「せいっ!」
ハンドル剣を手に、ロイミュードへと斬り掛かる。
ロイミュードは持っていたチャクラムで俺の剣を受け止め、チャクラムを使い俺を切り裂く。
その攻撃を躱しながら、俺はシフトレバーを操作する。
『SP!SP!SPEED!』
スピードを上げ、そのままハンドルを回す。
切れ味が上がり、俺はロイミュードの周りを動き回りながら斬りつける。
「どうだ!少しは襲われる恐怖を理解できたか!」
「くっ……舐めるな!」
ロイミュードは今度は左右の手から三枚ずつ、合計六枚のチャクラムを取り出す。
それを同時に俺に投げつけ、攻撃する。
ハンドル剣とタイプスピードの速さを活かしてチャクラムを弾くが、チャクラムの一つが俺の手に当たりハンドル剣を弾く。
「しまった!」
『佑一!前だ!』
ベルトさんに言われ、前を見るとチャクラムの一つが俺の眼前へと迫っていた。
避けられない!
そう思った時、そのチャクラムを一台のシフトカーが弾いた。
それはジャスティスハンターだった。
「すまない、ハンター」
ハンターに感謝し、ハンドル剣を拾って構える。
「くそっ!ここは撤退だ!」
「逃がすと思うか!」
走って、追い掛けようとするがロイミュードは光弾を撃ち、怯ませてくる。
ロイミュードは走って病院の外に出ると、バット型の下級ロイミュードを呼び、空を飛んで逃げる。
「くそっ!」
足で地面を蹴るように悪態を吐く。
すると、俺の前にトライドロンが現れ、扉が開く。
『佑一!トライドロンで追うぞ!』
「ああ!」
運転席に乗り込み、ハンドルを握ってアクセルを踏む。
運転の仕方は烏間先生から教わった。
チャクラムロイミュードは下級ロイミュードの脚を掴んで悠々空を飛んでる。
「逃がさねぇぞ!」
他の車を追い越し、俺は徐々にチャクラムロイミュードと下級ロイミュードとの距離を縮めて行く。
チャクラムロイミュードは俺に気付くと、下級ロイミュードに指示を出し、さらに上空へと登る。
「くそっ!このままじゃ逃げられる!ベルトさん!なんか方法はないのか?」
『待ってくれ!今考え……佑一!アレを使うんだ!』
ベルトさんが言う、その先には立体駐車場があった。
「なるほどな」
俺はトライドロンをそっちに向け、どんどん上に登って行く。
「でも、ベルトさん。奴等に追付けても、どうやって倒す?」
『安心した前、私にいい考えがある。………タイヤフエール!』
最上階に着くと、ベルトさんの声と共に、スパイク、フレアのタイヤがトライドロンのタイヤにくっ付く。
『このまま奴等に向かってアクセル全開だ!』
「よし!」
アクセルを全開にし、そして、立体駐車場の屋上から飛び出す。
そして、ちょうどチャクラムロイミュードと下級ロイミュードの真横に飛び出す。
スパイクタイヤが棘を下級ロイミュードに撃ち込むと、チャクラムロイミュードはそのまま下に落ちる。
そして、フレアの力でトライドロンが炎を纏い、下級ロイミュードを貫く。
見事トライドロンで着地をし、地面に落ちたコアを踏み潰す。
トライドロンから降り、俺はチャクラムロイミュードを見下すように達、ハンドル剣を構える。
「もう終わりだ。諦めろ」
「うるさい!俺が…………負けるか!」
チャクラムを出し、四方八方に投げる。
俺はそれをハンドル剣一本で弾き、叩き落とす。
「チャクラムは落とせるけど、厄介だな。近づけれない」
『奴の動きを封じよう』
「なら、良い奴を知ってる」
ケースからジャスティスハンターを取り出し、シフトスピードを入れ替える。
『タイヤコウカーン!JUSTICE!HUNTER!』
パトカーのサイレンの様なタイヤがくっつき、手には鉄格子の様なフリスビーが装備される。
「何だコレ?」
使い方が分からず悩んでると、チャクラムが飛んでくる。
俺は思わず、鉄格子を振り、チャクラムを叩き落とす。
「こうじゃねぇよな」
苦笑いしつつ、鉄格子の様なフリスビーを投げ、キーを回してレバーを倒す。
『HUN!HUN!HUNTER!』
投げた鉄格子の様なフリスビーはチャクラムロイミュードの頭上で大きくなり、チャクラムロイミュードの周りに鉄の棒を撃ち込み、その上に蓋をする。
捕獲完了だ。
チャクラムを使い出ようとするが、チャクラムが檻に当たると、電流が流れチャクラムロイミュードにダメージを与える。
『ヒッサーツ!FULLTHROTTLE!HUNTER!』
必殺技を発動させると、俺の周りにタイヤが現れ、俺はそれにはじき出されるように飛び出す、それを数かい繰り返し、そして、拳を握り、ロイミュードへと向かう。
俺が当たる直前で檻が空き、俺は檻にぶつかることなく、ロイミュードに拳を叩き込む。
「ぐああああああああああああ!!?」
チャクラムロイミュードは断末魔の様な悲鳴を上げ、爆散し、コアを散らした。
「お前が今日、人々に与えたものは、そんな痛みなんかじゃ済まないんだぞ」
俺は誰に言う訳でもなくそう言った。
『NiceDrive!よくやったな、佑一』
「ああ………これで、ロイミュードは残り104体か」
『先は長いな』
「大丈夫さ。俺とベルトさんの二人なら必ず乗り切れる!」
根拠のない俺の言葉にベルトさんはそうだなっと言い、俺はトライドロンに乗ってその場を離れた。
「またしても友達が減ったか」
「ありえない!チャクラムロイミュード、054は今いる進化態の中でもあれほど強く、威圧的で、破壊的な力を持っています!それがやられるとは……………」
赤いコートを着た青年の傍で眼鏡を掛け、手には電子タブレットを持った男が狼狽えるように言う。
その時、一台のバイクが二人の後ろに止まり、背後に立つ。
「来たか、チェイス」
紫と黒のライダースーツ風のジャケットを身に纏った少年は、ヘルメットを脱ぐと、二人を見て、言う。
「次は……どいつを倒せばいい?」