拳が交差し、俺とチェイスは同時に殴り飛ばされる。
飛ばされながらも、俺はドア銃を手に、チェイスへと反撃する。
だが、チェイスは光弾をものともせず、銃を構える。
《Gun》
チェイスも俺に向け光弾を撃ってくる。
横に躱しながら、互いに銃を打ち合う。
柱の陰に隠れ、チェイスの出方を伺う。
「流石はチェイス。いい腕だ」
「貴様こそ、中々やる。だが、それもここまでだ」
《Break》
チェイスは俺の隠れてる柱まで飛んできて、柱ごと俺を攻撃する。
「うわっ!?」
柱ごと吹き飛ばされ、俺は協会の窓を破り、外に放り出される。
「はっ!」
チェイスも窓から飛び出し、俺に向かって銃を振り下ろしてくる。
「ハンドル剣!」
トライドロンからハンドル剣が出され、俺の手に収まる。
それでチェイスの武器を受け止め、腹部に蹴りを入れる。
チェイスを退け、立ち上がり、ハンドル剣とドア銃を構える。
チェイスも銃口をこちらへと向ける。
お互い、一歩も動かなかった。
その時、チェイスの足が僅かに動き、砂利の音がする。
その瞬間、俺はドア銃を連射した。
チェイスはドア銃の攻撃を自身の銃で相殺しながら、走ってきて、ドア銃を下から弾き飛ばす。
ドア銃をはじかれた瞬間、すぐさまハンドル剣を振り下ろすが、チェイスはそれを素手で受け止め、逆にこちらの顔に銃口を向ける。
すぐさま手を伸ばし、チェイスの手を掴み、銃口をずらす。
「さすがに、これで倒せるほど甘くないか……」
「やるな、まさかここまで凌ぐとは……」
「それなりに修羅場潜ってんだよ。そう簡単にやられるか………」
気を緩めることを許さないこの状況。
千日手に近いな。
この勝負、緊張が緩んだ方がやられる!
そう思った時だった・
突如、チェイスの背中にいくつものの光弾が直撃する。
「ぐあっ!?」
「なっ!?」
いきなりの事態に、俺は驚き、チェイスの手を放してしまった。
「危ないとこだったね。佑一。でも、もう大丈夫だ。助けに来たよ」
チェイスの背後には、ゼンリンシューターを手にした隼人がいた。
「隼人、お前が撃ったのか?」
「ああ。いいタイミングだったろ?」
確かにいいタイミングかもしれない……だが!
「いきなり後ろから撃つなんて、卑怯にも程があるだろ!」
「卑怯?ハッ!上等だね!俺は、ロイミュード共を殲滅できるなら、卑怯と言われようが、なんだってしてやるよ」
そう言うと隼人は必殺技を放とうとする。
「やめろ!」
俺は隼人を止めようと走り出す。
「悪いけど……邪魔はさせないよ」
『シグナルバイク!シグナルコウカーン!トマーレ!』
「がっ!?」
体が痺れ動けなくなる。
「さぁ、終わりだ」
『ヒッサーツ!フルスロットル!マッハ!』
「はっ!」
マッハは飛び上がり、空中で回転をし、そのまま蹴りを当てる。
「ぐあああああああああっ!!?」
チェイスはそのまま吹き飛び、地面を転がる。
「チェイス!?」
敵であるチェイスの心配なんてするべきじゃにかもしれない。
だが、俺はどうしてもチェイスが敵とは思えないかった。
だからこそ、正々堂々戦いたかったのかもしれない。
「ぐっ……あ………!」
チェイスはまだ無事だった。
変身は解けていたが、コアは無事だったみたいだ。
「しぶといね……でも、もう虫の息か」
隼人はゼンリンシューターを手に、チェイスへと近づく。
「………なんのつもりだい?佑一」
俺は隼人の前に立ち、チェイスを庇った。
「チェイスは、俺が倒す。だから、ここは退いてくれ」
「別に手柄を横取りにされようが、構わないけどさ。わざわざ敵を見逃すなんて、どうかと思うよ?」
「勝手は重々承知だ。だから、頼む」
「…………嫌だね」
「隼人!」
「そもそも、見逃すのは今回だけ。次会ったときは容赦しないって言ったのはそっちだ。約束、守ってもらうよ」
隼人はチェイスを倒す気だ。
正直、チェイスとが戦いたくない。
だが、俺は仮面ライダーで、チェイスはロイミュード。
戦うのは決まってる。
なら、せめてチェイスは俺が…………………
「ぐっ………ああっ………!」
その時だった。
チェイスの体に異変が起き、その姿が人間の姿からロイミュードの機械体へと変える。
だが、その姿がどうもおかしかった。
俺が知ってるロイミュードは、バット型、コブラ型、スパイダー型の三種類のみ。
ベルトさんも、その三種類しかロイミュードはいないって言ってた。
だが、チェイスのそれは、人間の姿に酷似していた。
そして、胸にあるナンバーは…………
「000?」
どういうことだ?
ロイミュードは合計で108体しかいないはず………
『馬鹿な………あのナンバーは………!』
「ベルトさん!?どうしたんだ?知ってるのか?あのロイミュードを」
『そんなはずはない………お前は、半年前に………』
「いえ、貴方の考えはあってますよ、クリム」
すると、脳を髣髴とさせる姿をしたロイミュードが突如現れる。
『貴様は……ブレン!』
「ブレン?」
『ロイミュード003の進化態。ハートの右腕的存在だ』
「つまり、幹部ってことか」
「ブレン………俺のこのナンバーは、一体………」
チェイスが震える手で自身のナンバーをなぞり、ブレンに尋ねる。
「では、お答えしましょう。チェイス。貴方は、半年前、私たちの同胞を倒し、そして、ハートによって敗れた者です」
その言葉に、俺も隼人も驚いた。
『では、本当に彼は………!』
「その通り。彼こそが、仮面ライダー。貴方の言う、プロトドライブなのですよ!」