暗殺教室~アサシン・ドライブ~   作:ほにゃー

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彼は何を思って戦うのか

翌日、俺は鞄を乱暴に机に置き教室を出る。

 

いつもの特等席で上着を枕代わりに木の下に寝転がる。

 

「気に食わねぇ………なんで俺が………それもよりによってあの事件の原因を作った奴の頼みなんか聞けるか」

 

そのまま体を横に向かせ、目を閉じる。

 

暫くすると目が覚め、俺は体を起こし、欠伸をする。

 

「何時だ?」

 

『丁度今日の授業が終わった所だ』

 

「そうかい、ありが……………うお!?」

 

なんと俺の隣にいつの間にか昨日のベルトが居た。

 

「なんだよ?頭でも下げに来たか?って、下げる頭も無いか」

 

『確かに、ドライブシステムを使ってもらってロイミュードを君に撲滅して欲しい。だが、今日は違う。ただ君と話したかっただけさ』

 

「俺は話す気はない」

 

上着を手に取り立ち上がる。

 

『何処に行くんだい?授業はもう終わってるぞ?』

 

「鞄取りに行くんだよ」

 

上着を着直し、ポッケに手を突っ込んだまま教室へ戻ろうとすると神崎が丁度やって来た。

 

「神崎か。何用だ?」

 

「うん。これ泊君の鞄。教室に置きっ放しだったから持って行ってあげようかなって」

 

「そうか。一応例は言う。ありがとう」

 

そう言い、鞄を受け取り神崎に背中を見せる。

 

「あ、待って!」

 

神崎が小走りで後を追ってくるので振り返る。

 

「途中まで一緒に帰ろう」

 

神崎のその言葉に俺は答えず、そのまま歩き出す。

 

神崎はそれを肯定と取ったのか。俺の隣に並んで歩く。

 

山を下り暫く歩くといつの間にか公園に来ていた。

 

「なぁ、神崎。どうして俺に構うんだ?」

 

俺は思い切って神崎に俺に構ってくる理由を聞いた。

 

「どうしてって?」

 

「お前も知ってるだろ。俺がE組に来た理由」

 

俺がE組に来た理由。

 

それは学園中で有名な話だ。

 

サッカー部キャプテンにしてエースストライカー、卒業後はサッカーの名門校への推薦入学も決まっており将来有望とされていた早瀬明先輩に怪我を負わせた。

 

しかもその怪我の原因は俺の個人的な喧嘩に巻き込まれたもの。

 

あの時、重加速の影響で俺は相手を蹴り飛ばす方向を誤ってしまい、先輩はそれに巻き込まれ倒れた。

 

そして、立てかけてあった大量の鉄パイプが先輩とそいつ目掛けて倒れ、先輩は足を怪我した。

 

その結果、先輩はもう二度とサッカーが出来なくなった。

 

「俺は自分勝手で、いつも周りに迷惑を掛けてる。お前はどうして俺に構うんだ?」

 

「泊君本当はとても優しいの知ってるから」

 

「俺が優しい?」

 

何を言ってるのか理解できなかった。

 

「馬鹿も休み休み言えよ。俺の何処優しいんだよ?」

 

「だって」

 

神崎がそう言い掛けた瞬間、俺は急に体が重くなるのを感じた。

 

あの時と同じだった。

 

時間の流れがゆっくりになり、まるで止まったかのような感じ。

 

重加速、どんよりだ!

 

神崎も理解したらしく驚いた顔になっていた。

 

空を飛んでいた鳥も動きがスローになり、遠くを走る車の音も聞こえない。

 

そんな中、一人の男がこっちに向かってゆっくりと歩いて来た。

 

だが、どうみても重加速の影響を受けてないのが一目でわかる。

 

まさか………アイツがロイミュード?

 

男はにやりと笑うと、姿を人間から蝙蝠の様な姿に替え俺達に近づく。

 

胸には『029』と数字が刻まれている。

 

そいつはゆっくりと手を、神崎へと伸ばした。

 

コイツ、神崎が目的か!

 

必死に体を動かすが、殆ど止まってるような時間に体はうまく動かせず、少しずつしか動けない。

 

そうしてる間にも、ロイミュードは神崎との距離を縮める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はまた目の前で失うのか?

 

助けれるはずの者を助けれず、失うのか?

 

嫌だ!

 

もう、もうあんな思いは二度としたくない。

 

だから、E組でも常に一人でいようとした。

 

周りに誰もいなければ、あんな思いをせずに済むからだ。

 

それなのに、神崎はしつこいぐらいに俺に関わろうとした。

 

そんな神崎だから、いつの間にか俺の日常の中に居た。

 

失いたくない!

 

俺は心の中で必死にそう叫んだ。

 

その時、何処からかクラクションが鳴り響く。

 

すると、急に目の前に小さなミニチュアの様な道路が現れ、そこをオレンジ、緑、紫のミニカーが走り、緑と紫がロイミュードに攻撃を仕掛けた。

 

ロイミュードはミニカーたちの攻撃に耐え、手を振り回す。

 

そして、オレンジのミニカーは俺の手の中にすっぽりと収まる

 

その瞬間、体の重さが嘘のように消え、体の自由が戻った。

 

俺は咄嗟に、ロイミュードに攻撃を仕掛け、蹴り飛ばす。

 

肩で息をしながら神崎を連れて逃げようとしたら、俺の前に一台の車が止まった。

 

それは、昨日あの施設で見た赤い車だった。

 

『悠一!』

 

「お前は!?」

 

車の中にはあのベルトが乗っており、俺の名前を叫んだ。

 

『説明してる暇はない!今ここで決断をしてくれ!共に戦うか、逃げるかだ!』

 

「どういう意味だ?お前は俺に戦えって言っただろ!」

 

『………私は焦るあまり、君に無理矢理に危険な宿命を背負わせようとした。だが、もう強要はしない。君がどんな選択を選んだとしても、私はそれに賛成しよう』

 

俺は悩んだ。

 

自分の代わりにロイミュードを撲滅しろって言ってくるベルト。

 

それも担任を暗殺しつつやれって来た。

 

本当にふざけるのもいい加減にしてほしい。

 

だからこそ、俺はベルトに尋ねた。

 

「なぁ、ドライブシステムって奴を使えば、あいつを倒せるのか?」

 

『ああ』

 

「俺は………もうあんな思いをしなくて済むのか?」

 

『………それは君次第だ。だが、手に入れた力を正しきことに使えれば、それは自ずと分かるだろう、泊佑一』

 

「……………分かった。アンタの言葉、今だけは信じてやる。教えろ、ドライブシステムの使い方を!」

 

『OK!まず、私を装着しろ!』

 

言われた通りベルトを車の中から取り出し、普通のベルトの様に着けようとする。

 

すると、ベルトは勝手に俺の腰回りを調整し、勝手に装着する。

 

『次に、ベルトのイグニッションキーを回し、シフトカーを捻って、シフトレバーにし、シフトブレスに装着するんだ』

 

「シフトブレス?なんだよそれ?」

 

そう尋ねた瞬間、またさっきの道路が現れ、今度は赤いミニカーが何かを運んできて俺の左手に装着し、赤いミニカーは手の中に納まる。

 

これかシフトブレスとシフトカー……………

 

言われた通り、ベルトのイグニッションキーを回し、シフトカーの後ろ部分を回転させ、シフトレバーにし、俺はそれを左手のシフトブレスに装着する。

 

「……………なぁ、ベルト。本当に俺に出来るのか?」

 

『安心しろ。君一人に闘わせない。私も、出来る限り力を貸す……………しかし、呼び捨ては失礼だな』

 

「………分かったよ、ベルトさん」

 

ベルトもといベルトさんに声を掛けながら、俺はシフトカーに翻弄されるロイミュードを見る。

 

「彼奴が、俺からまた何かを奪うって言うなら…………俺はそれを守る為に戦う!行くぞ、ベルトさん!」

 

『OK!START・YOUR・ENGINE!!!!!』

 

俺はそのまま、シフトレバーになったシフトカーを倒し、戻す。

 

『DRIVE!!!TYPE!!!SPEED!!!』

 

その瞬間、俺の体に赤い装甲が装着され、車から飛んできたタイヤが俺の体にタスキを掛ける様に装着される。

 

「これが…………ドライブシステム」

 

『そうだ………ドライブシステムによって生まれた仮面の戦士。その名も』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『仮面ライダードライブだ!』

 




なんか暗殺教室要素が少ない。

取り敢えず、次回で初戦闘は終わりで、その次辺りで暗殺教室の本筋に入ります。
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