インフィニットストラトス・ Nine-ball 作:傭兵はつらいよ
「ねぇねぇ織斑君、転校生の話聞いた?」
「転校生?こんな時期にって珍しいな。」
「うん、なんでも中国から来た子なんだって~」
「隠家知ってたか?」
「お前が知らないなら俺も知らん。生徒会長当たりなら知っているだろうがな。」
IS学園はアラスカ条約に基づいて日本に設置された、IS操縦者育成用の特殊国立高等学校で
操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。
その為、学園に入学するにはISに関する筆記試験と適正検査などを含めた実技試験がある。その結果によって入れるのだが早々に入学できないのがこの学院なのだ。
それに加え、転校など余計に難しいところを難なく突破できたという事は、国からの推薦という事になり、それは即ち代表候補性か国家代表のどちらかが生徒として来ていることになる。
目的は確実に、俺か織斑の接触だろう。
「あら?この時期に転校だなんて、私の存在に危機感を感じて転入かしら?」
「まともにBT兵器を操れない奴に危機感なんか抱くか。最近の模擬戦でも負けてただろ。」
「隠家さんのISの武器が多すぎるのですわ!!」
負けているコイツになぜ怒られなきゃならんのだ。
「だが、このタイミングだと確実に俺かオマエの接触を試みるだろうな。」
「は?なんでそうなるんだ?」
コイツ…本当に自分の立場ってものが理解できているのか怪しいな…
「俺たちは世界中で唯一男でISを動かした人間だ。そのデータの価値は計り知れないだろ。」
「成程、そういう事か!」
「…オマエ、自分の立場がどういうものか分かって言ってるのか?」
「?、隠家と同じ立場だろ?俺たち。」
その言葉を聞いて、溜息を吐き出す。まさかここまで理解してなかったとは思ってもいなかった。現状の立場から言わせると、俺と織斑の立場は平等ではない。日本及び他国の最優先度は織斑の方にいってるのが現状だ。織斑は初代ブリュンヒルデ『織斑千冬』の弟で、篠ノ之箒との関係があるという事は篠ノ之束博士とも関係性があると言ってるようなものだ。奴は国自体から守られている訳で、俺の場合は、所有している機体『ナインボール・セラフ』という未確認機の存在によって今ここのいる状態だ。
以前にこの機体を調査されたときに、機体に乗り込もうとした者がいたらしいが反応しなかったらしい。俺にとって今は、セラフに守られているという状況なのだ。
「今、オマエはクラス代表として、クラス対抗戦に挑むんだ。それなりに準備はしておいたほうがいいだろう。」
「そうだな、クラスの為にもクラス対抗戦に勝たなくちゃな!」
「余裕ぶちかましてるけど、そうはいかないわ!!」
教室の入り口から聞こえる声に聞き覚えのある一夏は気づき、そこには少女が一人
「鈴?お前…鈴か!?」
「そうよ一夏!!2組の中国代表候補生の
2組の代表候補生が突如来たことにより、教室内はざわついている。
「鈴、何カッコつけてんだ?すっげぇ似合わないぞ。」
「なっ!?何てこというのよアンタはっ!?」
ゴン!!と後ろから中国代表候補生の頭部に衝撃が走る
「痛った~ちょっと何すんのよ!!ウェ!?」
「もうSHRの時間だ。早く戻らんか。」
「ち、千冬さん…」
「織斑先生と呼ばんか、さっさと戻れ邪魔だ。」
「す、すいません…また後で来るからね!!逃げないでよ一夏!!」
鈴は猛ダッシュで2組へと戻っていった。
織斑関係で面倒なものが増えたと隠家は思っていた。
一体何をしていたんだ俺は…(新作投稿)ちょっと色々と落ち着いたのでこっちも投稿を再開します。あーアーマードコアの新作まだですかねぇ…(現実逃避)今回短いのは会話の内容ド忘れしました。(汗)本どこやったかな…というか遅れてしまいすみませんでした…向こうの作品の文字数の差はいったい…(困惑)10連休は出せるかどうかわかりませんが頑張ります。