願いの世界   作:坂田 信長

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いよいよ戦いも大詰めです!ぜひ読んでください!


最終決戦

22

    今までの戦いで、一郎、直樹、ノアの三人を殺され、残るはあと四人になってしまった。

    人数が一人減ってしまったが、大平が立てた作戦を実行する事になる。

「今から作戦を実行するが、くれぐれも無茶はするなよ!どんな状況でも、自分の安全を最優先に考えて行動してくれ‼︎」

    俺達は頷く。ドラゴンは再び空中へと舞い上がる。あの炎の球を放つ攻撃だ。

    俺達は瞬発力を生かして素早く避ける。ドラゴンは乱れ打ちをしてくるため、軌道が全く読めない。

「このっ!早く終われよぉ‼︎」

    一生懸命に避けながら、敦が喚く。十数秒後、ドラゴンは空中からの攻撃を終了し、地上へと降りてくる。

「よし!行くぞ!作戦開始だ‼︎」

    大平の声で、俺達は一斉にドラゴンに向かっていく。

    大平はドラゴンの背後に回り、里奈は右横から。敦は左横から攻撃をしかける。そして俺は、真正面からドラゴンに向かって突っ込んでいく。ノアが死ぬ直前、あの作戦を立てている時ーー。

 

 

『なら、俺が真正面から奴を攻撃する!』

『なっ⁉︎いいのか⁉︎かなりのリスクを伴うぞ‼︎』

    俺は自ら危険な道を選ぶ。俺は昔から、嫌な事から度々逃げてきた。その都度その都度、明里を困らせてしまった。もう嫌な事、怖い事から逃げないと決心したのだ。

『そうか。なら、優。頼めるか?』

『あぁ!任せとけ‼︎』

 

 

    俺は、この戦いで変わるんだ!もう逃げたりはしない‼︎

「優!前方から攻撃来るぞ‼︎」

    敦の声だ。見ると、ノアを殺ったあの爪が、俺の方へと迫っている。

「このぉ‼︎」

    俺は上手く爪を避け、剣でドラゴンの腕を貫く。ドラゴンは呻き声を上げ、腕を乱暴に振り回す。

「よし!今だ‼︎」

    大平の声で、里奈と敦は動き出す。ドラゴンの腕などを剣で貫けば、きっと暴れ出すはず。その冷静さを失った状態ならば、連撃のチャンスが来るかもしれない。これは大平が立てた作戦だが、まさにその通りだった。

    里奈と敦は横側から攻撃を仕掛ける。冷静さを失っているドラゴンは、どう動けばいいのか分からず、ただ暴れ回っている。

「くっ!とっとと消えやがれ‼︎」

    連撃を繰り出しながら、叫ぶ。ドラゴンはなかなか消えない。これ程の攻撃を与えても、まだ倒せないのか。その時俺は、ある物を見つけた。それは、ドラゴンの胸部にーー。

「な、なぁ皆!ドラゴンの胸部に、何か紋章の様な物が付いてないか?」

「何っ⁉︎」

    俺の言葉に、大平が振り向く。確かにある。六芒星の様な紋章が、ドラゴンの胸部に確かにある。

「もしかしてあれ、弱点なんじゃない⁉︎」

    里奈が叫ぶ。恐らくそうに違いない。あそこを突けば、奴を倒せるかもしれない!

「こうなったら仕方ない。作戦変更だ!当たって砕けろ!もうフォーメーションなんて考えるな!ただ、あの紋章を目がけて攻撃を仕掛けるぞ!攻撃のタイミングは各自に任せる!以上だ‼︎」

    俺達は、ドラゴンの胸部にある紋章を目がけて突っ込んでいく。するとドラゴンは、口から物凄い炎を吐き出す。

「くそっ!こいつ、まだこんな技を隠し持っていたのか‼︎」

    俺は喚きながら、ドラゴンの横腹に回り込む。そこから懐に入り込み、思い切りジャンプをする。

「うぉぉー‼︎いっけぇー‼︎」

    俺は叫ぶ。だが、あと一歩のところで届かない。

「くっそー!もう一度だ‼︎」

    失敗しても、諦めない。何としても俺はこいつを倒す。そして、明里との約束を守る。絶対に。

「はぁぁぁっ‼︎」

    里奈もジャンプするが、なかなか当たらない。

「くっ……一体どうすればいいんだ‼︎」

    俺は喚く。だがその瞬間、ある事を思いついた。かなりの危険性があるが、上手くいけば奴を倒せるかもしれない。

「きゃあ‼︎」

    叫び声がする。見ると、里奈がドラゴンに叩きつけられ、倒れている。ドラゴンは雄叫びを上げ、里奈に鋭い爪を向ける。その爪を、里奈に向かって振り下ろす。

「り、里奈さんー‼︎」

    気付くと俺は、体が動いていた。里奈に向かって、一目散に走る。そして俺は、里奈が受けるはずの攻撃を受けていた。俺は腹部から胸部にかけて出血し、その場に倒れ込む。

「ゆ、優君⁉︎優君‼︎しっかりして!優君‼︎」

    里奈は叫ぶ。

「う……気にせず攻撃を続けて!俺は、大丈夫だから。」

「何言ってるの‼︎そんなに出血して、大丈夫なわけないじゃない‼︎」

    里奈が叫ぶが、俺は立ち上がる。

「今は、休むわけにはいかないんだ!それに、奴の倒し方を見つけたしな‼︎」

    俺は傷口を押さえながら言う。

「えっ⁉︎本当に⁉︎」

    里奈が叫ぶ。そして俺は、ドラゴンの方へと走り出す。

    ドラゴンの目の前で、俺は再び高くジャンプする。ドラゴンは腕を振り下ろしてくる。

(かかった‼︎)

    俺は剣を横に振り、その攻撃を回避する。そして、俺は敢えてその腕を利用した。一旦ドラゴンの腕に着地して、そこから再びジャンプする。

「い、いける。いけるぞ‼︎」

「あぁ、勝てる‼︎」

    敦と大平は手に汗を握り、その様子を見ている。だが、里奈はとても不安な表情だ。

「これで、終わりだぁぁぁ‼︎‼︎」

    俺は思い切り、剣をドラゴンの胸部に突き出す。そして俺の剣は、奴の胸部を貫いた。すると突然、ドラゴンの胸部が眩い光を発する。ドラゴンは、次第にその光に包まれていく。ドラゴンは、断末魔と共に消え去っていった。

    




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