「仮面ライダー……マッハ?」
『完成していたのか!?ネクストシステムが!』
「ネクストシステム?」
聞きなれない言葉に俺は首をかしげる。
「下級のロイミュード二体は俺がやる。アンタは、向うの進化態を頼むよ」
そう言うとマッハは、走り出し下級二体相手に戦い出す。
『とにかく、チャンスだ!今の内に進化態を!』
「あ、ああ!」
ハンドル剣を握りしめ、斬り掛かる。
しかし、ハンマーロイミュードはその攻撃を手のハンマーで防ぐ。
「くっ………硬っ!」
『ハンドル剣は無理だ!奴の体を削ろう!!ランブルダンプ!』
ベルトさんの声に反応して、ダンプカーのシフトカーが俺の元に来る。
「頼むぜ、ランブルダンプ」
シフトスピードを外し、ランブルダンプを入れ、レバーを倒す。
『タイヤコウカーン!!RUMBLE!DUMP!』
タイヤがランブルタイヤに変わり、右腕にドリルが装備される。
「こいつなら、奴の硬い表面を削れそうだ!」
そう言い、ドリルを起動させると、俺は荒ぶるドリルに振り回された。
振り回されるが、威力は凄まじくハンドル剣で傷一つ付けれなかったロイミュードの体は削られていた。
「うおおおおお!!?」
なんとか無理矢理操り、起動を止める。
「ダメだ!威力はあるけど、タイプスピードじゃ扱えない!」
『なら、タイプワイルドに乗り換えるだ!ワイルドなら使いこなせるはずだ!』
「でも、あれを使うには情熱の心が………」
『大丈夫だ。君は既にその心を持ってる』
「え?」
『君があの日、有希子を守ろうと決め、ドライブに変身した時。私は君の中で熱く燃える心を見た気がしたんだ。一見熱く見えなくても、私には分かる。君は、誰よりも熱い情熱を持ってる。自信を持ちたまえ。君ならできる』
俺はケースからシフトワイルドを抜き、握りしめる。
「……そうだ。俺は誓ったんだ。もう何も失わないって。それが、俺の情熱だ!」
シフトワイルドを入れ、レバーを倒す。
『DRIVE!!TYPE!!!WILD!』
赤いアーマーの代わりに黒のアーマーが付き、顔は無骨なヘルメットみたいになり、タイヤが右肩に装着される。
「よし、ワイルドに変身出来た!」
『ランブルダンプを使うぞ!』
再びランブルダンプを使い、タイヤ交換をする。
ドリルを起動させると、今度は振り回されること無く扱えた。
「行ける!」
ドリルは徐々にロイミュードの体を削り、着実にダメージを与えて行く。
「なんかこの前のチャクラムやかぎ爪の奴と違って弱いな」
『恐らく進化したてなんだろう。奴が自分の力に慣れる前に決めるぞ!』
「よし!」
『DUM!DUM!DUMP!』
ドリルが唸りをあげ回転し、俺は腰を落とす。
「はぁ――!」
勢いよく踏み出し、そのままハンマーロイミュードの体を突き抜ける。
そして、激しい爆発を背にし、ロイミュードのコアの破壊を確認する。
「よし!」
『喜んではいられないぞ!早く、マッハの応援に行かなくては!』
「そうだった!」
俺は慌ててマッハの応援に向かおうと走り出す。
「おい、大丈夫か!?」
俺がマッハが戦闘している所に着くと、俺は思わず唖然とした。
「はっ!」
マッハは手に持って武器を巧みに操り、ロイミュードに攻撃をし、時には撃ち、時に銃に着いた車輪で叩き、時に蹴りや拳などの攻撃をする。
するど二体のロイミュードは左右二手に分かれ、身を隠した。
「悪いけど、逃がさないよ」
そう言うと、ベルトのバックルを上げ、白いバイクを取り出すと、別のバイクを入れる。
『シグナルバイク!シグナルコウカーン!マガール!』
そして、銃から二発の弾が発射される。
マッハは、ベルトの上に着いたボタンを叩く。
『シューター!マガール!』
すると、弾は軌道を変え左右に分かれ、隠れていたロイミュード二体に当たる。
再び二体が姿を現す。
『シグナルバイク!シグナルコウカーン!トマーレ!』
別のバイクに交換し、もう一度撃つ。
するとSTOPの文字の入った逆三角形、道路交通標識みたいなものが現れロイミュードに当たり、ロイミュードの動きが止まる。
「これで終わりだぜ!」
白いバイクに変え、ベルトを操作する。
『シグナルバイク!ライダー!マッハ!ヒッサーツ!フルスロットル!マッハ!』
「はっ!」
マッハは飛び上がり、空中で回転をし、そのまま蹴りを当てる。
同時に蹴りで貫かれた二体はそのまま崩れ落ち、そしてコアごと爆発した。
「どうだい?いい絵だったでしょ?」
『オツカーレ!』
俺の方を見ながらそう言い、マッハは変身を解く。
「ほら、アンタも変身解きなよ。泊佑一」
俺の名前を知ってるだって!?
俺は驚きながらも、シフトワイルドを取り外し、変身を解く。
「どうして俺の名前を知ってる?」
「そりゃ、同じ仮面ライダーとして、そして、これからクラスメイトになるんだし、知ろうとするのは当然じゃない?」
「は?クラスメイト?」
「俺は、詩島隼人。アメリカ帰りの仮面ライダーだ。修学旅行が終わった後、E組に転校することになってる。よろしくな、佑一」