阿礼狂いに生まれた少年のお話   作:右に倣え

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現段階でのメインキャラクターを紹介。今後登場が増えるキャラなどはまた今度。
かなり大雑把な作者の所感的なものなので、見なくても特に問題はありません。


登場人物紹介

 火継信綱

 

 本作の主人公であり、基本的に彼の目線で物語は推移していく。御阿礼の子に狂った一族、阿礼狂いの人間。

 価値基準、判断基準の全てが御阿礼の子を至上としており、彼女らの願いを叶えることこそ至高と心から信じている。それは終生変わることはない。

 そんな正真正銘の狂人だが、同時に物事をよく見ている。御阿礼の子が望む生き方をするためには人里の協力が不可欠で、彼らと無闇に敵対するのは得策ではないと判断する程度には。

 そのため御阿礼の子と天秤にかけるような場面が来ない限り、冷静で生真面目だが、決して情も解さないわけではない好青年を演じ続けるだろう。

 自分が狂っている自覚を持っており、それを隠す術も、表に出すべきタイミングも心得ているという、ある意味最も厄介な狂人タイプ。

 

 

 

 

 

 稗田阿七

 

 ヒロイン一人目。本作ではヒロインが三人います。残り? 察してください。

 三代を見守る信綱にとって、唯一の年上の御阿礼の子。そして最初に仕えた主であり、最愛の姉。彼女の言葉は信綱の中に残り続ける。良くも悪くも。

 小さな信綱を知っているため、お姉さんのように振る舞う。彼女がそう振る舞わなければ、信綱は今とは違った形の阿礼狂いになっていたかもしれない。

 これまでの御阿礼の子の記憶も持っており、当然阿礼狂いのことも知っていた。その上で信綱に生きることを命令。うなずいたのを見て、穏やかにその一生を終えた。

 信綱にとって始まりの御阿礼。彼女の存在は決して色褪せることなく、心に残り続けるだろう。

 

 

 

 

 

 火継信義

 

 主人公である信綱の実父。信綱が阿七の側仕えになる前までは彼が側仕えを務めていた。つまりあの家では信綱の次に強い存在ということになる。

 ――が、それでも信綱には勝てなかった。信綱が六歳の頃に敗北を喫して以来、一度も勝てることなく今に至る。

 火継の家基準で見て一般的な阿礼狂いであり、幼少の信綱に阿七の姿を見せて阿礼狂いの火を付けさせ、暴走したところを刈り取ろうとした。常人なら非難されるべき事柄だが、火継の家ではまあよくあることである。

 ただ、その息子が火継の歴史で随一の資質を持っていることだけが想定外だった。鷹がライオンを産んだぐらいには。

 息子を肉親だと思ったことはなく、信綱もまた彼を家族だと思ったことはない。しかし、息子が阿七を支えきったことには阿礼狂いとして尊敬する気持ちを持っている。

 

 

 

 

 

 上白沢慧音

 

 原作キャラその一。人里の守護者。寺子屋の(授業がつまらない)先生。

 かなり長い期間を生きて子供たちに教育を施しており、人里の人間はだいたい彼女に頭が上がらない。

 非常に人間的に出来た人物で、一度教えた子供たちの顔と名前は忘れない上、大人になっても親身になって接してくれる。彼女に惚れたものは少なくないとかどうとか。但し授業は面白くない。

 歴代の火継、御阿礼の子双方を知っており、信綱と阿七の在り方に最も喜んでいた人の一人。今の平和な幻想郷でどうか穏やかに生きて欲しいと願っている。

 

 

 

 

 

 勘助

 

 信綱の友人その一。農家の生まれだが、将来的に商家に婿入りする可能性大。

 冷静で生真面目な信綱とは対照的に大らかで明るい性格。そのためか人に好かれるタイプ。商売人としては優秀かも?

 信綱がどのような人格なのか、ある程度理解した上で友達でいることを選んだ。信綱も有事でない限りそれに応えようとするため、一部とはいえ阿礼狂いの人間を絆した稀有な人間。普通はそうなる前に離れる。

 伽耶とは寺子屋以前からの幼馴染であり、大切な人。なお伽耶が内心に秘めている野望にはまだ気づいていない模様。

 

 

 

 

 

 伽耶

 

 信綱の友人その二。そこそこ大きな商家の生まれ。

 どちらかと言えば内向的な性格で、小さな頃から勘助に引っ張ってもらっていた。いたが――今は勘助を絡め取ろうと機会を伺っている人。内向的だが肉食的でないとは限らない。適切な時期が来たら自分から告白するつもり。

 信綱のことも知っていて友人として付き合っている。但し彼女の場合は信綱の一面をまだよくわかっていないという面もある。が、有事にならなければ知らなくても良いことであるため、知る必要はあまりない。

 内向的で控えめ、相手を立てることを忘れないけど、ちゃんと手綱は握っている。そんな女性、良いと思いませんか?

 

 

 

 

 

 椿

 

 信綱の(出来れば殺してしまいたい)腐れ縁妖怪。

 陽気で中性的。気さくで誰とでも(妖怪)仲良くなる性格。人間に対しては彼女なりの愛(拉致監禁)を見せようとする。見下しているわけではないが、対等とも思っていない。

 そんな彼女だが、小さな頃の信綱に手痛い目に遭わされて以来、彼に首ったけ。こんなんでも烏天狗。

 彼に強くなって欲しいのも、出来ればさらってしまいたいのも、どちらも彼女の本心。目的はどこにあるのか。

 

 

 

 

 

 犬走椛

 

 原作キャラその二。信綱にとってまあ友人と言っても良い妖怪。信綱は人間なので、妖怪に対しては基本厳しめ。

 礼儀正しく人懐っこい。人間と妖怪という点で一線は引いているが、その範疇でなら普通に友好的。信綱に趣味の大将棋を教えるなど、遊びに付きあわせることも。

 千里先まで見通す程度の能力を持っており、その気になれば人里にいる信綱の様子を逐一観察することも可能。なおやったら即バレる。

 椿に付き合う形で信綱と知り合ったが、久方ぶりの人間との付き合いなのでそう悪くは思ってない。

 最近の不安は信綱の成長速度が凄まじすぎて、自分って妖怪として問題があるのではないかと思っていること。大丈夫、こいつが異常なだけ。




 紹介が少ない人がいる? 今後の展開バレになりかねないから黙っている部分が多くなる人もいます。
 こんな感じにその章ごとに雑把な人物紹介を入れていくかもしれません。入れないかもしれません。年代も動くため、知り合う妖怪も増えていく。

 ちなみに人里側はそんなに変わりません。下手に一人出すと雪だるま式にガンガン増える羽目になりますので。

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