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俺達は全員、亡霊騎士に向かって剣を構える。全員の戦闘態勢は整っている。すると突然、亡霊騎士の下半身から足が現れた。まるで、もう隠れはしないから、全力でかかって来い、とでも言う様に。
「皆!まだ戦えるな?」
一同は頷く。だが、大平も含め、全員の体力が少なくなっているのは確かだ。この戦闘は、早く終わらせる必要がある。
「よし!全方向から一気に叩くぞ‼︎」
敦の掛け声で、俺達は亡霊騎士を囲む様に位置に着く。亡霊騎士は確かに強い。だが、所詮一体のモンスター。六人で一斉攻撃すれば、相手も対応し切れないはず。
しかし、亡霊騎士は何と高くジャンプした。よく見ると、天井にはかなりの高さがある。あんな巨体でも、ジャンプするには十分な高さだ。
「しまった……皆!一旦散れ‼︎」
大平が叫ぶが、既に遅かった。亡霊騎士はかなりの重量があり、着地したと同時に物凄い地響きが走る。それだけではない。着地した時に発生した謎の衝撃波によって吹き飛ばされ、壁にぶつかってしまった。
「ぐ……皆大丈夫か⁉︎」
俺は頭を押さえながら叫ぶ数秒後、辺りからポツポツと声が聞こえてくる。どうやら、全員無事の様だ。
しかし、あんな高くジャンプする様な奴を、一体どうやって倒す?挟み討ちも無理だろう。いっその事こっちもジャンプするか?いや、そんな事をすれば亡霊騎士に踏み台にされる可能性があり、逆に危険だ。他に手はないのか。すると、ノアが亡霊騎士の方へゆっくりと歩き出す。
「お、おいノア⁉︎何すんだ⁉︎」
敦が呼びかけるが、止まろうともしない。まるで、人が変わったかの様だ。
「覚悟しろよ……亡霊騎士‼︎」
そう言うと、ノアは亡霊騎士の方へと走っていく。奴の懐に潜り込むつもりなのだ。が、しかし、亡霊騎士は再び高くジャンプする。
「や、やべぇ!またジャンプしやがった!皆!奴の着地位置を予測して、そこから離れろ‼︎」
敦が叫ぶ。全員、その場から離れる。
「その必要はない。こいつが着地するその前に、こいつを仕留めてやる‼︎」
そう言い、ノアも高くジャンプした。無茶だ!誰もが叫ぶ。しかし、目の前に広がる光景に、目を疑った。何と、ノアは壁を蹴り、亡霊騎士を切り裂いたのだ。そして、ノアは地面に着地し、剣で下から素早い連撃を繰り出す。その動きは早すぎて、どういう攻撃をしているのかが分からない。
やがて、亡霊騎士は一瞬の内に消え去っていった。ノアが宣言した通り、本当に亡霊騎士が着地する前に倒してしまった。
「うっ……」
剣を鞘に収めた直後、ノアは倒れてしまった。
「ノア!」
俺達はノアの元に駆け寄る。
「ノア!大丈夫か⁉︎」
敦がノアを抱える。
「あ、あぁ。ちょっと疲れただけだよ。大丈夫。」
ノアはそう言った。あんな強敵とやり合ったのだ。体の疲労は相当なものだろう。
敦がノアを抱え、再び歩き出す。俺達は、最上階へと向かう。
19話目はちょっと短くなってしまいました。すみません。