暗殺教室~アサシン・ドライブ~   作:ほにゃー

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彼らにはどんな繋がりがあるのか

放課後、机で作った即席のリングの中に殺せんせーとイトナが立つ。

 

「ただの暗殺は飽きてるでしょ殺せんせー、ひとつルールを決めないかい?リングの外に足がついたら死刑、どうかな?」

 

「…いいでしょう。ただしイトナ君、観客に危害を与えた場合も負けですよ?」

 

殺せんせーの言葉にイトナは無言で頷いた。

 

「では合図で始めようか」

 

シロの手が上がると同時に生徒達の緊張も高まっていく。

 

「暗殺……開始!!」

 

その瞬間、殺せんせーの腕の触手が斬り落とされた。

 

目にも止まらぬ斬撃。

 

全員が驚く。

 

殺せんせーの触手を斬ったことにじゃない。

 

触手を斬ったものに驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『触手!?』

 

なるほど、今朝濡れてなかったのは触手で雨を弾いて来たからか。

 

「………こだ……」

 

殺せんせーから掠れるような声が聞こえる。

 

「どこで手に入れた!その触手を!」

 

今度は怒りと殺気を込めて言う。

 

その殺気に思わず身震いする。

 

「君にいう義理は無いね殺せんせー。これで彼が君の兄弟ということはわかってもらえたかな?しかし怖い顔をするねぇ、何か…嫌なことでも思い出したかい?」

 

「…どうやらあなたにも話を聞かなきゃいけないようだ」

 

そう言って殺せんせーは、切り落とされた触手を再生した。

 

「聞けないよ、死ぬからね。」

 

そう言いながら、シロは袖口から何らかの光を放った。

 

その光を浴び、殺せんせーの体は硬直していた。

 

「全部知っているんだよ。君の弱点は。」

 

「死ね、兄さん」

 

硬直した体に、イトナの触手の攻撃が繰り出されるが、殺せんせーは隠し技の脱皮を使いなんとかかわしていた。

 

「脱皮か…そういえばそんな手もあったっけか。…でも、その脱皮にも弱点はある。脱皮、そして再生は見た目よりもエネルギーを消耗する。更に自慢のスピードも低下する。また触手の扱いは精神状態に大きく左右される。…さらには献身的な保護者のサポート」

 

またしても袖から光を発して殺せんせーの動きを止める。

 

次から次へと殺せんせーの弱点が出て来る。

 

このままいけば殺せんせーは間違いなく殺せると思う。

 

だが、気にくわない。

 

このまま殺せんせーが殺されたら、俺達は何のために暗殺技術を磨いたんだ?

 

「最後だ。殺せんせー」

 

シロがトドメと言わんばかりにまだ光を放とうとする。

 

その瞬間、俺はシロの元へと走り、蹴りを撃つ。

 

シロはそれをガードするが、俺はテーブルに手をつき、今度は反対方向から蹴りを撃つ。

 

「ぐっ!?」

 

蹴りはシロの顔に当たり、シロをヨロつかせる。

 

「………一体何のつもりだね?」

 

「決まってるだろ。暗殺の邪魔だよ」

 

「やれやれ、あの生物に情でも湧いたのかい?あの生物を倒さねば、地球は滅びるんだよ?それを一時の情なんかで不意にするつもりかい?はっきり言って愚かだよ」

 

「勘違いしないでもらおうか。殺せんせーが倒されるなら、それは残念だけど、仕方ないって諦めるさ…………でも、アンタが手を出すのは許さない」

 

俺はシロを睨み付け、そう言う。

 

「イトナはE組の生徒だ。だから、殺せんせーを殺したって文句はない。でも、アンタは違う。紛れもない部外者だ!これ以上、手を出すのは止めてもらうぞ」

 

 

「………まぁいいさ。どうせこれで終わりだ。やれイトナ」

 

イトナが殺せんせー目掛け触手で攻撃する。

 

だが、直後イトナの触手が崩れ落ちる。

 

「おやおや、落し物踏んでしまったようですね」

 

イトナの触手が壊した床を見ると、そこには対先生ナイフが転がっていた。

 

「同じ触手なら対先生ナイフが効くのも同じ。そして動揺するのもね。ですが、先生はちょっとだけ老獪です」

 

脱皮した皮でイトナを包み、窓から外へと放り投げた

 

「先生の抜け殻で包んだのでダメージはゼロです。さて、ルールに照らせば、キミはこれで死刑。二度と先生を殺せませんねえ」

 

殺せんせーは舐めきった表情になり笑う。

 

「生き返りたいのなら、このクラスでみんなと一緒に学びなさい。性能計算ではそう簡単に計れないもの。それは経験の差です。君たちより少しだけ長く生き…少しだけ知識の多い。

先生が先生になったのはね、経験を君達に伝えたいからです。この教室で先生の経験を盗まなけば…君は私に勝てませんよ」

 

その言葉にイトナの様子がどんどん変わる。

 

「勝てない…俺が、弱い…?」

 

その瞬間、イトナの触手が真っ黒に染まり、暴れ出す。

 

「黒い触手!?」

 

「やべぇキレてんぞ、あいつ!!」

 

全員が一斉に窓際から離れる。

 

イトナは窓際に着地し、殺せんせーを睨む。

 

「俺は、強い、この触手で、誰よりも強くなった、誰よりも」

 

イトナは完全に我を忘れて、殺せんせーに飛びかかろうとした。

 

その時、何処からかの攻撃でイトナは意識を失い倒れる。

 

シロが袖に隠していた麻酔銃らしきものでイトナを撃ったみたいだ。

 

「すみませんね、殺せんせー。どうもこの子は…まだ登校出来る精神状態じゃなかったようだ。転校初日で何ですが…しばらく休学させてもらいます」

 

シロはイトナを肩に背負う。

 

「待ちなさい!担任としてその生徒を放っておけません。一度E組に入ったからには卒業するまで面倒を見ます。それにシロさん。貴方にも聞きたい事が山ほどある」

 

「いやだね、帰るよ。力尽くで止めてみるかい?」

 

シロの兆発に殺せんせーは触手を伸ばし、シロの服に触れる。

 

しかし、掴んだ瞬間その手は溶けた。

 

「対先生繊維、君は私に触手一本触れられない心配せずとも、またすぐに復学させるよ殺せんせー。三月まで時間は無いからね。責任もって私が…家庭教師を務めた上でね」

 

シロはそのままイトナを連れ、教室を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「恥ずかしい恥ずかしい」

 

机を元に戻している間、殺せんせーはずっと両手で顔を隠していた。

 

「何してんの殺せんせー?」

 

片岡が机を戻しながら聞く。

 

「さぁ…さっきからああだけど」

 

「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいのです。先生、どっちかというとギャグキャラなのに」

 

自覚してたのかよ。

 

「カッコよく怒ってたね~。“どこでそれを手に入れたッ!!その触手を!!”」

 

「いやああ言わないで、狭間さん!!あぁ、つかみ所のない天然キャラで売ってきたのに、ああも真面目な顔を見せてはキャラが崩れる」

 

「なぁ、殺せんせー」

 

恥かしがる殺せんせーに俺は声を掛けた。

 

「あの二人とはどういう関係なんだ?流石に、あの触手を見た以上、聞かずにはいられないぞ」

 

皆も同じ気持ちらしく、殺せんせーを見る。

 

「……仕方ない。真実を話さなくてはなりませんねぇ。実は先生…………………人工的に造り出された生物なんです!!」

 

『……………で?』

 

「にゅやっ!?反応薄っ!これ結構衝撃告白じゃないですか!?」

 

「…つってもなぁ。自然界にマッハ20のタコとかいないだろ」

 

「宇宙人でもないなら、そん位しか考えられない」

 

「で、イトナ君は弟だと言ってたから…」

 

「先生の後に造られたと想像がつく」

 

「俺達が知りたいのはその先だ」

 

「どうしてさっき怒ったの?イトナくんの触手を見て。殺せんせーはどういう理由で生まれてきて…何を思ってE組に来たの?」

 

渚の質問に、暫く殺せんせーも皆も無言になる。

 

「……残念ですが、今それを話した所で無意味です。先生が地球を爆破すれば、皆さんが何を知ろうが全て塵になりますからねぇ。…………逆にもし君達が地球を救えば…君達は後でいくらでも真実を知る機会を得る。もうわかるでしょう。知りたいのなら行動はひとつ。殺してみなさい。暗殺者と暗殺対象。それが先生と君達を結び付けた絆のはずです。先生の中の大事な答えを探すなら…君達は暗殺で聞くしかないのです。質問がなければ今日はここまで、また明日!」

 

そう言って殺せんせーは教室を出て行き、そして顔を覆って去る。

 

「烏間先生!」

 

指示をしていた烏間先生に声が掛かけると烏間先生は驚いた表情をする。

 

「…君達か、どうした大人数で」

 

「烏間先生、俺達を今以上に暗殺の技術を教えて下さい」

 

「…?…今以上にか?」

 

「はい」

 

「今までさ、“結局誰が殺るんだろ”ってどっか他人事だったけど」

 

「ああ、今回のイトナ見てて思ったんだ。誰でもない、俺らの手で殺りたいって」

 

「もしも今後、強力な殺し屋に先越されたら、俺等何のために頑張って来たのか分からなくなる」

 

「だから、限られた時間、殺れる限り殺りたいんです。私達の担任を」

 

「殺して、自分達の手で答えを見つけたい」

 

そう言う俺たちを見て、烏間先生は笑った。

 

「…分かった。では希望者は放課後に追加で訓練を行う。より厳しくなるぞ」

 

『はい!!』」

 

「では早速新設した垂直20mロープ昇降、始めッ!!」

 

『厳しッ』

 

全員がキツイ訓練を始める中、俺は一人だけその集団から離れる。

 

皆から離れた所で、トライドロンを呼び、乗り込む。

 

『佑一、急にどうした?』

 

「………あのシロって男、どうもきな臭いんだ。ちょっと後を追う」

 

『構わないが、居場所はわかるのかね?』

 

「ああ。奴が帰るとき、シャドーを追跡に送った」

 

俺はシャドーの後を追い、シロを追った。

 

そして、ついたのは古い教会だった。

 

「こんな処に一体何の用だ?」

 

『この感じ……佑一、気を付けろ。何か、嫌な感じがする』

 

「ああ」

 

俺はベルトさんを装着し、いつでも変身できるようにする。

 

「それにしても、随分と寂れた所だな」

 

『ここもかつては人々に神の教えを説く場所だったんだろう。時の流れとは、残酷なものだ』

 

「俺は別に神とか信じないけど、こういうの見ると、ちょっと悲しいよな」

 

その時だった。

 

背後から何かが近寄り、俺は咄嗟にその場を飛びのく。

 

すると、俺が立っていたところにいくつものの光弾が撃ち込まれる。

 

「お前は、チェイス!」

 

そう、俺を撃とうとしたのはチェイス、死神だった。

 

「何故この場所がわかったかは、どうでもいい。だが、言ったはずだ。次に会う時、その時が俺とお前の決着の時だとな」

 

「……いいぜ。遅かれ早かれ、お前とは決着をつけないといけなかったんだからな」

 

俺はシフトスピードをセットし、変身する。

 

『START・YOUR・ENGINE!!DRIVE!!TYPE!!SPEED!!』

 

《Break up》

 

「行くぞ、仮面ライダー!」

 

「終わらせるぞ、チェイス!」




次回ドライブVSチェイス

チェイスの正体、明かされる!?

隼人「最近………俺もといマッハの出番なくない?」←と思った方。安心して下さい。そろそろ出番ありますよ

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