「はっ!」
かぎ爪ロイミュードもといタロンロイミュードの腹部を殴りつける。
タロンロイミュードは一瞬ひるむが、両手の巨大なかぎ爪を振り回し、攻撃する。
かぎ爪を躱すと、木に爪跡を残さず、木の一部をそのまま削り取り破壊した。
「うおっ!凄い切れ味と破壊力だな」
『奴のかぎ爪に気を付けろ!悠一!』
「言われなくても。取り敢えず、タイヤ交換と行くか」
ケースから紫のシフトカー、ミッドナイトシャドーを取り出し、シフトブレスに取り付けタイヤ交換を行う。
『タイヤコウカ――ン!MIDNIGHT!SHADOW!』
タイヤが外れ今度は、手裏剣のような形をした紫のタイヤが装着される。
「行くぜ!」
『SHA!SHA!SHADOW!』
ミッドナイトシャドーの力を使い、手にエネルギーの手裏剣を生み出しタロンロイミュードを攻撃する。
手裏剣が当たるとタロンロイミュードから火花が上がり、激しい音を出す。
「ぐうっ………!?」
「そろそろ決めるぜ!」
タイヤをシフトスピードに戻し、一気に決めようとした時、タロンロイミュードは手を大きく振り上げた。
「舐めるな、人間が!」
そして一気に手を振り下ろすと、かぎ爪からエネルギー刃が飛び出し、俺に襲い掛かった。
「うおっ!?」
慌てて、横に飛び退きエネルギー刃を躱せたが、エネルギー刃は地面を切り裂き、俺の背後の木を縦に切り裂いた。
「あの爪、本当に厄介だな」
『悠一、新兵器を使え』
「新兵器?」
『ドライブの新戦力になる武器だ』
ベルトさんがそう言うと、赤い車、トライドロンが現れ、そして、俺の手元に何かが飛んできた。
これは――――――――
「ハンドルの付いた………剣?」
『新開発の圧縮SO-1合金で構成され、超高速振動してあらゆる物を斬り裂く剣だ。だが、名前はまだ未定だ』
「なら、今名付けてやるよ。コイツの名前はハンドル剣だ」
『いや……もうちょっとなんとかならないのかね?』
「こういうのは、シンプルかつ見たまんまの名前が一番だ」
ベルトさんにそう言い、俺はハンドル剣を手に走り出す。
タロンロイミュードのかぎ爪をハンドル剣で受け止める。
『悠一、ハンドルを回せ!』
ベルトさんに言われた通り、ハンドルを回す。
『TURN!』
その掛け声と共に、ハンドル剣の切れ味が上がりタロンロイミュードのかぎ爪を弾き返す。
そして、そのままタロンロイミュードの脇をすり抜けるように切りつける。
再びハンドルを回すと今度は『UTURN!』と聞こえ、再度切れ味が上がる。
車でUターンするように動き、そのままもう一度タロンロイミュードを切り裂く。
「ぐああああああっ!」
タロンロイミュードは悲鳴を上げ、その場に倒れる。
「決めるぞ、ベルトさん」
「さ………させるか!」
必殺技を使おうとしたら、タロンロイミュードは四方八方にエネルギー刃を投げ飛ばした。
当たりの木を切り裂いて倒し、暴れまわる。
更に、強烈な風が吹き荒れ、思わず顔を両手で覆ってしまう。
「そこだ!」
するとタロンロイミュードは、腕を大きく振り上げ、さっきとは比較にならないエネルギー刃を俺に向かって投げ飛ばした。
「しまっ!」
俺の言葉は其処で終わった。
最後の言葉を言うまでも無く、攻撃は俺に当たった。
「はっはっはっはっ!やったぞ!仮面ライダーを倒した!」
タロンロイミュードは高らかに笑い、大声で叫ぶ。
「それはどうかな?」
「何!?」
だが、俺は無傷だった。
しかし、タロンロイミュードが驚いていたのは、俺が無傷だったことにじゃない。
俺が数人いることに驚いていた。
奴がエネルギー刃を四方八方に投げ飛ばした時、俺はミッドナイトシャドーの力を使い、分身体を作り、それを囮に使った。
「どれが本物か分かるか?」
「くっ………これか!」
タロンロイミュードは近くの俺に攻撃をするが、分身体だった。
「終わりだ!」
すかさず、タイヤをスピードに戻し、鍔のスロットにシフトスピードをセットし、ハンドル剣を回しクラクションを鳴らす。
『ドリフトカイテ―ン!!』
俺は地面を滑走してすれ違い様にタロンロイミュードを両断する。
「ぐあああああああああああ!!!!?」
タロンロイミュードは悲鳴を上げ、そして、爆発し、数字のコアも爆発した。
『NiceDrive!』
ベルトさんからの労いの声を聞き、俺は変身を解いた。
「進化体のロイミュードか…………厄介なのが出てきたな」
『ああ、ドライブの戦力も、もっと増やさねばならないな』
その言葉に頷き、烏間先生に報告しようとE組に戻る為、後ろを向く。
すると、そこには見知った顔がいた。
「か………神崎……」
「と……泊君………今の、何………?」
ヒロインもとい神崎さんに正体がバレました。
神崎さんには協力者になってもらうので、早々にバレました。