インフィニットストラトス・ Nine-ball   作:傭兵はつらいよ

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三話 熾天使降臨

〔アリーナカタパルトハッチ内〕

 

当日になり、箒と鴉と一夏の三人が集まっている。

 

「なあ、箒。」

「なんだ?」

「・・・俺にIS教えてくれるんじゃなかったのか?」

「・・・・」プイ

「顔を逸らすなよ!」

「で、お前の機体は?」

「それがまだ届いてないんだ。」

「そうか、なら俺が先に行く。」

 

一夏は専用機が与えられると聞かされているが、鴉の方は専用機の話が来ていない。

とゆうことは訓練機で戦うのだろうか?

 

「では隠家、ラファールか打鉄を選べ。」

 

スピーカーから織斑先生が喋りかけてくる。

 

「いりません、自分のがあるので」

「なに?聞いてないぞ。」

「聞かれませんでしたから。」

 

織斑先生はチッと舌打ちをした。

聞こえてるんだがな・・・

 

「まあいい、なら早く展開しろ。」

「来い・・。」

 

鴉が光に包まれたかと思うと、そこには一体の赤と黒のツートンカラーの全身装甲のISがいた。

右手には中量的機体に合わない、大きなライフル?があり、左手には外付けのような装備、背中にはグレネードキャノン砲な物を二つ、明らかに重量過多だ。

 

[監視塔]

 

「あの機体・・なぜここにある・・」

何故あの機体が?束の仕業か?いや、あいつはあの機体の事は『あの時』知らないと言った。それも険しい声でだ。装備も違う・・あの時よりデカイ物を持っている、背中のはグレネード砲が増えて左手の方にも何か外付けのように装備されている。あれもレーザーブレードなのか?分からない、何故アイツが持っている。

 

「織斑先生!」

「!!」

 

突如呼ばれ気を取り戻す。

 

「大丈夫ですか?何回呼んでも反応が無かったんですが。」

「あ・あぁ、大丈夫だ。ちょっと考え事をな。」

「なら良いのですが。」

 

[カタパルトハッチ内]

 

 

『システム、キドウ』

 

機体に搭載されているIAが戦闘モードになった事を教える。

 

「ナインボール、出る。」

 

カタパルトから射出されたナインボールは飛べないのか、ブースターを吹かし地面に着地する。その後、試合開始のブザーが鳴る。

 

「あら、逃げずにきましたのね。」

 

手を腰にやり、「ふふん」と鼻で笑う。

・・・?機体に違和感が・・まあいいか。

 

「逃げるつもりなど、元より無い。」

「そうですか、では最後のチャンスをあげますわ。」

「は?」

「わたくしが空を飛べない貴方に一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今此処で土下座をして謝るのなら――」

 

カァオ!!

 

鴉の撃った弾は、セシリアの顔ぎりぎりの所を通っていった。

 

「謝る?そんな事すると思うか?」

「なら、お別れですわね!」

 

セシリアはレーザーライフルを鴉に向けて撃つが、回避されてしまう。

 

「ふん、所詮はそんなものか。」

「なっ!?いいえ!これからでしてよ!」 推奨BGM、ACfa:Remember

 

ドヒュン!ドヒュン!

カァオ!カァオ!

 

セシリアにKARASAWAの弾が、何発か当たるが鴉は全て回避していた。

 

「本当に初心者ですの!?」

「さあな。」

「くぅぅ~!行きなさい!ブルーティアーズ!」

 

そう叫ぶとBT兵器四基がナインボールに襲い掛かる。

 

「遠隔操作系兵器か、ならこうさせてもらう。」

 

鴉は左腕の月光をしまい、拡張領域から出したのは、右手に持っているカラサワと似たレーザーライフル、カラサワMk-Ⅱを装備する。

 

「貴様に余裕など無い。」

 

カァオ!カァオ!カァオ!

カァオ!カァオ!カァオ!

 

二つのカラサワが四基のBT兵器を即座に撃ち落す。

 

「そんな!?」

「そろそろ終わり――!?」

 

何だ?この感覚、何か乗っ取られるような・・・

 

・・邪魔立てするものは排除する。

 

排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除・・

 

「・・なんですの?」

 

突如、ナインボールが動きを止めた。次の攻撃かと思ったが何もしてこない。

 

「・・・・ッフヒヒ・・排除・」 推奨BGM:AC4 Overture

「!?」

 

ドゴォォォォン!!

 

「グレネード!?」

 

ナインボールは両肩のグレネード砲を同時に撃っていた。

 

「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!!消えろ!消えろ!消えろ!」

 

攻撃の手を休める事無く、セシリアに向かってグレネードを撃ちまくる。

 

「一体なんですの!?あの動きは」

 

さっきまで的確な動きや射撃などをしていたナインボール、だが今はそれすら越える動きと射撃にセシリアは手も足も出ない。小さくジャンプしながらグレネードを撃ち続け、反動が大きいにも関わらず左手のレーザーライフルで正確な射撃を繰り返す。

 

「!しまっ―」

 

回避先を読まれ、グレネードに直撃し、そのままアリーナの壁にぶつかる。

 

『試合終了!勝者、鴉屋隠家!』

 

試合終了の合図がなされ、セシリアは勝ち負けを気にせずホッとするが。

 

カァオ!

 

「え?」

 

ナインボールはそのままこちらに銃を向けたまま。

 

カァオ!

 

「ひっ!?」

「ヒャヒャヒャ・・・」

 

ナインボールはそのままセシリアに近づき左手の武器をしまい、首を掴む。

 

「・・・・」

「や・・やめ・・」

 

アリーナの真ん中に放り投げ、左腕に月光を装備し青い光が出る。

 

「い・・いや・・」

「ハハハ・・排除排除・・」

 

月光を起動させ、セシリアに振りかざそうとした時。

 

「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」

「!!」

 

そこに割り込んできたのは、白のISに乗った織斑だった。

 

「貴様・・・乱入してくるとは、とんでもない奴だな・・」

「鴉!何でこんな事をするんだ!」

「・・・死の恐怖を教えてやろうと思ってな・・・」

「だからってこんな事をする必要があったのか!」

「別にいいだろ、俺の勝手だ。」

「お前ぇぇぇぇぇ!!」

 

織斑は装備されている刀を鴉に向けて振るが横に回避される。

 

「なら、お前も教えてやる・・」

 

ナインボールは全体の装備を変える。右手はパルスライフル、左腕には内蔵式レーザーブレード、左肩はミサイル

右の武装は変わっていない。

 

「このぉぉぉぉぉ!!」

「ふん。」

 

織斑は必死に当てようとするが当たる気配はない。

 

「くらえ!!」

 

鴉は避けた後、ミサイルを二発撃ち、グレネードを回避先に撃ちこむ。

 

「うわああああ!!

「ハハハハハ!!馬鹿な奴・・だ・・ん?」

 

確かにグレネードは直撃した、だが奴は落ちてこない。それどころか、さっきより何か雰囲気が違う。

爆風が消え、姿を現したのは真の姿をした白のIS

 

「な・・なんだ?」

 

一夏はディスプレイを見ると「フォーマットとフィッティングが終了しました」と出ていた。

 

「あ・・あの機体・・似ている・・あのウイングスラスター・・・あいつだ・・俺の人生を・・全てを破壊した、あの機体・・くっ!」

 

突如頭痛に見舞われる。

 

ターゲット、白騎士確認、最終フェーズに移行。

 

なんだ、この声・・くっそ!

 

「まあ、これでちょっとは戦えるな。」

 

そう思い、鴉のほうを見ると、ナインボールが光り輝いていた。

 

「チェック終了、戦闘モード起動。」

「な・・なんだ?」

 

光がなくなると、そこには異様なISが一機、背中にはフライトユニットがあり、両手は何も無いが、内蔵式だろうか。

 

「ターゲット確認、排除開始」推奨BGM:ACMOA 9

 

すると鴉はチェーンガンを撃ちながら接近してきた。

 

「うおっ!」

 

さすがにあの連射力はマズイと思い、空に逃げるが向こうも空を飛び追いかけてくる。

 

「マジかよ!?飛べなかったんじゃないのかよ!?」

「白騎士・・・消えろ・・」

 

鴉は白式に向けて垂直ミサイルとパルスキャノンを撃ちまくる。

 

「くそっ!こうなりゃ、一か八かだ!」

 

一夏は被弾覚悟でセラフに突っ込むと向こうもレーザーブレードを出し、近接戦闘に入ろうとしていた。

 

「てえぇぇぇぇぇぇ!!!」

「・・・・!!」

 

二つのエネルギー刃がぶつかると思いきやセラフのレーザーブレードのレーザー部分が消滅し、そのまま白式の刃がセラフに直撃、一気にシールドエネルギーを0にする。セラフは待機状態になり、鴉は空中に放り出されるが一夏が手をキャッチする。

 

「おっと、危ない危ない。」

『一夏そのままそいつを連れ帰ってこい。』

 

外部音声から千冬が指示をする。

地上にいるセシリアに声をかける。

 

「そういえば、セシリア大丈夫か?」

「え・・えぇ、大丈夫ですわ。」

「そっか。」

 

そう言い終わると、ピットに戻っていく。

こうして一戦目の試合は終了した。

後に一夏とセシリアが戦ったが、一夏の自滅とゆう形で終了したそうな。

 

〔保健室〕

 

「それで、何も覚えてないのか?」

「ええ、何も。只・・」

「ただ?」

「途中、何かに乗っ取られる感覚がありました。」

「そうか・・お前の機体だが勝手に調べさせてもらった。」

「それで?」

「殆ど、表示は文字化けかエラーしか出ない、分かったのは特殊機能と武装、それと名前だ。」

「名前?ナインボールじゃないのですか?」

「一次移行したから機体の姿が違ったのだが、名前は変わりない。セラフとゆうのが追加されただけだ。」

「ナインボール・セラフ・・フフッ・・いい名だ・・」

 

そう言うと、鴉は立ち上がり保健室から出ようとする。

 

「まて。」

「・・なんですか?」

「何故あんな事をした?」

「・・・気づいてましたか。」

「当たり前だ。意識は半分あった状態でやってただろ。」

「ええ。」

「ならもう一度聞く、何故あんな事を?」

「死の恐怖を教えるためですよ。」

「っ!?」

 

鴉は少しだけニヤつく。その顔に千冬は一瞬寒気を感じた。

 

「いずれ貴女にも教えてあげますよ。織斑先生・・いやこう言った方が良いかな?」

「何?」

「――――さん」

「っ!!お前!」

 

そのまま鴉は保健室を出て行った。

「アイツ・・・」




どうも、風疹に掛かった作者です。今回なんか意味深ですね。ただそれだけです、はい。皆さん風邪とかは気をつけて過ごしてください。
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