ハートを連れたチェイスはいつもの廃教会へと戻ってきた。
ハートを椅子に座らせ、落ち着かせる。
「大丈夫か、ハート?」
「…ありがとう。すまんな、チェイス」
「デッドゾーンに入ったら…俺が止める。お前との…約束だ。メディックを呼んでくる」
チェイスはそれだけ言い、部屋を去る。
「お前は、本当に頼もしい友だよ」
ハートは去って行くチェイスの背中を見ながらつぶやき、目を閉じた。
メディックが来るまでの暫しの休憩のつもりで…………
「ん?……ここは……イッツ!?」
目が覚めた俺を最初に襲ったのは、身体の痛みだった。
痛みに耐えながら起き上がると、そこはドライブピットだった。
「佑一!?目が覚めたのか!?」
入ってきた隼人が俺に気づき、声をかけてくる。
「隼人……お前が助けてくれたのか?」
「いや、助けたのは俺じゃない。助けたのはそっちさ」
そう言って隼人が指さした方を見ると、椅子に座って眠っている神崎がいた。
「ベガスが危機に気づいて神崎をあそこまで連れてったんだよ。で、そのままトライドロンでドライブピットまで運んだ。神崎の奴、お前の目が覚めるまで傍に居るって言って聞かなかったんだぜ」
「そうだったのか………」
寝ている神崎を見て、心の中で感謝する。
「隼人、俺はどのぐらい寝てた?」
「大体四日ぐらいかな」
「結構寝ちまったな………」
「一応皆には風邪ってことにしてるから大丈夫だとは思うけどね。とりあえず、神崎が目、覚ましたらちゃんとお礼言えよ。じゃ、また明日な」
隼人は見舞い品なっと言ってプリンを置いて行って帰った。
「う、ううん………!」
すると神崎が、起きる。
寝ぼけたまま、俺をじっと見てくる。
「………泊君?」
「よぉ。迷惑かけたな」
笑顔でそういうと、神崎はいきなり抱き着いてきた。
「お、おい!?」
「よかった……泊君が……目が覚めてくれて良かった………!」
涙声で神崎は、そう言う。
本当に迷惑をかけちまったな。
「悪い、ちょっと無茶した。心配かけてごめんな」
神崎の頭を撫で、謝る。
『ちょっと無茶だと?あれの何処がちょっとだ!?』
すると怒鳴り声が響く。
テーブルにはベルトさんがおり、ご立腹だった。
「ベルトさん……」
『死神の介入がなければ君は死んでいた!わかっているのか!?それに、私が生きてればほかのだれかをドライブにできるだと!?いい加減にしたまえ!…………君の代わりなど……他にいない』
ベルトさんがトーンを落としてそう言う。
「……すまない」
『……トライドロンは、プロトドライブが倒された後、私が開発した。何故かわかるかね?』
その言葉に、俺は首を振る。
『私自身が、戦士を守れる強さを持ちたい、と願ったからだ』
「ベルトさんの、願い?」
『半年前は、まだドライブの機能にロイミュードのコアを破壊するだけの力はなかった。その結果、ロイミュードは復活し、プロトドライブはハートに敗北した。私は後悔したよ。ロイミュードのコアを破壊する力を作っていれば、私が彼を守れる力があれば……………だからこそ、トライドロンを作った。戦士を守る、私の体を』
「…………そうだったんだ」
『君が地獄に落ちると言うなら、私も次は付き合おう。このトライドロンで』
「………ベルトさんの気持ち、わかったよ。もう無茶はしない」
『わかってくれたならいい。さて、そろそろ大本命に来てもらおうか』
「大本命?」
「泊君、クリムから話は聞かせてもらったぞ」
背後に殺気を感じた。
振り向くと、そこには烏間先生がいた。
酷くご立腹だった。
「ハートロイミュードとの戦闘について詳しく話をしよう。随分と無茶をしたようだな」
その後、五時間説教された……………
次はイトナの登場です。
お楽しみに