貧乏くじを引いたらボヤく程度の人間性も持っている。
が――御阿礼の子のためならあらゆる道理を平気で踏み越える。
御阿礼の子が死んだら頼まれないかぎり後を追うけど、御阿礼の子以外が全部死んでもちょっと眉をひそめるだけで終わる系主人公。
霧雨勘助
苗字なしだったのを改め霧雨家にめでたく婿入り。それ以前の苗字? 考えてません(暴露)
友達思いで活発。誰とでもすぐ友だちになれる。でも恋愛事は勘弁な! という性格だったため、伽耶の告白にはそりゃもう驚かされた。天変地異と言っても過言ではない。
狂っている姿を見たこともある信綱にすがる辺り、彼も混乱していたと見える。幸いだったのは、相談相手が狂人として生きるためには、他人の機微に聡くなければならないという鉄則を守っていたことか。
そのおかげで伽耶と結ばれる。贈られた山芋の意味はもらった直後はわからなかったが、その日の夜に理解させられた。スゴイ気まずかった。
信綱と伽耶、双方を心より尊敬しており、また彼らも勘助を尊敬している。
現在は義父の元で商人修行の最中。勘助は友好的な人間関係を築くことが上手く、金勘定は伽耶が上手いという、足りないところを補いあった形で予想以上に早く物を覚えているらしい。
霧雨伽耶
商家の娘という設定を作ってから暖めていた苗字。ちなみに二人の息子が魔理沙の父親になる流れ。
ここで魔理沙が産まれたら原作開始時にはお婆ちゃんになっている。
引っ込み思案で人見知り。友人として認められている信綱や勘助には普通に接するが、他の人の前では縮こまってしまう。
そのため告白も文字通り一世一代の大冒険だった。外堀を埋めに埋めたのは不安の表れとも言い換えられる。用意周到とも言える。
ちなみに告白した後は布団にくるまって不安に悶えていた。信綱が勘助の背を蹴っ飛ばさなかったら心労でぶっ倒れていたかもしれない。
めでたく結ばれてからは夫を立てることを忘れず、それでいてしっかり行動の手綱は握っている。そんな夫婦関係らしい。飲みは断れない場合を除いて週二回まで。後は応相談。
勘助、伽耶ともに相手の足りないところを理解して、それを補って支え合いたいと思っているため、夫婦仲は極めて良好。子が産まれる日も近い。
なお、夜は積極的な模様。
上白沢慧音
寺子屋の先生。卒業した現在、もはや寺子屋設定が活かされる時はいつ来るのか。
多分阿弥が子供の頃に使われるだろう。
信綱が生まれるずっと前から人里に暮らしているため、幻想郷での出来事も色々と見てきている。
妖怪が集団で暴れた際には博麗の巫女に任せ、人里は震えるしかない――そんな状況も見てきた。幻想郷が妖怪の楽園だと言われればうなずくが、共存ができているかと言われるとすごく微妙な顔をしてうなずく。
しかしそれを普段は表に出さず、模範的な教師として振る舞うよう心がけている。愚痴をこぼしたのも信綱が立派に成人し、その上彼がいざとなれば戦いに出ることを考慮してのこと。
人格者であり、人里のことを思って自らの妖怪としての力を振るう。彼女が人里に居ることは間違いなく幻想郷にとってのプラスである。
博麗の巫女
文字通り。名前は設定していないし、今後も呼ばれることはない。
泰然自若とした性格だが、根っこは非常に真面目。最近は平和な時代が続いているが、信綱と同じく修行は怠っていない。
基本的に神社からは出ず、たまにご祈祷を頼まれたり祭りの指揮を取ったりするぐらい。最近良かったことは幸せそうな夫婦の婚姻を取り持てたこと。自分には縁遠いが、憧れるものがないわけでもない。
ぶっちゃけこの時代でのメインではなく、次の阿弥の時代でメインを張る予定。ここで出したのは顔見せ程度。
椿
言葉、行動全てから地雷臭のほとばしる烏天狗。最近とうとう地雷が爆発した。
見た目はまともだが、口を開けば下ネタばかりという残念具合。信綱も彼女のことは嫌ってはいないが、好きでもない。嫌いに限りなく近い普通ぐらい。
烏天狗としての実力は高い方で、大天狗以上と目される射命丸某に匹敵するほどではないものの、それでも十指には入っている。
本人の気質なのかは知らないが、妖怪が人間を襲えない現在の幻想郷に歯噛みしていた。信綱はそんな折に見つけた彼女にとっての福音でもある。
何やら最近、やたらと修練に力を入れている模様。例えるなら好きな人との逢瀬に備えて勝負服を選ぶ女子のように。
実は彼女の地雷が爆発した時に信綱の敵になると言ってしまったため、信綱の地雷も爆発しているのだが、彼女がそれに気づくことはない。
お互いに地雷を爆発させる殺し愛カップル(一方通行)である。
犬走椛
ぶっちゃけ初期のプロットでは影も形もなかった人懐っこい白狼天狗。
なぜか信綱の妖怪としての相棒の立ち位置をゲットしつつある。足りない実力は鍛錬と千里眼で補え!
元が狼だからか、非常に考え方が気高く動物的。生きようとすることを否定はしないが、だからといってかつての栄光にすがる必要はどこにあるのか、というスタンス。
ある意味幻想郷の在り方に最も適応していると言える。人間を襲えないなら、他の方法で畏れをもらえばいいじゃん、と考えている。
最近、よく服をボロボロにして涙目で歩いている姿が目撃されている。同僚がそれを聞くと顔を赤くして逃げ出すため悪い男に騙されたともっぱらの噂。
真相は人間にボッコボコにされてるのが悔しいだけ。知らぬは当人ばかりなり。
信綱との関係性は普通に友人であり、互いに情報共有もする共犯者じみたもの。結構他所に知られたら不味い情報も渡しているため、椿ほどではないが信綱には入れ込んでいる。
河童
名無しにさせるかにとりの役をかぶせるか悩んでいる途中の河童。
人見知りで臆病。しかし一度懐に入ると結構ふてぶてしく図々しい。あれ、書いていくとこいつ普通にダメな奴な気がしてきた。
亀の甲より年の功とはよく言ったもので、残される側の思いを深く知っている。明確に年長者としての役割を果たす妖怪というのは意外と少ないどころか、こいつが初めてかもしれない。
信綱以外の人間と触れ合っていた妖怪でもあり、そして信綱のことを盟友だと思っている。主人公への誤解が最も大きい妖怪と言える。
平和な時代では表に出づらいため、大なり小なり誰でも誤解している部分があるのが事実だが。
何気に信綱は妖怪の山に住む主要な妖怪と、大体渡りを付けられるコネを得ていることになる。河童、白狼天狗、烏天狗、八雲の式神の化け猫と知り合いはバリエーション豊富。
橙
幻想郷縁起を渡す時だけのチョイ役だったはずが、意外と書いてて主人公との掛け合いが楽しいということで急遽メインまで格上げされた本作での出世株。
お調子者で尊大なガキ大将気質。マヨヒガには彼女の子分(自称)の猫が大勢いるが、命令を聞くかは謎。
実は妖怪として人間を襲った経験が全くなく、信綱が初めての人間の知り合い。
こいつ並みの人間がワラワラいるとか怖いからやめてくださいと内心ビビっている。
ガキ大将気質だが、同時に優しい一面も備えている。妖怪は人間を襲うもの、という認識を持ってはいるものの、本心ではどっちとも仲良くした方が楽しいと思っている。
妖怪と人間の違いについて、信綱を通して学んでいる途中であり、彼女の成長を主である藍と紫は暖かく見守っている。
目下の目標は信綱をぎゃふんと言わせること。
八雲紫
幻想郷の管理者であり、とらえどころのない妖怪。信綱の天敵。
言っていることがあっちこっちフラフラする上、ボケているのかからかっているのか全くわからない言動をすることもある。
そのくせ核心は突いてくる。生真面目な信綱はやりづらいと思っている。
とはいえ、あまり信綱をからかったりはしていない。理由は反応が面白くないから。
博麗大結界を張った直後の幻想郷を逐一書物に残すべく、御阿礼の子の転生周期の短期化を考案し決行した人。火継の人間からすれば大歓喜待ったなしの行動だが、しばらくして落ち着いたら戻すつもり。
また人間のこともなくてはならない存在だと認識はしているが、そこまで大切には思っていない。人里の立場が弱いのもそのため。
信綱に対する認識も未だに阿七の側仕えをしていた人間止まり。
――これが変わる時は近い。
忘れてるキャラがいたら教えて下さい(土下座)
ちなみにここに出てくるキャラは基本、次の時代でも出てくるキャラです(生き残れるかは別問題)
では、次からは動乱の時代の始まりになります。どうか今年も拙作をよろしくお願い致します。