ノーゲーム・ノーライフ+異世界転生者とその姉 作:やみにゃん
これからも、期間が開きながらの投稿かと思いますが、それでも読んでいただければ幸いです。
それでは、ゆっくり読んでいってください
……しばらくの沈黙が続いた。
それの沈黙を切ったのは白だった。
「……にぃ、どういう…こと?」
「おや?どうした妹よ。お前にしては珍しいな」
「俺もよく分からないんだけど」
「お?幻真もわからないのか」
うん、素直にわからない。
白と幻真は頭を傾け考え込む。
「おいおい、本当にわからないのか?よく『惚れた弱み』と言うじゃないか、惚れさせてしまえば勝手に貢いでくれるだろ?」
「……にぃ」
「なんだ妹よ」
「……『 俺の所有物になれ』じゃ、だめ…なの?」
「へ?」
白の言う通り『 俺の所有物になれ』と命じていれば、所有物の所有物は空のものになるわけで、金も土地も何もかも手に入るわけで……
「あれ?そっちの方が得じゃね?」
ここに来てまさかの痛恨ミス、今まで完璧にこなしていたのにも関わらず最後の最後でヘマをしてしまった。
なぜ、そんなミスをしてしまったのか。
「空、もしかして」
「願望……はいっ…た?」
「…………あ」
間抜けな声を上げ空は頭を抱えて叫ぶ。
「ああああああああああああああ!!!まさか、まさかそうなのか!?このチャンスを逃せば彼女ができないかもしれないというコンプレックスが、判断を鈍らせたというのか!この俺が!俺が!」
そう、空は判断を間違えた。18歳、無職、童貞の空は間違えてしまったのだ。
「……にぃ、いらないって…言ってた……」
「へぇ?」
白が小さく、だがはっきりと言った。
「……白がいれば…彼女いらないって、言ってた……」
「っは」
白が寂しそうに俯いているのを見て、空は白の方へ向かっい―――
「すいませんでした!!強がってました!!」
―――土下座をした。
「だって、妹に手だせないじゃん?ましてや、11歳じゃん?兄ちゃんも年頃じゃん?性欲だって性欲だって性欲だって性欲だってあるじゃん?」
これが童貞18歳、空の絵である。この場にいる皆、ドン引きである。
だだ、この状況で唯一引いていない人物がいた。
「認められるわけないでしょおおぉぉ!!!」
ステファニー・ドーラである。
十の盟約に拒否権はない。現に、ステファニーを放っておいて空が白と話しているのに嫉妬している。そしてあの叫びである。
気をしっかり持つのですわ、ステファニー・ドーラ。惚れろというのは、継続的な意味を指すものではない。つまり、私が気をしっかり持ってさえいればいいんですわ。これから追われる事は全て拒否すればいいんですのよ。
「なぁ」
「はい」
「とりあえず、ステフって呼んでいいか?」
「もちろんですわ―――は」
意見を拒否するつもりのステファニー、、ステフだったが、愛称で呼ばれるという喜びに負け、即答で許可してしまった。
何をやっているんですの!私は!
「じゃあ、ステフ。王宮に一緒に住ませて?」
「もちろんですわ」
王宮に一緒に住む、つまり、一つ屋根の下で共に暮らすというのは同棲のようなもので、それを無理矢理にとはいえ好きな男に言われると言うのは喜ばしいことであるからして、またしても即答である。
そんな光景を見ながら、徐々に目が閉じていく幻真。
俺の願いは、また今度言えばいいよな。
そんな事を考えながら眠りに落ちていく。
読んでいただきありがとうございました!!