暗殺教室~アサシン・ドライブ~   作:ほにゃー

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誰が協力者なのか

「今日も泊君、ちゃんと学校に来てて良かった」

 

神崎有希子は帰り道を歩きながら、今日の事を振り返っていた。

 

カルマの事でクラス中が騒がしい中、神崎はそのことを気にもせず、隣の席の佑一の事をずっと気に掛けていた。

 

「そう言えば、あの日から泊君、人が変わったみたいに授業に真面目に出てるっけ。暗殺の方も積極的じゃないけど参加してるし」

 

一人呟きながら歩いていると、急に何処からか車のクラクションに似た軽快な音が聞こえた。

 

「………あそこから?」

 

気になり、茂みの中に手を突っ込んで探ってみると何かが手に当たった。

 

それを掴み、茂みの中から引っ張り出す。

 

「………ミニカー?」

 

神崎の手にあったの白で、表赤い文字で777と書かれたミニカーだった。

 

「落し物?」

 

そう思った時、体が急に重くなり、時間が止まった感覚に襲われた。

 

(これって、つい最近感じた奴………!)

 

その瞬間、急に体の重さが取れ、神崎の体は普段通りに動いた。

 

「………今のは………?」

 

不思議そうにしていると、近くの森でなにやら激しい音が聞こえる。

 

「なんだろう?」

 

好奇心に駆られ、神崎は森の中を進む。

 

すると、そこでは謎の生物と戦う赤い仮面の戦士がいた。

 

(な、何なの………?それに、あの戦ってる人は一体………)

 

その光景に圧倒され、神崎はその戦いをずっと見ていた。

 

「終わりだ!」

 

仮面の戦士は、手についてる装置から赤いミニカーを取り出しに、持っているハンドルの付いた剣の鍔にセットし、ハンドルを回しクラクションを鳴らす。

 

『ドリフトカイテ―ン!!』

 

仮面の戦士は地面を滑走してすれ違い様にかぎ爪の生物を両断する。

 

「ぐあああああああああああ!!!!?」

 

その叫びと共に、その生物は爆発し、後から出て来た089の文字も小さく爆発した。

 

『NiceDrive!』

 

その声と共に、仮面の戦士は変身を解き、その正体を現す。

 

(え!?泊君!)

 

戦っていた戦士が先程自分が考えていた佑一であったことに神崎は驚く。

 

そして、悠一が振り返り、二人の目があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佑一SIDE

 

「か………神崎」

 

「と……泊君………今の、何………?」

 

まずい、神崎に戦ってるところを見られた。

 

いや、待てよ。

 

どんよりの所為で、戦ってるところは見られてないかも!

 

「か、神崎さ、いつからそこに?」

 

「…………えっと、多分、泊君だと思う赤い人がかぎ爪の生えた生物と戦ってるあたりから」

 

な!?……なんで、どんよりの中で動けてるんだ!

 

思わず狼狽えてると、神崎の手に白いシフトカーがあることに気付いた。

 

「神崎!そのミニカー、何処で?」

 

「これ?帰り道の途中の茂みで見付けて…………」

 

『あれはドリームベガスだ。ある任務の為、出掛けていたのだが戻っていたのか』

 

ベルトさんが神崎に聞こえないように俺に話す。

 

「で、偶然神崎に拾われて、そのお陰で神崎はどんよりを感じずにいたのか」

 

しかし、参ったな。

 

烏間先生からも、俺がドライブでロイミュードと戦ってることは他言無用って言われてるのに…………

 

「神崎、さっきの事も含めて話がある。付いて来てくれ」

 

そう言うと神崎は頷き、俺の後を付いて来る。

 

校舎に戻ると殺せんせーと渚、赤羽が近づいて来た。

 

「泊君!無事でしたか!」

 

殺せんせーが顔面蒼白で俺に迫ってくる。

 

「あ、はい。あの生物どっかに逃げたんで…………」

 

「それ本当、泊?」

 

すると赤羽が俺を疑うように見て来る。

 

「カルマ君、泊君のこと信じてあげてよ。ごめんね、泊君。でも、本当に大丈夫?」

 

渚は俺に謝り、俺の心配をしてくる。

 

「無事ならいいですが、今後二度とこのようなことは許しませんよ!」

 

殺せんせーは顔を赤くして×のマークを浮かび上がらせる。

 

「分かったよ。俺と神崎、烏間先生に用があるからもう行くよ」

 

殺せんせーたちにそう言い残し、俺と神崎は校舎の中へと入る。

 

「烏間先生」

 

職員室になってる部屋に入り、烏間先生を呼ぶ。

 

「泊君、どうした?」

 

「実はさっき、ロイミュードの進化体と会って、倒しました。番号は089でした」

 

「……そうか。ご苦労だった」

 

「それと、もう一つ話が………」

 

「何だ?」

 

俺は部屋に神崎を招き入れ、烏間先生に正直に話す。

 

「神崎に正体がバレました」

 

「な!?」

 

正体がバレた理由を正直に話すと、烏間先生は頭を抱え唸り声を上げた。

 

「………バレてしまったのはどうしようもない。神崎さん、今から君に彼の事、そして、奴等の事を説明しよう」

 

烏間先生は俺にした説明を同様に神崎に話す。

 

「そんな………それじゃあ、泊君はずっと一人で戦っていたんですか」

 

「いや、戦い始めたのは最近だ。それに一人じゃない」

 

そう言って、俺はベルトさんを出す。

 

「俺の相棒のベルトさんだ」

 

『やぁ、初めまして、神崎有希子。クリム・スタインベルトだ。呼ぶときはベルトさんと呼んでくれ』

 

「わぁ……ベルトが喋ってる」

 

まぁ、普通の人ならそう言う反応が普通だよな。

 

「泊君は怖くないの?あの生物と戦うのが?」

 

そう言われ、俺はベルトさんを見つめ直し、口を開く。

 

「確かに怖いさ。でも、それよりまた何かを失ったり、守れなかったりする方が一番嫌だ。それに、一人じゃない。ベルトさんも一緒に戦ってくれる。だから、大丈夫だ」

 

そう言うと、神崎は少し考えると。驚きの事を口に出した。

 

「烏間先生、私も協力させてください」

 

「な、何を言ってるんだ!」

 

「神崎、話聞いてなかったのか!これは、俺達がやってる暗殺とは違う。本当に命の危険があるんだぞ!」

 

「分かってるよ。でも、こんな話を聞いたら黙ってなんかいられない。私も泊君に協力したいの!」

 

神崎の意志は固く、強いものだった。

 

俺は思わず、ベルトさんと烏間先生を見る。

 

『烏間、ここは有希子にも協力してもらおう』

 

「な!?本気か!クリム!」

 

『元々、内部に協力者を一人作る予定だったんだ。なら、彼女になってもらおう。バレてしまったし、何より彼女なら信頼できそうだ』

 

烏間先生は悩んだ表情になり、数秒後溜息を吐いた。

 

「分かった。神崎さんにも協力してもらおう。今後はなるべく泊君と行動してくれ。少なからず、君は今後ロイミュードとかかわってしまう。そうなれば、命の危険がある。泊君には、彼女を守ってもらうことになるだろうが…………できるか?」

 

烏間先生が俺を心配そうに見て来る。

 

「大丈夫です。それに、どんなロイミュードが来ても俺とベルトさんなら守り切れます」

 

俺は笑顔でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「089がやられたようだな」

 

「………また友達が一人減ってしまったか」

 

赤いロングコートを着た青年が悲しそうに言う、

 

「ふん。仮面ライダードライブと言ったかな?人間が作った兵器にやられたんだ。結局は、あのロイミュードもその程度と言う事さ。進化体だから期待してたんだけどね」

 

全身を白装束で包んだ男、シロはそう吐き捨てる。

 

「貴様!俺の友達を愚弄する気か!」

 

「おっと、私を殺すのかい?私を殺せば、君たちの復活手段がなくなるよ?」

 

「くっ………!」

 

青年が悔しそうにするのを見て、シロは面白いかのように笑い立ち上がる。

 

「君たちの目的がなんであろうと私にとってはどうでもいい。私は、あいつさえ消えてくれればそれでいい。では、今日は失礼するよ。もう一人、面倒を見ないといけない子がいるんでね」

 

笑い声を残し、シロはその場を立ち去った。

 

「今だけは貴様に従ってやろう………だが、何時までも貴様の思い通りになると思うなよ…………シロ」

 

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