Fate/Deadly Sins   作:響音かなで

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どうして自らの罪を忘れるようなことができようか


第四幕 贖罪

「ヴェル、少しいいか?」

 

七星邸を離れてしばらくしたところでユリウスが呼び止める。

 

「・・・はい、なんでしょう?」

 

「マスターの過去について知るということはあまりよくないことなのかもしれん。聞かれたくない過去というのもあるだろう。だが、私はそれも踏まえて・・・いや、やめよう。少し言い訳がましいな。」

 

そういうとふうとため息をつく。

 

「私は気になるのだ。この時代で何を考え、何のために戦場に赴くのか。この平和な時代で・・・な。」

 

「私は・・・何も考えてないのかもしれません。彼・・・颯さんは元軍人といいましたが私は彼の下で幼いころから死徒狩りや()()の人間の命も奪ってきました。それも上官の命令のままに・・・」

 

そういうと拳を握りしめ下を向く。

 

「その時はこれはよいことなのだと。悪を罰するのは正しいことなのだと言われ続けてました。でも・・・それでも、私は何も考えず、何も感じず命を奪ってきたのです。」

 

「では、なぜ聖杯戦争に参加する?また人を殺めることになるかもしれないというのに?」

 

「この令呪が見つかって聖杯戦争について聞かされたとき今度はみんなを守らないとって思ったんです。」

 

そういうと顔を上げにっこりと笑いかける。

 

「ですから、私は今回の聖杯戦争では誰の命も奪うつもりはありません。敵の魔術師も命までは奪いません。きっと私は逃がすんだと思います。それによってサーヴァントを再召喚され命を狙われることになったとしても私は構いません。その時はまた追い返すだけです。」

 

「それによって命を落とすことになっても構わないというのか?」

 

「それに関しては心配してません。だって、私にはユリウスがいるじゃないですか。ね、そうでしょ?」

 

さも当然であるかの如く少女は笑いかける。

 

「なぜ・・・どうしてそこまで出会って間もない私をそこまで信頼する?」

 

「なぜって・・・なんとなく・・・でしょうか?自分でもよくわかりません。でも、ユリウスは絶対に大丈夫だって、そう思えるんです。」

 

えへへとポリポリと頭を掻いたのち歩き出す。

 

「さ、行きましょう。もう聖杯戦争は始まってますし昼間に狙われないという保証もないですしね。」

 

すたすたとやや駆け足気味に歩き始める。

 

「ヴェル、最後に一ついいか?貴様は何を聖杯に願う?」

 

「願い・・・ですか。聖杯に願うべきかは分かりませんがずっと叶えたいと思ってる夢があるんです。それはまたいつか・・・来るときにいいますよ。」

 

「む、なぜそこで渋る。」

 

「まぁまぁ。とある方のセリフを借りるとしたら『待て、しかして希望せよ』ですよ」

 

「希望せよといわれても何を希望すればいいのだ・・・」

 

やれやれと肩をすくめながらもヴェルのあとを追う。

 

「ふふっ。『とっぷしーくれっと』ってやつですよ。乙女には一つはあるものでしょ?」

 

そういうと足を止め、ユリウスの方に向き直る。

 

「今は聖杯戦争中です。どのような情報もできる限り他社に流したくはないんです。注意しておいて損はないですし・・・かといって、これで身動きできなくなるようでもダメですが」

 

「急がないとまずいのだろう?なら、いい方法があるぞ」

 

「えぇ、頼みます。どうせアリシアさんから私が出向きそうな場所はあらかた聞いたのでしょう?」

 

その問いに対しユリウスはばれていたかと言うか言わないか苦笑しつつ頷いた。

 

「やはり戦争には武器が必須です。まずは預けている武器を取りに行きます。」

 

そういうとカエサルの背中にしがみつく。

 

「出来るだけ早く・・・と言いたいところですが見つからないことに重点を置いてくださいね。あまりセカンドオーナーの朱音ちゃんに迷惑をかけたくないので。」

 

「面倒な世の中になったものだ・・・」

 

そうぼやくと一歩踏み込み一気に加速する。

 

「はぁ・・・二度目ながら慣れた自分が少し悔しいですね、これ・・・」

 

そんなヴェルのつぶやきなど気にも留めずユリウスは加速を続ける。

 

時間にして8分程度だっただろうか気づけばリリィが経営しているパン屋の近くの路地裏についていた。

 

「この移動方法便利ですがあまり何度も使わないほうがよさそうですね。私も幾分か魔力を消費しますしね。」

 

はぁと小さくため息をついたあとリリィが経営しているパン屋の方へと歩いていく。

 

「あ!ヴェル姉ちゃんだ!」

 

突然大声で名前を呼ばれた為無意識に隠し持っていたナイフを握る。

 

が、声のした方を向きナイフを手から離しため息を吐く。

 

「凉ですか・・・大声で呼ぶなと何度言えばわかるんです・・・?」

 

「えー?そんなこといわれたっけー」

 

凉と呼ばれた子供は笑いながらとぼけたふりをする。

 

「今日は学校は休みですか?」

 

「うん!サボったからね!」

 

「リリィさんと約束したはずでしょう?学校はきちんと行くと。」

 

リリィという名前が出た途端凉は下を向き黙ってしまう。

 

「・・・?リリィさんがどうかしたんですか?」

 

「リリィ姉ちゃんさ。最近籠りっきりでまったく相手してくれねぇんだ。」

 

「ははーん。それで構ってほしくてわざと学校を休んだということですね。」

 

にやにやしながら凉を見つめる。

 

「・・・・もういいよ、そういうことで。こういう時ヴェル姉ちゃんが絶対に自分の主張を曲げないの知ってるからさ」

 

「じゃあ、一緒にリリィさんのところに行きましょうか。私と一緒でしたらリリィさんも構ってくれますよ」

 

ヴェルの提案に本当ッ!?と驚きつつも顔を輝かせている凉を横目で見ながらリリィの家のドアに手をかけた




島田響奏(以下響「えー、このたびは非常に更新が遅くなって申し訳ございません。遅くなった原因としては単純に執筆のモチベが上がらなかったこととマイクラとかFGOとか最近ならMBAACCとかあのあたりをやってました。」

ヴェルニア・オルコット(以下ヴェル「ん?今回はいきなりそのことに関してなんだね。」

響「まぁ、書けないじゃなくて書かない日が続いての執筆遅れだから・・・本当に申し訳ございません。前書きに亀投稿って書きゃいいってわけじゃないからね」

ヴェル「まぁ、これからも遅くなっても途中で匙を投げることはないんでしょ?」

響「執筆が遅い分確実に終わらせるよ。何せ、最終幕についてはもう考えてあるし」

ヴェル「最後から考えていくタイプですか・・・まぁ、目標があるのはやりやすくていいことですけど」

響「そんなわけでこれからもまったりめの更新になるかもしれませんが確実に書き終わりはしますのでどうぞよろしくお願いします」

ヴェル「お詫びもここまでで今回は誰の紹介なの?」

響「今回はイベント(ほぼ)皆勤賞のDEBUことガイウス・ユリウス・カエサルでーす」

カエサル(以下DEBU「太ってなどいない!少しふくよかなだけだ!」

ヴェル「う、うん・・・そうね。」

響「まぁ、DEBUでもふくよかでもハゲでもいいからステータスを紹介していくよ?」

筋力 A 耐久 B+ 敏捷 B 魔力 C- 幸運 C 宝具 B+

ヴェル「あの体系で敏捷がBもあるのがホントに信じれない・・・」

響「FGOのステータスと比べやや変動しているのはマスターの実力の差を反映してだよ。実際に士郎と凛と切嗣の時のステータスをみるとどれも違うからね。」

DEBU「暴食というクラスが少し気に食わないがまぁ、贅沢もいってられまい。」

響「む、じゃあ次はクラススキルを見てみようか」

暴食:空腹度によってステータスが変動する。満腹時にはプラス補正がかかる。食事してから少しずつステータスが下がっていき空腹状態になるとマイナス補正がかかる

ヴェル「ほんっとなんていうバッドステータス・・・」

響「これがあるから常に万全の状態(空腹度)でなければいけない少し面倒なサーヴァントでもある。けど彼の力を間違うことなくきちんと引き出してあげればそれはもう強いサーヴァントには違いないよ。」

DEBU「まぁ、ヴェルの作る飯は天下一品だからな。それが食せるのであれば文句はないさ」

響「次は宝具についてかな」

黄の死(クロケア・モース) ランク B+ 

ブリタニア列王史に登場するカエサルの剣。黄金剣。近接先頭においてはまさしく見敵必殺と言っていい威力を有する。

DEBU「とはいっても私の本業は部隊指揮だ。この剣を抜くことはあまりなかろうよ」

ヴェル「そうですね、此度の聖杯戦争。私がメインで戦いユリウスはそれの指揮と決めたことですしなるべく抜かずして勝利するのがベストですね。」

響「ふふふ・・・敵も精鋭揃いだよ。果たして勝ち残れるかな?」

ヴェル「いや、主人公ですし最後は勝つんでしょう?」

響「いくない!そういうメタ推理いくない!」

DEBU「私の紹介はこれぐらいか?終わりなら早く帰って食事をとりたいのだが」

ヴェル「んー?気のせいじゃなければ2時間前に食べたと思うけど?」

DEBU「もう二時間も経っているではないかではゆくぞヴェル。」

ヴェル「え?ちょっ、まっ(ずるずると引きずられていく」

響「えーっと。じゃあ今回はここまでで。次はなるべく早くします。もし更新が遅れたらTwitterで早く更新するんだよってケツひっぱたいてくれたら幾分か早くなると思います。では、次の更新までバイチャ!」
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