「ふん!」
「ぐあっ!?」
チェイサーに殴り飛ばされ、俺は地面を転がる。
「コイツ、強い…………」
『他のロイミュードとは桁違いだ!』
「こんな弱い奴が、四体のロイミュードを、俺の仲間を倒していたとはな」
「仲間だと?」
腹を押さえながら立ち上がり、チェイサーを見る。
「お前はその仲間を今攻撃してただろ!それも、命乞いをした奴を!」
「殺していない。俺はロイミュードの肉体を破壊しても、コアは破壊しない。そして、壊すには理由がある。目立った行動は、俺達、他のロイミュードにとって迷惑だ。だから、破壊し、肉体を作り直す」
「どんな理由にしろ、お前が仲間を破壊したのは事実だ!」
ハンドル剣を握りしめ、走り出す。
『止めろ、佑一!怒りに任せて戦ってはダメだ!』
「うおおおおおおお!」
ベルトさんの声を無視し、俺は突っ込む。
「ふん」
チェイサーを向かってくる俺に向けった、銃口を手の平で押し、向ける。
《Gun》
光弾が俺に向かって撃たれる。
「ぐあっ!」
いくつもの光弾が俺に当たり、俺はハンドル剣を手放し崩れ落ちる。
「終わりだ、仮面ライダードライブ」
チェイサーが銃口を向ける。
「ダメ!」
その時、神崎が俺の前に立ち、俺を守るように立つ。
「神崎!何やってる!早く逃げろ!」
「ダメ!今ここで逃げたら、泊君やられちゃう。それに、私は逃げない!」
「くっ!」
体をなんとか動かし、神崎を下がらせ前に立つ。
「俺の事はいい!早く逃げろ!」
その時―――
「…………」
チェイサーは無言で武器を下ろし、変身を解いた。
「……なんのつもりだ?」
「……俺の目的はドライブ、貴様の排除だ。人間を巻き込むつもりはない」
そう言って、チェイサーはヘルメットを被り、バイクに跨り、どこかへと去って行った。
「………なんだったんだ、アイツは?」
「見逃してくれた……のかな?」
『分からない。取り敢えず、烏間に報告しよう。トライドロンを呼ぶ』
ベルトさんはトライドロンを呼びよせ、俺は助手席に神崎を乗せ、E組へと向かった。
「ロイミュードを破壊するロイミュード……魔進チェイサーか」
「本人が言うには、肉体を破壊し、コアは回収してるって言ってました」
「コアの回収?どうやってだ?」
「黒いシフトカーに似た物でコアを回収してました」
「黒いシフトカー?何はともあれ、ロイミュード側に復活の手段があるとなれば、今後はコアを確実に破壊しなければならない。そして、魔進チェイサー。そいつの事はこちらで調べよう。今日はもう帰って良い。ご苦労だった」
烏間先生に頭を下げ、俺と神崎はそのまま下校した。
しかし、魔進チェイサー。
アイツ、どうも他のロイミュードは違う気がする。
『……俺の目的はドライブ、貴様の排除だ。人間を巻き込むつもりはない』
アイツは、本当に敵なのか?
「あれが仮面ライダードライブか」
椚ヶ丘にあるネット喫茶。
そこにある個室で、白に赤いラインが入ったパーカーを着た少年が、佑一の移った写真、そして、佑一がドライブに変身する所を収めた写真、チェイサーと戦ってる写真を見る。
「おもしろそうじゃん」
少年はにやっと笑い、荷物を手に個室を出ようとする。
「おっと、忘れる所だった」
そう言い、個室の中にあるパソコンの隣に置いていた、白いバイクのオモチャのようなものを手に取り、その場を後にした。
最後に出てきた少年は一体誰なのか?
次回は中間テストの回です。