暗殺教室~アサシン・ドライブ~   作:ほにゃー

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転校生の正体とは何なのか

ガンナーロイミュードを倒してから数日。

 

俺はドライブピットにいた。

 

そして、傍らには神崎と隼人が俺の様子を見ていた。

 

「よし………変身!」

 

シフトレバーを倒そうと力を込めるが、シフトレバーはピクリとも動かず、変身できなかった。

 

「やっぱまだダメか………」

 

そう言って俺はシフトブレスから緑色のシフトカー“タイプテクニック”を取る。

 

「テクニックを使うにはクールな心が必要なんだっけ?」

 

隼人が何処から持ち出したのかルービックキューブを手に聞いて来る。

 

「正直、佑一ってクールってよりは熱血キャラじゃね?」

 

「まぁ……どちらかって言うとな」

 

「なら……E組でクールだと思う人を参考にしてみたらどうかな?」

 

神崎の提案に、俺はE組でクールだと思う奴を思い浮べる。

 

「クールって言うと…………千葉と速水か?」

 

「ああ、確かにあの二人はクールだよな」

 

俺はE組で寡黙な仕事人である二人の顔を思い浮べる。

 

「そう言えば、速水の奴にバレてないといいんだけどな」

 

ガンナーロイミュードを倒し、チェイスが去った後、速水は俺と隼人、正確にはドライブとマッハを見て、何者なのかを訪ねて来た。

 

正体を明かすことは出来ないので、取り合えず、俺と隼人は仮面ライダードライブと仮面ライダーマッハとだけ名乗り、その場を後にした。

 

声色を変えて行ったからバレてないと思いたいが………………

 

「ま、大丈夫っしょ。バレたらその時はその時さ」

 

隼人の奴はお気楽思考だな。

 

「なんだ、三人共揃ってたのか」

 

そこに烏間先生がやってくる。

 

「烏間先生」

 

「泊君、例の物が完成した」

 

そう言って、烏間先生がアタッシュケースから一丁の銃を取り出す。

 

…………………銃?

 

「烏間さん………これを銃って言うのは少し無理があるんじゃない?」

 

隼人も俺と同じ意見らしく、烏間先生にそう言う。

 

「デザインに関しては俺も同意見だが………」

 

烏間先生は苦虫を噛み潰した様な顔をする

 

「わ、私は個性的でいいデザインだと思いますよ?」

 

神崎はフォローをする。

 

なぜなら、その銃は見た目が車のドアの形をしている。

 

『ドアの部分は圧縮SO-1合金製で、敵からの攻撃を受け止める盾としても機能し、ドア型の小型エネルギーシールドを展開可能だ。ドア部分を開閉することで空気中のエネルギーを吸収し、強力なエネルギー弾に変換して発射する。佑一、試しにドアを開けたままトリガーを引いてくれ』

 

ベルトさんに言われ銃を手にして、ドアを開けたままトリガーを引く。

 

『半ドア!』

 

「……………」

 

思わず、言葉を失った。

 

「このようにエネルギーの流出防止のため、ドア部分が完全に閉まっていない状態でトリガーを引いた場合はエネルギーの補充ができずに警告音が鳴る」

 

「なんてチョイスの警告音だ」

 

後ろで神崎と隼人が笑いをこらえてるぞ。

 

「ちなみに名前は?」

 

「いや、まだ決まっていない」

 

「なら、ドア銃だな」

 

『いやだから、もうちょっとネーミングセンスをだね』

 

「シンプルイズベストだって」

 

「出た。ネーミングセンスの無い奴が使う魔法の言葉」

 

「うるせー。銃にゼンリンシューターとか付けてる奴に言われたくねぇよ」

 

「俺が名付けたわけじゃねぇぞ!」

 

「騒ぐのは構わないが、せめて話が終わってからにしてくれ」

 

烏間先生がそう言うので、俺たちは静かになる。

 

「まず君達にいくつか言う事がある。まず。ドライブとロイミュードの存在がとうとう世間にばれてしまった」

 

そう言って、見せられた新聞の一面にはロイミュードと戦うドライブの写真があった。

 

「これって病院の時の!」

 

「今まで報道制限を掛けて規制してきたが、それも最早意味をなさない。だが、これはある意味チャンスでもある」

 

「と言うと?」

 

「今までは秘密裏にロイミュードを倒してきたが、これからは街中でロイミュードが現れても堂々と対処できる。だが、中にはドライブの正体を掴もうと考えるマスコミも増えるだろう」

 

となると正体がバレないように注意をしないとな。

 

「そして、近々、ハーレー・ヘンドリクソン博士が来日してくる」

 

「博士が!?」

 

隼人が嬉しそうな声を上げる。

 

「そう言えば、ネクストシステムを作ったのってそのハーレー博士だっけ?」

 

「ああ。隼人、お前が無理矢理な訓練で半ば強制的に訓練を終えたことが心配で来るそうだ」

 

「あっちゃ~……だよね~」

 

そう言えばそんな事言ってたな。

 

「そして、最後に。明日、E組に転校生が来る」

 

「転校生って……急ですね」

 

「まだ詩島君が来て数日なのに………」

 

「本来なら隼人が転校してくるのはもっと後で、先にこっちが来る予定だったんだ。その転校生はロイミュード関係ではなく、暗殺関係での転校生だ。多少外見で驚くだろうが、あまり騒がず接してくれ。話は以上だ」

 

暗殺関係の転校生って事は殺し屋とかか?

 

そんな事を思いながら、俺たちはピットを出て、帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、俺は途中で神崎と合流し、E組へと向かっていた。

 

「転校生暗殺者……一体どんな奴なんだ?」

 

「外見で驚くってどう言うことなんだろう?」

 

「ま、見れば分かるだろ」

 

校舎に到着し、教室に向かうと、渚と杉野、岡島の三人が教室の前に立っていた。

 

「渚、どうした?」

 

「あ、泊君。実は……」

 

渚が指さした方を向くと、そこには黒い直方体の何かがあった。

 

上の部分には液晶パネルのようなものがはめ込まれてる。

 

すると、パネルが光り、映像が出る。

 

「おはようございます。今日から転校してきました。“自律思考固定砲台”と申します。よろしくお願いします」

 

そう言って、パネルは再び暗くなる。

 

…………………そう来たか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知ってると思うが、転校生を紹介する」

 

烏間先生は体と声を震わせながら、転校生を紹介し始めた。

 

「ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ」

 

「よろしくお願いします」

 

烏間先生も大変だな。

 

自律思考固定砲台を見て殺せんせーは、ぷーくすくすと笑う。

 

「笑うな。このイロモノ。言っておくが、彼女は思考能力(AI)と顔を持ちれっきとした生徒として登録されている。あの場所からずっとお前に銃口を向けるが、お前は彼女に反撃できない」

 

殺せんせーがE組の教師になる条件の『生徒に危害を加えてはならない』か。

 

それを逆手にとって機械の生徒を転校させる。

 

なりふり構わないな。

 

「いいでしょう。自律思考固定砲台さん。E組へ歓迎します!」

 

自己紹介も終わり、授業が始まる。

 

「なぁ、佑一」

 

授業を受けてると、後ろの席の隼人が声を掛けて来る。

 

「どうした?」

 

「アレ、固定砲台って言ってるけど、銃が見当たんねぇなって思ってよ」

 

「………言われてみれば………いや、あの形から考えると………」

 

俺がそう言った瞬間、箱の両側が開き、そこから銃が現れる。

 

やっぱりか。

 

現れた銃から対先生用BB弾が発射される。

 

俺達は頭を庇いながら身を伏せる。

 

殺せんせーはいつものスピードで濃密な弾丸を躱し続ける。

 

「ショットガン四門に機関銃二門。濃密な弾幕ですがここでは当たり前にやってますよ。それと、授業中の発砲は禁止ですよ」

 

当たりそうな弾はチョークで弾きながら殺せんせーは言う。

 

「気を付けます。続いて攻撃に移ります」

 

直方体から機械の作動音が聞こえ、全員がそれに集中する。

 

「弾頭再計算、射角修正、自己進化フェイズ5-28-02に移行」

 

そして、再び銃が展開され、BB弾が発射される。

 

「こりませんねぇ」

 

殺せんせーは先程同様、BB弾を避け、当たる弾はチョークで弾いた。

 

だが次の瞬間、殺せんせーのチョークを持っていた手が弾け飛んだ。

 

その光景に全員が驚く。

 

まさか、弾で弾を隠したのか?

 

確かにそれなら、前の弾を弾いても後ろの弾が当たる。

 

「右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました。次の射撃で殺せる確立0.001%未満。次の次の射撃で殺せる確立0.003%未満。卒業までに殺せる確立90%以上。卒業まで、よろしくお願いします、殺せんせー」

 

プログラムされてる笑顔で自律思考固定砲台は微笑みながら、殺せんせーを殺すための進化を再び始めた。

 

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