正体不明と不運な閻魔〜闇夜の神と二人の巫女〜   作:不音七日

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前回のあらすじ


封書の差出人は龍神様(笑)でした。


第12話  「割れた結界と二人の神」

〜地上側〜

 

 

  「....おや...ついにヒビが入りましたね。七日様、大丈夫でしょうか?」

 

 

  紫が二人を連れてきた頃地上では潤が結界にヒビが入ったのを確認していた。

 

 

〜彼岸側〜

 

 

  「まずいね。」

 

 

  「結界が乱れ始めたわ紫はどうしてる?ここまで来たら動いてるでしょ?」

 

 

  「八雲紫はすでに新しい巫女を見つけたようだぞ...ついでにおまけがいるが...。もうすぐ戻ってくる、だがそいつが使い物になるか...。」

 

 

  「ちょ、それ僕のセリフだって。」

 

 

  「不本意だけどさすが紫と言っておくわ。」

 

 

  「博麗の巫女、わかっているよな?自らの意思で黄泉の国に来た生者は――――

 

 

  「輪廻の環に戻れず消え行くのみ...でしょ何度も言わせないで、私のことはどうでもいい。」

 

 

  「でも...それじゃ誰も納得できない君にはやってほしいことがまだまだ...。」

 

 

  霊夢は映姫の方へ歩いていきこう言った。

 

 

 

  「映姫、付き合わせて悪かったわね。」

 

 

  「なっ何をびっくりお待ちなさいびっくり全てを放り出すつもりですか!」

 

 

  「....【博麗の巫女】はもう私じゃないもの...。」

 

 

  「(あ...そうかさっき感じた違和感、霊夢が纏うあの気は僕らが持つものと同じ...だから霊夢は人の魂なのに彼岸で存在していられるんだ―――だったら!)」

 

 

「霊夢ううう!」

 

 

  「ぐふぁっ!」

 

  

  龍神は再び霊夢に体当たりした...。

 

 

 

  「霊夢、七日君!聞いて!」

 

 

  「話しかけるのにいちいち体当たりすんじゃないわよ...。」

 

 

  「なんですか?龍神様。」

 

 

  龍神はひと呼吸おきこう言った...。

 

 

 

  「今の君たちなら神になれる!」

 

 

  「「「(はああああ?龍神様の超御乱心だああ!)」」」

 

 

  「おい、俺等は人間だぞ?しかも博麗の奴だろあいつは、てか、俺は妖怪だし。神?阿呆なこと言うなよどんな神にも信仰心が必要なのは龍神様が一番知ってるだろ?」

 

 

  「(ああ...頭痛が痛い...ん?頭痛がする、か?)」

 

 

  「その通り、信仰心...神仏を崇め信じる心。それだけじゃない、人や物事を信頼し想う心これも信仰心の一種だよ霊夢、七日、君たちはそれを持ってる。君たちが今ここにこうして存在しているのは幻想郷の住民が君たちに向ける信仰心のおかげなんだから。」

 

 

  「つまり?」

 

 

  「解りやすく言うと霊夢、七日へのラブパワー?愛の力は偉大だよね!」

 

 

  「(何故愛の話に...?てからぶぱわーってなによ?)」

 

 

  と、霊夢は思っていた。

 

 

 

  「映姫、お前も信仰心でできてるのか?」

 

 

  「存在の維持とまでは行きませんがね。」

 

 

  「ふぅん...。」

 

 

  「Zzzzz.....。」

 

 

  と、話していると龍神はどこから持ってきたのか紙芝居的な感じで説明を始めた。

 

 

 

  「説明するとね....。」

 

 

  ・本来生者が生きたまま三途の川を渡るのは無理

 

 

  ・彼岸で生者は存在を維持できない

 

 

  ・霊夢の能力は三途の川の掟から浮いている

 

 

  ・身に纏う信仰心が存在をあやふやにした

 

 

  ・人間か神霊か神か世界が把握できていない

 

 

  

  「というわけなのさ。」

 

 

  「だから今なら俺達は神になれると?言いたいことは解った、で、龍神様は俺たちにどうして欲しいんだ?」

 

 

  「僕の意思より君たちの気持ちが大事だ、今の幻想郷を見て何を思う?」

 

 

  「「(妖怪大戦争で崩壊寸前...だな(よね)どう見ても...。)」」

 

 

  「盟友達を見て何を感じる?」

 

 

  「「(めんどくさい奴ら...だな(かしら)。)」」

 

 

  「【本当の君達】はどうしたい?」

 

 

  「はっ!俺らに選ぶ権利をくれるのか?龍神様なら俺等の存在の一つ変えることなんて簡単だろうに太っ腹だな。」

 

 

  「好きにしていいんだろ?だったら。」

 

 

  「「神になるなんて絶対にイヤ(だね)。」」

 

 

  「ええええそれじゃあこの話が進まないよ!」

 

 

  「だって博麗の巫女はあの子で大丈夫でしょ、晴れてお役御免よ。」

 

 

  「俺だって神になんてなりたくもねえよ、面倒くさいんだから。」

 

 

  「そういうと思いましたよ....。」

 

 

  「「なんて、いつもの俺(私)なら言うんだろうな(でしょうね)。」」

 

 

  「どういうこと?」

 

 

  「いいじゃねえか。神にでもなんでもしてくれるならなってやるよ。」

 

 

  「嘘は...ついてないよね?」

 

 

  「つかねえよ、意味がないからな。」

 

 

  「そうね。何度も言うけどあいつらは本当にめんどくさいわ、人がゆっくりしたい時もかまわず騒ぐわ暴れるわ飲むわで...。」

 

 

  「お前も苦労してんな....。」

 

 

  「でもまあ...楽しかったのよねこんな時間も悪くないと思えるくらいに。生に未練がないのは本当、まだ霊夢として存在していたいのも本当、だったら今しか選べないほうを選ぶわ。」

 

 

  「そうだな、なぜか俺もあの一回外に出ただけでもう外に出られなくなっちまったし、なら、神になるしかないだろ?」

 

 

  俺と霊夢は笑いながらそう答えた。そして二人は龍神の前に跪き。

 

 

 

  「「龍神様...幻想郷を守護するための力を...今一度俺(私)にください。」」

 

 

  「もちろんだよ!じゃあ行こうか!」

 

 

  龍神はそう答えスキマとは違う境界を開いた。

 

 

 

  「行くってどこに?うわ何だその怪しげな穴...。」

 

 

  「君達の名前は?」

 

 

  「は?龍神様ぼけたの?博麗霊夢よ。」

 

 

  「留宮七日だ。」

 

 

  「でしょ?じゃあ、君たちが帰る場所はどこ?」

 

 

  「私は...博麗..神社ああ、なるほどね博麗の神様に居候のお願いをしに行くわけね。」

 

 

  「俺もか?」

 

 

  「そうだね、君も一緒に博麗神社に住むといいよ。」

 

 

  「そ、そうか...。」

 

 

  「よ〜し、力づくで認めさせてやろうじゃない!」

 

 

  「え!?まずは話し合おうよ!」

 

 

  「世の出来事は大体力技でどうにかなるのよ!」

 

 

  と、俺等が意気込んでいると。

 

 

 

  「博麗霊夢!留宮七日!」

 

 

  後ろから映姫が呼んできた。

 

 

 

  「「映姫...?」」

 

 

  「またここに来るまでにせいぜい善行を積みなさい神になっても魂は同一悔い改めないとまた地獄にこさせますよ?」

 

 

  「はいはい。わかったよ、映姫。」

 

 

  「しょうがないわね、そうしてやるわよ。」

 

 

  「じゃ、行こうか、霊夢、七日。」

 

 

  そういい、龍神と霊夢達は穴の中へ入っていった....。

 

 

〜第13話に続く.....




はい!第12話、いかがでしたでしょうか!次回ついに異変騒動編最終回です!
いや〜結構長かった....。ここまで見てくれた人いるのかな....。
そういう暗い話は置いといてでは次回も見てください!(*^-^*)ノ~~マタネー
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