ノーゲーム・ノーライフ+異世界転生者とその姉 作:やみにゃん
転生して、5年が立ち記憶が戻ってから俺はありとあらゆる勉強をした、国語や数学、理科や社会はもちろん、心理学や哲学思いつく限りの勉強をした。
そしていつしか、引きこもりになったww
なんで引きこもりになったかは姉に誘われたからだ。1日中勉強三昧だった俺をたまには息抜きでもしないかと誘われ、ゲームにハマった。
そして今、姉と一緒じゃなきゃ生きていけなくなった。勘違いするなよ?姉の事は好きだが恋愛感情ではないからな?ほら、『 』が2人でいないとダメみたいな奴だから
まぁ、そんなこんなでゲームをしているわけだ。腕前はどうなんだって?俺らに勝てるやつは『 』しかいないと言えばだいたいわかるかな?
『 』とは、1度も敗北が無くどのゲームのランキングを見ても必ず1位。アカウント名が常に空欄故に『空白』と呼ばれている。
ちなみに、俺らのアカウント名は通称ファントム。ゲーム大会やランキング大会には出場しないゲーマー、勝てるものは『 』しか存在しない。フレンド申請も送れず、このアカウントに出会うのは奇跡が起きなせれば会えない、存在するのかしないのかわからないアカウント、『ファントム』そう呼ばれている
「ねぇ、回復よろ」
「任せろ弟よ」
俺と姉は今あるゲーム、RPGというジャンルのゲームで4対4のバトルをしているところだ
「防御魔法2秒遅い」
「仰せのとおりに弟様!」
「エヴァネタだろうけど、分かりにくいしゴロ悪い」
両手にマウスを持ち、2人で4キャラ操作をして、相手の4キャラを追い詰めていく
「今度こそもらったね」
「それ、フラグ」
「あ...」
モニターにlossと表示される
「また勝てなかった」
「だね」
また、勝てなかった、『 』に...
「送信っと」
俺が1人悔やんでいるうちに姉が『 』にメールを送った
ピロン
「お、相変わらず返信早いなぁ」
「だね」
どのゲームでも、あの2人に勝てない、何度も何度も挑んでいるが勝てない。最後の最後でいつも逆転されていまうのだ
「なぁ、弟よ」
「どうしたの?ねぇ」
「これから、1200人とバトルするらしいけどうちらも参加するかだって」
「する」
「んじゃ、勿論参加かせていただきますっと」
確か、これが終わってからすぐにテトからメールが来るんだよな
「それじゃ」
「うん」
「「楽しいゲームを始めよう」」
数時間後
何の波乱もなく1200人のプレイヤーを4人8キャラで倒しきった。
ピロン
「『 』からメールが来たよ」
「なんだって?」
「お疲れ様でしただって」
「律儀だね」
ピロン
「またメール?」
「『 』から?」
「違う」
メールが届いた画面を見ると登録されていないアドレスだった
「なになに?え?」
「なにこれ?」
[ファントムへ
君ら姉弟は、生まれる世界を間違えたと感じたことはないかい?]
と、いう文章とともにURLが貼られていた
「どういう事?」
「駆け引き?」
それに、なんで姉弟って知ってるんだ?
「みたいだね、面白そうだし乗ってみようか」
「うん」
ポチ
「ん、チェス?」
「私は寝るわ」
「待って、これはねぇの担当分野でしょ」
「まぁねw」
チェスは『二人零和有限確定完全情報ゲーム』だ。
『運』が存在しないこのゲームは、理論上、必勝法が存在する。
ただし十の百二十乗の局面を把握出来た場合だ。
現にねぇは、グランドチャンピオンを破ったチェスプログラムに先手後手入れ替えで10連勝している。
お互いが最善の手を打っていれば、先手が勝ち後手は引き分けることしか出来ない。
そんな、ねぇが
「嘘でしょ、自分の駒の道を閉ざした」
「ねぇ、この相手は機械じゃない人だよ」
姉の膝の上に座り、マウスに手を重ねる
「揺さぶりとかは、俺が読むよ」
「うん」
「2人でファントム、『 』以外に俺らに勝てる奴がいるかどうか見せてもらお」
7時間後
「「ん〜っっ」」
チェックメイト
2人の勝利だった。
「はぁ、勝てたぁ」
「相手すごすぎ、ほんとに人かよ」
「確実に人だよ、駒を打つのに時間のばらつきがあった。こっちか揺さぶりをかけたりした時は更に時間がかかってたから」
「なら、強すぎるだろ」
「その強すぎる相手に勝った俺達はどうなるの?」
「最強?w」
何とか勝てたと言う優越感に浸っていると、再度
ピロンと、
メールが届いた。
「さっきの相手じゃない?」
「開いてみて」
そう言われ、メールを開いてみると、こう書かれていた。
『おみごと。それほどの腕前、さぞ世界が生きにくくないかい?』
そんな1文で、2人の喜びなどすべての感情が吹き飛んだ。
昔の記憶が頭の中を巡る、両親に捨てられた2人幼い頃から一緒だった2人、それ以外の人物はいなかった過去。いや、現在。
無言のまま、姉はキーボードを打った。
『余計なお世話だ』と
送信すると即座に返信が帰ってきた、いや、それは返信だったのか
『君達は、その世界をどう思う?楽しいかい?生きやすいかい?』
メールの文を見てすぐ、心の中で2人は呟いた。「クソゲー」だと
何のルールもなく目的もなく、皆自由に手駒を動かし、他のプレイヤーが思い通りに動かなければ、切り捨て、逆に動けば利用し、他人を蹴落として進むこのゲーム。こんなクソゲーに比べたらどのゲームも簡単
ピロン
再び、メールが送られてくる
『もし、“単純なゲームで全てが決まる世界”があったら、目的も、ルールも明確な盤上の世界があったら、どう思うかな?』
2人は顔を合わせて、頷いた。
姉はキーボードに手を置き、返信の文章を打つ
『もし、そんな世界があるなら、私達は生まれる世界を間違えたんだね』と、返信する。
刹那
パソコンの画面に微かなノイズが走り。
同時、ブレーカーが落ちたように、バツンッと音を立てて部屋の全てが止まる。
唯一、メールが表示されていた、その画面を除いて
「一体何?」
「え?」
慌てる姉弟を他所に、ノイズが激しくなっていく、そして、スピーカーからではなく画面から音声、いや、人の声が聞こえた。
「僕もそう思う。君達はまさしく、生まれる世界を間違えた」
声がした画面から、唐突に白い腕が生える。
「なっ!」
「なに!」
画面から伸びた腕は、姉弟の腕を掴み、抗う余地のない力で2人を画面の中へ引きずり込む。
「ならば僕が生まれ直させてあげよう―――君達が生まれるべきだった世界にっ」
そして、閉じていた瞳を開けるとそこは―――上空だった。
「「なにこれぇぇええ!!」」
「「なんだこれぇぇええ!!」」
あたりを何度も見渡した、ありえない、空に島が浮いていた。
そして、俺ら姉弟の他に3人の人影があった。
「ようこそ、僕の世界へっ!」
3人のうちの1人、大きな帽子をかぶった少年が笑う。
「ここが君達が夢見る理想郷『盤上の世界・ディスボード』っ!この世の全てが単純なゲーム決まる世界っ!そう―――人の命も、国境線さえもっ!」
「......あ、あ、あなた――誰――?」
誰が言ったのか消え入りそうな声で少年に訪ねた
「僕?あそこに住んでる、神様」
地平線の向こうにある大きなチェスの駒を指さすながら答える、自称神様。
「それどころじゃねぇ!落ちる!死ぬ!」
地面が迫り来る中、青年は少女を抱き抱え、姉は俺を抱き抱えた。
地面にぶつかる直前、落下していた体が止まり、ゆっくり地面に落ちた。
「また会えることを期待してるよ。きっと、そう遠くないうちに、ね」
そして、4人の意識が暗転した
土や草の香り、気がつくと地面に倒れていた。
「何だったんだろ今の、てか、大丈夫?」
「うん、大丈夫」
「よぉ、起きたか」
体を起こすと後ろから声をかけられた。
「唐突に悪いがお前らさ、ファントムだろ?」
「うん正解、私は影瑠(カゲル)でこっちが」
「弟の幻真(ゲンマ)」
青年が、俺らの正体を言い当てた。
「君らは『 』だよね?」
「あぁ、俺は空(ソラ)で、こっちが妹の白(シロ)」
「...コク」
姉も、相手の正体を言い当てた。
「ところで、これは夢...じゃないよね」
頬を掻き、不安を浮かばせた顔で姉がそう言い
―――そして、みんな沈黙した。
「なぁ、みんな」
沈黙を打ち消したのは空だった
「人生なんて、無理ゲーだ、マゾゲーだと何度となく思ったが」
「うん」
4人声をハモらせて言う。
「「「「ついにバグった......なにこれ、超クソゲー...」」」」
そして、4人の意識は、再び暗転した。
『 』と『ファントム』4人でディスボードに投げ出され、これからどうして行くのか。
まぁ、最初のうちはできるだけ原作にそっていきたいと思います。
次回から、本格的に物語が進んで行くと思いますのでよろしくお願いします。
読んでいただきありがとうございました。