今後もこのくらいになっちゃうかも・・・
「リリィさーん、今大丈夫ですか?」
ドアを開け呼びかける。
「んー?あれ、ヴェル?さっき連絡したばっかりなのに早いね。」
「へ?私朝から用があって外出してたんですけど・・・何かあったんですか?」
「まぁね。ちょっと待っててよ・・・」
そういと奥の工房の方へむかう。
「えっと・・・涼。リリィさんとお話したのであちらで遊んでおいてください。用事が終わったらすぐ行きますから。」
「えぇ・・・一緒に遊んでくれるんじゃないのかよ。」
「安心してください。話が終わったらリリィさんと一緒に行きますよ。」
ニッコリと微笑むと渋々別の部屋に移動した。
涼が移動しきって姿が見えなくなった頃リリィが刀を担いで戻ってくる。
「ほい、頼まれてたやつだよ。もう1個はさすがにまだ終わってないけどこっちだけは終わらせといたから。」
「え・・・仕事早いですよ・・・今日は預けておいた分を取りに来たつもりだったんですけどその必要もなさそうですね・・・」
そういうと差し出された刀を受け取り鞘から抜かず様々な方向から眺める。
「うん・・・とても綺麗です。えっと、抜いてみてもいいですか・・・?」
えぇ、もちろん。というが早いかヴェルは刀を抜いていた。
「あぁ・・・ほんと、ほんとにいい刀です・・・やはりリリィさんに任せて正解でした」
ふと何かを思い出したかのように考え込むと刀を鞘に納め腰に携える。
「用事ができたのでもう行きますね。私の武器作ってくれるのもいいですけど凉にもちゃんとかまってあげてくださいね。」
そういうと足早にこの場を離れる。
「はぁ・・・そうですね。母親がわりと言いながら涼を蔑ろにし過ぎましたかね・・・涼、久しぶりに外食でもしましょうか。今日は好きなものを食べていいですよ。」
「ほ、ほんとに!?」
「えぇ。その代わり明日はちゃんと学校に行ってくださいね。いいですか?」
「う、うん!」
大きく頷くと鼻歌交じりに着替え始めた。
「さて、私も着替えなくちゃね。」
ちらとヴェルが歩いていった先を見て
「彼女に何も起きなければいいけど・・・」
とため息混じりに呟いた。
▼
▽
▼
「ちっ、見失いましたか・・・」
家から出た後、爪を噛み呟いた。
「動揺からか一瞬気配感じたが・・・」
「すぐに気配消しましたね・・・さすがはプロといったところでしょうか・・・」
そういうとコートから棒付き飴を取り出し咥える。
「ま、相手は英霊ですし一筋縄でいかないのは分かり切ってたことです。このまま家に帰るつもりでしたが少し寄り道しますよ。」
そういうと家とは反対方向に歩き始める。
「まぁ、試し切りしてみたいていうのもあるんですけどねー」
というとクスクスと笑う。
「ヴェル・・・それはサイコパスってやつじゃないのか?」
「そうなのかもしれませんね・・・でも、私一人がサイコパスって呼ばれて社会から淘汰されても、それで大事な誰かを救えるのなら私は喜んでサイコパスになりますよ?」
「『日常』を守るためならなんでもするということか・・・」
「もちろんその『日常』の中に私も含まれているのなら無理はしませんよ。無理しないといけない状況になったら・・・わかりませんけどね。」
そういうとユリウスの方へ向きにこりと笑う。
「さ、先を急ぎましょう。できるだけ早く家に帰りたいです。アリシアさんも心配してるかもしれませんしね。」
「それもそうだな」
そういうと暗き森の中へと入っていく。
「あ、ここセカンドオーナーの朱音ちゃんの管理区なので。」
とそこまでいうといったん立ち止まり飛んできたクナイを掴む。
「こんな風にトラップ満載なんで気を付けてくださいね?」
と満面の笑みを浮かべながらどこにいるかもしれない追跡者に投げかける。
「出てきていいんですよ?ほら、Shall we dance?ってね」
トラップを避けながら奥へ奥へと進んでいく、くるくるくるくるとまるで踊りでも踊っているかのように。
▼
▽
▼
一方七星邸では・・・
「はぁ・・・ヴェルは面倒ごとを持ち込んでくれたものね・・・」
使い魔の大多数を情報収集に割き、朱音は自室で情報をまとめていた。
一通り報告が上がったものの情報を処理しぐーっと伸びをしているとコンコンとノックの音が聞こえる。
「朱音様、ご来客です。今よろしいでしょうか?」
「ん・・・?いいけど・・・こんな時に誰かしら?」
その答えるとドアが開き、ため息とともに男が入ってくる。
「はぁ・・・君はもう少し言葉遣いに気をつけたらどうだ?そんなのではいつまでたっても独り身だぞ。」
「げ・・・なんであなたがいるのよ・・・エルメロイ・・・」
「げではないだろう。なに、久々にこちらに来る用があったのでな。そのついでに寄ってみたというだけだ。」
「ダウト。いえ、半分はあってるわね。もとよりこちらに来るつもりで日本に来たんでしょ?」
そういうと警戒心をあらわにし、続く言葉を待つ。
「君に隠し事はできない・・・か。あぁ、その通りだ。君も私がなぜ出向いているのかは検討がついているのだろう?ならばそういうことだ。」
「聖杯戦争・・・ですか・・・」
こくりと頷くと来客用の椅子に座る。
「君が私の下を離れて5年・・・か。」
「もうそんなになるのですか・・・っと、そんな与太話をするつもりもしてる時間もなかったですね。本題に入りましょうか。」
「それもそうか。では、時計塔、魔術教会のもの達の意見を言おう。」
落ち着かないのか一口水を飲み、続く言葉を待つ。
「聖杯戦争など、この地では行われていない。以上だ。」
そう端的に告げた。
響奏(以下響)「どうもお久しぶりです。のんびり書いてたらデータ吹っ飛んで目の前が真っ暗になった響奏です」
ヴェルニア(以下ヴ)「うん。まぁ。それは・・・」
響「まぁ、それであたらめて構成変えて納得いくものになったからね!まぁ、いいんじゃないかな。」
???「えーと、こちらに呼ばれたのですが・・・」
響「あ、こっちこっち。じゃ、今回の登場人物紹介はアリシアさんでーす」
アリシア(以下ア)「初めまして。ヴェルニアお嬢様の身の回りのお世話をさせていただいているアリシアと申します。」
ヴ「あ、アリシアさん!」
ア「お、お嬢様!?ど、どうしてこのようなところに・・・?まさか、誘拐・・・」
響「違うよ!?ちゃんと呼んでるだけだから!?」
ヴ「えぇ、まぁ。『主役がいなくてどうするのさ!?』って押されまして・・・」
ア「まぁ、誘拐じゃないならいいですけど・・・要注意人物としてチェックさせてもらいます。」
響「ぐ・・・そんなに不審者っぽいかなぁ・・・」
ヴ「ほら、さっさと紹介終わらせる!わつぃも早く帰りたいの」
響「はいはい。んじゃ、行こうか。アリシアって名乗ってるけどこれは本名じゃないんだ。と、いうか本名はないんだ。」
ア「はい。元々は捨て子・・・というのでしょうか。私の父や母、祖父母はよりも魔術師としての適性が高くて・・・その強さは認められず、気味悪いっていわれちゃったんですよね・・・」
ヴ「そのあといろんなところめぐってる時に私にあったんですよね。えっとたしか・・・」
ア「どこかの戦場で敵同士であったんですよね。まだお嬢様が中学生のころでしたかね。」
ヴ「うーん。あのころのことはもう思い出したくもないです・・・」
ア「あの時のお嬢様の眼を見たときに救ってあげなくちゃって思ったんです。」
ヴ「あはは・・・あれはさすがにびっくりしましたよ・・・私の剣を避けもしないんですから・・・」
響「まぁ、なんだかんだあって二人とも助かって今に至るってわけですよ。うんうん、みんな今は元気なんだしハッピーハッピー」
ヴ「そんな簡単な話じゃないんですけどねぇ・・・」
響「今後アリシアさんの戦闘シーンとかも出ると思うけど実際問題アリシアさんとヴェルが本気でやりあったらどっちが強いのよ?」
ヴ「あの時はあんな結末だったとはいえかなり私も劣勢を強いられましたからねぇ・・・今はわからないですけどあの時は間違いなくアリシアさんのほうが強いですよ。」
ア「そんな・・・過大評価が過ぎます・・・」
ヴ「過大評価なんかじゃないよー。だってアリシアさんなら一人でお屋敷を預けられると思ってアリシアさんだけをこっちに連れてきてるわけだからね。信頼してるんだよ?」
ア「うふふ、ありがとうございます。」
響「ま、一つ掘り下げたら結構かかったね・・・これ以上のエピソードはまた今度か本編内で・・・かな?」
ヴ「またまったり投稿ですか?」
響「まぁね。では、次の投稿まで」
皆「ばいばーい」
ア「あ、それはそれとしてもう少し事情聴取を・・・」
響「なんでさ!」