ノーゲーム・ノーライフ+異世界転生者とその姉   作:やみにゃん

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皆さんどもども、やみにゃんです!

早速本編どぞ(っ´∀`)っ


相手を疑うのは基本中の基本

「………撤回…しなさい」

 

 ステファニーが怒りに満ちた表情て睨む。

 

「撤回?はは、なんで?」

 

「私はともかく、御爺様まで愚弄するのは許しませんわっ!」

 

 挑発により安いなこの子、あからさまに空が仕掛けてること分からないのかな?

 

「単純、沸点が低い、感情制御も出来ず、保守的。はっきり言って『 論外』だな」

 

「黙って聞いていればあなた——っ!」

 

 椅子から立ち上がり、掴みかかるような形相のステファニーを遮って空が言う。

 

「じゃ、ゲームをしよう」

 

「…え、あ、はぁ?」

 

 戸惑い。だが警戒心むき出しで空の言葉を聞くステファニー。

 

「なに、難しく考えることはない。ただのジャンケンだ。知ってるか?ジャンケン」

 

 ほぉ、ジャンケンで勝負ねぇ、面白そうじゃん。

 

 俺は内心ワクワクしていた。さっきのポーカーのようなゲームにおいて勝つことは意外と簡単だ。単純に強い役を作ればいいだけだ。だが、ジャンケンは違う。役は3つのみ。しかも、最強の手がある訳でも最弱の手がある訳でもない。

 

「普通のジャンケンじゃない——いいか?俺はパーしか出さない」

 

「——は?」

 

「ほぉ」

 

 ルールはこうだ。

 空がパー以外を出した場合空の負け。もし、チョキやグーで買った場合、ステファニーも負けで引き分け。パーであいこになっても引き分け。パー以外であいこの場合は空の負け。

 

「賭けるものは、何ですの?」

 

 話は、賭けの対象に変わっていた

 

「おまえが勝ったら、おまえの要求を全て呑もう。おまえが負けた理由、イカサマの真相を教えてもいい、愚王のジジイを侮辱した罪で、死ねというならそれも仕方ない」

 

「……このッ」

 

「——で!俺が勝ったら。逆におまえが、俺の要求を全て呑むわけだ」

 

 楽しそうな、だが氷より冷たい表情に、不気味に笑みを張り付かせて。冷酷に思える口調で、こう続ける。

 

「こっちは命賭けてんだ——そっちも、貞操とか色々、賭けてもいいだろ?」

 

 頭に上った血が、寒気に引いていくのを感じるステファニー。

 

「ねぇ、引き分けたらどうするの?」

 

 俺は、純粋に問う。

 

「あぁ、俺はイカサマのヒントだけ教える……そのかわり」

 

 一転して、困ったように頭をかいて、笑う空。

 

「些細な願いを叶えて欲しい。ぶっちゃけ、この金使い果たしたら宿も食い物も宛がなくなるんだわ」

 

「つまり、宿を提供しろ、という事ですの?」

 

 ステファニーの言葉にニッコリと笑顔で応じる空。

 ——なんてことはない。

 しばらくタカらせろと言いたいわけだ、この男は。

 

「どうするー?やめとくー?」

 

「…………」

 

「まぁ、相手のイカサマを今更知った所で、もう王の資格はないわけだし?防戦大好きな人みたいですし、そんなリスク背負う必要ないしなぁ、断ってくれていいよ別に」

 

 あからさますぎる挑発。

 わかりやすすぎるその挑発に——しかしステファニーはあえて、ノる。

 

「いいですわ、やりますわよ——アッシェ」

 

「——ちょっと待った!」

 

「え、急に何なんですの?」

 

 ゲームを始める時に突然割り込みがはいった。

 

「どうしたんだ、幻真」

 

「あのさ、俺も参加していいかな?この世界に来てまだ1回もゲームしてないし。面白そうだから」

 

「あぁ、そうだないいぞ」

 

 空はあっさり承諾した。

 

「ちゃっと待ちなさい、どうするんですの3人でジャンケンって。それにさっきのルールだと、この子を入れたらできなじゃないですの」

 

 確かにそうだ、あのルールは空とステファニー、1VS1前提のルール、俺が入ることによって変えなければならないが

 

「このままでいいよ、俺は純粋にジャンケンする。空とは勝負しない。お姉さんとだけ勝負」

 

「え?」

 

「お姉さんが勝った場合1つだけお願いを聞く。引き分けはドローで終わり。俺が勝ったら1つだけお願いを叶えて欲しいな。今まで、ねぇ以外から頭に撫でてもらったことないんだよね。」

 

 俺は淡々と説明した。まぁ、ほぼほぼ空と変わらない条件だから問題ないでしょ。

 

「つまり、あなたは頭を撫でて欲しいんですの?」

 

 少し微笑んで返す。

 

「分かりましたわ」

 

「では、改めて」

 

「「「盟約に誓って(アッシェンテ)」」」

 

 さてはて、今ステファニーはかなり考えてるだろうな。

 確実に俺の事は方って置いて空とのジャンケンの事だけを、それもそうだ。だって俺の条件は勝ったら頭を撫でてもらうことだから。

 

 そう考えてるうちに、2人とも考えがまとまったようだ。

 

「じゃ、いくぞ」

 

「うん」

 

「じゃーんけーん、ぽん」

 

 3本の手が1箇所に集められる。

 

「なっ、なんで……そんなはず……」

 

 ステファニーは目を見開いて自分が出した手と空が出した手を何度も確かめる。

 

 チョキを出したステファニーに対して空はグーを出した。つまりあいこだ。

 

 さて、なぜステファニーはチョキを出したか説明しておこう。

 

 まず、ステファニーは空が出した条件を考え、あいこ狙いであることを悟った。

 本当はイカサマも分かっていないことも、宿が欲しいだけのことも。

 空がパー以外は負けというなら、ステファニーが出す手の勝率は

 グーが2勝1敗、チョキが2勝1分、パーが1勝2分となる。

 パーしか出さないと宣言した空に対し、素直にチョキを出したらグーを出され引き分けにされる。

 かと言ってパーを出せば、負けることはないけれど。ほぼ確実に引き分けでこれも空の思う壷。

 そして、ステファニーはグーをなかなか出せない状況でいる。唯一グーは負ける可能性がある手だからだ。

 だがステファニーはこう考える、グーでもチョキでも、私の勝率は3分の2だと。

 そして、空を射ぬくように睨みつける。だが、睨んだ空の顔を見て息を呑む。

 そこには憎たらしい軽薄な男がいたから——ではなく。

 冷徹に、ただ冷静に勝利を確信する男の、薄い笑いだけがあったから。

 その表情に、冷水を掛けられたように、再び上がった血が下がっていく。

 

 ——違う、落ち着け、冷静になるんですのよ。

 そう自分に言い聞かせるステファニーは思考を再度張り巡らせる。

 短絡的、感情的、単純と言う挑発を、みすみす露呈してどうするんですの。

 そうして自分に言い聞かせて、ステファニーはあることに気付く。

 

 ——そう。

 当たり前のことじゃないですの。

 こいつは——この男は——宣言通りパーを出す以外選択肢はないじゃないですの!

 それ以外の、どんな手をだそうと勝つことは不可能ですのよっ。

 なら——こっちが何をだそうが、この男は宣言通りパーを出すしかない……。

 勝てばラッキー、引き分けで予定通り——ですもの!

 負ける可能性があるのは——どの手も同じですものっ!

 

 こうして、ステファニーは唯一空が勝てるパーを潰すためにチョキを出した。

 

「挑発にノッて素直にグーを出さなかったことは評価するけど——まだ足りない」

 

 と——冷酷な余裕も、軽薄な笑みも消して。

 淡々と空が、ベッドに座りなおして、ステファニーの心中を代弁する。

 

「俺の挑発にノッて、自分が唯一負ける可能性があるグーを出そうとした」

 

「……ッ」

 

「——だが俺の表情で冷静になり、俺がパー以外では『 勝ち』がないのを理解した」

 

「——なっ……」

 

 読まれてた——つまりあの表情は……全部、芝居!?

 

「と、そこまではいいけど……俺を負かすつもりなら『 パー』にしとくべきだったな……そうすりゃ俺の唯一の勝ち目を潰した上で、俺に勝てる確率は倍になってた」

 

 ——全て読まれて——いや

 

「動かされて……いた」

 

「だから言っている、まだ足りないと」

 

 ステファニーは、膝から崩れ落ちた。

 

「あの、俺も勝ったのだけれど」

 

 完全に空気になっていた幻真が声を上げた。

 

「そうでしたわね、マグレとはいえあなたも勝って——」

 

「マグレじゃないよ?」

 

「——え?」

 

 幻真の言葉に疑問を抱くステファニー。

 ——マグレじゃない、どういう事ですの?

 

「俺は、最初からグーを出すつもりだったからね」

 

 ——え、この子は今、最初からグーを?

 

「まぁ、タネは教えなくてもいいよね。そのうちわかると思うし」

 

 まぁ、単純に知っていただけなんだけどね。

 

「それよりさ空、この勝負ってかなりずるいよね」

 

「あぁ、まぁ俺の一人勝ちになるようになってるからな」

 

「わかってますわ。引き分け狙いってことでしょう。宿くらいな——」

 

「「違うよ」」

 

「……はい?」

 

「よぉく思い出してみようか?俺はこう言ったよ?」

 

 ——些細な願いを叶えて欲しい。ぶっちゃけ、この金使い果たしたら宿も食い物も宛がなくなるんだわ

 

「はーいここで問題ですっ!俺は——『 些細な願い』の内容を言ったか?」

 

「言ってません、せんせー」

 

「幻真君、大正解!」

 

「……はっ!?」

 

 俺と空が遊んでいると、慌てて立ち上がって、猛然と抗議するステファニー。

 

「え、だって、宿を提供しろってことか、って確認しましたわよっ!?」

 

「うん、そうだね。はい、質問です。俺はその問に肯定しましたか?」

 

「……して……ない」

 

「正解!さすが俺の妹だ」

 

 たったさっきのことを映像音声まで思い出そうと脳をフル回転させるステファニー。

 ステファニーの問に対して——この男は——ただ。

 笑っただけ。

 ——勝手にタカらせろという意味だと、思い込んだのは——

 

「あ——ぁ——」

 

「もうお分かりですねっ!では俺の『些細な願い』よーく聞いてくださいね♪」

 

 満面の笑みを浮かべ、ビシッ——とステファニーを指さし、空は言う。

 

「俺に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 惚れろっ!」




久々に早く投稿出しました!

まぁ、約1名(影瑠)、完全に空気になってる気がしますがww

いかがでしたでしょうか?
まだ、ほぼほぼ、原作やアニメ通りに進んでいますが、もうそろそろ違う展開になってきます。

まぁ、原作から外れていけばいくほど投稿速度も、読みやすさも悪くなってく気しかしませんが…

それでも、見ていってください!

それでは、このへんでバイバイ(ヾ(´・ω・`)
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