天地無用!~いつまでも少年の物語~。第2部   作:かずき屋

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ついに来ちゃった(^^:::。

上忍2人と、陰の火影くらい来ても良いよねってな感じで書いていたら、やっぱり出たなボルト!みたいな(^^:::。

自己満足暴走小説ゆえ笑ってぇ~ゆるしてぇ、と。

って書いていたら、カルロス・ゴーンさん逮捕の速報が・・・。
事実は小説より奇なり、ですねぇ。ほんと。



樹雷から銀河へ38

 「一樹様、聞こえますか?周りに危険な行動をする人は居ないようです。私たちが常時モニターしています。」

先ほど、ナノマシンを飲んで構築した内耳用通信機の感度も良好である。腕時計に擬態した個人端末でも通信はできるが、より自然に誰にも気づかれずに通信できるということでこれを支給された。僅かに声を出すだけで、こちらの声を拾って、個人端末経由でラグランジュポイントの梅皇に届けてくれる優れものである。

 「あなた、この旅行用鞄というか、スーツケース。みんな珍しいのかしら・・・。」

水穂さんの困惑顔がこっちを向いている。二人してころころ~っと引きずって歩いているのだが、結構チラチラ視線を感じる。見ると、みんな風呂敷か何かに包んだモノを背負っている。もしくは、リュックサックの大型版のような、背嚢とでも言うべきだろうかそう言う荷物を背負っていることが多い。手に持って移動している人はいない。

 「うん、もしかして、少しミスったかも。こちらの人は、手を空ける理由があるのかも知れない。」

ここまで来れば、こそこそしてもしょうが無いし。堂々と歩いて行くことにした。やはり、すこし人の視線を感じる。比較的細い路地から、右方向に折れ、大通りに出た。何だろう、この既視感は・・・、と思って考えていると、そう!、映画か何かで見た平安京の中心通りの朱雀大路だってか、あんな感じである。遠くから鉄路を走る音も聞こえてくるから、やはり鉄道の類いはあるのだろうが、みんな徒歩だった。地球のように、人はクルマに追いやられ、横の歩道を歩くような風景ではなかった。

 「不思議な光景ですね。なんだか地球の平安時代みたいだ。でも電柱が立ってるし・・・。」荷車のような物はあるのだ。現に人や動物が引いて歩いている人と歩調を合わせるように移動している。

 「そうね。本当にクルマのような個人移動用の車両はないのね・・・。」

地球では、人の力が限られている分、動物に頼ることや外燃機関の発明など、機械に頼る文明だった。その結果、自動車も発明され、最初は貴族の遊び道具から、戦争により技術的な発展が加速されて、資本主義社会に組み込まれ、個人移動用の耐久消費財として人のライフサイクルに組み込まれている。他の星でも似たり寄ったりだろう、と思っていたが、この星は不思議なことに、そう言ったモノが無い。それなのに、歩いている家族連れを見ると、携帯端末だったり、携帯ゲーム機はあるようだった。通りに面したカフェでは、地球で言うノマドよろしく小型のパソコンを忙しく操作している人もいた。

 「一樹様、正面に見えるのが大名府です。そのまま歩いて、入り口で用件を伝えて取り次いでもらってください。」

謙吾さんの通信通り、まっすぐ歩いて、大きな門をくぐりすぐにある右手の建物に入り、用件を伝えた。

 「来訪のご用件は賜りました。総務部から案内人が来ますので、しばらくそちらのイスにおかけになってお待ちください。」

 「・・・、分かりました。」

この言葉を聞くまで、なんと20分かかった。電話はあるようだが、内線電話のような物ではないらしく、人が実際に動いて聞きに行っていた。書類は、小さな頃アメリカ映画で見た空気圧を使ったシューター?のような物を使っている。さらに驚いたことに、紙を綴じた本はあるけれど、紐で綴じたような作りだし、なんと驚くべきは巻物!を棚の上に積み上げていた。地球でよく見る10cm幅のチューブファイルなんてどこにも見当たらない。巻物が棚の上や棚に置かれている。どんな書類かすぐに分かるのだろうか・・・。そう言ったことを観察していると、結構すぐに時間は経つ。

 「お待たせしました。大名府総務部主計課の鏑木(かぶらぎ)と申します。どうぞよろしくお願いします。そして、この2人は、まあ私の護衛というかお目付役というか。2人とも柾木様にご挨拶をしなさい。」

 2人のお付きを連れて、現れたのは、両手にアームカバー(黒い肘まで覆うカバー)を付けた、人の良さそうなメガネの小太りの男性だった。なんだか自分の前職がフラッシュバックする。

  2人のお付きらしき人物は、資料映像で見た、木の葉の里の忍者と呼ばれる人々の服そのままの格好だった。黒いゆるめのシャツのようなものを下に着て、その上に薄いモスグリーンのベストのようなものを着けている。首を深くガードするような襟もある。全体的にぼってりと厚い。主として前方からの攻撃防御のためだろうか。腰にはガッシリした作りで、尻の方に入れ物がある腰袋をしている。動きやすそうなズボンに、足首はさらしか何かの白い布で締め上げていた。その割には、靴は履いておらず、足の指先が見えるサンダルを履いている。それも足首から長い皮のような紐で足首から向こうずねあたりまで巻き上げている。締め上げた足首の太さから、日々鍛錬を繰り返していることが分かる。そして、2人は、特徴的なマークが付いた、鉢巻きのような物をしている。金属製のプレートでちょうど額を覆うようなものだ。

 「・・・はい鏑木様。木の葉の里の上忍、猿飛木の葉丸と伊勢ウドンと言いま、いや申します・・・コレ。」

声が聞けた1人は、髪の毛を逆立たせたように見える。首の周りに少しくたびれたマフラーを巻いていた。語尾にコレと付ける癖があるようだ。太く男らしい声だ。目つきはかなり鋭い。もうひとりは眼鏡をかけていて、ときどき鼻をすすっている。同じように目つきは鋭い。

 「初めまして、木の葉の里で今回お世話になります、柾木一樹です。こっちは、・・・妻の柾木水穂、長女の柾木ラノです。そして、査察官書記になります神木祥瑞です。」

ひととおり握手をして、施設内の会議室に案内された。上忍と言った2人の手はごつく、しなやかだが傷だらけでもあった。若く見えるが歴戦の勇士なのだろう。特に手を隠すようなことも、握手を拒否するようなこともない。

 「ひとまず、おかけください。」

小型のローテーブルがあり地球でもよく見る柔らかいソファのセットだった。カバーとして白い布を背もたれに掛けているのは、地球そっくりだった。着席すると、すぐにお茶が運ばれてきた。2人の上忍は、部屋の外で立っているようだった。

 「柾木様、このたびは遠路はるばるお疲れ様でした。各国を回り忍びの里の査察をなさっているとのこと。情報共有という点では、そう言うお立場の方が各国の間を取り持って戴けるのは、本当にありがたく、また以前のような疑念渦巻くような戦乱の世にしないためにも任務をまっとうして戴きたく存じます。・・・そして、今回は木の葉の里が査察対象とのことで、我が国の隆盛ぶり、そして平和な国づくりを見て戴けると非常に嬉しく感極まるものがございます。」

ここまで、少し噛みながら鏑木といった担当者は、メモを読みながら汗をふきふき、あいさつしてくれた。

事前に用意していたものだろう。このあと、火の国大名との昼食会を準備していること、その後特別雷車で木の葉の国まで行くことなどを説明された。

 「私も、この職について30年あまりでございます。不勉強にもこの様な査察官制度があることを大名様にお教え戴き、ほんのつい数日前に知った次第でございます。」

そう言って、にこやかな笑顔で話を振ってくる。目は笑っていない。なるほど、胡散臭く思うだろうな、そりゃぁ。

 「鏑木様、第四次忍界大戦以前に、大名様達のなかで来たるべき平和な時代に協力して国を潤していくためにはどうするかと、幾度となく話し合いがもたれていたそうです。しかし、ご存知の通り苛烈極まるあの戦争が始まってしまいました。戦を起こさぬ為に手を取り合おうとしていた矢先でございましたのに・・・。」

そこまで言って、少し間を置き、出された茶を飲む。天木日亜モードのままである。一瞬、辣按様が出てこようとしたが、何とか押しとどめた。鏑木と言われた男は、こちらを見て頷いている。

 「すぐに、戦時ということになってしまい、査察官計画はしばらく保留されていましたが、今回もはや戦後ではない、との大名様の号令の元、私どもが選抜されたと聞いております。」

すこ~し脚色して、大げさめな身振り手振りを交えてどうにか上手く収めた。やはり上の方の人は持ち上げておかないと。ちなみに、第四次忍界大戦もただキーワードで知っているだけだったりする。どんな戦いだったかは、プローブから得られていない。

 「そのような計画があったとは私の立場では想像すら出来ませんでした。さすがは我らが大名様でございます。」

そう言ってにっこり笑う、が目はまだ笑っていない。なかなか食えないおっさんだったりする。まあ、地球のおっさんの自分だってそうだし。

 「・・・火の国というところは、まあ、他の里もそうですが、疑り深いところがございましてなぁ。ポッと出の人間に、はい、そうですかと国の中を嗅ぎ回って歩かれては困るんですよ・・・。」

白ワイシャツにスラックス、黒アームカバーのおじさんが、表情を消してソファーから立ち上がる。両手で妙な印を組むと視界がぼやけ、ゆらめく。ふむ、なるほど。

 「一樹様、お気を付けください。前の男から何らかの力場が出ています。」

籐吾さんの声が内耳に届く。うんうん感度良好。

 「うん、これが幻術という奴かな。視界が奪われたね。イツキ、僕の目になってくれるかい。」

人間の目はだませても、皇家の樹の目はだませない。即座に視界がクリアになる。人畜無害な公務員風の男は、ちょうど鉄製の武器を投げようとしたところだった。その手を上から押さえる。生体強化済みの身には造作も無い。

 「いちおう、賓客待遇で扱ってもらわないと、あとが怖いことになりますよ。」

小声でそう言った。クナイというのだろうか鉄製の武器を握った手から、ふっと力が抜けそのまま腰にその武器をしまった。

 「私の幻術が効かないとは・・・。査察官殿は相当の使い手のようだ・・・。」

鏑木と名乗った男は、また例の営業用の笑顔とでも言うべき表情に戻った。ほんの一瞬向かって右側の目が赤く渦巻き状になっているのが見えた。その赤い目の瞳が同心円状に僅かに回っている。それと同時に奪われていた視界も元に戻った。

 「・・・柾木査察官殿には、申し訳ないのだが、ある意味実力主義のこの世界。先ほどの2人と手合わせなどお願いしたく思います。」

ある程度力を知っておきたい、というか上から言われて唯々諾々と認めることは出来ない、ということだな。

 「かまいませぬが、どこか場所は・・・。」

そこまで言ったところで、タンッタン、と何かを叩くような音がした。

 「木の葉丸殿、ここは大名府です。お立場が危うくなりますわよ。」

 「・・・お兄ちゃん、それ、危ないよ。」

うちの嫁様とラノちゃんもやるなぁ。水穂さんは木の葉丸と名乗った男のクナイを持った手をねじり上げ、ラノちゃんはウドンと名乗った男の前に立ってベストを掴んで下からにっこり笑いかけている。ウドンと名乗った男は、何故か右手人差し指で右の鼻の穴を塞ぐような仕草をしている。神木祥瑞はすでに男の後ろに回り込んでいた。見事に気配を消している。

 気がつくと、あたりは静かだ。人の気配がない。なるほど暴れて良いのか。

 「木の葉の里の方々は、荒事がお好きなようだ。この建物が持ちませんがよろしいのか。」

そう言って、右手の携帯端末を刀に変える。同時に左手で印のようなものを結ぶ仕草を忘れない。もちろんイツキの光應翼を刀に添わせている。

 「我らの忍術は、少し皆さんのと違っておりまして・・・。」

刀の長さを伸ばし、一振り。目の前の書棚が真っ二つに切れ、光應翼で物を切ったときにいつもそうなるように、切った切れ目から光の粒子になって消えていった。それを見た、鏑木と名乗った男がパンっと手を叩いた。木の葉丸とウドンと名乗った男もその合図とともに武器をしまい、戦闘態勢を解いたようだった。ボフンと何かの煙が立ち鏑木と言った男は消え、その場に長髪で黒マントの男が立っていた。刀を腰に下げているようだ。ちょっと籐吾さんに似てイケメンである。

 「まず、柾木殿にお詫びする。我ら忍びの者は、日々理不尽な敵と戦うことを想定し、研鑽を積んでいる。ようやく復興し大きな町になりつつある木の葉の里をみたび更地に戻してしまうわけには行かぬのだ。何かの事情があって、木の葉の里に来られるのだろうが、我々としては何もなしに、どこの国の者ともはっきりせぬ者を木の葉の里に入れるわけにはいかない。しかしながら、あなた方は、我々の挑発に決して動じず、もちろん傷つけようともしない。大名に会い、火影に会って戴く資格はあると思う。」

 スッと、頭を下げる黒マントのイケメンだった。懐から便箋を取りだし、高い音で指笛を吹く。その便箋に何かを書き窓にとまった大型の鳥の足に便箋を小さく折り、足首の通信筒に入れてどこかに飛ばした。

 「サスケさん、今は通信機があるってばさ。」

ひょい、と鳥が飛び立ったその窓から黄色い髪で頬に2本の傷?いやヒゲか?と、空色の目が特徴的な少年が逆さまに顔を出す。

 「忘れたのか、ボルト。大名府では通信機は使えない。禁止行為だ。それにしても、何故おまえ達がいる。」

ものすご~く嫌そうな声音だった。仕事を邪魔されたから?

 「こらっ、ボルト!おまえら付いてきてたのか!!。」

木の葉丸と名乗った男が、突然怒鳴る。ちょっとびっくりしたりする。伊勢ウドンと名乗った男が、小さな声で、「木の葉丸君、まずいって。」とか言ってる。

 「私は、やめようと言ったのよ。でも、木の葉丸先生、パパと合流して特殊任務だと七代目に聞いちゃったんだもん。・・・わたしだってパパに会いたいし。」

 「僕は、ボルトが行くと言えば、その通りにするよ。」

短髪で利発そうなメガネの女の子がその窓の横から顔を出し、その横から白髪で目が少しつり上がってるけれど、これまたイケメンの男の子が顔を出した。短髪で利発そうな女の子は少し顔を赤らめている。3人とも11~2歳くらいだろうか。ラノちゃんより少し上くらいだろう。

 「いいじゃん、木の葉丸の兄ちゃ、いや木の葉丸先生。今日は非番だし、手は出さないからって、父ちゃんに言ってきてるってばさ。それにもう済んだんだろ。オレだってお隣に住む人を見てみたいってばさ。」

そう言って、こっちを見て小さく頭を下げてくれる。木の葉丸先生と呼ばれた男は、苦虫を噛みつぶしたような顔をしている。

 「・・・パパ、あんな長い言葉言えるんだ・・・。」

 「え~っと、パパですか・・・?」

サスケさんと呼ばれた男が、困った顔でこちらを向く。バツが悪い、と大声で言いたそうな表情だ。

 「そうだ・・・。・・・サラダ、もう良いからこっちに入れ。ボルト達も。」

なんだかとりあえず、第一印象はそこそこだったのかな?

 「その、申し上げにくいことなんですが・・・。」

伊勢ウドン、と呼ばれた男が済まなさそうに声をかけてくれる。

 「柾木一樹殿、いえ、様でしょうか。その足もと、何かの動物でしょうか、それと右肩の何か。姿を消しているようですが、我々には何か居るのが分かります。姿を現してくれる方が、今後もスムーズに話が進むと思いますが・・・。」

あらら、不可視フィールドも何の役にも立たないと・・・。

 「すみません、試すつもりなどはなかったのですが・・・。ええと柚樹出ておいで。それとこっちはからくりというか操り人形の一種でして・・・。」

そう言うと、銀ネコが姿を現す。イツキもフィールドを解いて肩に乗っていた。かなり苦しい言い訳である。まさかほぼ無敵の恒星間航行船とは言えない。

 「砂の里の傀儡使い、いやそれにしては小さいな・・・。そのネコは何ですか?」

資料映像の中に、でかい蝦蟇ガエルをどこかから呼び出していたシーンがあったのを思い出す。確か・・・。

 「く、口寄せの術で呼び出したネコの姿をした動物です。しゃべったりしますけど。」

 「迷惑を掛けるかも知れんが、これからよろしく頼むぞ。木の葉の里の者。」

重々しい銀ネコの声が響く。あれ、でも驚かない。

 「ナルトの蝦蟇仙人の国かどこかの者と一緒だろう。さあ、行くか。」

あからさまに期待外れの顔をした銀ネコである。こっちもそうなんですが。

 「火の国の大名様に、お目通りがかなうのですね。」

 「まあ、そういうことなんですが・・・。手続きはこちらです。」

そう言われ、今度こそ本当に大名府の総務企画省なるところに連れて行かれ、何枚も申請書を書かされて、当面の生活用の金銭を受け取る。次に、厚生医療省に連れて行かれて検査。最後に、ようやく大名府の中心部、大名の居るところに到達した。大名府に入るまでの5倍は歩いたと思う。ラノちゃんとボルトと言われた子ども達、サスケと言われた黒マントの男は、控え室で待つと言い、困った顔の猿飛木の葉丸と伊勢ウドンに連れられ大名にお目に掛かることになった。なんと、通された部屋は、畳敷きで、大名がいるところは御簾が掛けられ一段高くなっていた。その一段高くなっている場所の左右の端っこに若い精悍な顔の男が2人、槍と刀を携え座っている。その男の片方に、僕の後ろに2人は控え、水穂さんはその2人と並んで正座するように言われた。僕はその50cmほど前である。その担当官らしき男によると、正座して待ってもらって、大名が入ってこられたら、土下座して、頭をあげいと言われたら上げてくれと言われた。江戸時代か!ともう少しで突っ込みそうになった。ところ変われば儀式も変わる。そそそ、衣擦れの音がした。土下座しないと。

 「頭をあげい・・・。柾木一樹殿、遠路はるばるご苦労であった。査察官としての格別の働きを期待しておる。あとは木の葉の里の火影に頼んでおる。以上である。」

甲高い声でそれだけ言うと、さっさと引っ込んでしまった。なんだか、地球のアニメで見た平安貴族みたいなしゃべり方である。それに、内容もあっさりしすぎではないだろうか・・・。もしかして、瀬戸様、だいぶ嫌みったらしく言ったとか・・・。

 「迎えの者とともに木の葉の里に向かうが良い。書状はそのもの達に渡しておるゆえ。」

担当官らしき男がそう言った。無表情を装っているが口の端がひくついている。この場は、これで終わりだろう。こちらの立場としては何も言うことも無いし、できない。

 「格別のご配慮誠にありがとうございます。柾木一樹、謹んで木の葉査察官の任、拝命致しまする。」

また判で押したような口上を述べ、後ろに下がった。


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