仁side
食事が終わり、ウェイターを呼んだ。ウェイターに食事が終わったことを伝えるとウェーターは俺をレストランの厨房に案内してくれた。すると厨房の様子が少し変だった。モブ料理人数名が僕のほうを見て、あんな奴が副料理長になれるわけがないとなんか言っていた。少しすると、料理長の三橋さんが俺のほうに来て話しかけてきた。
三橋「じゃあ、君の実力試験をやろうか。ちなみに店は閉めたよ。氷室さんはいるけどね。あと、うちの料理人がすまないね。君のことが気に食わないみたいだからさ、君の実力で黙らしていいですよ。」
仁「はい。わかりました。でも知りませんよ。数人、自信がなくなってここの店出ていくかもしれませんけど。」
三橋「いいですよ。そんな奴はこの店にはいらないので。本気でやってください!」
俺から見て、三橋さんの第一印象はとても優しそうな感じだったが、今の三橋さんは違う。自分の店の料理人たちの様子を見て、お怒りのようだった。まあいい。さて、何を作ればいいのかわからないので聞いてみることにした。
仁「あの~三橋さん、何を作ればいいでしょうか?」
三橋「あ、そうだった。じゃあ、何でもいいよ!食材はそこにあるのを自由に使っていいから。」
仁「わかりました。じゃあ調理してきます。」
三橋さんがなんでもいいと言ったので俺はシンプルな料理がいいと思い調理に取り掛かった。
ーーーーー数十分後ーーーーーー
やっと完成したか、神王の五感を使ったけど今までよりはうまくなった気がする。俺でもこの神王の五感を完璧に使いこなせるようになるには、10年くらいかかりそうだな。では、三橋さんに審査してもらうか。
仁「三橋さん。料理出来上がりました。審査お願いします。」
そういい、俺は三橋さんに料理をサーブした。
三橋さん「これは・・・ライスオムレツ。最近、出てきた洋食メニューだね。元は賄い料理だよね。随分とシンプルなものを選んだね。」
仁「はい。わざとシンプルなものを選びました。俺のことを非難してたやつにわかりやすいように」
三橋さん「そう、では食べさしてもらうよ。いただきます。」
三橋信太郎side
遠月君が食べ終わったと聞いて、店を閉め調理場に行ってみると少しだけいつもより騒がしかった。まあ、あの人たちの言っていることもわかるが人の実力すらわからないとクビにするか。そう思っていると。遠月君がいたので話しかけてみた。実力試験のことを話し、料理は何でもいいと伝えると彼の調理が始まった。彼の様子を見ている限り、この店の副料理長につくには申し分ないぐらいの技術を持っていた。彼の料理が気になったのか、私が信頼する数人の料理人たちがじっと彼を見て、そして驚いていた。彼らはさっきクビにすると決めたやつらとは格が違う。日本でトップクラスの料理人だ。クビと決めた人達は、正直言って入った時はよかったがそれから全く成長していない。まあ、遠月君の実力はここにいる料理人と私のちょうど間だ。しかも十代でだ。それか、これからこの店はどうなるのかな~と考えていると、料理ができたみたいだ。まあ彼を副料理にするのは決定ですけどね。では、実食!
ーーー実食後ーーーー
三橋「レシピ通りなライスオムレツをここまで美味にさせるとはさすがだね。調理技術も完璧でも私にはまだぜんぜん届かないね。」
仁「レシピ通りに作ったのは、俺の実力をちゃんとわかってほしいからです。しかし、三橋さんにはまだ届いてないですけどね。」
三橋「そういうことですか。わかりました。遠月仁君、あなたをこの三橋屋の副料理長に任命します。努力を怠らずその私以上の才能をみかぎ、私を超えなさい。簡単に超えさせませんけど。」
仁「はい、わかりました。あなたを超え世界のトップに立ちます。この名前に誓って」
・・・ザワザワザワ・・・
クビ予定の料理人たち「三橋料理長!こんな若造を副料理長にするとは何事ですか!ありえません!見失いましたよ!」
数人のモブ料理人が料理長に立てついていた。すると三橋さんが口を開いた。
三橋「そうですか。私のことを見失いましたか。まさかこんな雑魚にそんなことを言われるとは・・・・」
クビ予定の料理人たち「ざ・ざざ雑魚。はあ!俺たちのことなめているんですか。これでもそこの若造よりも絶対上だ!」
三橋「あなた達だけですよ。遠月君を副料理長にするのに反対しているのは。そもそも彼のことを見たとき遅くても調理中に君たち以外のシェフたちは遠月君の実力に驚愕し悔しがっている者、彼を認めるもの、対抗心を燃やしているもの様々でしたが、シェフたちそれぞれ自分よりも料理に腕が上だと気が付いていましたよ。君たちは気が付いていないようでしたのでクビにする予定でした。そういうことで、あなたたち3名はクビです。出て行ってください、日本の料理界の王の私の命令です。さっさと出てけゴミが!」
クビゴミ三名「すいません、従います。どうかクビにしないで・・・・・」
クビになった三人は他のシェフたちにも、見放され、担がれて店の外に捨てられたのだった。
仁「いいんですか。あんな簡単にクビにしてしまって。」
三橋「いいんだよ。努力もしない人間にこの店にいさせたくないんだよ。それでさ、遠月君、シェフ達に自己紹介してくれない?」
仁「わかりました。三橋屋のシェフの皆さん、副料理長になることになった遠月仁です。歳は17歳です。目標は世界の料理界のトップになることです。正直ここは、俺にとって通過点なので料理長を超えたら世界を回ろうと思います。これからよろしくお願いします。」
すると、俺の前にまさに大和撫子のような女性が前に出てきた。
????「ふふふ。ふむふむ。君いい度胸していますねーー。気に入った。私の名前は、青城 菜緒(せいじょう なお)よろしくね。歳は28歳。君が入ってくるまでは、三橋さんの次ぐらいに料理の腕はいいと思います。得意料理は、日本食です。」
そしたらまた違う男の人が前に出てきた
???「おい!青城!ウソつくな。お前より俺のほうが上だからなー!俺の名前は、佐藤 ケン(さとう けん)こいつより料理の腕はいいぜ!歳は30歳。得意料理は魚介を使った料理。よろしく。ちなみにここのみんなは、ここを通過点としか思ってないからな。副料理長がんばれよ!」
そうして、三橋屋のシェフたちと交流を深め、夜に歓迎会をしてくれたのだった。氷室さんは俺におめでとうと言い、住所や困ったとき俺を頼るといいなどいろいろ話してくれ帰っていった。
ーーー歓迎会が終わりーーー
俺は歓迎会が終わったので家に帰ろうと三橋屋を出てリーザのことをついわすれてしまっていたことに気が付いた。
仁「おーーーーい。リーザ家に帰るから来てーーー」
すると美しい毛色のリーザがすぐにあらわれとても怒っているようだった。
仁「すまない。リーザ。お礼として今日のご飯は豪華にするから許してくれ!」
俺がそういうとリーザは納得したのかとてもうれしそうな鳴き声をした。
リーザ「みゃーーう。にゃーにゃー」
そうしてリーザと遊んでいると後ろのほうから誰かが俺のほうに近づいてくるのを感じた。後ろを向いてみると
菜緒「これはこれは。綺麗なねこちゃんですね。仁君この猫の名前なんていうんですか?」
そこに現れたのはさっきまでケンさんと料理勝負をしていた菜緒さんだった。
仁「リーザって言います。もしかして猫おすきなんですか?」
そう聞いてみると、顔を赤くしながら彼女はこういった。
菜緒「はいっ大好きなんです。猫は私をいやしてくれるんです。リーザちゃんはそこら辺の猫ちゃんたちに比べてはいけないぐらいかわいいですね。もうほしくなってきちゃいました」
仁「いや。あげませんよ。リーザは俺のパートナーなんです。そんなに気に入ったのなら俺の家にたまに来てもいいですよ。」
菜緒「いいんですか!では、近いうちに伺います。では、りーざちゃんと別れたくないですが時間も時間なんで、おやすみなさい」
仁「おやすみなさい。」
菜緒さんと別れリーザと一緒に家に帰っていく。正直俺は菜緒さんに一目ぼれをした。家についても、菜緒さんが家に来る日がとても待ち遠しく感じるのは、俺にとって初めての感じたことだった。
菜緒さんとオリ主についてはあとで番外編として書いていこうと思います。